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2026-05-03

初めてヘアヌード写真集を買った

20代の女であるが、初めてヘアヌード写真集を購入した。電子で。

から女の裸にしか興味がなかった。

恋愛対象は今のところ異性だが、性的な目で見るのはもっぱら女性の裸である

学生の頃、女性の裸をGoogle検索して愉しんでいたことを思い出す。(生憎スマートフォンを持っておらず、家族共用のタブレットで見ていたのだが、当時バレてなかっただろうかと今になって不安になってきた)

そうやって女性の裸体に興味津々のまま大人になるも、裸体を見る機会など無く(というよりも、見たとてドギマギすることは無く)今に至るのだが、なんとこの度ヘアヌード写真集を購入した。

以前AVちゃんと見た時に感じたのだが、私は生々しいエロにはそこまで興奮しないのだ。

という訳で電子書籍サイトヘアヌード写真集を物色していたのだが、とてつもなく好みの顔を持つ女の子がいたため、衝動で購入。

そして読了

素晴らしい体験であった。

やはり女の子可愛い

彼女スクエアに整えられたネイルもされていない爪がそっと乳首に触れている写真。それだけで何回か致せた。素晴らしすぎる。腕に押しつぶされゆるやかに潰れる胸。清楚さすら思わせるすっきりとした臀部。薄い腹、抱えたくなる細い腰、鎖骨にかかるストレート黒髪。そして整えられたアンダーヘアに"女"を感じるのである。あどけなく微笑む彼女の服の下にこんなに神秘的なエロが潜むと誰が思おう?

と、勢いで書いてしまった訳だけども。

ヘアヌード写真集を見て滾った話などできる場を持ち合わせていないため、ここに吐露しました。

次はどんな写真集を買おうかな!と思いつつ、この子以上にハマる女の子がいるのか?とも思う今日この頃である

2026-04-30

発達障害一人旅

普段フルタイム一般就労で、割と擬態してる方。

デジタルツールを駆使して予定やスケジュール管理

人と話すときは常に傾聴を意識、一話題話したら、「話し過ぎでないか」頭のなかで確認する。

ウエストポーチを最小単位とし、財布、家の鍵、車のキースマホ、充電アダプタ、ケーブルを常に携帯する(家の鍵と車の鍵はポーチに繋いである)

当事者会にも参加し、色々試行錯誤した結果、まあ職場でも「変わった人」程度でやれてる。と思う。

配偶者に何度も追い出されそうになった家もなんとか、まあある程度諦めてくれたのか、住み続けることができている。

しかし、まあ、生きることそのものが疲れる。

昨日の夜から空路国内一人旅に出た。

一人旅から、何を忘れようと、忘れた物の数だけ不機嫌になる家族はいない。行き先も都市部だしと、荷造りはきわめて適当に行った。

結果、例の最小構成のうち、充電器をアダプタ部分しか持ってこなかった。出発前に、TypeCケーブル仕事カバンモバイルバッテリーに繋いで充電し、そのまま置いてきたからだ。このことに気づいたのが行きの空港に着いてから(アダプタ部分を確認してヨシ!となっていた)だった。出発に最終便を選んだため、空港内のコンビニはもう閉まっていた。仕方がないのでChargeSPOTで何とかしのぐ。

ラウンジギリギリまで過ごし、搭乗ゲートまで猛ダッシュ。途中ChargeSPOTの返却口がなかなか見つからず焦るが、何とか離陸を遅らせることなく搭乗。

着いた先のファミマで、片方をTypeA-C変換できるケーブルを買い、「前のより便利!忘れてきてよかった!」という謎の正当化を図る。

ホテル到着。パンツ靴下を忘れた。服を詰める時に、自分の体が上半身だけだと思ったらしい。さらに何を考えたのか、持ってきているはずの肌着は、さっきのファミマで買い足していた。今考えてもよく分からない行動。まあ買い足したいとは思ってたんだけど今それを行う合理性はない。買った肌着パッケージも開けないまま、1日くらい誤差だと言い聞かせてパンツ靴下を連履きした。

無駄に夜更かしして朝8時に起きる。昨日新しいケーブルバッチリ充電したスマホ100%に…なっていない。コンセントドライヤー差し替えたあと、戻すのを忘れていた。ドンマイ。

帰りの飛行機も早めだし、早めにチェックアウトしようかな〜と思っているうちにあっという間に10時になる。退散。

ここに至るまで旅のプランを全く考えていなかったので、駅前観光案内所に寄る。生憎の雨なので美術館に立ち寄ることにした。美術館は一人で行くに限る。鑑賞のペース十人十色だ。

美術館へ行くバスに乗り、ぼーっとしていたらいつの間に降りる停留所だったので慌てて降りたら折りたたみ傘を席に忘れてしまった。まああの傘大分ガタが来てたしな…とまたもや脳内正当化を図る。美術館はとても良かった。

その後も、並んでいる列をガン無視する(言われて気づいて、もちろん後ろに並び直した)などちょいちょいポカを挟みつつ、無事帰路についている。

最高の一人旅だった。一人になると、普段自分がどれだけ緊張状態暮らしているのかが分かる(マッサージ店行くと、背中鉄板みたいにガチガチと言われる)。

ChargeSPOTで無駄な金を使うとき、確かに金は減るが、MP回復する感じがする。

MPが尽きたら、また旅に出よう。そしてしょうもないやらかし自分で許して、回復するのだ。

2026-04-23

お伽草紙

太宰治


「あ、鳴つた。」

 と言つて、父はペンを置いて立ち上る。警報くらゐでは立ち上らぬのだが、高射砲が鳴り出すと、仕事をやめて、五歳の女の子に防空頭巾かぶせ、これを抱きかかへて防空壕にはひる。既に、母は二歳の男の子を背負つて壕の奥にうずくまつてゐる。

「近いやうだね。」

「ええ。どうも、この壕は窮屈で。」

「さうかね。」と父は不満さうに、「しかし、これくらゐで、ちやうどいいのだよ。あまり深いと生埋めの危険がある。」

「でも、もすこし広くしてもいいでせう。」

「うむ、まあ、さうだが、いまは土が凍つて固くなつてゐから掘るのが困難だ。そのうちに、」などあいまいな事を言つて、母をだまらせ、ラジオの防空情報に耳を澄ます

 母の苦情が一段落すると、こんどは、五歳の女の子が、もう壕から出ませう、と主張しはじめる。これをなだめる唯一の手段絵本だ。桃太郎、カチカチ山、舌切雀、瘤取り、浦島さんなど、父は子供に読んで聞かせる。

 この父は服装もまづしく、容貌も愚なるに似てゐるが、しかし、元来ただものでないのである物語創作するといふまことに奇異なる術を体得してゐる男なのだ

 ムカシ ムカシノオ話ヨ

 などと、間まの抜けたやうな妙な声で絵本を読んでやりながらも、その胸中には、またおのづから別個の物語が※(「酉+榲のつくり」、第3水準1-92-88)醸せられてゐるのである

[#改頁]

瘤取り

ムカシ ムカシノオ話ヨ

ミギノ ホホニ ジヤマツケナ

コブヲ モツテル オヂイサン

 このお爺さんは、四国阿波剣山のふもとに住んでゐたのである。(といふやうな気がするだけの事で、別に典拠があるわけではない。もともと、この瘤取りの話は、宇治拾遺物語から発してゐものらしいが、防空壕の中で、あれこれ原典を詮議する事は不可能である。この瘤取りの話に限らず、次に展開して見ようと思ふ浦島さんの話でも、まづ日本書紀にその事実がちやんと記載せられてゐるし、また万葉にも浦島を詠じた長歌があり、そのほか、丹後風土記やら本朝神仙伝などといふものに依つても、それらしいものが伝へられてゐるやうだし、また、つい最近於いては鴎外の戯曲があるし、逍遥などもこの物語舞曲にした事は無かつたかしら、とにかく、能楽歌舞伎芸者の手踊りに到るまで、この浦島さんの登場はおびただしい。私には、読んだ本をすぐ人にやつたり、また売り払つたりする癖があるので、蔵書といふやうなものは昔から持つた事が無い。それで、こんな時に、おぼろげな記憶をたよつて、むかし読んだ筈の本を捜しに歩かなければならぬはめに立ち到るのであるが、いまは、それもむづかしいだらう。私は、いま、壕の中にしやがんでゐるのである。さうして、私の膝の上には、一冊の絵本がひろげられてゐるだけなのである。私はいまは、物語の考証はあきらめて、ただ自分ひとりの空想を繰りひろげるにとどめなければならぬだらう。いや、かへつてそのはうが、活き活きして面白いお話が出来上るかも知れぬ。などと、負け惜しみに似たやうな自問自答をして、さて、その父なる奇妙の人物は、

ムカシ ムカシノオ話ヨ

 と壕の片隅に於いて絵本を読みながら、その絵本物語と全く別個の新しい物語を胸中に描き出す。)

 このお爺さんは、お酒を、とても好きなのである。酒飲みといふものは、その家庭に於いて、たいてい孤独ものである孤独から酒を飲むのか、酒を飲むから家の者たちにきらはれて自然孤独の形になるのか、それはおそらく、両の掌をぽんと撃ち合せていづれの掌が鳴つたかを決定しようとするやうな、キザな穿鑿に終るだけの事であらう。とにかく、このお爺さんは、家庭に在つては、つねに浮かぬ顔をしてゐるのである。と言つても、このお爺さんの家庭は、別に悪い家庭では無いのである。お婆さんは健在である。もはや七十歳ちかいけれども、このお婆さんは、腰もまがらず、眼許も涼しい。昔は、なかなかの美人であつたさうである若いから無口であつて、ただ、まじめに家事にいそしんでゐる。

「もう、春だねえ。桜が咲いた。」とお爺さんがはしやいでも、

「さうですか。」と興の無いやうな返辞をして、「ちよつと、どいて下さい。ここを、お掃除しまから。」と言ふ。

 お爺さんは浮かぬ顔になる。

 また、このお爺さんには息子がひとりあつて、もうすでに四十ちかくになつてゐるが、これがまた世に珍しいくらゐの品行方正、酒も飲まず煙草も吸はず、どころか、笑はず怒らず、よろこばず、ただ黙々と野良仕事、近所近辺の人々もこれを畏敬せざるはなく、阿波聖人の名が高く、妻をめとらず鬚を剃らず、ほとんど木石ではないかと疑はれるくらゐ、結局、このお爺さんの家庭は、実に立派な家庭、と言はざるを得ない種類のものであつた。

 けれども、お爺さんは、何だか浮かぬ気持である。さうして、家族の者たちに遠慮しながらも、どうしてもお酒を飲まざるを得ないやうな気持になるのであるしかし、うちで飲んでは、いつそう浮かぬ気持になるばかりであつた。お婆さんも、また息子の阿波聖人も、お爺さんがお酒を飲んだつて、別にそれを叱りはしない。お爺さんが、ちびちび晩酌をやつてゐる傍で、黙つてごはんを食べてゐる。

「時に、なんだね、」とお爺さんは少し酔つて来ると話相手が欲しくなり、つまらぬ事を言ひ出す。「いよいよ、春になつたね。燕も来た。」

 言はなくたつていい事である

 お婆さんも息子も、黙つてゐる。

「春宵一刻、価千金、か。」と、また、言はなくてもいい事を呟いてみる。

「ごちそうさまでござりました。」と阿波聖人は、ごはんをすまして、お膳に向ひうやうやしく一礼して立つ。

「そろそろ、私もごはんにしよう。」とお爺さんは、悲しげに盃を伏せる。

 うちでお酒を飲むと、たいていそんな工合ひである

アルヒ アサカラ ヨイテンキ

ヤマヘ ユキマス シバカリ

 このお爺さんの楽しみは、お天気のよい日、腰に一瓢をさげて、剣山にのぼり、たきぎを拾ひ集める事である。いい加減、たきぎ拾ひに疲れると、岩上に大あぐらをかき、えへん! と偉さうに咳ばらひを一つして、

