Yahooブログ終了に伴う難民です.引越してきました.
仕事帰りに観劇.
先週地上波放映の『パッチギ!』のキャストを一新した第二弾.
今回は舞台を京都から東京に移し、
三世代に渡り受け継がれる在日朝鮮家族を描く….
井筒監督がどうも苦手(笑)
TVに出てくる彼は粗雑で粗い.
他人の映画に厳しく自分の映画に甘い(笑)
本作も熱さは伝わってきたが,やはり作りは粗い.
熱さを伝えるのは役者の熱気のなせる技か?
主役アンソン役:井坂俊哉や新人:中村ゆりは
大熱演だ.井筒の演出の良さなのか?
十代に住んだ街に朝鮮大学があった.
当時は右翼系とされていたT私立大付属高もあり,
この映画の冒頭に粗雑に描かれた乱闘シーンのような
出来事があふれていた街だった.
いまや在日は日常的にとけ込んでいる…と
副長は思っている.
高校の同級にも在日も居た.
強い,理知的な女性で朝鮮姓で通していた.
副長は北九州地区の生まれ.
朝鮮に“近い”部分と“偏見”を持つ地区と思う.
祖父母の時代までは明らかな差別感を持っていた.
彼らとその話をする時の違和感は今も鮮烈に覚えている.
そんな違和感の世界がこの映画でも描かれる.
もちろん被害者の立場からだが.
ナショナリズムに固執するでなく,
今やたかだか東アジアの国同士,
なんらそんな差別感は副長にはない.
在日の人たちはこの映画を観てどう思うのだろう?
そんな事思うこと自体が,すでに頭の中で
差別とはいかないまでも,区別していると言うことか…?.
現在上映中の某国粋主義都知事監修作品への
痛烈な批判部には喝采したい気持ちにさせられるが
やはり井筒ワールド,すこしあざとい….
上映が終わった後,爽快さや快感は全くない.
ちょっとした疲労感が残る.
周囲の観客を見渡せば,一部に熱狂的感動者がいるのみで
しらけた顔つきが大半を占めていた.
副長の顔もそうだったのかな?
庭の草むしりに汗を流していたら,
知らぬ間に天敵(?)の野バラが咲いていた.
植えた艦長も良く名を知らぬ野バラ….
たくましい生命力で今年も花を咲かしている.
慈悲を心得る副長は花が咲く間は見逃してあげる.
が,いったん咲き終わるといなや,すぐに剪定に入る.
完膚無きまで,けちょんけちょんに切っちゃう….
敵もさるもの,右写真のような棘で攻撃してくる.
切ってしまった枝をゴミ袋に入れる戦いなのだ.
厚手の軍手の上に園芸用のゴムで防御された
手袋で武装する.
でも,負けてしまう….
袋に枝を入れ終わる頃には,副長の手は血だらけに….
この棘の威力はすざまじい.
切れば切るほどその枝の量は多く,
危険は増してくる.
翌年は何事もなかったように,抜群の大きさに育ってくる.
まこと恐ろしきは美しいばらの棘なり….
あきれてこれを読んでいる,綺麗な貴女…,
貴女も棘をとぎすまして…(笑)
庭仕事で疲れた体と心を癒すべく…
(別に庭仕事が嫌いだなんて…言ってないよ)
日曜の夕方は映画館へ.
1997年度“「本の雑誌」ベスト10”の第1位に輝いた
佐藤多佳子の長編小説の映画化
情緒あふれる東京の下町を舞台に、
1人の落語家(国分太一)のもとに
集った口下手な美女(香里奈)、
同級生に馴染めない関西弁の少年(森永悠希)、
毒舌の元野球選手(松重豊)らの人間模様が描かれる.
「しゃべれども しゃべれども」良い題名だ.
話したくても話せない.
伝えたくても伝えられない.
わかって欲しいのに,わかってもらえない
人と人の間をとりもつコミュニケーションという難物.
“落語”の世界にそれを映してみせる映画.
国分太一はよく頑張ったなぁ,誉めてあげたい.
ジャニーズ系ってなんで良い役者いるんだろ??
芸能界の七不思議(笑)
伊東四朗や八千草薫がびっちり脇を固める.
八千草のお掃除しながらの落語“まんじゅう怖い”
なんか絶品だと思う(笑).いくつになっても素敵な人だ.
ディズニー系洋画のジョニーデップも好きだけど,
やっぱり,こういうほのぼの系の邦画が副長には合う.
極めて良質の日本映画としてお勧め.
かねてから気になってた「落語」の世界,
本気で観て聞いてみようと思った.