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最近気になること(2017年第9週)


映画と食い物記事ばかりになっていると娘から厳しい指摘が(笑).
ありがたい批判者である.ちゃんとした目線でこのブログを見てくれている.

最近頭の中に溜まってきたきた事を吐き出しておこう.
これも“日誌”の機能だと思う.


・ドライブ・ライセンス

最近ブロ友さんが買ったばかりの新車を85歳超の老人に追突されたと聞いた.
先週は枯葉マークを付けた車が反対車線を逆行してきて、正面でにらみ合う
事態になり渋滞した.げに恐ろしきは老人の運転かな.

自動運転やブレーキの踏み間違えは機械の進歩でまかなえるが、やはり認知症の
運転は怖い.老人の運転免許更新には医師の診断を必須に法制化を急ぐ動きはあ
るものの、身近な事例を見てもその診断の適正さはとても怪しい.

試験や検査で判るものではないのだ.世間の動向に関係なく、
自らは70歳で運転取りやめ.75歳で免許返上と決めた.

フランスの免許証も所持してるのだけどどうしよう?
かの国は終生免許制、更新なんかない.20代のぴちぴちギャルの写真のライセン
スで85歳のおばあちゃんが走ってたりする(笑).もちろん副長のライセンスだって髪
がふさふさだ(笑).紙製のライセンスゆえ燃やせば済むことか.

そう決めたなら、あと10年間しか車を運転できない.そろそろ“最後に乗る車”
の選択に興味が出てきた.つい最近リリースされたプリウスのPHVが天井を太陽
電池にして出てきた.どこかやるだろうなと思ったが、プリウスとはね.



映画「ララランド」で印象的だったのは、ダンス会場のパーキングがみなプリウス
だったこと.カリフォルニアらしい表現だなぁと感心したものだが、
トランプ支持率の高い中西部だったらこうはいかないね.ガソリンまき散らす、
お馬鹿なピックアップトラックばかりだろう(笑).

電気だけで68.2km走れるし、天井の太陽電池で駐車していても、エアコンで
車内が冷えてるとか…素敵だなぁ.災害時にも活躍できるよね、このタイプは.

でも、PHVは家庭で充電できるメリットもあるが、リスクも発生する.
北海道で最近日産に吸収された某M自動車のハイランダーPHVが
家を一軒燃やしちゃった事件は闇に葬られてしまった.

原因が特定できなかったのかもしれない.こんなリスクはあるけど、
ハイブリッドよりPHVは魅力的かも….

そんなこと考えながら、ここ数年の間に“最後の車”決めなくちゃ.



・おデブ解消

最近久しぶりに逢う人には、“少しほっそりしたね”とのありがたいお言葉をいただく
ようになった(笑).昨年5kg痩せたからね.最盛期?からは10kg以上痩せている.

でもここにきて下げ止まりになっている.さらに一歩進んだ減量にするためには
明らかに食生活の大幅変更か厳しい肉体トレーニングが必要かもしれない.
どっちも踏み切れないでいる(笑).

毎日1万2千步も歩いてるし、エレベーターもエスカレーターも使わず、
階段を毎日20階以上登っている.
これ以上の運動となると…筋トレが欲しいところ.

腎臓機能の維持の為にはたんぱくとカリウム制限も一層気にしないといけないし、
本当に“頭で食べる”状況になりつつある.食べ物を見てタンパク量やカリウム量を
推し量る…そんなセンサーを常備したスマホが欲しいなぁ(笑).

写メして画像から判断してくれるアプリでもよいかも.あぁ誰か作って欲しい….



・つまずきの一歩?

類は友を呼ぶ、似た者同士? 某総理大臣の妻が名誉校長だった(過去形だ)、
森友学園小学校への国家所有地の大安売りがようやく国会で挙げられてきた.

この狂った教育方針に心底共感をおぼえるなんて失言を最初にしてしまった
某総理大臣.化けの皮が剥がれてきた(笑).日本会議にあるよう、本当は
極右だからね、こいつは.

妻も似た者で、建学の精神に共感を…なんて言ってしまってから辞任しても
もう手遅れだよね.野党に於いてはとことん追求してもらいたい.