「よい眺めぢやなう。」

 と言ひ、それから、おもむろに腰の瓢のお酒を飲む。実に、楽しさうな顔をしてゐる。うちにゐる時とは別人の観がある。ただ変らないのは、右の頬の大きい瘤くらゐのものである。この瘤は、いまから二十年ほど前、お爺さんが五十の坂を越した年の秋、右の頬がへんに暖くなつて、むずかゆく、そのうちに頬が少しづつふくらみ、撫でさすつてゐると、いよいよ大きくなつて、お爺さんは淋しさうに笑ひ、

「こりや、いい孫が出来た。」と言つたが、息子の聖人は頗るまじめに、

「頬から子供が生れる事はござりません。」と興覚めた事を言ひ、また、お婆さんも、

いのちにかかはるものではないでせうね。」と、にこりともせず一言、尋ねただけで、それ以上、その瘤に対して何の関心も示してくれない。かへつて、近所の人が、同情して、どういふわけでそんな瘤が出来たのでせうね、痛みませんか、さぞやジヤマツケでせうね、などとお見舞ひの言葉を述べる。しかし、お爺さんは、笑つてかぶりを振る。ジヤマツケどころか、お爺さんは、いまは、この瘤を本当に、自分可愛い孫のやうに思ひ、自分孤独を慰めてくれる唯一の相手として、朝起きて顔を洗ふ時にも、特別にていねいにこの瘤に清水をかけて洗ひ清めてゐるのであるけふのやうに、山でひとりで、お酒を飲んで御機嫌の時には、この瘤は殊にも、お爺さんに無くてかなはぬ恰好の話相手である。お爺さんは岩の上に大あぐらをかき、瓢のお酒を飲みながら、頬の瘤を撫で、

「なあに、こはい事なんか無いさ。遠慮には及びませぬて。人間すべからく酔ふべしぢや。まじめにも、程度がありますよ。阿波聖人とは恐れいる。お見それ申しましたよ。偉いんだつてねえ。」など、誰やらの悪口を瘤に囁き、さうして、えへん! と高く咳ばらひをするのである

ハカニ クラク ナリマシタ

カゼガ ゴウゴウ フイテキテ

メモ ザアザア フリマシタ

 春の夕立ちは、珍しい。しかし、剣山ほどの高い山に於いては、このやうな天候の異変も、しばしばあると思はなければなるまい。山は雨のために白く煙り、雉、山鳥があちこちから、ぱつぱつと飛び立つて矢のやうに早く、雨を避けようとして林の中に逃げ込む。お爺さんは、あわてず、にこにこして、

「この瘤が、雨に打たれてヒンヤリするのも悪くないわい。」

 と言ひ、なほもしばらく岩の上にあぐらをかいたまま、雨の景色を眺めてゐたが、雨はいよいよ強くなり、いつかうに止みさうにも見えないので、

「こりや、どうも、ヒンヤリしすぎて寒くなつた。」と言つて立ち上り、大きいくしやみを一つして、それから拾ひ集めた柴を背負ひ、こそこそと林の中に這入つて行く。林の中は、雨宿りの鳥獣で大混雑である

はい、ごめんよ。ちよつと、ごめんよ。」

 とお爺さんは、猿や兎や山鳩に、いちいち上機嫌で挨拶して林の奥に進み、山桜大木の根もとが広い虚うろになつてゐるのに潜り込んで、

「やあ、これはいい座敷だ。どうです、みなさんも、」と兎たちに呼びかけ、「この座敷には偉いお婆さんも聖人もゐませんから、どうか、遠慮なく、どうぞ。」などと、ひどくはしやいで、そのうちに、すうすう小さい鼾をかいて寝てしまつた。酒飲みといふものは酔つてつまらぬ事も言ふけれど、しかし、たいていは、このやうに罪の無いものである

ユフダチ ヤムノヲ マツウチニ

ツカレガ デタカ オヂイサン

イツカ グツスリ ネムリマ

オヤマハ ハレテ クモモナ

アカルイ ツキヨニ ナリマシタ

 この月は、春の下弦の月である。浅みどり、とでもいふのか、水のやうな空に、その月が浮び、林の中にも月影が、松葉のやうに一ぱいこぼれ落ちてゐる。しかし、お爺さんは、まだすやすや眠つてゐる。蝙蝠が、はたはたと木の虚うろから飛んで出た。お爺さんは、ふと眼をさまし、もう夜になつてゐるので驚き、

「これは、いけない。」

 と言ひ、すぐ眼の前に浮ぶのは、あのまじめなお婆さんの顔と、おごそかな聖人の顔で、ああ、これは、とんだ事になつた、あの人たちは未だ私を叱つた事は無いけれども、しかし、どうも、こんなにおそく帰つたのでは、どうも気まづい事になりさうだ、えい、お酒はもう無いか、と瓢を振れば、底に幽かにピチヤピチヤといふ音がする。

「あるわい。」と、にはかに勢ひづいて、一滴のこさず飲みほして、ほろりと酔ひ、「や、月が出てゐる。春宵一刻、――」などと、つまらぬ事を呟きながら木の虚うろから這ひ出ると、

オヤ ナンデセウ サワグコヱ

ミレバ フシギダ ユメデシヨカ

 といふ事になるのである

 見よ。林の奥の草原に、この世のものとも思へぬ不可思議光景が展開されてゐるのである。鬼、といふものは、どんなものだか、私は知らない。見た事が無いかである。幼少の頃から、その絵姿には、うんざりするくらゐたくさんお目にかかつて来たが、その実物に面接するの光栄には未だ浴してゐないのである。鬼にも、いろいろの種類があるらしい。××××鬼、××××鬼、などと憎むべきものを鬼と呼ぶところから見ても、これはとにかく醜悪性格を有する生き物らしいと思つてゐると、また一方に於いては、文壇鬼才何某先生の傑作、などといふ文句新聞新刊書案内欄に出てゐたりするので、まごついてしまふ。まさか、その何某先生が鬼のやうな醜悪の才能を持つてゐるといふ事実暴露し、以て世人に警告を発するつもりで、その案内欄に鬼才などといふ怪しむべき奇妙な言葉使用したのでもあるまい。甚だしきに到つては、文学の鬼、などといふ、ぶしつけな、ひどい言葉を何某先生に捧げたりしてゐて、これではいくら何でも、その何某先生も御立腹なさるだらうと思ふと、また、さうでもないらしく、その何某先生は、そんな失礼千万醜悪綽名をつけられても、まんざらでないらしく、御自身ひそかにその奇怪の称号を許容してゐるらしいといふ噂などを聞いて、迂愚の私は、いよいよ戸惑ふばかりである。あの、虎の皮のふんどしをした赤つらの、さうしてぶざいくな鉄の棒みたいなものを持つた鬼が、もろもろの芸術の神であるとは、どうしても私には考へられないのである鬼才だの、文学の鬼だのといふ難解な言葉は、あまり使用しないはうがいいのではあるまいか、とかねてから愚案してゐた次第であるが、しかし、それは私の見聞の狭い故であつて、鬼にも、いろいろの種類があるのかも知れない。このへんで、日本百科辞典でも、ちよつと覗いてみると、私もたちまち老幼婦女子の尊敬の的たる博学の士に一変して、(世の物識りといふものは、たいていそんなものである)しさいらしい顔をして、鬼に就いて縷々千万言を開陳できるのでもあらうが、生憎と私は壕の中にしやがんで、さうして膝の上には、子供絵本が一冊ひろげられてあるきりなのである。私は、ただこの絵本の絵に依つて、論断せざるを得ないのである

 見よ。林の奥の、やや広い草原に、異形の物が十数人、と言ふのか、十数匹と言ふのか、とにかく、まぎれもない虎の皮のふんどしをした、あの、赤い巨大の生き物が、円陣を作つて坐り、月下の宴のさいちゆうである

 お爺さん、はじめは、ぎよつとしたが、しかし、お酒飲みといふものは、お酒を飲んでゐない時には意気地が無くてからきし駄目でも、酔つてゐる時には、かへつて衆にすぐれて度胸のいいところなど、見せてくれるものである。お爺さんは、いまは、ほろ酔ひである。かの厳粛なるお婆さんをも、また品行方正の聖人をも、なに恐れんやといふやうなかなりの勇者になつてゐるのである。眼前の異様の風景に接して、腰を抜かすなどといふ醜態を示す事は無かつた。虚うろから出た四つ這ひの形のままで、前方の怪しい酒宴のさまを熟視し、

「気持よささうに、酔つてゐる。」とつぶやき、さうして何だか、胸の奥底から、妙なよろこばしさが湧いて出て来た。お酒飲みといふものは、よそのものたちが酔つてゐるのを見ても、一種のよろこばしさを覚えるものらしい。所謂利己主義者ではないのであらう。つまり隣家の仕合せに対して乾盃を挙げるといふやうな博愛心に似たものを持つてゐるのかも知れない。自分も酔ひたいが、隣人もまた、共に楽しく酔つてくれたら、そのよろこびは倍加するもののやうである。お爺さんだつて、知つてゐる。眼前の、その、人とも動物もつかぬ赤い巨大の生き物が、鬼といふおそろしい種族のものであるといふ事は、直覚してゐる。虎の皮のふんどし一つに依つても、それは間違ひの無い事だ。しかし、その鬼どもは、いま機嫌よく酔つてゐる。お爺さんも酔つてゐる。これは、どうしても、親和の感の起らざるを得ないところだ。お爺さんは、四つ這ひの形のままで、なほもよく月下の異様の酒宴を眺める。鬼、と言つても、この眼前の鬼どもは、××××鬼、××××鬼などの如く、佞悪の性質を有してゐ種族のものでは無く、顔こそ赤くおそろしげではあるが、ひどく陽気で無邪気な鬼のやうだ、とお爺さんは見てとつた。お爺さんのこの判定は、だいたいに於いて的中してゐた。つまり、この鬼どもは、剣山隠者とでも称すべき頗る温和な性格の鬼なのである地獄の鬼などとは、まるつきり種族が違つてゐるのである。だいいち、鉄棒などといふ物騒なものを持つてゐない。これすなはち、害心を有してゐない証拠と言つてよい。しかし、隠者とは言つても、かの竹林賢者たちのやうに、ありあまる知識をもてあまして、竹林に逃げ込んだといふやうなものでは無くて、この剣山隠者の心は甚だ愚である。仙といふ字は山の人と書かれてゐから、何でもかまはぬ、山の奥に住んでゐる人を仙人と称してよろしいといふ、ひどく簡明の学説を聞いた事があるけれども、かりにその学説に従ふなら、この剣山隠者たちも、その心いかに愚なりと雖も、仙の尊称を奏呈して然るべきものかも知れない。とにかく、いま月下の宴に打興じてゐるこの一群の赤く巨大の生き物は、鬼と呼ぶよりは、隠者または仙人呼称するはうが妥当のやうなしろものなのである。その心の愚なる事は既に言つたが、その酒宴の有様を見るに、ただ意味も無く奇声を発し、膝をたたいて大笑ひ、または立ち上つて矢鱈にはねまはり、または巨大のからだを丸くして円陣の端から端まで、ごろごろところがつて行き、それが踊りのつもりらしいのだから、その智能の程度は察するにあまりあり、芸の無い事おびただしい。この一事を以てしても、鬼才とか、文学の鬼とかい言葉は、まるで無意味ものだといふことを証明できるやうに思はれる。こんな愚かな芸無しどもが、もろもろの芸術の神であるとは、どうしても私には考へられないのである。お爺さんも、この低能の踊りには呆れた。ひとりでくすくす笑ひ、

「なんてまあ、下手な踊りだ。ひとつ、私の手踊りでも見せてあげませうかい。」とつぶやく

ヲドリノ スキナ オヂイサン

スグニ トビダシ ヲドツタラ

コブガ フラフラ ユレルノデ

トテモ ヲカシイ オモシロ

 お爺さんには、ほろ酔ひの勇気がある。なほその上、鬼どもに対し、親和の情を抱いてゐるのであるから、何の恐れるところもなく、円陣のまんなかに飛び込んで、お爺さんご自慢の阿波踊りを踊つて、

