久々の“1100円で邦画を楽しむ友の会”.ブロ友：めーちゃん｡と
川崎シネコンで観たのは中年救済？ドラマ．本年12本目の鑑賞．

人気作家・重松清が、元高校球児たちが再び甲子園を目指す“マスターズ甲子園”を
テーマに綴った同名小説を、中井貴一主演で映画化した感動ドラマ．

28年前に甲子園出場の夢を奪われた男たちが、
それぞれのわだかまりや葛藤と向き合い、
苦い青春の思い出に決着を付ける姿を描く．

共演に波瑠、柳葉敏郎、和久井映見、西岡徳間、安田顕．
監督は「風が強く吹いている」の大森寿美男．

46歳の元高校球児・坂町晴彦は、チームメイトだった松川典夫の
娘・美枝の突然の訪問に戸惑う．彼女から、長年音信不通だった松川が、
昨年の震災で亡くなっていたこと、遺品の中からチームメイト全員に宛てた
27年分の投函されなかった年賀状の束があったことを知らされる．

父のことを詳しく知りたいと願う美枝は、彼女が学生スタッフとして働く
“マスターズ甲子園”への参加を坂町に勧める．
ところが坂町の反応は、意外なほどそっけないものだった．

その原因は、美枝にだけは明かしたくない、28年前のある事件にあったのだが…．

以上は＜allcinema＞から転載．
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野球ものは数多くあれど、そのそれぞれにドラマは尽きない．
本作はおじさんたちの“マスターズ甲子園”を描く．

甲子園参加なんて輝かしい履歴を持つなんて素晴らしいこと．
なぜか副長の元職場にも甲子園で投手を務めた輩がいた．
一緒に草野球やっても、140km/h級のボールをビュンビュンと
投げられると目が点になった記憶がある．

そんな輝かしい履歴を持てなかった人たちは山ほどいるはず．
それでもその頂点に向けた努力や血と汗と涙は誇りを感ずるものであろう．
が、本作はある事情で甲子園へ行けなかった人たちが“マスターズ…”へ
立ち向かう姿を描く．

中井貴一、柳葉敏郎はこの手のテーマにはうってつけの役者．
年齢的にも、体力的にも今が撮りどきなのだろう．
あいかわらず、屈折したでも熱い気持ちの表現を中井が演ずる．

意外に良かったのが、問題の元球児を父に持つ美枝役の波瑠．
楚々として清々しい女子大生らしさを演ずる．この波瑠と中井の
からみが本作の要であろう．良い女優を配したことが成功のもと．

副長ひいきの和久井映見が肝心な役柄にもかかわらず、
ただのおばハン然として出て来たのにはがっかり．
もっと綺麗に出て来て欲しかったなぁ（笑）．

エンディング曲は、なんと懐かしい浜田省吾の書き下ろし曲
「夢のつづき」．寂しげな、でも切々とした唄声が聴きどころ．

予想以外に泣かされたのは、主人公たちに世代が近いせい？
それとも娘を持つ身として身につまされる内容だったから？

たまに涙にくれる作品鑑賞も良いものさ．




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土曜は父の介護も早めに終わったので首都高が混まないうちに川崎へ帰還．
夕方は川崎シネコンへ繰り出した．本年11本目はテアトル配給のマイナー邦画．

「余命１ヶ月の花嫁」「100回泣くこと」の廣木隆一監督が脚本家・荒井晴彦と
「ヴァイブレータ」「やわらかい生活」に続く３度目のコラボで、
歌舞伎町のラブホテルを舞台に描く群像劇．

出演は染谷将太、前田敦子、南果歩、松重豊、忍成修吾、我妻三輪子のほか、
韓国勢は「メビウス」のイ・ウンウと人気グループ“5tion”のロイ．

歌舞伎町のラブホテルで店長として働く徹は、自分の現実を受け入れられず
周囲には一流ホテルマンと嘘をついている．ミュージシャンを目指す沙耶と同棲しているが、
今はちょっぴり倦怠期．

彼氏に内緒でデリヘル嬢をしている韓国人のイ・ヘナ．ブティックの開店資金を貯めるため、
今日も客の待つラブホへと向かう．

時効を目前にした中年 カップルの康夫と里美．人の目を忍ぶ里美が清掃員として働くラブホに、
不倫の刑事カップルがやって来るが…．

以上は＜allcinema＞から転載．
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主役が染谷将太なのは分かる．でもヒロインは…？ 前田敦子ではありえない．
存在感がなさ過ぎるのだ．他の共演女優たちはちゃんと体を張って演技しているのに、
前田はうわべだけのセリフ回しに終わってしまっている．

染谷扮するラブホテルの店長の生活を中心に、時効が直前に迫っている逃亡犯の中年カップル、
風俗スカウトマンと家出少女、韓国人の風俗嬢とその恋人、不倫の刑事カップル…
の断片的なエピソードが交錯する．だが、核となるべき染谷と前田の関係がきっちり描かれていない．

一番スリリングなのは時効直前のカウントダウンに生きがいを見出す南果歩、松重豊の中年カップル．
南果歩って今までいけた演技を観たことなかったけど、今回は感心した．

好きになった男の罪の償いをただ、ただ持っている女．一人暮らしを装い、
押し入れで男を飼っている女．ラブホテルの清掃をしながら男を養っている女．
不倫警察カップルに見つかってしまうが、逃げて逃げまくる．うーん、上手過ぎる．

