はてなキーワード: 停留所とは
あくまでn=1でしかないただの一般人女がふつうに生きてて経験した事のある性的なアレコレについて。
女として生きること、の一例として、誰の参考にもならないかもしれないけど記録しておきたくて。
めちゃくちゃ美人な姉たちに比べて平凡な顔立ちだけど、他人から容姿を褒めてもらうことが多い方だと思う(たぶんあまり癖がなく親しみやすい印象の顔立ちだから。自分自身では本当に中の中くらいの認識)。
中肉中背の一般体型、胸はサイズ的にややある方だけどぱっと見そこまで目立たないと思う。
トータルでみると、どこにでもいるような、別に目立つとこのない普通の人間です。
私立で自宅から少し遠い学校に通ってたので電車通学だったんだけど、まだ日も明るい下校時に。
家の最寄りに着いて、友だちに手を振りながら電車を降りて一人になり、ホームから改札へ向かう途中の登り階段でお尻を触られた。
階段もあと少しというところでお尻に何か当たったので、「あれ?ランドセルのフタでも開いてブラブラしてるのかな?」と思って、パッと手を後ろに回したら何か生温かいもの(人の手)に触れた。
びっくりして後ろを振り返ったら若い男の人が私の真後ろに立っていて、あまりの近さに思わず「え?!」と驚いて声を上げた。
そうしたら男の人は今登ってきた階段を駆け降りていき、そのまま走ってどこかに行ってしまった。
当時の私はまだ幼かったので「痴漢」という行為そのものを知らず、なぜ男の人が私のお尻を触っていたのか理解できずにいたのだけど、家に帰って親にその話をしたらサッと顔色が変わって怖い顔になったので、「あ、もしかして私は危険な目にあったのかも」とその時自覚したのをよく覚えてる。
学校から駅までの道を友人と歩いていたら、脇道の方からおじさんに声をかけられた。
ふと顔をそちらに向けると、社会の窓から出したものを自慰してこちらを見ているおじさんがいた。
数秒固まったのち、とにかく逃げなければ!と走った。
なんとか駅まで逃げのびて駅員さんに助けを求めたけど、結局そのおじさんは捕まらず、後日学校から露出狂注意のお知らせが配られて終わった。
中高は女子校に通ったのだけど、校舎の周りに女子生徒目当ての不審者が来る事案は何回かあった。
プールの授業を覗きに、真夏のかんかん照りの暑い中フェンス越しに何時間も立ってる若い男の人がいたり、
マラソン大会で校舎の周りを走っていたら、おっぱい揺れてるねー!いいねー!と声をかけてくるおじさんがいたり。
わたしが自分のサイズ探してるのをおじさんが一緒に覗き込んできたり、その後わたしの胸を明らかに見てたり(サイズチェック?)、わたしが一度手に取って戻したブラをそのおじさんが手に取ったり。
別に直接的に何かされた訳ではないけど、意図もわからないし怖かったな。
太ももの裏に何か触れて、混雑してたから誰かの荷物か、たまたま身体が当たってしまったのかと思って最初は特に気にしてなかった。
その後しばらくしてまた触れて、また何か当たったかなーとしばらく放置していたら、明らかに表面を撫でるような動きをしだしてゾッとした。
それでも私は冤罪が怖くて(当時はちょうど「それでもボクはやってない」がアカデミーに選ばれたか何かですごく話題になっていた時期だった)、とにかく確証をもたなくては…と恐る恐る太ももに当たっているものに手を伸ばしたら、明らかに人の手に触れた。
そしたらぱっとその手が太ももから離れて、私は怖くなってすぐに次の停留所で降りた。
痴漢だって確かめはしたのに怖くて声を上げることはできなかったし、思春期で親に言うのもなんか憚られて、誰にも言えずしばらくはバス乗るのが怖くてなんやかんや理由つけては親に車で送ってもらってた。
書き始めたら思ってたより長くなってしまったなあ。まだ高校じゃん。女子校卒業してからの方が色々あるんだけど…
そっちの方が内容は直接的になるし重いので、ここらでちょっと分けて、また気が向いた時にでも書こうかな。
女ってだけで、別にめっちゃ美人とかセクシーとかでもないのにこう言う目には普通にあうんだよね。小学生の頃からさ。
私はミソジニーではないです。なぜなら、たくさん善良な男性に助けられ守られ、大切にされてきたから。上記の嫌な目にあったときも、沢山の男性が心配して守ってくれました。あの時助けてくれた駅員さん、学校の先生、話を聞いてくれた男友達、いつも心配してくれるお父さん、本当にありがとう。
普段仕事に追われていると、いつでもできるのに後回しにしてしまう物事がある。
有給取得なんてのはそうで、法令で年間に5日間取らないといけない。
いよいよ期限も迫っているというのにまだ使ってない有給が1日余っていたので、この連休に1日足して4連休とした。
しかし、なんの予定もないと、退屈のあまり目下の不安定な国際情勢でただ憂鬱なニュースを見ながら終わってしまいそうなので、JREポイントを使ってどこかにビューーン!のガチャにチャレンジ。
行き先は上越妙高に決まったのだが、スキーをやるわけでもない自分にとって、大雪以外何も思いつかない上越妙高では途方に暮れるだけかと思い、途中下車で長野を目的地にすることにした。
自分的には4連休のこの週末は世間的にも3連休なので、どこビュンの枠にそれ程自由度がなく、2泊3日とはいえ、夜遅く長野に到着、帰りの便は午前という、2泊2日みたいな旅程となった。