致命傷にならずとも、化けの皮をひっぺがしてもらいたいのだ.
愚かな選挙民の目を覚まさせくれ~!







焼き鳥と稀勢の里



昨日は午後休を取って、父の年金の処理や
市役所にいったり、銀行に行ったりと大忙し.

確定申告をするのに、今年からマイナンバーが必要と.
ところが、ご多分に漏れず、父はマイナンバー
なんかお構いなし….通知も無くした?

結局、確定申告までは終わらなかった.
もう1回休暇を取らねば…(泣).

そんなこんなで、もうくたくた.
体ではなく、心がね….

家へ帰り、近所の行きつけの焼き鳥屋へ.
月曜だっていうのに(苦笑).


珍しくSuntory の“Plaisir”という安物ワインなんぞを!



酸味と少しの甘味は、焼き鳥には合うかも.




大好きな厚揚げも焼いてもらう♪.
アツアツにネギと生姜で.


〆のこころ(心臓)となみだ焼き(わさびと大葉).




大忙しの、母と姉と弟….
父は裏方で串に刺していたりする.




店内には、稀勢の里の中学3年時代の写真が….



同級生と比すると、やっぱり大きいよね.

“副長の昔話し”にも書いたが、
稀勢の里は娘と同じ中学の同窓生.

「牛久出身」とはいうものの、彼が住んだのは1年わずか、
彼が通った龍ヶ崎の小学校と中学校に挟まれた位置に
この焼き鳥屋は所在する.

彼は「龍ヶ崎出身」であったりもするのだ.

これは龍ヶ崎のヨーカードーでの賑わい(笑).



彼の長山中学校時代のジャージ.
娘も自宅へ帰ると、良く同じジャージを着ていたりする(笑).



去る先週末の牛久での優勝・昇進パレードの後、
こっそりお忍びで、この焼き鳥屋を訪ねてきたそう.

2017.2.17と記した、サインが置いてあった.

そういえば、彼のプロフィールに
好きな食べ物…焼き鳥、って書いてあったっけ(笑).

またお忍びの時に逢いたいものだ….









たまに外で飲むモノは…

普段外で飲むのは、
だいたいがブラック珈琲なのだけど、
冷たい、すっきり系が飲みたい時もある.

そこで、外飲みの飲料を



ビタミンCの誘惑に負けちゃう.
東京都美術館の入り口に在る自販機で.
「真っ赤なベリーのビタミーナ」

酸味というか、すっきりの甘さが
体に染みわたる….



続いて、東京ステーション・ギャラリーにて.
どうして美術館って、喉渇くんだろ?



「からだすっぱい、青ゆずレモン」

これは思いのほか、すっぱい!
これくらい刺激的がよいよね.
これもなかなか普通の自販機ではお目にかかれない.



最後は、数年前大分で求めたモノ.
冷蔵庫の隅に残っていた(笑).



「大分のかぼすサイダー」

やっぱり酸味系が好きっ!
さっぱりのかぼす味は嬉しいなぁ.


なかなかこんな飲み物記事は
半年に1回かも(笑).








映画「素晴らしきかな、人生 」… 私たちは皆つながっている….


原題:COLLATERAL BEAUTY
制作年:2016年 制作国:アメリカ 上映時間:97分



日曜午前中は友人の引越の手伝い.新築の匂いは良いなぁ、素敵な新居の探訪に
終わってしまい、あまり手伝えなかった(苦笑).あっという間に引越も終わり、
帰途の途中に柏の葉シネコンで1本観賞.本年累積31本目の鑑賞.

ウィル・スミスが最愛の娘を失い絶望の淵に立たされた男を演じる異色のヒューマン・ドラマ.
深い喪失感からすべてを投げ出してしまった会社経営者が、自分の前に現われた奇妙な3人
の男女との交流によって立ち直っていくさまをミステリアスな語り口で綴る.

共演はエドワード・ノートン、マイケル・ペーニャ、ケイト・ウィンスレット、
キーラ・ナイトレイ、ヘレン・ミレン.
監督は「プラダを着た悪魔」のデヴィッド・フランケル.
 