むすめ島田年寄りやかつらぢや

赤い襷に迷ふも無理やない

嫁も笠きて行かぬか来い来い

 とかい阿波俗謡をいい声で歌ふ。鬼ども、喜んだのなんの、キヤツキヤツケタケタと奇妙な声を発し、よだれやら涙やらを流して笑ひころげる。お爺さんは調子に乗つて、

大谷通れば石ばかり

笹山通れば笹ばかり

 とさらに一段と声をはり上げて歌ひつづけ、いよいよ軽妙に踊り抜く。

オニドモ タイソウ ヨロコン

ツキヨニヤ カナラズ ヤツテキテ

ヲドリ ヲドツテ ミセトクレ

ソノ ヤクソクノ オシルシ

ダイジナ モノヲ アヅカラウ

 と言ひ出し、鬼たち互ひにひそひそ小声で相談し合ひ、どうもあの頬ぺたの瘤はてかてか光つて、なみなみならぬ宝物のやうに見えるではないか、あれをあづかつて置いたら、きつとまたやつて来るに違ひない、と愚昧なる推量をして、矢庭に瘤をむしり取る。無智ではあるが、やはり永く山奥に住んでゐるおかげで、何か仙術みたいなものを覚え込んでゐたのかも知れない。何の造作も無く綺麗に瘤をむしり取つた。

 お爺さんは驚き、

「や、それは困ります。私の孫ですよ。」と言へば、鬼たち、得意さうにわつと歓声を挙げる。

アサデス ツユノ ヒカルミチ

コブヲ トラレタ オヂイサン

ツマラナサウニ ホホヲ ナデ

オヤマヲ オリテ ユキマシタ

 瘤は孤独のお爺さんにとつて、唯一の話相手だつたのだから、その瘤を取られて、お爺さんは少し淋しい。しかしまた、軽くなつた頬が朝風に撫でられるのも、悪い気持のものではない。結局まあ、損も得も無く、一長一短といふやうなところか、久しぶりで思ふぞんぶん歌つたり踊つたりしただけが得とく、といふ事になるかな? など、のんきな事を考へながら山を降りて来たら、途中で、野良へ出かける息子の聖人とばつたり出逢ふ。

「おはやうござります。」と聖人は、頬被りをとつて荘重に朝の挨拶をする。

「いやあ。」とお爺さんは、ただまごついてゐる。それだけで左右に別れる。お爺さんの瘤が一夜のうちに消失てゐるのを見てとつて、さすがの聖人も、内心すこしく驚いたのであるが、しかし、父母の容貌に就いてとやかくの批評がましい事を言ふのは、聖人の道にそむくと思ひ、気附かぬ振りして黙つて別れたのである

 家に帰るとお婆さんは、

「お帰りなさいまし。」と落ちついて言ひ、昨夜はどうしましたとか何とかいふ事はいつさい問はず、「おみおつけが冷たくなりまして、」と低くつぶやいて、お爺さんの朝食の支度をする。

「いや、冷たくてもいいさ。あたためるには及びませんよ。」とお爺さんは、やたらに遠慮して小さくかしこまり、朝食のお膳につく。お婆さんにお給仕されてごはんを食べながら、お爺さんは、昨夜の不思議出来事を知らせてやりたくて仕様が無い。しかし、お婆さんの儼然たる態度に圧倒されて、言葉が喉のあたりにひつからまつて何も言へない。うつむいて、わびしくごはんを食べてゐる。

「瘤が、しなびたやうですね。」お婆さんは、ぽつんと言つた。

「うむ。」もう何も言ひたくなかつた。

「破れて、水が出たのでせう。」とお婆さんは事も無げに言つて、澄ましてゐる。

「うむ。」

「また、水がたまつて腫れるんでせうね。」

「さうだらう。」

 結局、このお爺さんの一家於いて、瘤の事などは何の問題にもならなかつたわけである。ところが、このお爺さんの近所に、もうひとり、左の頬にジヤマツケな瘤を持つてるお爺さんがゐたのである。さうして、このお爺さんこそ、その左の頬の瘤を、本当に、ジヤマツケなものとして憎み、とかくこの瘤が私の出世のさまたげ、この瘤のため、私はどんなに人からあなどられ嘲笑せられて来た事か、と日に幾度か鏡を覗いて溜息を吐き、頬髯を長く伸ばしてその瘤を髯の中に埋没させて見えなくしてしまはうとたくらんだが、悲しい哉、瘤の頂きが白髯の四海波の間から初日出のやうにあざやかにあらはれ、かへつて天下の奇観を呈するやうになつたのである。もともとこのお爺さんの人品骨柄は、いやしく無い。体躯は堂々、鼻も大きく眼光も鋭い。言語動作は重々しく、思慮分別も十分の如くに見える。服装だつて、どうしてなかなか立派で、それに何やら学問もあるさうで、また、財産も、あのお酒飲みのお爺さんなどとは較べものにならぬくらゐどつさりあるかいふ話で、近所の人たちも皆このお爺さんに一目いちもく置いて、「旦那」あるいは「先生」などといふ尊称を奉り、何もかも結構、立派なお方ではあつたが、どうもその左の頬のジヤマツケな瘤のために、旦那は日夜、鬱々として楽しまない。このお爺さんのおかみさんは、ひどく若い。三十六歳である。そんなに Permalink | 記事への反応(0) | 18:24

2026-03-21

田舎備蓄と「プロジェクト・ヘイル・メアリー

 我が家備蓄災害対策について整理しがてら書く。身バレ防止に一部フェイクもまじえて。

水……井戸、近所に湧水

食料……田畑、米は俵単位で保冷庫保存、倉庫ローリングストック多数(店が遠く来客多いので生協コストコ等で買いだめしがちである)、鶏(毎朝卵5個ほど、可愛がっているのでつぶしたくはない)

エネルギー……太陽光発電電気自動車モバイルソーラーパネルとポタ電、薪数年分

衛生……風呂は主に太陽熱温水器、離れに薪風呂トイレ合併浄化槽ゆえ管理必要、いざとなったら庭に作れるか?娘の生理用品ストックは増やした(妻は布ナプキン愛用者なのでその手段もあり。トイトレは遠い昔だが子どもたちは布オムツも併用した)。

 洗剤は石鹸重曹など、環境負荷が低く多用途のものを妻が工夫してくれている。消耗品もミツロウラップなどなるたけ使い捨てにならないもの選択洗濯は手洗いは厳しいか太陽光はこれに使用

調理……プロパン、止まったら薪ストーブピザ窯、かまど、バーベキュー台、ロケットストーブ、一応卓上コンロ

暑さ寒さ……山間部のためエアコン不要薪ストーブ火鉢

 東日本大震災きっかけに、自分たち暮らしを少しでも消費から創造シフトしたい、万が一の事態でも生き延びたいと地方移住し、ドシロウト脱サラ就農して作ってきた我が家暮らしだ。

 当然収入は減ったが手応えのある愉快な日々を送っている。コロナ禍でも子どもたちが友達と野山で遊び、家ではアナログゲーム映画鑑賞読書とのびのびと過ごせたときは、つくづくこの環境がありがたかった。

 もし資源輸入国のこの国において、政治失策により原油レアアースも輸入停止となっても、しばらくは不便なりに生きることはできるだろう。

 作物については昨今の気候変動で不安要素も多いが、燃料や化成肥料がなくとも出荷はともかく、自分たちの食い扶持だけならどうにか確保できると踏んでいる。手植え手刈りはぞっとしないし、機械なしの脱穀、籾ずりは未経験だが昔はやれていたわけで、少量ならどうにかなるだろう。自家用精米器はある。

 タンパク源が卵、大豆となるのが物足りない。海はやや遠いがたまに釣りに行くべきか。今からでも狩猟免許取得を検討すべきか?ジビエはさほど好まないのだが…。

 しか自家採取の種には限りがあるし、車や発電機故障には対処できない。もとより自給自足で全てを賄えるわけはない。パスポートは全員所持しているが海外移住ハードルが高すぎる。移民への風当たりの強さを、今実感できない日本人はいるのか。加害者側として。

 病気怪我をしても、薬や石油製品の不足により病院では対応ができないとなってしまったら?家族全員今のところ健康だし、養生には努めてきたが、現代医療しか救えない事態はあるに決まっている。

 それが一番怖いし、何より俺が恐れているのは飢えた人々の醜い争いだ。

 自分が、家族を守るために卑怯な嘘をつき、知り合いどころか友人までも裏切らざるをえなくなることだ。この危機感を共有しあえる友人や、日頃からお互い様でやってきた隣人たちとは共助していくにしても。自然と共に生きてきた高齢者の知恵に助けられることも増えるに違いない。

 だが、日本のこの方向性推し進めてきた自民公明維新、補完勢力である維新国民保守参政を支持してきた有権者たち、変わらないからと棄権してきた者たちに、俺はこの貴重な生きる糧をニコニコ差し出す気になれるだろうか?

 善意無償で?もしくは紙屑となった円と引き換えに?

 この事態はお前らが選んだ未来のものであるのに?

 米の値段が高すぎるとこぼし農業補助金漬けと嘲笑い、投資血道を上げ、自給率より防衛力と嘯き、ガザには目もくれず大谷うつつを抜かしていたお前らに?

 農業を、親戚に言えない恥ずかしい仕事だと、子ども公立に通わせることを虐待だと罵った(長子は塾なしで地方旧帝に合格したが)東京在住の親たちにすら、非常時には分け与えねばならないだろうことを考えると気が重くなる。だがそのころには既に物流崩壊しているのかもしれない。

 虫も土も触れられず、畑仕事も薪割りもできない老親を呼び寄せて養うしかないのだろうか?あちらも「不潔」な古民家になど住みたくもないだろうが。

 なら混乱の中で野垂れ死ねと突き放すほど薄情になれるだろうか。子どもたちの前で。

 夜は一緒に寝ている大型犬たちを、畑の見張りに出さなくてはならなくなるのかとまで妄想する(こいつらの餌も贅沢言えなくなるだろうが大丈夫だろうか…)。

 猟銃はまさか警戒のため必要だったのだろうか。

 俺は想像力過多だろうか?別に悲観的に思い悩んだり、パニックになったりはしていない。自然に頭に浮かび体が動くだけだ。

 たしかにハヤカワSFホラー/パニック映画にに触れすぎたきらいはある。週末は「プロジェクト・ヘイル・メアリー」を家族で観に行く予定だ。今傍らで末っ子が下巻を読んでいる。

 始まり天災という違いはあれど、あの地球で起こると予想されたことははたして絵空事だろうか?

 彼女の専攻は何だった?

 大体みなフィクションだけでなく海外ニュースにも無関心すぎる。キューバを見ろ。まさに石油が断たれた国の惨状が、今目の前で繰り広げられているではないか。なんと酷い権力者所業だろうか。

 ここまで恥知らず外道平和主義者のトランプさんと持て囃した奴らは見ているか?こんな目に遭わされないようにあいつのケツを舐めろと言うのか?

 もちろん俺だってあのときは考えすぎたなと笑いたいよ。全然それで、それこそがいいよ。

 夏は久しぶりに家族旅行の計画を立てているんだ。やれやれ取り越し苦労で助かったと備蓄品の祝杯をあげよう。我が家田舎暮らしは続いていくだけだ。

 世界中の人がそうやって平凡でありきたりな日常を送れることこそが幸いだ。

 だが万が一最悪の状況が訪れたなら。

 不慮の事故や致死的な発病さえなければ…おそらく俺はあんたらより長く生き延びることができるだろう。

 だが生きながら地獄を見たくはないのだ。阿鼻叫喚渦巻く中、扉を閉ざして自分たちだけ美味く飯を食い笑って暮らせると思うか?

 

 今からでもできることをしてくれ。

 ひっそりと備えを。

 そしてどうか、こんな世の中は嫌だと声を上げてくれ。みな自分生活で手一杯だろうが。そうして政治を語り合うことさえ忌避してきた結果がこれだ。原発事故さえ俺たちの目を覚まさせるには「十分ではなかったのだ」?

