『大阪藤井寺・道明寺天満宮』
大阪府藤井寺市道明寺、近鉄電車南大阪線道明寺駅の近所に鎮座する道明寺天満宮である。
菅原道真公の聖蹟二十五拝の第八番目となっている。
この神社の鎮座地は、道真公の祖先とする土師氏そしてそのまた祖先である野見宿祢の所領地であった。
土師氏はこの地に土師社と土師寺を建立していた。
道真公の頃、土師寺には道真公のおばである覚寿尼(かくじゅに)公が住まいしていた。
道真公にとってはここが第二の故郷、子供のころから時々訪れていた。
道真公が大宰府に左遷された時、道真公はこの寺に立ち寄り、おばと別れを惜しんだと云われる。
道真公が大宰府で亡くなってから、道真公手掘りの木像を神社に祀り、寺は道明寺、神社は道明寺天満宮とした。
この道明とは道真公のペンネームの一つであったものである。
訪れた時、能舞台では子供の合氣道のイベントが行われていた。
また境内には梅も咲き始めている。
尚、道明寺天満宮には国宝の道真公の遺品6点が保存されている。
次は隣にある道明寺である。
楼門は見事である。
この寺には、道真公の作で萱の木の一本造り、檀像様(だんぞうよう)の十一面観音立像が祀られている。
もちろん国宝である。
また境内にはロウバイも花を付けていた。