さて当日、行きの新幹線長野到着は21時ちょっと前なので、長野名物は食べる暇がなさそうだと懸念したものの、新幹線が遅延なく到着したのと、駅直結のMIDORI長野のレストラン街にソースカツ丼の明治亭が入っていたので、少ない時間で地元名物は食べられる様だった。
ソースカツ丼はカツが柔らかく、甘いタレが良くあって美味い。
先日訪れた新潟のタレカツ丼似た料理だが、多分こちらの方がカツが厚めで豚肉の存在感が大きい。
豚肉自体もほのかに脂の甘みを感じるが、タレも新潟のものより甘めな気がする。
卵で閉じるオーセンティックなカツ丼も、新潟のタレカツ丼もタレは甘しょっぱい醤油味で、結局のところご飯の上に載せる丼ものにするには、甘めの味付けが重要らしい。
薄めのカツを何枚も重ねて衣のクランチーな食感を強調した新潟のタレカツ丼か、豚肉のボリュームと甘さを強調した長野のソースカツ丼か、双方試して差分を探すのも面白い。
ホテルの方も予約に少し右往左往し、1日目を2日目で違う宿となった。
高いホテルを除いて1日目の枠で唯一予約可能だったのが長野駅前の東横イン。
東横インというとどれも一緒な退屈な宿かと思っていたが、久々に訪れると、まあ東横インは東横インなのだが、設備が真新しく綺麗に更新されていてよかった。不満と言えば枕が固かったくらい。
ホテルでは頭が沈むフワフワの枕で寝たいので、ぜひそこは改善して欲しい。
2日目は早めに起きて、朝食をとりチェックアウト。
できれば味と土地のお土産としての格を両方備えたものを買って帰りたい。
自分用にはうまいのが確定している八幡屋礒五郎のゆず唐辛子を。
全国のお土産力で強いのは北海道と京都を別格として、あとは福岡、沖縄、仙台、新潟あたりがティア1かなと思っているが、長野も戦線を伺うポジションくらいに入ってくるかもしれない。
よく考えたら一説1,400年近く前からあるとされる善光寺を抱えた歴史ある観光都市だから、これくらいの力は見せて当然なのだろう。
せっかく長野に来ておやきを食べずに帰るとそれだけで旅の達成度が3割ほど下がりそうだったので、参道でおやきを買う。
野沢菜のおやきはうまいのだが、詰め物の野沢菜漬けの味が強いので、これは結構饅頭部分が重要なのかもしれない。
他の店だと焼き目の表面にちょっと香り油などを塗ってるやつもあって、店の味で大きく好みが分かれそうだ。
善光寺について山門を写真に収めようとしたら、カメラのコントロールホイールが回らない。
これはしまった、お土産を買うときに落下させてフレームを変形させてしまった様だ。
せっかくのコンパクト1眼なのにF値もシャッタースピードも動かせない。
よりによってという感じだけど、10年は使っているし、普通に考えたら寿命とも言えるだろう。
もう壊れる時期だったのかもしれない。
急角度の階段にヒヤヒヤしながらの山門の見学や暗闇の中でドアノブを手探りするご開帳めぐりをした後におみくじを引いたら吉だった。
望禄応重山 花紅喜悦顔 拳頭看皎月 漸出黒雲間
漢詩なんで読み解きにはバリエーションはあり「財宝を望むなら山の様に集まる」という解釈と「財宝を望むなら山の様に(何かを)積んで応じろ」という解釈があるらしい。
午前からうごいて名物を食べる時間も取れたので、善光寺の後は十割そば大善へ。
十割そばを食べたのは多分久しぶり。繋ぎがなくても繋がるものだ、ボソボソせずしっかりとした弾力があった。
さてこの旅程では実質動けるのが1日だった為、善光寺以外に動き回るのが非現実的な気がしていたが、実際調べてみると、温泉に入るサルで有名な地獄谷野猿公苑は長野中心部からのアクセスが意外と良く、13時迄に向かえば予定に組み込める事がわかった。
流石に外国人が多い。
スキーリゾートの出発点である長野駅からそもそも外国人が多かったのだが、この湯田中ではもう8割は外国人なんじゃないだろうか。
インバウンド好調な日本観光でも例えば北海道なんかは有為に韓国や中国・台湾・香港の人が多いのに対して、長野は本当に世界中から人が来ている。
季節が反対のオーストラリアは今が夏。
夏のスキーリゾートついでに温泉に浸かる猿を見に来ているんだろう。
雪の長野などといわれる割に長野駅周辺は盆地なのでまったく雪が降らず、善光寺参りだけならこの時期でもスニーカーで大丈夫だが、ローカル線で1時間ほど揺られるだけで待っているのが雪の山道となり、途端に足元が怪しくなる。
底の薄いスノーシューズを中敷き2枚重ねで補強してまで履いてきてよかった。
滑る足元にヒヤヒヤしながら1.8km、だいたい30分くらい歩いて野猿公苑に到着。
黒山の人だかりを形成している外国人が温泉の猿にスマホを向けている。
それにしてもなんで外国人はあんなにセルフィーが好きなのか、猿と一緒に、もうとにかく自分のキメ顔を入れたがる。
君ね、もっとお猿に集中しなさいと言いたい。
猿の方はというと外国人の自己顕示欲はどうでもいいという感じで、時々ファンサの気持ちよさそうな顔をしながら温泉に浸かっていた。
入浴シーンを人に囲まれるなど野生動物としてあるまじき状況ではあるが、動物は動物で環境には馴染むものらしく、水族館のマンボウなんかもコロナで人が来なかった時にストレスで弱ったなんて話も聞く。
このサルも急に人が来なくなったらメンタルヘルスが悪化するんじゃないだろうか?