韓国ユニットのイ・ウンウとロイのカップルもお互いにウソをつき合い、傷つけ合いもするが、
哀しく、美しい結末を迎える．このエピソードは裸のシーンが多いが、ロマンチックな部分．

新大久保での食堂シーンや次から次からのホテルを巡るシーンは歌舞伎町辺りの雰囲気を
良く描いている．なんとなく郷愁感を感じちゃうから不思議．

カメラが稚拙なのと、映像が綺麗では無いのが気にはかかるが、
この作品の本質とは違う部分であろう．

前田敦子以外の俳優の健闘ぶりは感ずるものがあったが、独りでぶち壊した気分．
なにも脱げとは言っていない．演ずる上での“気”が入っていないのだ．
クレジットの扱いの割には…、その責は大きいと思う．


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映画は小屋で観るのが趣味の副長は、実はテレビドラマ好きだったりもする．
この冬の各局テレビドラマもだいたい出そろった感がある．
全部が観られるわけではないので、以下につまみ食いの感想など．

放送曜日と局名は関東地域表示です．


月曜日は

・『デート～恋とはどんなものかしら～』　フジテレビ

定番の月９モノ．力が入っているかと思いきや、脱力コメディ．
杏のコメディアンヌぶりに違和感あり．でも理系女子という設定には好感．
長谷川博己のふぬけぶりがすっきりしない．
大大好きな和久井映見が杏の母親を演ずることに抵抗感有り．
帰って来た時に点いていたら観る…程度かな．



火曜日は

・『ゴーストライター』　フジテレビ

美貌の小説家中谷美紀がその創作能力に行き詰まり、
長野から出て来た水川あさみがゴーストラーターを務める．
なんだか２時間ドラマでも完結しちゃいそうなネタで毎回ゴリゴリ引っ張ってくれる．
三浦翔平や菜々緒のイケメン・美女の脇役にも見とれちゃう？
母親役の江波杏子の認知症ぶりが観ていると痛々しい…って、
自己の立場に重ねちゃうから？
火曜の夜は映画を観ることも多いのだけど、なぜか過去３回とも観ちゃっている．


・『まっしろ』　TBS

関東では全く同じ時間帯（22:00～)に関西テレビ･フジテレビ系の『銭の戦争』を
放送中なのだが、草剛のいつものパターンの演技はマンネリで鼻がついてしょうがない．　
堀北真希のナース姿に惹かれて観始めた．木村多江を頂点とするナース・ステーションの
大奥ぶりが面白いのだが、堀北真希のキャラクター付けが軽々しく、コメデイみたいな
落ちどころにはまってしまっている．
たぶんもう観ないであろうドラマ．



水曜日は

・『○○妻』日テレ

柴咲コウと東山紀之が籍を入れず３年ごとに更新する契約書を交わして
夫婦として暮らすカップルを演ずる．完璧な内助の功を演ずる柴崎の謎ぶりが
興味をそそりまくる．○○に何が入るのかいまだ分からず、今後の展開が気になって
見続けちゃうかも…．



木曜日は

・『美しき罠~残花繚乱~』TBS

好きな女優田中麗奈に引かれて観始めてしまった．村上広明がしぶい不倫相手．
その妻：吉村真弓が陰の主役とも言うべき存在．その愛憎の表現にへきへきしながらも
思わず観てしまう…．田中麗奈は30歳を越え、いまがベストな熟れ時の感有り．
毎回の衣装も素敵なモノを着ている．変なところに目がいってるなぁ（笑）．
録画はしないけど、毎回観ちゃう魅力をもつ作品．


・『問題のあるレストラン』フジテレビ


真木よう子主演の食いものドラマ．真木のコケティッシュな面が強調されて好ましい．
まずは食べ物の作るシーンがキチンとしている．これは食いものドラマでは重要な部分．
初回での真木の会社でのセクハラぶりに呆れるやら、怒れるやら、先付にしては
パンチのある味付け．脇役の二階堂ふみ、高畑充希、そして安田顕が魅力的．
またも、安田はおかまの役だ、極めて魅力的な性格を持つ不細工な？おかまとして
抜群の存在感だ．トップ写真は本ドラマHPから転載．
これは今シーズンのイチオシドラマ．毎回録画してでも観ようと思っている．



金曜日は

・『ウロボロス』TBS

警察とヤクザという対立する立場に生田斗真と小栗旬のツートップを配し、
お互いに深い絆で協力し合い警察の闇を暴くという、よくある？ストーリ－．
上野樹里、広末涼子、吉田洋、武田久美子という贅沢な女優陣に加えて、
黒い？警察側に中村橋之助、光石研、滝藤賢一、吉田鋼太郎と演技達者が勢揃い．
上野樹里も含めた3人の主役たちのキャラ付けが明確で、サバサバした脚本も
また魅力かも．
今シーズンの２押し、録画までしなくてもいいかな．


土曜日はいつも忙しいのでドラマは観られない．


日曜日は

・『流星ワゴン』　TBS

重松清原作のドラマ化．タイムスリップものだが、家族愛の再生をテーマに
人生の分岐点を求める心の旅路．
主役の西島秀俊が少し線が細く見えるのは、その父親役香川照之が骨太過ぎるから？
香川は又も怪演、いや快演している．好い役者だなぁ．香川の妻役倍賞美津子、西島の
妻役井川遥もそれなりの演技で安心して観ていられる．
香川と西島のタイムスリップでの親子関係の今後が面白そう…．
観られたら、観るスタンスの位置付けのドラマ．



NHKの朝ドラと大河ドラマは過去数十年間観たことがない…．
なんでだろ？理由は特にないのだけどね．


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