原題:KICK-ASS 2 製作年度:2013年 製作国:イギリス 上映時間:103分
土曜の午後、父親との夕食前におおたかの森のシネコンで観賞したのは
前作が意外に面白かったティーンズ・アクションモノ.本年通算25本目.
平凡なオタク高校生が謎の殺し屋少女“ヒット・ガール”の助けを借りて
素人ヒーロー“キック・アス”として活躍するマーク・ミラーの同名コミックを
アーロ ン・テイラー=ジョンソン主演で実写映画化したティーンズ・アクションの続編.
父親を殺され復讐に燃えるレッド・ミストと、新たな強力助っ人と手を組みヒーロー・チーム
を結成したキック・アス&ヒット・ガールとのさらなる凄惨な戦いの行方を描く.
共演は前作に引き続いての登場となるクリストファー・ミンツ=プラッセ、
クロエ・グレース・モレッツに加え、新キャラクター“スターズ・アンド・ス トライプス大佐”役で
ジム・キャリーが初参戦.
監督は前回のマシュー・ヴォーンからバトンを引き継ぎ、新たに「ネバー・バックダウン」
のジェフ・ワドロウが務めた.
最弱ヒーロー“キック・アス”と美少女助っ人“ヒット・ガール”の活躍で、
フランク・ダミコ率いる極悪犯罪組織が壊滅されて3年.一度はキック・アスのマスクを脱いだ
デイヴだったが、再び正義の心に目覚め、本物のヒーローを目指して立ち上がる.
そして、元マフィアのヒーロー“スター ズ・アンド・ストライプス大佐”と出会い、
ヒーロー軍団“ジャスティス・フォーエバー”を結成する.
一方、前回の戦いで父を失い、父の親友マーカスに引き取られたヒット・ガールことミンディ.
彼女の幸せを願うマーカスから、ヒット・ガールを封印し、普通の高校生として生きるよう
約束させられる.
そんな中、 キック・アスに父フランクを殺され復讐に燃えるレッド・ミストは、
マザー・ファッカーと名を改め、世界中から一流の暗殺者を集めて恐るべき
悪党軍団を組織 し、至る所で悪行を重ねていた.
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ジム・キャリーには驚き、終わってもその配役に気がつかなかった(笑).
まったく変装好きなんだから….まぁ二度と出てくるわけではないけど.
クロエ・グレース・モレッツは前作からは随分と大きくなっていて
もう“ヒット・ガール”役も限界かもしれない.年齢設定は高校生なのだけど、
アクションの切れも前作よりわるい気がする.
今回の圧巻は悪役のマザー・ロシア役のオルガ・クルクリーナ.
巨大な体軀に不遜な表情でバンバンと悪業をつくす…怪演.
クロエとの対決シーンは本作の見所であろう.
主人公キックアスはろくなアクションしないから、あいからず主役の存在感無し.
まだ高校生の設定なんだけど老成してしまっている感あり.
青臭い正義感の同好会、ヒーロー軍団“ジャスティス・フォーエバー”は陳腐そのもの.
暴力への反抗にまた暴力でその相手を殺してしまうのは愚の骨頂.
正義感は大事だがその具現化の手段はそれ以上に大事な事柄.
時の総理大臣なんか、正義の誤解の極致だと思うのだけど、ヤツは確信犯だからな….
マスクをしたジム・キャリーにはだまされたけど、見事なマッチョ体型を見せてくれる.
邦題の“ジャスティス・フォーエバー”は主題がぼやける印象.原題の“…2”で十分だろう.
ポンポンと進む脚本、笑いを伴うエンディングは爽快感をもたらす.
第3作に繋ぐようなエンディング後のおまけ画像に商魂たくましさを見てしまった.
さぁ、次作でクロエはヒットガールの容姿に耐えられるか?(笑).
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