映画「ウィスキーと2人の花嫁」…ウィスキー愛に満ちている作品
原題:WHISKY GALORE
制作年:2016年 制作国:イギリス 上映時間:96分
制作年:2016年 制作国:イギリス 上映時間:96分
日曜日のお昼時、駆け込んだ新宿武蔵野館で観たかった作品は既に上映開始10分後.
諦めて、上映時間の都合の良い作品を本年累積29本目に鑑賞.
第二次世界大戦中にスコットランドの小さな島で起きた驚きの実話を描いた人情喜劇.
島の人々にとって何よりも大切なウイスキーの配給が途絶えてしまうという一大事に、
偶然にも大量のウイスキーを積んだ貨物船が座礁したことから巻き起こる大騒動の
行方をほのぼのとしたタッチで綴る.
出演はグレゴール・フィッシャー、エディ・イザード、ナオミ・バトリック.
監督は「グッバイ・モロッコ」のギリーズ・マッキノン.
第二次世界大戦中のスコットランドの小さな島、トディー島.戦局が悪化する中、
ついに島民が愛してやまないウイスキーの配給が止まってしまう.
人々はすっかり元気をなくし、島の郵便局長ジョセフの2人の娘も、恋人との結婚を
“ウイスキーなしでは式を挙げられない”と周囲に猛反対されてしまう.
そんな中、島の近くで貨物船の座礁事故が発生する.積荷はなんと、ニューヨークに
行くはずだった5万ケースものウイスキー.そこで島民は、沈没寸前の船から乗組員と
一緒にウイスキーも救出する.
するとそこへ、禁制品のウイスキーを回収すべく関税消費税庁が
島に乗り込んでくるのだったが….
以上は<allcinema>から転載.
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「キングズマン・ゴールデンサークル」の中でも、英国人のスコッチへこだわりは
アメリカ人のバーボンのそれより勝るような描き方だった.
本作に出てくる英国人はまさにスコッチ・フリーク.第2次大戦下の英国、
確かにロンドン周辺は爆撃も受け深刻な状態だったのだろうけど、
スコットランドの片田舎の島に於いては、唯一の悩みは支給品のウィスキーが途絶えること.
最後の一滴を飲む際のお通夜のような島民の表情が笑いを誘う.
主人公の郵便局長ジョセフの娘2人も、婚約者は居ても
ウィスキーが無いから結婚式はあげられないと宣告されてしまう始末.
そこに島の難所で貨物船の座礁が起きてしまう.なんとその積荷は5万ケースの
ウィスキー.島民・船員あげてのウィスキーの救出作戦が始まる.
なぜ国内で枯渇するウィスキーがNY宛てに送られようとしたかの原因は明らかには
されない.この国米国は当時でもバーボンを山のように生産できただろうに…?
とにもかくにも、大量のウィスキーをせしめることに成功した島民の喜びはさもありなんの
狂喜乱舞状態.これで念願の結婚式もあげられると二人の娘も胸をなでおろす….
本作、ウィスキーを飲み干すシーンが多いのだけど、女性も美味そうにキッと飲む姿が
美しいのも印象的.ウィスキー愛にみちているからか?(笑).
このあと、税務署員がウィスキーの行方を捜してやってくるが、島民とのその攻防は….
とにもかくにも、ウィスキー愛にあふれた作品だが、実話と言うから驚き.
イギリス人のある一面を知ることとなる一作品.
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