 そんな冷笑を許すな。今。目を開けろ。これまでも虫ケラのように殺され世界残酷に見捨てられる人々の苦しみは尽きなかった。目を逸らして踊っていた俺たちの横にもう現実が立っている。

 ついに俺たちの番が来た。

 いや弱い者から倒れていくのだ。

 政府に、君らが担ぎ上げたサナに、アメリカ人殺しにけして加担するな、日本を窮地に陥れるなと抗議してくれ。

 飛行機代は正直惜しいが(実家に泊まるのも憂鬱だがここに書いたような話を冷静にせねばなるまい)、3月25日平和憲法を守るための緊急アクションにはどうにか行けたらと考えている。

近くに住み、時間の余裕がある人はどうか一員となってほしい。手ぶらでいい、意に沿わないならコールもしなくていい。突っ立ってるだけでいいのだ。ただ数となってくれ。

 あなたがそこにいることは、このクソまみれの世界がどうか、ほんの少しでも、優しい美しい場所になってほしいという確かな祈りだ。

 そう願う人たちと共に立つことはきっと少なからあなたの心を安らかにするし、ごくわずかでも現実を動かすと信じて実際に動いたこと、生憎その願いがストレートに叶わなくとも、結局無惨に敗れ続けようが…その行動は0に近いかもしれないが、けして0ではない。

 当たり前だろう?0.000000001は0ではない。集まればその力は何かを変える。それは歴史証明している。

2026-03-20

田舎備蓄と「プロジェクト・ヘイル・メアリー

 我が家備蓄災害対策について整理しがてら書く。身バレ防止に一部フェイクもまじえて。

水……井戸、近所に湧水

食料……田畑、米は俵単位で保冷庫保存、倉庫ローリングストック多数(店が遠く来客多いので生協コストコ等で買いだめしがちである)、鶏(毎朝卵5個ほど、可愛がっているのでつぶしたくはない)

エネルギー……太陽光発電電気自動車モバイルソーラーパネルとポタ電、薪数年分

衛生……風呂は主に太陽熱温水器、離れに薪風呂トイレ合併浄化槽ゆえ管理必要、いざとなったら庭に作れるか?娘の生理用品ストックは増やした(妻は布ナプキン愛用者なのでその手段もあり。トイトレは遠い昔だが子どもたちは布オムツも併用した)。

 洗剤は石鹸重曹など、環境負荷が低く多用途のものを妻が工夫してくれている。消耗品もミツロウラップなどなるたけ使い捨てにならないもの選択洗濯は手洗いは厳しいか太陽光はこれに使用

調理……プロパン、止まったら薪ストーブピザ窯、かまど、バーベキュー台、ロケットストーブ、一応卓上コンロ

暑さ寒さ……山間部のためエアコン不要薪ストーブ火鉢

 東日本大震災きっかけに、自分たち暮らしを少しでも消費から創造シフトしたい、万が一の事態でも生き延びたいと地方移住し、ドシロウト脱サラ就農して作ってきた我が家暮らしだ。

 当然収入は減ったが手応えのある愉快な日々を送っている。コロナ禍でも子どもたちが友達と野山で遊び、家ではアナログゲーム映画鑑賞読書とのびのびと過ごせたときは、つくづくこの環境がありがたかった。

 もし資源輸入国のこの国において、政治失策により原油レアアースも輸入停止となっても、しばらくは不便なりに生きることはできるだろう。

 作物については昨今の気候変動で不安要素も多いが、燃料や化成肥料がなくとも出荷はともかく、自分たちの食い扶持だけならどうにか確保できると踏んでいる。手植え手刈りはぞっとしないし、機械なしの脱穀、籾ずりは未経験だが昔はやれていたわけで、少量ならどうにかなるだろう。自家用精米器はある。

 タンパク源が卵、大豆となるのが物足りない。海はやや遠いがたまに釣りに行くべきか。今からでも狩猟免許取得を検討すべきか?ジビエはさほど好まないのだが…。

 しか自家採取の種には限りがあるし、車や発電機故障には対処できない。もとより自給自足で全てを賄えるわけはない。パスポートは全員所持しているが海外移住ハードルが高すぎる。移民への風当たりの強さを、今実感できない日本人はいるのか。加害者側として。

 病気怪我をしても、薬や石油製品の不足により病院では対応ができないとなってしまったら?家族全員今のところ健康だし、養生には努めてきたが、現代医療しか救えない事態はあるに決まっている。

 それが一番怖いし、何より俺が恐れているのは飢えた人々の醜い争いだ。

 自分が、家族を守るために卑怯な嘘をつき、知り合いどころか友人までも裏切らざるをえなくなることだ。この危機感を共有しあえる友人や、日頃からお互い様でやってきた隣人たちとは共助していくにしても。自然と共に生きてきた高齢者の知恵に助けられることも増えるに違いない。

 だが、日本のこの方向性推し進めてきた自民公明維新、補完勢力である維新国民保守参政を支持してきた有権者たち、変わらないからと棄権してきた者たちに、俺はこの貴重な生きる糧をニコニコ差し出す気になれるだろうか?

 善意無償で?もしくは紙屑となった円と引き換えに?

 この事態はお前らが選んだ未来のものであるのに?

 米の値段が高すぎるとこぼし農業補助金漬けと嘲笑い、投資血道を上げ、自給率より防衛力と嘯き、ガザには目もくれず大谷うつつを抜かしていたお前らに?

 農業を、親戚に言えない恥ずかしい仕事だと、子ども公立に通わせることを虐待だと罵った(長子は塾なしで地方旧帝に合格したが)東京在住の親たちにすら、非常時には分け与えねばならないだろうことを考えると気が重くなる。だがそのころには既に物流崩壊しているのかもしれない。

 虫も土も触れられず、畑仕事も薪割りもできない老親を呼び寄せて養うしかないのだろうか?あちらも「不潔」な古民家になど住みたくもないだろうが。

 なら混乱の中で野垂れ死ねと突き放すほど薄情になれるだろうか。子どもたちの前で。

 夜は一緒に寝ている大型犬たちを、畑の見張りに出さなくてはならなくなるのかとまで妄想する(こいつらの餌も贅沢言えなくなるだろうが大丈夫だろうか…)。

 猟銃はまさか警戒のため必要だったのだろうか。

 俺は想像力過多だろうか?別に悲観的に思い悩んだり、パニックになったりはしていない。自然に頭に浮かび体が動くだけだ。

 たしかにハヤカワSFホラー/パニック映画にに触れすぎたきらいはある。週末は「プロジェクト・ヘイル・メアリー」を家族で観に行く予定だ。今傍らで末っ子が下巻を読んでいる。

 始まり天災という違いはあれど、あの地球で起こると予想されたことははたして絵空事だろうか?

 彼女の専攻は何だった?

 大体みなフィクションだけでなく海外ニュースにも無関心すぎる。キューバを見ろ。まさに石油が断たれた国の惨状が、今目の前で繰り広げられているではないか。なんと酷い権力者所業だろうか。

 ここまで恥知らず外道平和主義者のトランプさんと持て囃した奴らは見ているか?こんな目に遭わされないようにあいつのケツを舐めろと言うのか?

 もちろん俺だってあのときは考えすぎたなと笑いたいよ。全然それで、それこそがいいよ。

 夏は久しぶりに家族旅行の計画を立てているんだ。やれやれ取り越し苦労で助かったと備蓄品の祝杯をあげよう。我が家田舎暮らしは続いていくだけだ。

 世界中の人がそうやって平凡でありきたりな日常を送れることこそが幸いだ。

 だが万が一最悪の状況が訪れたなら。

 不慮の事故や致死的な発病さえなければ…おそらく俺はあんたらより長く生き延びることができるだろう。

 だが生きながら地獄を見たくはないのだ。阿鼻叫喚渦巻く中、扉を閉ざして自分たちだけ美味く飯を食い笑って暮らせると思うか?

 

 今からでもできることをしてくれ。

 ひっそりと備えを。

 そしてどうか、こんな世の中は嫌だと声を上げてくれ。みな自分生活で手一杯だろうが。そうして政治を語り合うことさえ忌避してきた結果がこれだ。原発事故さえ俺たちの目を覚まさせるには「十分ではなかったのだ」?

 そんな冷笑を許すな。今。目を開けろ。これまでも虫ケラのように殺され世界残酷に見捨てられる人々の苦しみは尽きなかった。目を逸らして踊っていた俺たちの横にもう現実が立っている。

 ついに俺たちの番が来た。

 いや弱い者から倒れていくのだ。

 政府に、君らが担ぎ上げたサナに、アメリカ人殺しにけして加担するな、日本を窮地に陥れるなと抗議してくれ。

 飛行機代は正直惜しいが(実家に泊まるのも憂鬱だがここに書いたような話を冷静にせねばなるまい)、3月25日国会アクションにはどうにか行けたらと考えている。

近くに住み、時間の余裕がある人はどうか一員となってほしい。手ぶらでいい、意に沿わないならコールもしなくていい。突っ立ってるだけでいいのだ。ただ数となってくれ。

 あなたがそこにいることは、このクソまみれの世界がどうか、ほんの少しでも、優しい美しい場所になってほしいという確かな祈りだ。

 そう願う人たちと共に立つことはきっと少なからあなたの心を安らかにするし、ごくわずかでも現実を動かすと信じて実際に動いたこと、生憎その願いがストレートに叶わなくとも、結局無惨に敗れ続けようが…その行動は0に近いかもしれないが、けして0ではない。

 当たり前だろう?0.000000001は0ではない。集まればその力は何かを変える。それは歴史証明している。

2026-03-18

生憎悪を抱えながら生きるのってつらいから、早く自分の望んだ道で穏やかに生きていたい。

2026-01-30

anond:20260130180124

生憎、俺はニヒリズムペシミズムをだいぶ拗らせてるんだ。

からお前のその言葉は俺には響かない。

2025-11-14

盗賊百話

アリババです。一ヶ月ほどインターン勤務を離れて充電してきたところ。

遣唐使から帰って俺は

乃木坂(村を荒らしてきた46人の盗賊団)の首領Fidoに狙いを定めた。奴は俺の遣唐使生活を掻き乱した悪人だが、急がば回れ、ここで恩を売ってアピールしておくのだ。実はFidoは、村では変装して、零細の飛脚屋を営業している。白髪混じりの髭をツルツルに剃って、黒髪の鬘を被り、村では、寄付をしないケチ実業家として知られている。労働基準法もびっくりの二重賃金価格を設定して、人の移動から引越しまで、社員をこき使っているのだ。

さて、俺は大陸で禅の修行をしていたある日、「アールワン」と禅師が叫ぶのを聞いた。日本語でいうところの、「喝」と考えてもらっていい。その瞬間、俺は閃いてしまったのだ。これは、Fidoの運送業務の難題を解決する新規経路アルゴリズムの鍵となる可能性を秘めていた。そこで俺は、派遣末期にインディードiPad検索し、そこにしれっと出ていたFido飛脚屋に応募、いや正確には、なにくわぬ顔をしてFidoにコンタクトを取った。Fidoは、「どうしてもやりたい事が見つからなければうちに来てもいい」と言ってきた。勿論俺は、そんなチンケな飛脚屋で飼い殺しにされるつもりはなく、禅の公案を考えていた最中に浮かんだアイデアを試したいだけだ。

ところが生憎、Fidoは初め俺を奴の素晴らしいアイデア証明するための突破口へと突撃させるポーン♟️として利用しようとした。俺は「毒蛇は急がない」というどこかの国の諺を知っていたので、殊勝顔で業務遂行するフリをした。糸口としては面白いが、今俺が身を切る理由はどこにもないので、客観的業務日誌を付けるよう心がけた。

半年と少しが経った

遂に好機がやってきた。ある夏の日、最新の大陸の禅書に、アールワン(とはどこにも書いてなかったが)を売り込む口実を見つけたのだ。衒学的なFidoは、飛脚屋だが最新の禅書を揃えて並べるのを趣味としている。書物配列暗号を仕込んであるらしいのだが、俺の頭では解読できそうもない。

早速俺は、Fidoへの業務報告の機会にPRを始めた。「これは大陸権威ある禅者が著したもので、このように言ってます。これが斯界の新潮流です。しかしながら、文脈Qで、世界アールワンの謎に気づいているのは私だけです。これがうまくいけば、我が社の経路探索問題解決質的な飛躍が起きます。つまり、全ての道はローマに続くことが分かれば、飛脚は走るだけで良いのです」