ニューヨークで広告代理店を経営するハワード.彼の手腕で会社は業績を伸ばし、
公私ともに順風満帆な人生を送っていた.ところが突然、6歳の愛娘が不治の病で
この世を去る.

ハワードは深い悲しみで自暴自棄となり、仕事を放り出して自宅に閉じこもる日々.
ハワードに頼り切りだった会社は急速に傾き始める.残された同僚役員ホイット、サイモン、
クレアはそれぞれの事情も相まって、ハワードをどうにかして救わなければと思っていた.

そんな時、ある奇策を思いつく.やがてハワードの前に、性別も年齢もバラバラな3人の
奇妙な舞台俳優が現われるのだったが….

以上は<allcinema>から転載.
―――――――――――――――


主人公ハワード(ウィル・スミス)は2年前に6歳の愛娘をなくしてから、まるで腑抜け状態.

妻とも別れ、誰にも心を開かず、ドミノを並べては倒すだけの毎日.
会社の経営は不振になり、
もう身売りしか道がない.

友人で共同経営者のホイット(エドワード・ノートン)は会社の身売りを決意し、
ハワードに経営能力なし、と取締役会で承認させるため、一計を案じた・・・


失意のハワードが「愛」「時間」「死」に宛てて書いた手紙を利用して、
3人の俳優たちに「愛」「時間」「死」を演じさせ、あたかもハワードだけに3人が
見えているように仕向ける.


この3人の俳優には皆ハワードの友人が付いていて、その友人たちは俳優たちが演じる
「愛」「時間」「死」の問題を抱えている、という複雑な構造の物語.
3人の俳優たちが
ハワードを立ち直らせていくが、この友人たちも俳優たちとかかわることで
自身の問題を解決していく.


誰しも身近な者の死には、差こそあれ打ちのめされる.それは親であっても、子であっても、
長年一緒に暮らした猫でも同じであろう.

その亡くした者への「愛」「時間」「死」を自分の中でどうけじめをつけるかが大問題.
そのヒントを俳優たちと主人公のやり取りからどう掴むかは個人的事情や環境に
よるであろう.結局は手伝いされても自身で解決するしかないのもまた事実.

ウィル・スミスは嘆き悲しむだけで演技に冴えは全く無い….脇に活躍の場がある.
なかでも芸達者の俳優役のヘレン・ミレンの演技が光る.

原題は「COLLATERAL BEAUTY」.付随的な美しさ、の意味だが、
劇中では「幸せのオマケ」と字幕担当:石田泰子嬢は訳していた.
これを邦題にすれば良かったのに….

「素晴らしきかな、人生 」は全くの愚題、勘違いも甚だしい限りだ.
担当者は“首”に値するぞっ!










今週のランチ事情(2017年第8週)


今週は月曜は箱根に行っていたので
4日間労働.

2勝2敗、最初の二日は弁当を作った.



2日目の弁当は写真撮り忘れた.
撮った覚えはあるのだが、記録が…無い.
もう惚けてきた?(笑).


3日目の社食.
サラダに小炒飯と揚げ出し豆腐.



計390円也.
こんなんでも709KCalとは驚きっ!


最終日は、カレーで逃げた?
ジャコ・サラダはパリパリ・テイスト.



締めて420円也.
770KCal…ふー.


さて、次週はどうなるやら?









「オルセーのナビ派展」@三菱一号館美術館 東京丸ノ内





横浜でのカメラの祭典CP+はそうそうに引き上げる.
ヲタクのくせに、ヲタクだらけの世界が嫌い(苦笑).

好きな画でも観ようと有楽町でJRを降り、丸ノ内の三菱一号館美術館へ.
日本では珍しいナビ派の展覧会を演っていた.

―――――以下は同館HPから転載――――――

ナビ派とは
19世紀末パリ、ゴーガンの美学から影響を受け、自らを新たな美の「ナビ(ヘブライ語で
"預言者"の意味)」と称した前衛的な若き芸術家グループ.平面性・装飾性を重視した画面構成
により、20世紀美術を予兆する革新的な芸術活動を行った.

