学研都市線6・同志社前駅
京都府南部を通るJR学研都市線の、起点の木津駅から6駅目の「同志社前駅」で下車してみる。

同志社前駅は、1986年の同志社大学・女子大学の京田辺キャンパスの設置に合わせて開業した駅である。
駅前には府道木津八幡線が通っている。
その府道の駅の向かい側に「鉾立の杉」と云う石碑がある。
この石碑は、かつて神功皇后がこの地を通過した時に鉾を立てたとの伝承に基づいたものである。


府道から西方向への登りの道路を進む。
右手に同志社女子大の標柱、そして正門がある。



右手が同志社女子大のキャンパスである。
右手にはシンボルの尖塔を伴った、建物が見えて来る。新島記念講堂である。
そして府道山手幹線との交差点に出る。
山手幹線から、他の学舎も合わせて眺めてみる。



山手幹線の西側は同志社大学である。
コロナの影響で中には入れないので、外から眺めるだけなのは残念であるが。
山手幹線を北方向へと歩くと左手に独立したビルがある。
「D-egg」と表示されたインキュベーション施設である。



更に北へと進むと東西の道路と交差する。
この辺りは興戸(こうど)という地域の山手である。
左手に神社の玉垣が垣間見える。式内社の酒屋神社である。


何年か前の秋にこの神社を訪問したことがあるので、その写真を掲載する。
先ずは南向きの社頭と割拝式の拝殿である。



そして本殿前の狛犬と本殿である。



この神社は、境内の由緒書きによると、
創建年代は明らかでないが式内社である。
祭神は津速魂神(つはやむすびのかみ)と応神天皇である。
社伝によれば、神功皇后が通ったとき三個の酒壺を神社背後の山上に安置し、諸神を祭り再度通ったとき社殿を創立したとある。
また、河内国の酒造りを業とする中臣酒屋連の一族が来住して、酒造りを伝え、祖神を祭ったものともいう。
江津区にある佐牙神社(前回の三山木駅近く)とともに酒造りに縁のある神社である。
また、この地域を「興戸(こうど)」というが、「酒人(さこうど)」が訛って興戸となったものとの説もある。