朝の事故でもはやコントロールハンドルが効かないカメラだったが、自動設定に任せれば猿の顔は綺麗に撮れた。
野猿公苑から湯田中に戻り、今度は駅前の楓の湯で自分が温泉に。
この楓の湯は300円というアホみたいに安い価格設定だが、立地もすごく、駅から近いどころか、駅のプラットフォームの反対側に施設があって湯上がりの休憩所の窓からホームに停車中の電車の中の座席まで丸見えという構造だった。
一風呂浴びた後、朝に買って駅のロッカーに預けたお土産をピックアップする為、再び特急で長野に向かった。
2日目の宿、ホテル犀北館にチェックインして、夕食を食べに街に出る。
そばとタレカツ丼とおやき以外に長野の食のプランがなかったので、ざっくり地元食が食べられそうな感じの居酒屋に入る事にした。
普段晩酌をするタイプでもないが、せっかくなので壁に貼られた酒のポップを見るとみぞれりんごの梅酒というのがあり、りんごも長野の名物という事でこれのソーダ割りを試してみる事にして、馬肉餃子と長芋の味噌チーズ焼きを頼んだ。
りんご梅酒は飲みやすくてうまいし、油っぽい餃子とも意外と合う。
大信州は今の日本酒のトレンドのイチゴやブドウの様な華やかな香りとちょっと違う、リンゴの様なフレッシュな香りに後味に辛味がきてスッパリとキレていく感じで、飲んだ瞬間に「めちゃくちゃうまいな」となった。
そばとも本当に合う。
食後はホテルに大浴場がなかったので、部屋に戻る前に近くにある銭湯に寄って行く事にした。
旅行で地元の銭湯に行く事って珍しい、というかホテルのある地域に銭湯があることってあんまりないのだが、たまたま徒歩圏にあり、ここは出発前にチェックしていた。
亀の湯は立っても腰まである深さの湯船を中央に置いて壁に向かった洗い場が囲む作りで、階段を降りた地下にサウナがある。
最終日は帰りので新幹線が9:47分なので、観光する時間は全くない。
出来ることといえば駅ビルで駅弁を買うくらいなのだが、ここで改札前に最後のおやきチャレンジ。
駅ビルMIDORI内の縄文おやきでベーシックな野沢菜おやきを買う。
昨日のものより小ぶりで、饅頭部分のボリュームが多いのだが、このしっかりした饅頭が野沢菜の塩味と良くバランスしている。
長野おやきの正解と思しき調和を駅前で引けるので、長野でおやきを求めるならまずはここで安定だと思う。
改札をくぐりプラットフォームでサンドイッチを頬張る外国人を見ながら「長野で頬張るべきはおやきでしょ、まったく外国から来た人は分かってないね」などと思いつつはくたか556号に乗り込み、帰路に着く。
長野というと、スキーリゾートや軽井沢という、頑強な肉体や財力に余裕がある人向けの観光地といったイメージだったが、そこまで気合を入れなくても、善光寺におやきに猿、スキーリゾートでワクテカの外国人など長野駅から行ける範囲だけでも結構楽しめた。
急な休みができてしまい、どこに行こうかなと考えてるなら、一つ長野も候補にどうぞ。
久々にお盆で帰省した時に聞いた話では、今一番売れているのは殺鼠剤らしい。
もはや金物でも何でもないのだが、どうやら足繫く通ってくる常連がいるので店を畳むに畳めないらしい。
元々は職人と取引して仕入れてそれを売る、包丁を預かって研ぎに出して戻す、ご家庭で必ず必要になるし堅い商売だったと言っていた。
しかしもうコンビニやホームセンターにほぼ需要は吸収されてしまった。広義の意味ではホームセンターこそが今の金物屋の形態なんだろう。
元書店員としては悲しい限りだが、「本屋」、というのはもう終わってしまったのだと思う。
いやいや残っている、と言われるかもしれないが、それはホームセンターを見て金物屋が残っているな、と思うのとほぼ同じだと思う。
金物屋の利点は、在庫が腐らないことだ。人が手を触れなければ金物は錆びないし、まあそうすぐ錆びるようなメンテが大変なものはそもそも扱わない。
本屋の最大のメリットは、再販制度と委託販売だ。定価を決める決断力も、在庫を抱える不安も無い。
古着屋の真逆ともいえる。最近はもう聞かなくなってしまったが、昔は潰れた店の在庫を大量にタダ同然で買い付けて、セール品として売るバッタ屋なんてものがいた。
これは、問屋から売れそうなものをどれくらい仕入れて、実際にどれくらいで売るか、在庫をどう抱えて値付けをどうするか、そこが商売のキモだからだ。
つまり、商いがまずければ店がつぶれる、というのが客商売では普通だ。
本屋は、地域社会の文化の担い手を任される代わりに、その商売の基本を免除されてきた。
本屋に長いこと置いてある文庫のシリーズものなんかは、たいてい出版社の社外在庫品として扱われている。
出版社の在庫を店においてあげてる形なわけだ。リスクは出版社が取っている。
最近も取次からの配本が遅いという話題がでていたが、まあそうだろうと思う。
新刊も既刊も、料率も冊数も、大手ショッピングモール内の大型書店が優先されて、街の本屋は冷遇されている。
言いたいことはわかる。今まで地域社会の文化の下支えをしてきたのは誰なのかと言う気持ちもあると思う。