19世紀末のパリで、前衛的な活動を行った若き芸術家のグループ「ナビ派」.
ボナール、ヴュイヤール、ドニ、セリュジエ、ヴァロットンらを中心とするナビ派の
画家たちは、ゴーガンから影響を受け、自らを「ナビ(預言者)」と呼んで、
新たな芸術表現を模索しました.

近代都市生活の諸相を平坦フラットな色の面で表す装飾性と、目に見えないものを
描く内面性――日常と神秘をあわせ持つナビ派の芸術は、一見控えめで洗練された
」画面のうちに、20世紀美術を予兆する静かな革新性を秘めています.

本展は、近年国際的に評価が高まるナビ派の芸術を、日本で初めて本格的に紹介する
展覧会です.オルセー美術館が誇るナビ派のコレクションから、油彩約70点、素描約10点
など合わせておよそ80点が一堂に会します.

―――――――――――――――――――――


ボナールやドニ、ヴァロットン等々、今まで部分的には目にしていた画家たちが
ナビ派として一同に会した美術展.

たしかに共通性は見られる.フラットな面での色表現はベタな印象で、時によっては
単調と見えないでもない.内面性の描写といっても、それは手法によらず、どんな画家でも
同じであろう.

しのごの言ってもしょうがない.
結論的に言えば、なにも心に響くモノが無かった.
あえていうなら、かねてから贔屓のヴァロットンがナビ派だったとは驚いた次第.


フェリックス・ヴァロットン《ボール》1899年 油彩


これは少し気に入った作品.


アリスティード・マイヨール《女性の横顔》1896年頃 油彩


これまた、そうそうに美術館を退出してしまった.

帰り道は、旧切手会館の前を通って東京駅に向かう.
途中の信号待ちで、奇異な格好の人たちと遭遇.




なんと花嫁姿の新婦新郎.
歩いて2次会会場へでも行くのか?

歩行者に「おめでとう!」と言われ、照れていた…♪

都会ならではの不思議な風景.








CP+2017 @ 横浜パシフィコ



また今年も、“カメラと写真映像のワールド・プレミアムショー”
CP+
に行ってきた.
場所は横浜パシフィコ.

一昨年前までは、カメラも仕事の範囲内だったので
業務上都合で参加していたが、今は純粋に趣味で訪れている.



今年のC社はコンサバなショールーム風.
新製品もコンサバ?(笑).



普段使いのコンデジの後継探しが主目的.
ついでに、レンズ群もリサーチ.

古いレンズ群を使いこなす為の
コンバーター・メーカーが気になった….

アナログ時代のレンズには優れモノが
有るからねぇ….

売上げ収支的には厳しいオリンパスが
技術的には、頑張っていた印象.

Panasonic、Lumixが撮影ヤードでの
他社カメラの使用を禁じていて、
凄い嫌な印象.貧相な思想の会社だ.

もう一つのエポック、C社はモデル・コンパニオンの
使用を中止.経費削減(笑).
技術と製品で売り込めば良い.潔い決断.

他社のコンパニオンたち
相変わらずの女性専科好きだねぇ、副長は(笑).





この日は、18歳で急逝したエビ中の松野某の“送る会”が
有るようで、花束をもった人たちの方が
CP+のパシフィコ横浜に向かう人たちよりも多かった.

若いファンに混じって、けっこうな中老年も
居たのには、ビックリ….
ご冥福をお祈りする.

この日はクィーンズ・スクェアが全館システム点検の為
全く機能しておらず、地下のみなとみらい線使用が不便.
JR桜木町まで歩いてみたりする.



久々の“ランドマーク・タワー”
時間があれば、290mの展望台にも行きたかったなぁ.


快晴の下の“日本丸”





せっかく、横浜に来たからには
崎陽軒の「シウマイ弁当」を購入.




夕飯にちょうだいした.
相変わらずの美味しさに舌鼓.

ごちそうさま!