その時、Fidoの眼が黒く光ったのを俺は見逃さなかった。これで我が社も一息つける、天下りネタに使おう、そのために馬車馬となってもらおう、等々。大陸孫子兵法を学んだ俺は、学究心に溢れた修行僧のように見える目つきをして、このFidoの皮算用を逆に利用することにした。Fidoがこれを読んでヘソを曲げられても困るので、詳細は書かない。

ピッツァの味が懐かしい頃

必ず一年に一度、俺はなぜか無性にピザを食べたくなり、国際ピザシンジケートホームページからピザ屋の広告を眺めた。すると、あら不思議、いつもその直後にFidoの魔の手が俺に迫ってきたため、その度に俺は比叡山延暦寺に身を匿ってもらわないとならなくなった。何度か、「本当に危ない目」に遭った。ちなみに、二度目の時だったかと思うが、事の直前に俺は紅葉を見に寺社に行ったのだが、ブリタニアピザ屋の社員と思われる男が本邦の女性と秋を楽しむ名目で、俺の様子をそれとなく気にかけるのを見た。日本人の心性を探って日本進出への足掛かりとするなど、なかなか忍術兵法に熱心ではないか能天気な俺は、自分がどんな目に遭うのかこれっぽっちも思い至らないので、そんな雑駁な感想になるのだ。

このようなギャップはあったが

俺は着実に、飛脚屋最適経路問題解決すべく新規アルゴリズム開発の歩を進めた。実を言うと、それはすでに出来上がっているのだが、Fidoが本来盗賊稼業に忙しいので、いまだに実装されていない。世界の片隅でこっそり言おう、Fidoの飛脚屋が効率的仕事をする時がもし来るとすれば、それは俺のお陰である東洋島国ローカル飛脚屋の発明インパクトもつとは思わないが、未来運輸業界の歴史家は、もしかしたら寛大にも俺にウインク😉をくれるかもしれない。

時計現在に進める

さて、国際ピザシンジケート及び我が国検非違使がFidoへのラブコールを表明しているのは、周知の通りである。俺のような馬の骨はFidoのようにはモテないので、最新のピザを真っ先に試食できるFidoが羨ましくてたまらない。が、それはいい。

🇮🇱のピザ屋がFidoにピザをどうしても食べてもらいたいと熱心だったので、6月広告を見た後、俺は間に立って青田買いを控える協定合意してもらった。

🇺🇸のピザ屋は、ドンドンパチパチ薪が爆ぜる窯焼きピザ推しているようだ。

🇬🇧のピザ屋は最も狡くピザ販促において謀略を仕組み、また、村の井戸端広告を出している。Fidoがこれまでピザを食べたことがなかったのは、村人(の言論活動)にもかなり責任があると俺は思うので、これから先、村人には文明開化香りを堪能して欲しい。

俺は、Fidoの今後には二つのシナリオがあると思っている。二つ目は一つ目が起きない時で、あと20年、Fidoは俗界で過ごすだろう。一つ目は、あと5年俗界、その後5年ワンルームカーテンコール)。タイムスリップキーとなるのは🇮🇱のピザ屋の動きだ。なぜなら、一番美味い😋との噂だからだ。

しかし俺は愛国者なので、検非違使が国際ピザ販売業務の統括か、自国ピザ販売をして欲しいと思う。

話はまだまだ続く

2025-11-02

完璧超人にボロカスに言われてる方が清々しく仕事辞められる気がする

気がするだけ

完璧超人!非の打ち所がない!隙もない!そんな完璧人間から出来てない所をボロカスに目の前で言われたほうがなんか言い返せないし清々しく仕事辞められるな…と思ったが現実は後輩からボロカスに言われるカスの先輩をしているのでとてもつらい

教えても教えても「えっ!?知らないです」で返してくる後輩に改めて教えるのも疲れたメモも取らないし、指導してもあっそ…みたいな態度で返されると教える気持ちも…なくなる…………………もうない………やりたくない………

仕事が正直出来てないのは事実

ミスをしたら私の聞こえない所で言うのは別に構わないが目の前でコソコソ話すのはやめてくれ

全部聞こえてんねん………

嗚呼完璧超人で隙のない人間から言われたらそこでもう諦めてそのままスパッと舐めて人生も辞められるのにな!?!?!?!お生憎仕事内容は好きなので仕事は止むを得ない事情がない限りは辞めたくない……

社会お荷物なのは自分でも重々に理解しているがこうも人望がないと職場で病む人間になってしまうなってる

人望がないのは自業自得感もある…………

できない人間すぎて後輩から聞かれてすぐ返答を返してもその場で他の先輩にも聞かれている始末なのでもう質問も返したくない………意味わからん………なぜ私に聞いた????????????

職場人間と遊びに行ったりの交流が一切ない事だけが救い

私が居ない場所で私の愚痴大会自由にやってほしい

切実に…聞こえる所でボロカスに言うな………完璧超人でもない癖に………隙まみれの癖に………

仕事が出来てない人間がこういった弱音や愚痴を話すことは恐らく良くないしそれなら自分業務振り返ってミス減らせよボケナスかさっさと頭の病院行けよって言われそうなのでこれ以上の愚痴は喋らず仕事が出来るように黙々と業務従事します。無駄に足掻いててごめんなさい。

2025-08-29

anond:20250828225735

「旗を巻け、剣を収めよ ― ネットを去るべきとき」 feat 司馬遼太郎

人間というものは、時として、自らを滅ぼす麻薬を甘んじて飲みつづけるものだ。

二十一世紀初頭、インターネットという名の大海に、人々は夢を託した。IT革命という言葉は、坂本龍馬が「日本を今一度洗濯致し申候」と叫んだときのごとき熱を帯びていたのである

我らは信じた。この道の先に、新しい国土が開けると。そこには平等自由と、創造という果実があると。

しかし──見よ、今を。

あれから二十余年の歳月が過ぎた。残ったものは何であろうか。

ネットの広間に響くのは、かつて夢を持った者たちの怨嗟である。かつてプログラムの一行に未来を見いだした者たちは、いまや民族呪い政治を罵り、思想を毒のごとく舐め、ただ怒りに己を焼いている。

ITの「ア」の字すらも、もはや語られぬ。

そこにあるのは、キーボードを剣に見立て、見えぬ敵を斬るつもりでいる者たちの空しい戦場である

だが、その戦いは何を生んだか?

栄光か? 富か? いや、何も。残ったのは、乾いた目と、冷たい指先、そして毒に満ちた心だけであった。

思えば、我らの夢は叶わぬものだったのだ。

「いつか才能が開花する」「人生を変えるイベントが訪れる」──そう信じてネットに身を沈めたが、そんなことはなかった。

世界は進み、我らは止まった。IT技術の旗を掲げていたはずの我らは、旗を持つ手すら錆びつかせ、時代の二周遅れを歩く。

その間に、現実を切り拓いたのは誰か。

ネットに溺れぬ者である

剣を抜かず、ただ黙々と働き、挑み、恋をし、人生という名の地図を広げた者である

ならば、いま言おう。

旗を巻け。剣を収めよ。兜を脱げ。

ネットという戦場を退け。

半径十メートル世界に還れ。

空を仰ぎ、風を聞き、隣人と語れ。それこそが、今や失われた「文明人」の営みである

我らの世代は敗れた。認めよ。その敗北を。

ネットで幾ら怒りを吠えようと、いかなる勝利もない。

あれは毒であった。慰めであった。亡国の酒であった。

ならば捨てよ、すべてを。

手放せ。

そうすれば、楽になる。

──そう信じるほか、もはや我らに残された道はない。

敗者の挽歌――電脳荒野に散る亡魂たち

時代は、人の運命を無情に弄ぶ大河である古来より、勝者と敗者が織りなす歴史の綾は、変わらぬ。幕末の志士たちが維新の嵐翻弄されたように、君たちもまた、氷河期という冷徹な冬に取り残された。弱者男性よ、氷河期世代よ、豚丼嘲笑され、2000年代秋葉原に魂を置き忘れ、肉体のみ老いたる少年少女たちよ。旗を巻き、剣を収め、兜を脱ぐ時ぞ。電脳虚構に囚われし憐れなる魂よ、今こそ我に返れ。

かの秋葉原は、さながら戦国時代合戦場のごとき賑わいを見せた。2006年真夏歩行者天国で君たちは「俺たちの麻生!」と叫びオタクイズビューティフルと自嘲しつつ、邪教の舞を踊った。あの熱狂は、坂本龍馬土佐山中で夢見た革新のごとく、君たちに希望を与えたやもしれぬ。だが、それは幻影に過ぎなかった。Xなる電脳広場で、今なお君たちはゴチャゴチャと逆張りの矢を放つ。図星を突かれ、プライド城壁必死に守る姿は、落城寸前の武将を思わせる。未だ、ありもしない人生逆転を、キラキラ輝く栄華を諦めきれぬのか。

聞け、君たちの夢見た物語を。それは、レムちゃんエミリアたん、ウマ娘たん、Vtuberたんのような美少女が、君に発情し、結婚を前提に言い寄るという妄想ライカン様めいたイケメンが、君を伴侶と慕うという幻想会社で「俺またなんかやっちゃいました?」とわけわからぬことを口走れば、評価され、ちやほやされるという、なろう小説めいた儚き夢。あれは、君たちがネットの闇で散々嫉妬し、憎み、嘲笑した者たち――肉体を鍛え、頭脳を磨き、現実戦場を駆け抜け、金と愛と勝利を掴んだエリートリア充たち――にのみ許された特権なのだ。彼らは、司馬史観に言う「明治若者たち」のように、時代の風を読み、血潮を燃やして高き城を築いた。君たちは、その背中を遠くから睨むしかなかった。

現実直視せよ。君たちは敗れたのだ。完膚なきまでに。なぜか。君たちが選んだ戦場は、現実の荒々しい大地ではなく、電脳の海という虚無の聖域であったからだ。情報洪水に溺れ、何が正しいか判別きぬまま、上澄みばかりを掬い取った。学習性無力感に蝕まれプライドを守るため、ネットという「未完成の城」に籠城したのだ。わかるぞ、そこしか君たちに居場所がなかったのだ。世人は君たちを「病院へ行け」と嘲り、「ITけんぽで」と冷笑し、「B型作業所でハナクソ入りのパンを捏ねろ」と突き放した。無念、怨念、怒り、憎しみ、孤独――すべてを背負った君たちの魂を、私は受け入れ、赦す。なぜなら、人間とは、そうした業を抱えて生きるものからだ。

もう一度、声を大にして言う。君たちの戦いは終わったのだ。いや、始まる前から勝敗は定まっていた。電脳荒野でどれだけ吠えようと、悪役令嬢となってイケメンに愛されることも、グリッドマンとなって美少女青春謳歌し、世界を救うヒーローとなることも、叶わなかった。あの秋葉原ホコ天で、仮想の座敷にアクセスコードを打ち込むふりをしたところで、それはただの愚かなる幻影。奇跡は、常に現実に挑み続ける者たち――ガンガンと血潮を燃やす若きエリートリア充――にのみ訪れる。君たちは、歴史の敗者として、坂本龍馬の盟友たちが維新後に忘れ去られたように、時代の陰に沈む定めだ。

さあ、明日にでも秋葉原の旧聖地に赴け。思い出を葬るがごとく、潔く首を垂れ、敗北の美を受け入れよ。人の世は、ヒーローばかりを求めるわけではない。惨めなる敗者もまた、歴史の陰影を深くする尊き役割を果たす。弱者男性よ、氷河期世代よ、豚丼よ、表現の自由戦士よ、お気持ち表明女戦士よ。無意味抵抗をやめ、敗残者として歴史に名を刻むことを恐れるな。人は、一生憎悪を燃やし続けることはできぬ。君たちの魂は、すでに十分に戦い抜いたのだから。静かに時代大河に身を委ねよ。

2025-08-19

夢の中で行けるショッピングモールがある

ショッピングモールへ行く夢を見た。

家族と共に買い物へと訪れたが、車内に忘れ物したことに気付き一人で駐車場へと戻る。どうやら購入予定だったものは購入出来る時間が決まっていたが、そんなものより「あれを取りに戻らなければ」と強く感じていたように思う。