自分が書店員だったころに比べて、改善されたことも、そのままのところも、多々あると思う。
でも、商売として考えた時に、もはや「本屋」という形態を相手にしてられない、というのも、そうだろうな、と思う。
大型書店や駅前書店という形で、半ば強制的にお客さんが回遊してくれてやっと維持可能な形態になった、という言い方もできる。
月商200万円いくかいかないか、という街の本屋だと、取次は月20万弱の売り上げしか見込めず、まあ話にならんだろうな、と。
だって、月商一千万いくかいかないか、という駅前書店なら、月100万弱の売り上げになるわけで。しかも大きい分取りまとめて対応できるし。
(その辺の肌感覚も、今は違うのかもしれないが、よりひどくなっているような気がする)
再販制度や委託販売が見直されても、もう本という商品の性質上どうしようもないと思う。
当時から、おおむねどこの本屋も客商売と言うことを忘れてしまい、「本屋」をやっているところが多かった。
自分がお世話になっていた本屋は珍しく客商売を意識していたが、ある時ラノベの新刊が配本されず、潮時だとして店を畳んでしまった。
「本屋」なら、取次や出版社に文句を言うんだろうが、客商売としてやっている以上、お客が求める商品を提供できないのは致命的だ。
それならば最初から駅前の本屋に行ってくれ、というのがその時のオーナーの決断だった。
英断だったと思う。
個人的には、雑誌に頼りだしたあたりから、もう限界だったのだと思う。
本屋は、究極的にはアニメイトになるべきだったんだろうな、と今はボンヤリと思う。
そこに行けば新刊は手に入る。そこになければネットにもないだろうという信頼を築けなかったのが、痛かったのだろうな、と。
いまは小さな本屋がある街に住んでいるが、そこの本屋は話題になる漫画本が必ず置いてある。
地域の大学に進学するために必要な参考書が偏っておかれているし、話題になる賞レースの本も手に入る。
駅前から少し歩けば紙の本を持って帰れるな、バスは次の停留所で乗れば良いし、という気持ちの地域住民がいる間は、たぶん潰れないだろう。
でもアニメ化される本はほぼ確実にあるという目利きがいつまで続くかわからないし、正直に言えばライフスタイルが変わって週末イオンに行く生活になれば、たぶん通うことは無くなる。
変わり続ける日本国内で、変わらずにいることはとても難しいのだろうと思う。
先日、出先で雨に降られたので最寄り駅からバスに乗って帰った。
ちょうど二人掛けの席が空いてたので窓側に詰めて座ったところ、後から来た女性が隣に座ってきた。
日頃からはてブやXの男女論に毒されている俺は隣に女性が座ったことで緊張感が生じてしまい、女性に身体が触れないよう窓側に身体を引くような形で座りなおした。
バスが発車して、最寄りの停留所から1つ前の停留所に向かって走行中に事は起きた。
俺の肩口に女性の肩が触れたのだ。俺は焦って更に身体を引いたのだが、その引き方が少しオーバーになってしまったのだ。
その時に視界の端で女性が少し固まった様に俺には見えた。もしかして不快感を与えたか?と内心ビクビクした。
一つ前の停留所に着くと前方の一人掛けの席が空いた。
すると女性がそちらの席にさっと移ったのだが、座ってから暫く女性が妙なことをしていた。
液晶のないスマホの裏面をじっと眺める彼女の後ろ姿は、まるでイライラして爪の先を眺める女性の姿を思い起こさせた。俺のビクビクが加速した。
特にその後何かあったわけでもなく、女性もやがて液晶のある面を眺め始めたのだが、あれから時間が経ったことで、一体あれは何だったんだという気持ちがムクムクと勃起してきている状況だ。
俺の頭の中のえなりかずきと碇シンジくんが「だってしょうがないじゃないか!」と叫ぶのだが、一方で女性に不愉快な思いをさせたとしたら?という疑念とその疑念に対する罪悪感もある。
次が自分の降りる停留所だったから、手前の停留所をバスが出た瞬間に降りますボタン押したら
運転手が降り忘れた客がおると勘違いして、バスをバックさせてしまって気まずい思いをしたやで
それ以来ワイは早押しを封印したやでという話
別に、各お客さんが全ての停留所を覚えているわけではなく、各々で自分が利用している停留所とその少し前を覚えているだけだろう。電車だって一つ前の駅くらいで降りる用意を軽くしたりするだろう?別に次が降りる駅だというアナウンスがなくても。
普段は電車移動がメインなんだけど、今回は珍しくバスを利用することに。
駅前のバス乗り場に立ち、どのバスに乗ればいいのか戸惑いつつ、目的地へ向かうバスに乗り込んだ。
走り出すとバスの中は意外と快適で、座席に座ってスマホいじりながら、窓の外の景色をぼんやり眺めていた。
しばらくすると、車内アナウンスが流れ始めた。
「次は~」とだけアナウンスされたとき。停留所の名前がアナウンスされる前のことだった。
「っておぃいいいいい!!早押しクイズかよぉおお!」
まるでクイズ番組のボタンを押すみたいな早さ。だって停留所の名前がアナウンスされる前だよ?
