原題:JOHN WICK
制作国:アメリカ/カナダ/中国 制作年:2014年 上映時間:101分
どうも日曜に観た「ギャラクシー…」の後味が悪くて、口直しがしたかった.
火曜の夜、仕事を終えてから会員デーを利用して川崎シネコンで観賞したのは、
スカッとするアクションもの.本年累積130本目の鑑賞.
「マトリックス」シリーズのキアヌ・リーヴスが、ロシアン・マフィア相手に
復讐の鬼と化す伝説の元殺し屋を演じる痛快ガン・アクション・ムービー.
共演は ウィレム・デフォー、ミカエル・ニクヴィスト、ジョン・レグイザモ.
監督はスタントマン出身でこれが初メガフォンとなるチャド・スタエルスキ.
愛する妻ヘレンと静かに暮らしていたジョン・ウィック.その妻が病で亡くなり、
悲しみに暮れる彼の心を癒してくれたのは亡き妻から贈られた一匹の小犬
デイジーだった.
そんなある日、ロシア人の若者がジョンの愛車69年式マスタングを気に入り、
売ってほしいとしつこく迫ってくる.マフィアのボスを父に持つこの男ヨセフは、
ジョンに断られるや夜中に彼の自宅を襲撃し、マスタングを奪い去っていく.
その際デイジーまでをも殺され、すべてを奪われたジョンの怒りが爆発、
たった一人で犯人への復讐に立ち上がる.
彼こそは、かつて裏社会で恐れられた伝説の殺し屋だったのだ.
一方、息子があのジョン・ウィックを怒らせたと知ったボスは、
あわてて事態の収拾に乗り出すが….
以上は<allcinema>から転載.
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最初のシーンが事なしえてボロボロになって帰ってくるキアヌ.
古典的な倒置法だね.それから過去の想い出シーンへ転進する.
美しい妻との生活、病魔に襲われ亡くなり、そしてその妻が贈って
くれた犬との出逢いまでをさらりと描き出す.初作とは思えない
監督のなめらかな手腕に落ちついて観られる安心感を感ずる.
車(69年製マスタングだっ!)を盗まれ、犬を殺されてからは
好い人だったキアヌが、鬼に変わる.
それからの殺しっぷりの鮮やかなこと.爽快感爆発っ!
銃撃と格闘技を組み合わせ、新銃術「ガンフー」と呼ぶそう.
キアヌは長期の訓練と綿密なリハーサルでこれをマスターし、
画面で披露してくれた.
まだこんなに動けるんだぁ、というのが正直な感想.
「マトリクス」以降パッとしない作品だらけだったキアヌが
完全復活.まだまだやれるじゃないか!?
アクション以外も裏の世界の面白さもよく描かれている.
電話一本で駆けつけて死体を片付ける「掃除屋」たちがいたり、
その仕事の報酬は専用の金貨で支払われたりする.
殺し屋たちが集う中立地帯としてのコンチネンタル・ホテルがあり、
そこでは決してもめ事をおこしてならないという不文律が存在する.
プロ同士の信頼関係がクールに表現され、ニューヨークの夜の街並みと
ともにダークな裏稼業のコミュニティーの表現が楽しい.
この一作で本国では売上げNo.1を獲得して、第2作の作製も決まっているよう.
まずはキアヌの完全復活を祝いたい.
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