映画「ラ・ラ・ランド 」…夢をみていた


原題:LA LA LAND
制作年:2016年 制作国:アメリカ 上映時間:128分


副長がわざわざ公開初日に観に行くなんて珍しい.それほど待ち焦がれた?作品.
金曜の夜、TOHOシネマズ柏で観たのは
ミュージカル作品.本年累積30本目.

「セッション」のデイミアン・チャゼル監督がライアン・ゴズリングとエマ・ストーンを
主演に迎えて贈る本格ミュージカル・ラブストーリー.

大きな夢を抱いてLAへとやって来た男女の出会いと甘く切ない恋の行方を、
カラフルかつマジカルなミュージカル・シーンと、夢と現実の狭間で苦闘する
主人公2人の葛藤のドラマを織り交ぜほろ苦くもロマンティックに綴る.
 
夢を追う人々が集う街、ロサンゼルス.女優志望のミアは映画スタジオのカフェで
働きながら、いくつものオーディションを受ける日々.なかなか役がもらえず意気消沈する
彼女は、場末のバーから流れてくるピアノの音色に心惹かれる.

弾いていたのは、以前フリーウェイで最悪な出会いをした相手セブだった.
彼も自分の店を持って思う存分ジャズを演奏したいという夢を持ちながらも、
厳しい現実に打ちのめされていた.

そんな2人はいつしか恋に落ち、互いに励まし合いながらそれぞれの夢に向かって
奮闘していくのだったが….

以上は<allcinema>から転載.
―――――――――――――――


夕方18:40からというゴールデンタイムに350人は入る大きめの小屋に、
観客はたったの20人たらず…観賞にはアドバンテージ一杯の環境(笑).
笛吹けど踊らず、とかく日本ではミュージカルはうけにくい?

戯言はこれ位にして、先ずは第一印象.
音楽が優れていると感じた.うますぎるくらいに練られた良曲ぞろい.
これならサウンド・トラックCDも十分に耳だけの観賞に値する.

歌うヒーローとヒロイン二人も上手い.ライアンとエマってこんなに歌が上手いんだね.
ダンスもそつなくこなしていて、十分に楽しめる.ハイウェイでのプロローグ・ダンスから
一気にミュージカルらしい作品感に没入させられる.

それに加えて、ストーリがそれなりに出来上がっていること、脚本がしっかりしている.
生活のために売れ線のバンドに加わるセブと、独り芝居で才能の限界を感じるミア.
生きる目標に妥協を突きつけられる2人の揺れる心情の描写が秀逸.

加えて最後の15分間で見せる、人生の浮き沈みのタイミングのすれ違いによる
恋愛の結果に胸をキュンとしめつけられる.つかんだ幸福と逃がした幸福の対比の
表現には泣かされた….

なんとか賞には毎度興味を持たない副長だが、やはり評判通りの良作.
活きの好い俳優たちが繰り広げる歌と踊り、そして美しくも哀しい愛の物語.
上手く描ききったデイミアン・チャゼル監督に拍手喝采.

もう一度観てみようかな….










映画「たかが世界の終わり」…この家族、半端ないっ!


原題:JUSTE LA FIN DU MONDE/IT'S ONLY THE END OF THE WORLD
制作年:2016年 制作国:カナダ/フランス 上映時間:99分



木曜の夜、父の介護の後、凄く気にしている監督の新作をやっと…
貯まったポイントでタダ観してしまった.本年累積29本目の鑑賞.

「わたしはロランス」
Mommy/マミー」のグザヴィエ・ドラン監督が、
38歳の若さでこの世を去ったフランスの劇作家ジャン=リュック・ラガルスの戯曲を
豪華キャストで映画化した家族ドラマ.

自らの死を告げるために帰郷した34歳の主人公と、それを迎える家族の葛藤と、
不器用ゆえの切ない心のすれ違いを緊張感あふれる筆致で描いていく.

主演はギャスパー・ウリエル.
共演にナタリー・バイ、レア・セドゥ、ヴァンサン・カッセル、マリオン・コティヤール.
 
人気作家のルイは12年ぶりに帰郷し、疎遠にしていた家族と久々に顔を合わせる.
目的は不治の病に冒され死期が迫っていることを伝えるため.