郊外のバスって、そんなに降車ボタンを押すタイミング早いの!!?
その後も観察していると、乗客全員降車ボタンを押すタイミングが異様に早い。まだ停留所のアナウンスが始まる前に「ピンポーン!」トマリマスとなっている。
まるで全員がバスの運行ルートを完全に把握していて、次の停留所を完全に予測しているかのようだ。
「ちょ、ちょっと待ってぇええええ!!お前ら全員玄人かよぉおおおおおお!!!」って再び心の中で総ツッコミ。バスの停留所に関する知識がどれだけ深いんだよ。
バスが次の停留所に近づくたびに、アナウンスが流れ、停留所の前に必ず「ピンポーン!」。私も負けじと、自分が降車する場所まで来たら停車ボタンを押そうと思っていた。
だが、私が降車する停留所もその名前がアナウンスされる前、アナウンスが「次は~」の時点で既にボタンは押されており、あまりに早くてビビったほどだ。結局、私の出番は来なかった。
例えばラーメン屋で気に食わないことがあったら、店員にいちゃもん付けたり、ラーメン床にぶちまけるような奴。
あとは役所とかでよくわかんない論理で、延々窓口で怒号飛ばしてくるような奴。
中にはまっとうなクレームもあるんだけど、そんなのはせいぜい10件に1件あるかないかよ。
そういう相手って対応も大変だしさ、いつ爆発するかわかんないし、怖いし、疲れるのよ。精神的に。
飲食とか役所とか医者とかみてても大変だなーって思うし、同情もする。
だって同じ目にあってた側の人間だもん。見てて気持ちのいいもんではないよね。
中にはいるんだけどさ。
「そういう奴らのサンドバックになるのも仕事の一つ」って割り切ってできる奴も。
俺には無理だった。
鬱になって、やめる頃には軽く電話恐怖症になってたと思う。いや、なってた。
毎日祈ってた。「今日はクレームの電話が来ませんように」って。
でも来るんだよね。なんなんだろうね。
わかるよ?バスが遅れたら腹も立つし、文句の一つも言いたくなる気持ちは。
だから対応するんだよ。電話で申し訳なさそうに「申し訳ありません。ご迷惑をおかけしております。」って謝り倒すんだ。
それぐらいならいい。それだけで済むなら。
でも
「運転士の態度が気に食わない。家まで来て謝罪させろ」って何さ。
車内の防犯カメラ確認して、運転士本人に確認しても何の落ち度もなかったよ?
あんたがただ路線勘違いして乗ってきたのを「この路線はXXへは行かないから、●●番の乗り場ですよ」って言って乗車賃返しただけじゃん。
営業所まで押しかけてきたとこ見ると相当お怒りなんだろうけど、
あなた有効期限末日のとこ、かすれてぱっと見じゃわかんないよこれ。
「降りたい停留所で下ろしてくれなかったから無賃送還しろ」ってどういうこと?