エスカレーターを上がり、人の間を縫って走った。途中家族が追いかけてきて私を止めるも、その時の私には忘れてきた何かが酷く大切だったようだった。

制止を振り切って走り、来た道を逆に辿る。建物の外に出るが駐車場はない。目の前の団地のような場所を更に超えた向こうにあるらしい。

連れと楽しそうに話しながら帰っていく他の人々を追い越しながら泣きそうな気持ちになった。急に我に返る。何故こんなことをしているのだろう。あんなに大切に思えていた忘れ物が途端、価値を失った。

ついぞ駐車場に辿り着くことはなく、泣きそうなまま再び道を引き返した。忘れ物も、買いたかったものも、両方手に入れることができなかった。

そんな夢だった。

夢の内容はさほど重要ではなかった。起床し、内容を思い返す中で気付いたことがある。

あのショッピングモールを知っているのだ。

見知った知っているショッピングモールとは明らかに違く、現実で訪れたことがある訳ではない。

ならどこで、と問われればこれまた夢の中だ。あのショッピングモールを訪れる夢を、今まで何度も見たことがある。

過去の夢を鮮明に覚えていたわけではない。内容もバラバラだ。しか今日この夢を見たとき、ふと思い起こされたのだ。そういえばここに来たことがあるな、と。

1階にあるごちゃっとした食料品日用品の売り場、昇降2列ずつ並んだ走る幅の広いエスカレーター建物の突き当たりにあるゲームセンター、随分広くとられたフードコートおもちゃ売り場。

それぞれの場所がどのように繋がっているのかは曖昧だが、やはり同じショッピングモールなような気がした。

とはいえ、よく訪れたことがあるショッピングモールと似通った点もある。フードコートおもちゃ売り場の配置はほとんど同じだった。

なら、他の場所も何かしらに影響を受けているのだろうか。

そう考えて思い出したのは、地元にあったショッピングモールともいえないような小さな建物だ。私が生まれた年の前後には閉店しており、現在は跡地が残るのみだ。

その場所を訪れたはっきりとした記憶はなく、薄ぼんやりと連れていかれたような気がしなくもない程度であるしかしもしかすると、記憶の中には微かに残っていたのだろうか。

件の建物について検索してみるが、生憎内装がわかるような写真はなく判断ができない。親に聞いてみても「連れていったことはないはず。でも行ったような気もする」という曖昧な返答だった。

ヤマもオチもない話だが、結局真相は分からなかった。

しかし、自分では覚えていない記憶がどこかに残っていて、ふとした時に思い起こされるというのは悪い経験ではないと感じた。

あのショッピングモールにまた行くことはできるだろうか。

2025-07-24

anond:20250724123337

東照宮東照大権現こと徳川家康を祀っている場所だとするなら

西照大権現北照大権現、南照大権現を祀る場所を西照宮、北照宮、南照宮とするべきなんだろうけど。

生憎、それに該当する人達がパッと出てこないのよね

2025-05-04

ごくごく普通の40間近のブサイク独身非モテ無職がここから成り上がれるルートをだれか考えて欲しい

▶️地方国立大工学部時代卒論教官と合わなくてアカハラとまでは言わないまでも精神的なダメージ自殺未遂しながらなんとか卒業

▶️就活でも女子に人気のバックオフィスとかの内勤は美人ちゃん達がどんどん内定してくなか延々と売れ残って唯一面接の進んでた金融IT系就職

請負下っ端の開発兼テスター監査要員で連日のシフト夜勤プラス残業に体が持たず、心身症という曖昧な病名で多量の薬を飲み始める。休職とかの制度はないと言われて新卒で働いた会社は5年ほどでほぼ首扱いで放り出されることになる

▶️睡眠問題を抱えながら金融系のコンサル会社に潜りこみ、多少は得意だったエクセルアクセスでのデータ管理更新をしたり、数値分析をしたりするようなスタッフとして働くなかで対顧客折衝(説明から契約まで)のスピード感会社同士の腹の読みあいが苦手すぎて業務に苦手感が生まれついに薬漬けになりながら入社一年半ごろには適応障害の診断で一年休職して退社した

▶️躁鬱の気配もすこし感じながらも、躁の万能感の時期にたまたま決まったITコンサルアシスタントスタッフが性に合っていて通院しながらぼちぼち働けたが鬱の時には途端に仕事とかどうでも良くなってしまって休み遅刻も多かった。その時期社内の業績が悪くて外部から採用テコ入れをやってた影響もあってバリバリ体育会どんどん飲め飲め系のオラオラした人員が増えて、地味で不真面目な自分には当たりが強くなって、体力的にもスキル的にも続けられそうだったけど精神的に厳しくて辞めた。ここは五年働いた。

▶️前職辞めたらスッキリ爽快で今思えば躁でノリと勢いでなんとかなってしまって小さな会社営業事務に潜り込んで二年経ったけど、小さい会社からこその人間関係や先行きのなさに精神おかしくなってきてるのを日々感じている。連休あけにはもうやめるというつもりがある

▶️最近、デエビゴでの寝つきも悪いし、将来を悲観するような夢ばかり見て二、三時間で目が覚めて眠れない。特に週明けに向けてはデエビゴ倍量飲んでも1ミリも眠れないまま朝になる。もう精神が無理だと思う。

▶️生憎理解ある彼くんもいないし、学生時代友達結婚出産10年以上疎遠だし、家族とは一社目辞める時に精神科にかかってたことが気に入らなかったそうでそこから没交渉

▶️どの職場経験も浅すぎてアピールにもならないし、職歴の多さとマネジメント経験の無さで書類落ちが300超えた。面接オンライン20社くらい、二時面接まで行ってお断りが5社だった。

アピールできる資格基本情報秘書検定2級とFP3級くらい。精々オフィスソフト一通り使えるけどVBAとかプログラミングとか全くわからんからITに行くのも難しい。事務職行くには経歴も年齢も資格微妙

▶️通院してるからできたら9-17時の職場が良い、体力的にもシフト勤務で生活リズム崩れるのは無理だから完全週休2日残業が多くない仕事がいいし、貯金も考えたら手取り25万か額面400万あたりは確保したい

一番は社内の空気がギスギスしてないところがいい

誰か一人を全員が嫌っていたりするのも、緩衝材みたいに嫌われてる人の周りに置かれたりするのももう嫌だ

▶️回転資金集めからVlogとかやって小金を稼いでカフェでもやるか?とか思ったけどコーヒー紅茶も飲めないか軽トラとかでたこ焼き屋台か何かやるしかいか免許ないんだけど

2025-04-25

anond:20250425144258

潤いがないなぁ、と思う事は多いね

なんか感情とか感性とか、心の大事な部分が干からびてる感

物事に驚かないから、当然新しい事を思いついたりする事もない

からびてるなら煮干しほどに煮込めばダシでも出たらいいんだろうが、生憎そういう何かを貯める人生も歩んでこなかった

あえて言わなくてもカスである

2025-04-18

米津玄師って未だにハッピーマンイメージ

あなたのその--、胸の--な~か~!

(トラックで吹っ飛ばされる)

(腕だけムキムキ)

(全力疾走)

 

最近Zガンダムイメージ追加されたけど。生憎PV面白い要素がないんでネタにならない。OPの方がまだ面白いぞ。

どういうことかね、米津くん!

 

でも世間じゃ大分違うんだよな

この差はなんなのかね

2024-12-10

けんさぎち稼げなくね

ワイは臨床検査技師免許を持つ旧帝院卒(笑)人間です。

企業研究職として就職したが、手取り19万円です。こんなはずじゃなかった。

4工大の学部卒の恋人の方が3倍以上稼いでいる。

下に見られて悔しい。

と身の上話は置いといて。

ワイの小さい頃の夢は、医療国家資格を所有する研究者になることじゃった。

医学科行けよと思うのは当たり前だが、4年間で大学卒業できるというのが魅力的じゃったし、医学科より難易度が低かったためお得じゃ~んと考えてしまったんじゃ。

ワイの親は国立信仰学歴厨だったので、私立大は許されなかったのじゃ。だから必死になって勉強したのじゃ。数学はもちろんⅢまで履修し、理科も2科目、英語もきちんと勉強したのじゃ。

なのになんだこの仕打ちは?お勉強たくさん頑張ったのに、なんでこんなに給料が低いのじゃ。大学受験はもちろん、大学入学後も数多の課題を乗り越え国家試験合格したんじゃ。

みんな臨床検査技師求人を見たことがあるかね?

恐ろしいぞ。年間休日が少ないのはもちろんのこと、基本給も恐ろしく低いのじゃ。そのうえ、大学病院などは最初から正規職員として雇ってくれないところもあるのじゃ。でも、必死勉強はしなきゃいけないのじゃ。そりゃそうじゃ、医学は日々進歩するからのぅ。やりがい搾取じゃ。

ワイは研究の道を諦めきれなくて、企業就職したのじゃ。生憎もう金がないか博士課程には進まなかったのじゃ。企業で頑張ってみようと思ったのじゃ。働いてみたら手取り19万じゃ。そのため、学んだことを活かせるように、臨床検査技師として一から仕事しようと考えたのじゃ。しかし、これは罠じゃ。院卒だと小さな病院はなかなか雇ってくれないのじゃ。規模が大きめの症例数の多い病院じゃないと雇ってくれないのじゃ。しかしながら、そういうところは正規職員では無い可能性もあるのじゃ。さらに、新たに資格必要なこともあるのじゃ。例えば、病理部に就職するとなれば、細胞検査士を取らなきゃ意味無いのじゃ。養成所に通わなければならないのじゃ。

もっともっと検査技師としての仕事の幅を増やして欲しいのじゃ。しっかり数Ⅲまで勉強したのじゃ。よく医学保健学科は下に見られることがあるのじゃ。でも、保健学受験生全員、きちんと勉強してるのじゃ。それだけはそれだけはばかにしないでほしいのじゃ。皆頑張ってるのじゃ。

正直数Ⅲが必要学部全体の卒業生の中で一番お給料が低いと言っても過言ではないのじゃ。なんとかしてこの医療分野を変えてはくれんかのぅ。だって、ヒトとして生きていくための基本の学問じゃないのかのぅ。

どこから人生選択を間違えたのだろうか。

医学科めざせばよかったのかのぅ。文系に進むべきだったのかのぅ。

でも、ワイは夢を諦めたくないよぅ。

2024-12-09

海外の有名な俳優だったか言葉に、人生価値あるのは金や地位名声ではなく、一緒に笑い合える家族友人だ みたいな言葉があった

若い時に聞いていたらただの耳障りのよい綺麗事だと聞き流しただろうし、今も よく聞く言い回しだなとは思う

けど、まあ真実ではあるんだろうな、と思うようにはなってきたな

幸福感の効率を考えた時に、信頼できる人間関係があり、笑うことができるというのは大きいのだろうと

生憎自分は人付き合いも悪く人を信じる楽観的な性格もしていないので、よくある幸福こそが難しく感じてしま

それでも伴侶がおり、家族仲は比較的良好で

幸福感を得るための効率としては、まあうまくやれてる方なのかもしれないな

2024-12-07

anond:20241207171637

せやかて増田ァー、ワイはきょう売り場でいかにもな南米or中東系の御尊顔した若者に「ぶたにく、どこです?」て訊かれたんやけどな、生憎と肉売り場の商品陳列が動物の種類ではなく加工方法で分けてあったもんやから、(うわちゃー、商品ベル漢字が読めたら楽勝なんやけどなー)(てか豚肉指定!て珍しくね?逆じゃなくてええの?)などと頭の中がパニクってろくに案内でけへんかったやでー、てかワイは青果部門のひとやねんて…🙂

2024-11-06

anond:20241106055902

生憎だが主戦力となる予定の合体巨大ロボとカラフル鋼鉄タイツがまだ完成していないんだ。ちょっとまっててくれ。

2024-09-20

anond:20240920082641

新幹線乗りゃ東京から戸塚辺りまで行くのと変わらんだろ

カネがない?それはお生憎

2024-08-24

2001年宇宙の旅ってエヴァからロボと美少女ホモを除いた虚無じゃん

格好つけてクラシックを流す

ストーリーはセリフで進めていく(映像説明しきるには金が足りないから)

ジオラマ特殊撮影でなんか凄いことしてる感を演出

マジでこのループ

演劇でコレやったら凄いと感じただろうけど、生憎これは映画なのでこの程度ではな。

ぶっちゃけアイディアめっちゃ凄い学芸会レベルなんだよね映像自体は。

カメラの方を回転させて無重力演出とか、ただのサンドイッチ宇宙食と言い張るとか、映像コンクールで出てきたらスゲーって感動するだろうけど、映画館でコレ見ててスゲーはちょっとレベルが低すぎないか

あとひたすらクラシック流して高尚ぶるのもなんかダセーなって。

全体としてはエヴァから人形巨大の迫力満点なバトルを抜いて、学芸会レベル映像トリック宇宙ぽい単語による誤魔化しを加えまくり、更には美少年美少女を抜きジュブナイルも抜き世界陰謀にも挑まず主人公も成長せずときた。

古典の割には見れる作品って程度だなあ。

コレに対して「面白すぎて2時間ずっと画面にかぶりついてた」と言ってる人は普段どんだけ浅いものを見てるねん。

朝ドラとかしか見てないのかな?

