原題:ONE DAY 製作年度:2011年 製作国:アメリカ 上映時間:107分
火曜は通いのシネコンが会員割引の日.仕事を終えて観たのは
ロンドンとパリを舞台にするラヴ・ロマンス.本年76本目.
「幸せになるためのイタリア語講座」「17歳の肖像」のロネ・シェルフィグ監督が、
「プラダを着た悪魔」のアン・ハサウェイと「アクロス・ザ・ユニバー ス」の
ジム・スタージェスを主演に迎えて贈るロマンティック・ストーリー.
大学の卒業式で意気投合して親友となった男女の23年に渡る切ない紆余曲折の
道行きを、毎年7月15日の一日を切り取り描き出していく.
1988年7月15日.真面目な優等生エマ(アン・ハサウェイ)と自由奔放な遊び人
デクスター(ジム・スタージェス).大学の卒業式で初めて言葉を交わし、
互いに惹かれ合うものを感じて一夜を共にする.
しかし2人は一線を越えぬまま、友だちの関係でいることを選ぶ.
作家を夢見ながらも、なかなか思うようにいかないエマ.一方、テレビの人気司会者となり、
様々な女性と恋愛遍歴を重ねるデクスター.そんな2人は、親友として互いに微妙な
距離を保ちながらそれぞれの年の7月15日を迎えていくのだが….
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アン・ハサウェイは好きな女優.本作ではエマの22歳から45歳までを演ずる.
学校出たてのエマはちっとも綺麗では無いけど、光る魅力を持つ….
その魅力に惹かれる、女性にもてるボンボンのデクスター.
毎年7月15日という限られた1日の出来事で、2人の微妙な関係を描く
スタイルの脚本が見事.女たらしたるデクスターと生真面目なガリ勉タイプの
エマには温度差がある.だが親友になることを決めた2人は以後、たとえ住む世界や
国が違っても連絡を取り合い、 それは徐々にかけがえのない絆となっていく.
時にはお互い違う男女と結ばれ、そして別れ、それでも絆を確かめ合う2人.
23年間という時の流れの中で、ようやく結び逢えようとしたその時….
どんどん歳を経ていく度にアン・ハサウェイが綺麗になっていく.
歳相応に目尻に皺なんか出来ちゃってからが美しい….これは内面的なもの.
人は歳と供に内面的な美しさを身に纏う.
順を追っているようで、逆戻りしたしたようなタイム・スケールの
映像が粋だと思った.ラストシーンは出逢いの時の2人(トップ写真).
いきで素敵なラストシーン.
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