あなた電動車いすで四肢動かせないから降りますボタン押せません。
酸素ボンベ乗っけて人工呼吸器つけてるから言葉で意思疎通もできません。
いい加減にしてくれ。
利用者様と運転士とお役所の三方面から殴られっぱなしで、でも中間管理職だから誰も守ってくれなくて、
そりゃ疲弊して2~3年もすりゃ辞めさせてくれって言いだすよ。
最近じゃ新卒も中途も悪評が広まってついに通年採用に切り替えたらしいね。
別のエリアの会社じゃ事務方が営業所で首吊って大騒ぎになったらしいけどもみ消しに成功したのかな。
鉄道・バス・航空・フェリー会社に就職しようって奴、それも志だけいっちょ前に立派な奴は運転士にも、事務方にもなろうとするな。
頼むから俺の二の舞にならないでくれ。
「地域の足を守る公共交通」ってお題目に惹かれた俺がバカだった。
いまはもう守ろうなんて気はない。地域ごとそのまま腐っていってくれ。
辞めてから3年たつけどサイレース(睡眠薬。ちゃんと医者から処方箋出てる。)がないと寝れないのよ。
うっかり飲み忘れたりすると、朝まで金縛りみたいな状態でほぼ完徹みたいな状態になるんだよ。
ストレス因の胃腸炎も併発して毎日合計10錠ぐらい薬を飲んでる。
3年たっても心も体もボロボロのままだ。
立ち直ろうと醜くあがいてはいるが、たまにフラッシュバックみたいにあの頃を思いだす。
そして思うんだよ。「狂っているのは世界か?俺か?」
多分両方なんだろうな。
新卒で入った会社を辞めて無職になった時、一人旅してみたくて初めて出かけたのが金沢で、都内からの夜行バスが到着した早朝からバスの一日券で兼六園とか美術館とか市場とか茶屋街とかからくり寺とか、まぁとにかくガイドブックに載ってるところひたすらまわった
次の日は山中温泉に泊まる予定で、金沢からバスに乗ったら停留所名の似た全然違うバス停でバス降りちゃって、次のバスも暫くないしタクシーも通る気配なくて途方に暮れてたらちょうどぽつんと立ってた寿司屋が開店時間になって、ふらっと入っておすすめセットを頼んでタクシー呼んでもらったな…
山中温泉で泊まった宿はもう忘れちゃったけど、オフシーズンのど平日だったからグレードアップしてくれて、一人旅なのに和洋室のツインルームで内風呂ジャグジーのすごい部屋に通されて、暫く入り口で呆然と立ち尽くしてた
ちょっと良い宿だったのか、客室にはお茶とお茶請けが用意されてて、夕飯の場もしっとり薄暗くて年配の夫婦が多くて、ますます場違いだなーって思ったけど、大浴場も空いてて夜にも朝にも入ったし、部屋風呂のジャグジーに浸かりながら日本酒も飲んだ
翌日はチェックアウトしてから温泉街?商店街?をふらふら散歩して、共同浴場とか、その街最古の温泉?なんかに入ったり、卵かけソフトクリームみたいなわけわかんないの食べたり、駅まで一、二時間歩く途中でどでかい大仏みたいなのが見えてたり、急遽みつけた陶芸体験したり、行き当たりばったりの日だったけどそれもまた良かった
バスに乗ってて通路に立ってる学生、通路狭くなるし、優先席空いてるから座ったら?と思ってた。
先日、優先席に座ってたら停留所で杖ついてる人が見えたので、席を立って譲った。
その後、しばらく経ったある日、優先席じゃない席に座ってたら、席譲ってもらえませんか?と声をかけられた。
優先席に座ってる、さっきまで立ってたピンピンしてそうな俺と変わらんくらいのおっさんに声かけてくれよ。と思った。
思ったんだけど、声かける方からしたら、今乗ってきて、今優先席に座ってる人が必要としてる人かそうでないか見分けがつかないから、声なんてかけれないよな。
だったら前に席立ったやつに声かけるか。
そうなると次に自分が取る行動は優先席に座らず譲る人間と認知されないようにする、となりそう。
譲る度モヤるんだもん。
このバグなくなる気がしねぇ。
なんでスチムーに書かないのかって?顕名で残したくないからだよ!
さっそくいってみよう!
おすすめできるか?→今はまて。いろいろ不具合やゲームバランスの問題があってある程度以上発展させることが難しい。半年後なら安心して楽しめるかも。正直今は先行レビューくらいのクオリティ
もともと都市シミュレーション系のゲームが好きで楽しみにしていたので俺は楽しむことができた
できる都市もディテールに凝っていて、車からの景色を眺めると田舎から都市へシームレスに風景が変わっていきおおーってなる。俺はわざわざOBSで録画しちゃったもんね
達成レベル最高のメガロポリスに到達するまでのプレイ時間はだいたい100時間くらい。メガロポリス到達時点の人口は30万人くらい。日本の政令指定都市が50万人以上だからメガロポリスという名称には少し違和感がある
道路と線路が引き放題、曲げ放題→CSの魅力といったらこれでしょうと思う。時々日本の高速の複雑なジャンクションのことが話題になるけど、あれに勝るとも劣らないキチガイジャンクションが作り放題ですよ。俺は絶対住みたくない笑