2024-08-08

anond:20240808000912

続き

VTuberなんだが配信切り忘れたら伝説になってた

配信者側として分かりみがあってゲラゲラ笑いながら見てた。けど1話ピークなのでは・・・と思ったけど続けて笑ってるわ。配信時の私もこんな感じだわ。1話から3話、5話〜のEDカバーソング。ただ選曲がなかなか・・・守備範囲広い人しか分からんだろうなー。4話はオリジナル。どこまで本気なんだこれ。主人公女性VTuber)が色んな女の子女性VTuber)を攻略していくギャルゲーみたいになってきてる。このアニメマイクって音量が不安定でわざと自宅で宅録配信してる感じを演出してるんだろうなあ→最後まで見た。全12話。面白かったというよりも興味深かった、Interesting的な面白さで見てたかな。1話あたりは最初書いたとおりゲラゲラ笑ってたんだけどね。最後ライブの曲はダイヤモンドダスト。『空気中の水分が *氷結* してキラキラと陽の光を反射しながら降る現象のことですね』ということで氷結ストロングでも買ってこようかのう。

菜なれ花なれ

自分的にはアニマエールチア男子ぶりのチアアニメだなー。色使いが特殊・・パステルカラーが強いというか。おそ松さんやヒーラーガールより強めに思える。ちょっと目が疲れるかな。こういう自分の好きを共有したり、夢を仲間と目指したり、青春を歩む物語大好物です。あるキャラクタが流暢にポルトガル語を話すんだけど、ポルトガル語監修がちゃんと入ってて、しかもその監修の人は声優のお母さんというのが面白い。EDはなんだかケツメイシさくらを思い出す。OPの「Cheer for you!」とED「with」作詞作曲ゆず北川悠仁。→最後まで見た。全12話。最終話が急ぎ詰め込み過ぎという感じが大いにあったけど、青春群像劇にはこういうシーンいるよなってことをやってくれたのでよかった。最後のそれぞれのその後を少し描く余韻もあったのがうれしい。

真夜中ぱんチ

吸血鬼動画配信、めざせチャンネル登録者100万人。動画配信サービスとかアニメで増えてきたなー時代ですなー。公式ホームページではキャンペーンやってたり記念日画像があったりショートアニメがあったりと力入っている。4話は最高に泣きました。→最後まで見た。全12話。最初から最後までブレずに動画配信を軸にストーリーが進んだ。時代だね。それにしても最後まですごいスピードで駆け抜けていったな。面白かった。

天穂のサクナヒメ

甘やかされ育った豊穣神のサクナヒメはある事件きっかけに人間数名と天上世界から追い出される。追放された先の島で米作りをしつつ鬼たちに立ち向かう。原作ゲームチェンソーマンやBIRDIE WING1期、古くはエヴァの時もそうだったけど、テレ東地上波オンリーBSもなし)のやつはテレ東系が映らない地域人間には辛い。それでいてアニメ話題になると全国で放送されている体で情報番組とかで取り上げられるから以下略愚痴)今の時代配信やってるからそっちで見れと言われそうだけど、私は基本的テレビ放送しか見ないのよね。ということでAT-Xで見てます。→最後まで見た。全13話。最後EDにヤナト田植唄・巫で締めたのは原作ゲームプレイヤーに方々は嬉しかったんじゃないでしょうか。日本農業新聞など色んなところとコラボした割には稲作シーンが少なかったのが寂しかたかな。この尺では仕方がなかったとは思うけど。いつか別枠で稲作に特化した作品をやって欲しい。百姓貴族みたいな感じで。

かつて魔法少女と悪は敵対していた。

魔法少女と悪の参謀ラブコメ。15分アニメ原作は作者が亡くなったため絶筆となっている。魔法少女の健気でかわいい様子を見て悶える参謀さんが逆にかわいい。→最後まで見た。全12話。魔法少女魔法かけられたのかな。見ていて幸せになる。15分アニメだけどちょうどいい時間だと思う。フ★ッキン魔法少女の出番が少なくて残念な気持ちはあるけれど白夜とミラだけずーっと見てて「これでいいか」と最後までストレスなくニヤニヤして見てた。

狼と香辛料 MERCHANT MEETS THE WISE WOLF

前のやつは見てないので比較はできない。リメイクして英題が付くって鋼の錬金術師を思い出す。マルクさんすごいいい人。→最後まで見た。気持ちのいい終わり方でよかった。1期2クール目終了、第2期制作決定。

異世界失格

職業作家先生が、女性心中しようとしたら突然現われたトラックに衝突して異世界転移自分転移してるから恋人もどこかにいるんじゃね?探してもっかい心中しようと考えるギャグ要素多めのやーつ。先生はすぐ死にたがるし何もしない役立たず。「はぁ、傑作が書けない・・・死のう」先生が傑作を書く時、まさかユニークスキルが発動する!脱力主人公の意外なステータスとそれに振り回される仲間キャラクター。面白いじゃないのこれ。→最後まで見た。全12話。続きそうな終わり方。絶対に続編出て欲しい。個性的キャラクタドタバタ冒険劇、まだまだ見たい。

下の階には澪がいる

韓国制作青春ラブストーリー。昔のトレンディードラマみたいで懐かしい。色々な理由で人気は難しいと思うけど私は不思議といけるな。海外アニメ基本的に合わないのよね、フランスにしても中国韓国にしても。今まで好きで見てたのは兄に付ける薬はないと時光代理人か。ラディアンやアークナイツブルーアーカイブも合わなかったけどこれは見れる。自分でもなんでだろって思いながらも。あれ、こんなこと書いたらディズニーピクサーは?と言われそうだな。あれらは映画しか知らないんだけど映画テレビアニメ自分の中では別かな。澪はホント面倒くさいな。まー主人公も面倒くさいんだが。東京ラブストーリーを思い出すくらい面倒くさい。→最後まで見た。全12話。結構好きだった。『ただ、恋愛タイミングなんだ』こんな台詞があったけど、ホントこの物語はコレよね。真珠先輩・・・。あと紗羅は四角関係になるかと思いきや、影が薄かったなぁ。原作ドラマ)ではどんなだったんだろう。

グレンダイザーU

リブート元のUFOロボ グレンダイザーは見たことがない。たまにBS昭和ロボットアニメを何も考えず見てることがあるけど、あんな感じで見てる。元を知らないけどすごくテンポが速い気がする。え、ナイーダもう?うーん、え?カサドも?うーん。主人公デューク気持ちもやさしいを通り越して弱いし。戦闘はもうヒカルがいればいいでしょ(暴論)これなら昼ドラみたいに恋愛ドロドロした話にした方が私は面白いかも(異論は認める)と書いてたらホントにそんな感じになってきて笑った。→最後まで見た。全13話。敵も味方も重要そうなキャラクタがあっさり倒されてうーん、って感じになった。主人公デュークフリードは嫌い。久しぶりかも主人公が嫌いなやつw。最終話Cパートで続編がありそうな感じで終わったけどどうなるんでしょう。ここまで行ったらやってください。見ますよ。

異世界ゆるり紀行

異世界転生先の森で双子の子供と出会ってゆるい冒険生活を送るっぽい話。タイトル通りゆるい雰囲気最近だと「異世界もふもふなでなでするためにがんばってます。」と同じくらい。って同じところが作ってそうなので、そう感じたというのもあるかな。→最後まで見た。全12話。ゆるかった〜かわいかった〜特別おもしろいという訳ではないがストレスなく見れた。

恋は双子で割り切れない

双子姉妹と幼馴染の男の子中学高校3人の恋物語番組情報に『初恋こじらせ系双子ラブコメ!』とあるがそのとおり。ナチュラル感情で動く姉。ロジカルに考え動く妹。それにちょっと振り回されてる感があり「純(男の子)の気持ちも考えてよ・・・」と思いながら見てるが。とはいえ、このくらいの歳の頃は自分の事で精いっぱいだものね。EDアレンジ曲が1話にいきなりくるのは珍しい気がする。→最後まで見た。全12話。これどうすんの。

ATRI -My Dear Moments-

原因不明の海面上昇によってほぼ崩壊している島にユニーク美少女ロボットと幼馴染と、島に残った人たちと暮らすお話。うーん、多分全部見ると思うけど趣味が合わない内容だと思う。嫌いじゃないけど好きじゃないよ。と思ってたけど、4話あたりから好きになってきた。OP乃木坂46ED22/7。2話以降の最後エンドカードが出るんだけど、鉄腕アトムマジンガーZコラボしてたりして面白い。ED楽曲に関しては22/7計算外 #19(8月24日放送回)で実際にナナニジバンドファンの前で演奏をしたのが印象的だった。出来も雰囲気学園祭レベルだったけど楽しそうでなにより。第10話と最終話CMなしとな。→最後まで見た。全13話。最後ED原作ゲーム主題歌か。いい終わり方だったと思う。少し寂しいな。それぞれの70年後をもう少し見たかったけど、それは欲張りか。

負けヒロインが多すぎる!

主人公の周りに恋愛成就できなかったヒロインが集まってくるやつですかね。そんなことはないやろって感じですが。主人公を中心に負けヒロインの皆様が文芸部に集まりキド文芸部状態に。第3話は最高ですね、いやー最高ですね。酒飲みながら3回は見ましたね。想っても仕方がないのに、言っても仕方がないのに、それでも溢れ出る感情というのは・・・いやー青春ですね。あの特殊リボンのつけ方が5話で判明する。EDの入りがいいアニメは良アニメEDヒロインによるカバー楽曲使用される。1話~4話はhitomiのLOVE2000。5話~7話はKyleeCRAZY FOR YOU。8話からYUIfeel my soul11話のED最後小鞠に振り向き笑顔にさせるシーンを追加するのは凄いよかった。あーその11話も3回は見た。どのマケインも魅力的なんだけど小鞠回は熱が違う気がする。→最後まで見た。全12話。今期の中で一番心動かされたアニメだったかもね。

戦国妖狐 千魔混沌

戦国妖狐 世直し姉弟編も見てたし見返してたよ。真介がたくましくなって嬉しいと思ったし、千夜が人として仲間ができるようで嬉しく思った。「弟子にしてください!強くなりたいんです!」真介と千夜の旅に父親を亡くした月湖がつきまとう。その姿に真介はかつての自分を重ねる。ハッキリと時間の経過と人物の成長(ビジュアル的にも)があるのって意外と少ないのよね。まぁ1クールアニメほとんどなので尺的に難しいだろうけど。1期(世直し姉弟編)見ていない人にはおすすめしない。

この世界は不完全すぎる

VRゲームデバッグをしていたら世界からログアウトできなくなったデバッガーが主人公。ひょんなことから仲間になったNPC女の子と、この世界で生きていこうと決めていた元同業者と共に、デバッグの力を悪いことに使うやつらから攻撃から避けながら世界のあらゆる事象を調べ旅する。主人公が愚直にデバックを続ける姿を見てヒロインも一緒の行動をするのが微笑ましい。芋っぽさもかわいい主人公ハガは左利き。→最後まで見た。全13話。これ続きあるよね?絶対あるよね?じゃないとこのアニメは不完全すぎる。