幼い頃に別れたきりの妹シュザンヌは兄との再会に胸躍らせ、母マルティーヌは
息子の大好きな料理で歓迎する.一方、兄のアントワーヌはひたすら刺々しく、
その妻カトリーヌは初対面の義弟に気を遣いつつも戸惑いを隠せない.

そうして食事を囲みながらの無意味な会話が続き、なかなか帰郷の目的を
打ち明けられないルイだったが….

以上は<allcinema>から転載.
―――――――――――――――


うーん、良かった….不評は知っていた.プレーンな気持ちで臨んで観た.
耳をつんざく音量の音楽、憂いを含んだギャスパー・ウリエルの瞳の演技、
女優3人の個性的な演技…そんな印象を受けた.

冒頭のカーテンのすきまからぼーと見える男の横顔…ウリエルの憂いを含んだ表情.
ここからグッと心を掴まれた気分.副長はゲイではないのだけど、好みの外観だ(笑).
なによりもブルーの眼が良く演技する.魅力的だ.




他に出てくる4人の共演者も含め、顔のアップが多用される.独特のカメラアングル.
セリフ以上に顔の演技が要求される演出だ.4人はそれぞれにその欲求に応えている.

なかでもやはりコティヤールの表現は秀逸.口べたな兄嫁を演ずるが、セリフの合間の
眼でもの言う演技には唸らされてしまった.

主人公ルイは家に12年ぶりに戻るのだ.もうすぐ死ぬのだという.お別れの帰郷である.
だが彼を待つ家族はそんな感傷をあっという間に吹き飛ばす.常識では考えられない
言い争いの数々.

妹は自らばかりを語り、兄は突っかかってきてばかり、母は兄と妹をおもんばかるばかりで、
ルイのことはお構いなし.兄嫁は口べたを理由に会話が噛み合わない….

ルイが家を出た理由は明らかにされない.この家族の有り様を見るならば想像はつく.
置いていかれた家族のうらみ、つらみ?は深くて根深い.でも家族として愛しむ心情は
皆の中に残ってはいる.

兄役のヴァンサン・カッセルはひとえに悪役を演ずる.強烈な皮肉屋のうえに切れやすい
性格、普段の生活でも言葉だけでなく暴力を振るっているのだろう.こぶしの傷がそれを
物語る…それを見てルイは何も言わない、言えない….

うるさいほどのセリフの洪水(主人公ルイ以外のだ)なのだけど、わりとストレートに
フランス語は耳に入ってきた.ただ、コティヤールのセリフは…難しかった(笑).

後悔と自虐的とも思える態度をルイは家族にとって見せるが、
言葉は少なく理解はしてもらえない.捨ててきた“家”や“家族”への後悔と苦恨、
そして少しの嫌悪.死ぬことを告白なんか出来やしない.
ルイはゲイであることからおそらく迫り来る死の原因はAIDSであろう.

この家族のありさまは一つの世界.
たかがこの世界に翻弄される主人公の終わり方はいかに?

やっぱりグザヴィエ・ドランらしい作品.嫌いじゃないかも.










最近の“甘いモノ倶楽部”活動状況(2017年2月)

細々と、甘いモノ倶楽部は活動している.

時に、しょっぱいモノ倶楽部
だったりしているけどね(笑)

まずは、副長の河津桜見物の土産モノ.

“河津桜まんじゅう”



副長の好みで、粒あん ♪
甘さほどほど、皮はやわらか.
ほうじ茶が良く合いました.


しょっぱいモノも時々まわってくる.

“ソフトサラダ焼き”



ちょっと、塩っぱくて、
パリパリと食べられる.
珈琲にも紅茶にも合うから不思議.

“みのり揚”はも少し濃い目の味だけど
同じ基本路線.



どうも、年齢が高いせいか
しょっぱいモノ系がおおいなぁ(笑).






でも、仕事を終えて机に戻ってくると、
“お疲れさまっ”って感じで
こんな風にチョコが置いてあると
疲れも飛んで行ってしまう気がする.

いつも.気遣いありがとう.