不具合さえなければ永遠に遊べる盆栽ゲー→今作はいろいろ不具合があって成長に限界があるけど、それさえなければ永遠に手を入れることができる盆栽ゲー。ヌルっと遊びたいエンジョイ勢から細部にこだわるみなさんまで時間が無限に溶ける。渋滞対策とかはこれの極みで、丁寧に丁寧に遅さの原因を取り除いてスムーズに流すことができる快感を覚えると時間が無限に溶けていく。俺みたいなマイルドアスペ過集中ガイに与えると寝食を忘れてやる。これ老人ホームに入れたら老人が幸せのままにポックリ逝くんじゃないか
Clipperが使えない→Clipperってのはゲーム内のTwitterみたいなSNSなんだけどこれが全く意味がない。住民が一部でも不満をもったらバカバカ投稿されるので、ある程度都市が大きくなるといちいち聞いてらんないとなって最終的には表示をオフにしてしまう
ラジオが英語→ゲーム内にラジオがあって、交通事故や停電があるとしゃべってくれるんだけど英語なので日本人にはきつい。BGMのように音楽も流してくれるんだけど、数曲しかないので結局これもオフにしてしまう
小学校と公園が大量にできる→就学率の向上と住民の満足度を向上させるために異様に小学校と公園を建設することになる。1つの小学校あたりの定員が1500人で、いやもうちょっといけるだろという日本人の感覚から少しズレがある。ほんと1つの通りに1個小学校と3つの公園があるような感じになってゲームバランス的にこれはどうなん
カメラ機能がイマイチ→機能がやたら複雑でスクリーンショット1枚取るのに一苦労。俺は断念してOBSでやったw
車の方向転換がイマイチ→CS1からだけど、車の方向転換や車線変更が意味不明におおげさ。で後続の車がつまってあっというまに渋滞発生。高速道路で4レーンまたぎ車線変更とかバックして切り返しとかしないでしょっていう
公共交通のツールがイマイチ→1つの道路に複数の路線が走っていると路線を選択するのがわかりずらい。いったん作った路線に停留所を加えるとルーティングがおかしなことになることがある。路線から停留所を削除することができない。変更の反映にタイムラグがあり、変更結果を確認しようとして実車ビューにしているとその車や電車が突然消えたりする(その後車庫から新たに生成されて出てくる)
もうボロボロ出てきてるんだけど気を長くして修正を待とうというか俺は待つ
パフォーマンスの問題→これはいろいろな人が書いているので割愛。開発元も最優先で取り組んでるので現状待つしかない
住民が異様にゴミを捨てる→プレイエリアの20%程度をゴミ捨て場が専有するようになって夢の島もびっくりのゴミだらけ都市ができあがる。これおかしいだろという指摘がある
https://steamcommunity.com/app/949230/discussions/0/3937895474112080034/
郵便処理施設のバグ→郵便局の上位施設に郵便振り分け施設というのがあるが、それがまともに機能しないので郵便が貯まりまくる。で、郵便がうまく動いていないと住民の満足度がバカ落ちして都市から住民が逃げていく。最終的に発展が不可能になる。お前らそんなに郵便好きかよメールでいいだろうが
https://steamcommunity.com/app/949230/discussions/0/3877095833479248137/
バスを待っているとまったくちがうところに行列ができていた。そこが乗車口らしかった。そんな指示はどこにもなかったがとにかく行列の最後尾に並び直した。人数は多く座席に座れるか微妙なところだった。しばらくするとバスが来たので乗り込んだ。右側最前列、運転席の後ろに座ることができた。右前輪の上にあるため2段ほどステップを踏んだ上の座席で見晴らしはよかった。バスが出発する直前に駆け込んできた客が私のそばに立った。新幹線で隣の席だった子だ。奇遇なのか意図があるのかまったくわからなかった。なぜ私なんかのすぐそばに立つのかもわからなかった。さすがに乗り合いバスの中で意匠設計はできないので本を読みはじめた。彼女は途中の停留所で降りていった。
最近性欲が凄まじい。
四六時中発情している。
外を歩いていても女ばかり見てしまう。
顔は良くても悪くても発情する。
オッパイは大きくても、普通でも、ちょこんとしてても発情する。
女が前を歩いていれば尻に食らいつくように見てしまう。
そのはち切れそうな様子がもうエロすぎてチンポコがどうにかなりそうだ。
そんな子が無警戒にチョコンと隣に座ってきた。
髪は長く、顔は芸能人のように美しい。
脚なんて細すぎてすぐに折れそう。
そして何を考えているのかとてつもなく甘いフレグランスをつけている。
この甘い匂いは知っている。多分練り香水の類のものだったはずだ。
しかし、でも、なぜか、その香りの記憶の甘さよりさらにさらに甘い。
ああおそらくこれが例の若い雌だけが発するとかいうあの成分か?
あの成分が増量されていてそうじゃなくても甘いのにさらにさらに甘いのか。
あああああああああああああああああああ、狂うぞ。
本当に狂ったらまずいのでチンコが立つ前に席を立ってひとつ手前の停留所で降りた。
それなのにチンチンが硬い。
はあ何でこんなに性欲が強くなってるんだ?