小市民シリーズ

米澤穂信という名前を見ると「氷菓」あたりを見ていた人は「あ~はいはい」となるのかもしれないけれど、私は生憎見ていないので・・・アニメを見れる時間的余裕ができたのはここ6年くらいなので)なんというか、クセのあるアニメだなと思った。頭がいいイケメン主人公美少女の二人が高校生活で起こる、ちょっとした事件 の謎に挑む ちょっとした青春ミステリー。→最後まで見た。全10話。小佐内さん怖い。2期(栗きんとん事件ボンボンショコラ事件)へ続くらしい。最近の怒涛の岐阜県アニメに感化され岐阜に行きたくなってきた。

デリコズ・ナーサリー

8月7日から放送開始ということで、他と比べて遅れて放送開始です。本放送から3週特番がありましたが、そちらは見てません。タイトルに「ナーサリー」という言葉があるのでお子さんがいるかたは察するかと思いますが、保育の話です。高貴な貴族の吸血種が子育てイクメン)するとういう意外性を楽しむアニメ。一応、吸血種を狙った謎の連続殺人事件を追うという根幹となるストーリーがあるが、育児の方がメインっぽい。本放送前に事前番組を4回もやって本放送6話やって、それ以降は副音声ありの再放送。元々そういう編成だったのかもしれないけど、知らない視聴者からすると、まるで子供相手翻弄、振り回されている気分だよ

視聴継続断念

モブから始まる探索英雄

ダンジョンから始まったのでナーロッパ的な世界かと思ったら普通に現代だった。日本に現れたダンジョンで探索しているらしい。主人公の初期武器殺虫剤サーバントを呼び出せるサーバントカードというレアアイテムをゲットして、かわいいサーバントの汁とルシェと探索を続ける。しか武器殺虫剤って・・・大日本除虫菊アース製薬とでもコラボしてんだろうか。小さい子を引率という件であれば「異世界ゆるり紀行」と被るのだけれど、こっちの方が個性があっていい。ダンジョンサーバントの子がメインになってきて学校同級生の話は必要なのかと思うところがある。5話、6話辺りでダンジョン外の話が上手く噛み合わないのであればやめようかな。7話のオープンキャンパス回がちゃんちゃらおかしくて普通なら視聴断念入りなんだけど、一周回って見続けようかなと思ったが、8話で断念。やっぱりダメだった。

ばいばい、アース

獣人世界に唯一 "人" として生まれ主人公自分ルーツを探す。私が気にしすぎなのか、場面が急に変わったりしてダイジェストを見ているのかな?と思う時がある。他にも思う所があって5話まで見てやめた。私は止めてしまいましたが、7話から主要キャラは大体そろったっぽい?あとラブコメ要素も出てくるので、ダメじゃない人には盛り上がってくるかもしれませんね。

NieR:Automata

1クール目はアニメ制作で色々あったがなんとか完走した。今回は15話まで見て、まあ私はここまででいいかなと。分かる人にとってはこっからなんだろうけど。ゲームやっている人は以後も楽しめるのかもね。

魔王軍最強の魔術師人間だった

主人公魔王軍の強い魔術師人間だということを隠しながら魔族と人間共生を目指す。うーん。5話まで見てやめた。

キミと僕の最後戦場、あるいは世界が始まる聖戦 Season

ロミオとジュリエット系。Season I見てたけど4年前で話覚えてないし、そこまで良いと感じてなかったので継続は危ういかもしれない。色恋話になると自分の中では盛り上がる作品が多いのだけれど、これは逆に冷めてしまう。あまり作画作画と言いたくないのだけれど、たまに演出ではない(と思う)崩れた絵の時がある。でもこのアニメは急にギャグを入れて来るときがあるので、ギャグなのか作画が悪いのか判断つかなくて見てて戸惑うことがある。などと書いていたら5話以降放送配信延期となった。

なぜ僕の世界を誰も覚えていないのか?

突然パラレルワールド的な別次元に飛ばされてしまう。見知った顔がいるが誰も僕のことを知らない。っていうか五種族大戦自分世界人類勝利したはずなのにこの世界では負けてますやんか。何か分からんけど仲間になった五種族混血っぽくてワキ(脇/腋)の甘い女の子と、この世界でも人類が勝つため一緒に戦うぜ的な話。「キミと僕の最後戦場、あるいは世界が始まる聖戦」と同じ作者。似てるなーと思ったらそうだった。4話のこの展開で何もワクワクしなかったのでこれ以降も楽しめないと判断

多数欠

多数決で多数の方が欠になるデスゲーム的なアレ。私は基本デスゲーム向いてないんだと思う。3話まで見て断念。

よあそびぐらしっ!

こういうのは合わないだろうなと1話見たけどやっぱり合わない。

神之塔 -Tower of God- 王子の帰還

1期を見てない。

夜桜さんちの大作戦

どこまで見てたか忘れたけどあわなかった。

シンカリオン チェンジワールド

どこまで見てたか忘れたけどあわなかった。

FAIRY TAIL 100年クエスト

FAIRY TAILを全く見てないのでここから始めるのは断念

2024-07-28

母が死んだらしい

ええ、母が死んだらしいんです、ええ

死んだらしいっていうのは、今際の際に病院にも行かなかったし葬式も出なかったから“らしい”になってます 私が見たのは手のひらサイズの小さな骨壺に入った何やら白い粉と何かしらのカケラみたいなものだけです なので“らしい”なのです

物心ついた時から母親は私が嫌いでした 多分ですが顔も性格も父と似ている私が嫌だったのでしょう そんな嫌いな父親離婚しようともせず、ただただ私に冷たく当たる母がどうしようもなく愚かで惨めに感じて母と同じように私も母が嫌いでした

そんな母は呆気なく死にました バイクに轢かれて背骨を折ったそうです 最後の優しさで葬式には行きませんでした。火葬場にも行きませんでした。母だって嫌いな娘に見送られたくないはずですから

その後どうしても避けられない用事で父に会った時 小さな骨壺に入った遺骨を見せられました。

けれど、死に際も見ていなければ火葬する様子も見ていないのにこれはお前の母親だと言われても納得いくはずがありません ゴミ袋に入れろと言われてもすぐに入れられますだってこれは母ではありません。

ただもしこれが本当にあなたなのならば こんなこじんまりとしたしょうもない欠片になる前に

まれながらこんなものになる前に 頭を撫でたり抱きしめたりとか そういう少しぐらい愛してるふりぐらいしてくれても罰は当たらなかったんじゃないかと思います

もしあなたがこれを見ているならば恥をさらすような真似をするなと、自分のことを棚に上げて私を非難することでしょう あなたはそういう人です

こんな場所に、あなたの死をネタにして文章を書く私はひどい子供ですか いいじゃないですか私たちは親子ですあなたはひどい親なのだからちょうどいいです、私たちは、親子なのですから

なんだか全てが壮大な嘘のように感じますあなたはどうせどこかで生きていていつか私の目の前に現れると思っています そうでなければ報われません 私はあなたがしてきたことを、あなたの眼前に突きつけて、どうしてそんなことができたのかと問い詰めて問い詰めて、あなた自己弁護すらできないほど追い詰めなければあなたを許すことができないのですお前わたしに一生憎ませたまま逃げるのかよお前だけ逃げるんだ逃げるなクソ野郎

2024-06-12

トラペジウム

シロクマという人の感想を読んで、なるほど確かに中高生が観てどういう感想を持つかには興味がある。

しか生憎自分の周りにはトラペジウムを観たという中高生がいない。

そもそも自分の周りには……(略

 

自分の周りにトラペジウムを観たという中高生がいたら、是非感想を聞いてPOSTしてください!

2024-05-13

文化にハマれなかったオタク女の愚痴

TRPG、ひいては卓文化にハマれなかったオタク女の愚痴

どこにでもある、ありふれた、ただのコミュニティから溢れたオタク女の嫉妬だ。




私には10年以上繋がっているフォロワーがいる。彼女たちはみんな、一次創作と銘打ったいわゆる「うちの子文化が元で繋がった。

当時、私たちは「うちの子語り」を頻繁にしていて、彼女たちの語るキャラクターの魅力や世界観が好きだった。

その時その時で作者の推すキャラクターは変わるが、どのキャラクターも魅力的だった。

親しい人同士で組んでいた関係、いわゆる「うちよそ」の話をする人も多く、そのうちよその話も、基本媒体Twitterなので、手軽に情報アクセスすることができた。

どんな関係性なのか、どういったところがこのふたりの魅力なのか。作者たちの力の入った紹介やイラストを見るのがとても好きだった。

生憎、私は自己完結型オタクだったので、うちよそを組んで交流!といったタイプではなく、淡々キャラクターの掘り下げとストーリーの公開を行っていた。それでも、彼女たちとはキャラクターへの推し感情を伝えたり、日常的な話での交流は頻繁に行っていた。

創作活動なしに、良い関係を築けていたと思う。現実での悩みを相談しあうような、親しい仲の友人と言える存在だった。






そんな状況を変えたのが、TRPGブームだ。

いわゆるCoCがとにかく流行った。

みな語る内容が「この間の卓が〜」「HO○が〜」とTRPGの話に変わった。

当時私は既に就職しており、夜の8時まで仕事がある日も少なくない、おまけに平日休み彼女たちと全く予定が合わなくなっている状態で、後から時間差で「なんか遊んでるんだな〜」と確認する程度で、完全に波に乗り遅れてしまった。

その乗り遅れている間に、彼女たちは共通体験をしたものしかからない、いわゆる"身内ネタ"で盛り上がっていく。

そうして、みるみるうちに、取り残されてしまった。





かつて仲の良かった人達がどんどんと、いつも卓の話ばかりになっていき、そのままいつも卓を囲む面子しか話をしなくなる。

その様子をただ見ていることしかできなかった。

これは私のコミュニケーション不足が招いたとも言えるが、その"身内"の固まるスピードが異常だったのだ。本人たちは楽しく遊んでいるだけではあるので、水をさすような真似はできなかった。

媒体Twitterからdiscordに変わり、discordグループでの会話が増え、Twitterでのツイートが減っていく。

コミュニティ外の人になってしまった私は、彼女たちが楽しく過ごしているのを見るだけで、入り込めなくなってしまった。



Twitter上で「つわぼ!鯖にて!」「通話出来る?」と私抜きで仲良くしている様を見ることしかできないのは、とても寂しかった。

でも仕方がない。私はTRPGをやっていないので、そのコミュニティへの参加資格はないのだ。


一度気を回してもらったのか、卓に誘われ、参加させて貰ったことがある。

経験者たちがサクサクと「キャラシート」なるものを作っていく中、「これ回して!」と言われたステータスデータ提示して、「じゃあこういう職業ができるよ!」「キャラデザ、メーカーでいいからざっくり考えてきてね!」と放り出され、キャラクターについて考える間もなくセッションが開始してしまった。楽しさを知る前に、あっという間にセッションは終わってしまった。

その時に嘘でも「たのしい!またやろうね!」と言えれば良かったのだろう。

でも、どうしても楽しいものには思えなかった。使い捨てのこの一瞬のためだけに作られたキャラクターたちに愛着を持てなかった。

そこで、かつてのキャラクターを掘り下げて、楽しそうに語っていた彼女たちはもういないのだと悟った。

CoCに限らず、TRPG時間と遊ぶ相手必要ゲームだ。

頻繁に一緒に遊び、時間を共有する友人により深い友情を感じるのは必然と言えるだろう。

それでも、急速に完成されていくコミュニティ。それに加え、彼女たちは無自覚でも排他的空気コミュニティを作ってしまっている。

それが恐ろしく、悲しかった。


彼女たちと私の愛したかつてのキャラクターにはもう会えない。

コミュニティに参加することも出来ない。その勇気もない。

ただ、取り残されたという被害妄想を抱えた、私という愚かなオタク女が取り残されただけだ。

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