映画「ビーキーパー」…ステイタム最強かも？
原題：The Beekeeper 製作年：2024年
制作国：アメリカ・イギリス合作 上映時間：105分
元CIAでレンガ職人とか、世に潜む元秘密諜報員
ものって面白いよね．今回はジェイソン・ステイサム
が養蜂家という設定に惹かれて公開初日に観賞．
本年度累積4本目の鑑賞は近所のシネコンで．
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ジェイソン・ステイサムと「スーサイド・スクワッド」の
デビッド・エアー監督がタッグを組んだリベンジ
アクション．
アメリカの片田舎で養蜂家（ビーキーパー）として
隠遁生活を送る謎めいた男アダム・クレイ．
ある日、彼の恩人である善良な老婦人が
フィッシング詐欺に遭って全財産をだまし取られ、
絶望のあまり自ら命を絶ってしまう．
怒りに燃えるクレイは、社会の害悪を排除する
べく立ちあがる．世界最強の秘密組織「ビーキー
パー」に所属していた過去を持つ彼は、独自の
情報網を駆使して詐欺グループのアジトを
突き止め、単身乗り込んだ末にビルごと爆破．
その後も怒とうの勢いで事件の黒幕に迫り、
事態はFBIやCIA、傭兵部隊や元同業者まで
入り乱れる激しい闘争へと発展していく．
「ハンガー・ゲーム」シリーズのジョシュ・
ハッチャーソンが詐欺集団の元締めである
実業家デレク、イギリスの名優ジェレミー・
アイアンズがデレクの護衛兼アドバイザー役
を務める元CIA長官ウエストワイルドを演じた．
「リベリオン」のカート・ウィマーが脚本を担当．
以上は《映画.COM》から転載．
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「ビーキーパー」とは“養蜂家”を指す．
たまたま本作の主人公アダム・クレイ：ジェイソン・
ステイサムがリタイヤ後の職業に養蜂を選んで
いただけで、その実は米国内の秘密組織を示す．
FBIやCIAなどの組織からは独立していて、トップ
も居ない組織の殺人鬼集団．組織の目的は、
（蜂の）組織の保全、つまり国の保全だ．
リーダーもいなければ、個々の判断で動く…．
必要とあらば、蜂の巣の女王蜂さえも、その
ターゲットとするいう…．事実本作の最後は
その通りの設定になるから怖い．
「ビーキーパー」の組織がキチンとしていることは
端々に描かれている．アダム・クレイが暴走し始め、
最初のフィッシング詐欺会社を爆破破壊したとたん、
組織「ビーキーパー」はアダム・クレイ抹殺に動く．
およそ養蜂家とは思えない、チャラいネーちゃん
の殺し屋が早速現れる．しかもガソリンスタンドだと
いうのに30m/mガトリング機関銃をぶっ放すという
無法振りには驚かされる．当然アダム・クレイに返り
討ちにあい、黒こげにされてしまう．
この1件で「ビーキーパー」の組織は本件に無関与
を宣言する．大人の判断だね（笑）．
アダム・クレイはしっかり黒こげ死体の指だけは
切り落として袋に入れて持参する．現役ビーキーパー
の指紋認証は大事だものね．
「ビーキーパー」本部でそれなりの爆弾や武器を
整えて、アダム・クレイは更に上流の組織を追い
つめていく．
滅法強いジェイソン・ステイサムが悪者たちを
ばったばったと倒していく、既視感ありまくりの
娯楽活劇．過去最高の強さかもしれない．
でも退屈なB級映画で終わっていないのは、
もちろんステイサムの衰えぬ身体アクションと、
デビッド・エアー監督による格闘・銃撃シーンの
演出の上手さと編集のテンポの良さのおかげ
であろう．
今回ステイサムが立ち向かう悪の組織を
構成する連中は、ハイテクとソーシャル
エンジニアリングを駆使して罪なき人々から
金をだまし取るインテリ組と、彼らから
雇われた傭兵などの武闘派に大別される．
武闘派の中ではラスボスに近いラザラス：
テイラー・ジェームズがド派手な黄色い
ジャケットで明るく目立っていて、ヴィラン
にしては珍しいなとは思ったが、その実、
イエロージャケッツというとスズメバチを
意味するんだね．蜜蜂の天敵を意味して
たんだ．細かい小細工だね．
フィッシング詐欺会社を追いつめていったら
行く付いた先は、超大手ソフト会社の社長．
保護者に元CIA長官とという豪華版．
しかもその母親は、なんと女性大統領で
あったという落ち．
さて、アダム・クレイはその社長とその母親を
打ち抜くことが出来るのか？
正月映画らしい、テンポの良さ．
ステイタムの爽快アクションで大満足の一作．
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