前から女が歩いてきた。
さらにチンチンが硬くなる。
好きなものを語りたくて、中学生当時、遊佐未森のCDと出会った思い出とか色々書いてみたものの、自分語り気持ち悪いからやっぱり全部消してしまった。
遊佐未森を知らない人でも、シュワルツェネッガーが青い空の下で赤い車を持ち上げてるカップヌードルのCMは知ってると思う。
あれで使われてたのが、遊佐未森の「地図をください」という楽曲。
CMの雰囲気に合わせたんだと思うけど、あれはぜひ一曲通して聞いてほしい。
好きだからっていう贔屓目もあるけど、今聞いても全く色褪せてないの本当にすごいと思う。
かく言う自分も、15年くらい遊佐未森という言葉を忘れていた。
子供が成長して、書斎を子供部屋に変えるということになったとき、断捨離できなかった彼女のCDを見つけて掃除のBGMにしてみたのがきっかけ。
大体1988年から1993年の作品なんだけど全然ふるさを感じさせないし、何なら最近の個性派アーティストって紹介のされ方されても納得できるくらいに流行りに左右されない曲調だっていうことを、2023年に再確認するとは思ってもなかった。
どれも好きすぎてランキングは作れないけど、せっかくだから10曲チョイスしてみる。
・M氏の幸福
・川
・夏草の線路
・山行きバス
・きみのなかに
・旅人
・一粒の予感
・0の丘無限の空
・ときの駅
・街角
10曲でおさまるわけなかった。
並び順は好きな曲順でもなければ、年代も作品もバラバラに書いてある。
理由は彼女の作品の幅とかを先入観なく聞いてほしいから。だからあえて曲紹介もつけない。
・マイベスト3曲
全曲好きすぎるなかで、どうしても別格なのがこの三曲。
・シリウス
・桃
これが名曲だという意味でもなければ、人に勧めたいという曲でもない。
自分がこの3曲がどうしても好きだという表明。
久々に聞いても魂が静まるのがわかるくらいに落ち着く曲。
遊佐未森に限定しない、人生で好きな3曲がこれ。(15年も忘れてたくせに。)
当時、中高通してアニメ研究部所属の自分とは住む世界が違う人間だと思ってたけど、たまたま席が近くなったときにCDプレイヤーを聞いてたら声をかけてきた柔道部エースの岡田くんは元気だろうか。
高校の終わり頃、J-pop全盛時代に個性派アーティストを聞いてることを馬鹿にされるのが嫌で断ろうと思ったけど、そういう雰囲気でもなさそうだったので聞かせてみたところ目をキラキラに輝かせて感動してくれてめちゃくちゃ嬉しかった。
遊佐未森以外にも近藤名奈の「こんな日は早起きしてあなたに会いたい」でも盛り上がって、まさか高校の終わり頃にこんなに仲の良い友達ができるとは思ってもなかった。
オタク差別されるのが嫌で自分から壁を作っていたけど、差別してくるに違いないと色眼鏡で人を差別していたのは自分だったんだなと気付かされた出来事。
彼との出会いがなかったら、人並みの人付き合いができないまま全く違った人生を歩んでいたと思う。
それをつないでくれた遊佐未森と、色眼鏡をかけていたのは自分だったと気づかせてくれた岡田くんへの感謝をあらためて増田の片隅に。
もうゆうにさんじゅうねん()は前になるが、なんだか体育会系ノリの文系クラブに属していたとき、なにか上回生の目にかなうことをやりとげたら「ピートムで肉、喰わしたるわ!」という不文律があった京都の大学生時代、幸運にも何度か嵐山の東の手前にあった『ピーピングトム』というステーキハウスに連れていって奢ってもらったことがあった。
卒業して数年してから、京都駅の南側にも系列店があったのを発見したり(ネットなんか影も形も無かった頃)したが、安月給の身には縁のないジャンルだなぁとそのまま通り過ぎただけであった。
…月日は流れ、ふと思い出して検索したところ、北山店というところしかもう残っていないのがわかった。「行ってみるか」地下鉄ふくむ鉄道の最寄駅よりもわりと外れた立地にあるので市バス停留所から降りて赴く(Google検索でいちばん徒歩距離が少ない候補を採用した、暑いから…)。
建物の二階部分にある店舗の扉を開けると、奥まで続く長いカウンターと、そのカウンターに沿ってなおかつそれよりも見えないくらい奥まで続く調理スペースが広がる。
150gから500gまでの範囲で注文できるが、カウンターに立ててある見本写真なども参考にしつつ、300gをオーダーすることにした。あと、サラダ類やライスさえも別注文なので、ミニサラダと中ライス、それから瓶のヱビスビールも頼む。それから感覚的に10分から15分くらい待ったかな?といったところですべての品が揃った。
…美味い。しみじみ美味い。小鉢にポン酢醤油と大根おろしと小口切りネギを張ったものが添えられているので時々それに浸しながら、ライスとビールと交互に噛み締める。ポン酢は例の完全味付けを標榜する旭ポン酢系統の出汁とかの旨味がなくでも香料ではなく柑橘類の酸味で勝負するタイプであったが、そんなものに浸さなくても、肉だけ齧って十二分に美味い。見た目はサイコロ状に切り分けられて表面ガリガリに焦がされ粗挽き胡椒が認められ中央が紅くて肉汁が侵出している状態なのだが、ソースもとくにかかってないようなのに、本当にそれだけで美味い。メシマズアレンジャー入門クラス生ゆえ、ついつい卓上の塩やミルに入った胡椒を振ってみたりもしたが、?という感想しか出なかったくらい、どういう理屈かマジでわからないが味わい深かった…。全部たいらげたあと、好奇心と「これも絶対うまい」との確信をもってステーキ皿に遺ったワインレッドな肉汁も啜ってしまったが、汁だけなのに肉の旨味と甘味が確かに感じられた!
先に居た客が退店して独りだけになった気安さもあり、ほとんど同世代だろうとおもわれる顔立ちのやや疲れ気味な店員(ワンオペだった)に味を褒めたら『来られたのは初めてですか』と訪ねてきたので、嵐山に行ったことはあった、調べたら失くなっていたのでここに来た、と伝えると『マスターが亡くなったので閉店した』『ここ(北山店)が先にできて、2年してから嵐山がオープンした』『サラダのドレッシングはここのが少し酸味が強いかもしれない、肉の焼き方やスタイルは同じ』と話をしてもらった。
ネットでいろいろ調べて自宅でも買ってきた肉を焼くことはあるけど、最初の一回以外、どうも満足したことがない。やはりクラシックなステーキというのは美味いものだなぁ、と知った日であった。