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黒ネコチョコパン@アンデルセン上野駅



昨夜は仕事を終えて、夜の移動.
川崎のアパートからチバラキの自宅へ電車で.

上野駅で夕食の途中下車.
上野駅構内の“アンデルセン”で発見.

「黒ネコ・チョコパン」

ブサカワですな…(笑).

鼻ペチャは持ち歩きの事故かな?



今朝の朝食にいただいた.



外がけのチョコとは種の違うチョコバーが
中にちゃんと控えていて、
味のバリエーションがちゃんとついている.

濃い目のキリマンジェロ珈琲に
ピッタシでした.

アンデルセンの戯れ事に感謝!.

















あれれの主賓レス宴会 @ 勝味 渋谷



昨夜の渋谷駅前大交差点.
久々に登場.

年に1回の在仏会社のOB会.
供にある時期仏で一緒に働いた仲間たちとの宴会.

場所は、道玄坂を登った割烹「勝味」.
昨年も使った店.

こんなへんぴな場所の店を選ぶのには
主賓の元社長のタクシー送迎をしやすいから.
もう82歳の高齢だが、前回は元気でしゃきしゃきしていた.

が、約束の18:30になってもこの主賓が現れない.
前夜に幹事が道順や時間を確認し、
17:30には渋谷駅到着を約束したというのに….

携帯も持たない高齢者だ.
しかたなく、幹事が自宅へ電話したら…、
自宅に居らっしゃった.

「忘れた…」と.
朝までは覚えていたのだけど、とは
本人の弁明.

副長は慣れているけど、
出席者の面々は認知症の現状に…ガックリ.

まっ、こんな事もあるよね.

主賓抜きで30分遅れで始まった宴会.
突き出しはパサパサ状態(苦笑).




場所の利が無ければ、
全く意味のない内容の割烹料理.



口にもしたくない会費の高さには
全く見合わない料理群.


最後の茶そばもご愛敬.





デザートは、柿×4切れ…(苦笑)





来年は、主賓をお出迎え、お見送りするのだろうか?
また会費が高くなるなぁ….


なんだか、悪酔いした宴会.

降り出した小雨の中、
現役の社長(来日している)さんと
一緒に道玄坂をえっちら渋谷に向かった….










多肉の状況 2015年10月



驚いたことに、まだ生きている.

枯らしの名人と言われている副長.
いままで1ヶ月ももった事がなかった.

育て始めたのが3月.
かれこれ7ヶ月経っても
まだ生きている♪

ふと半年前の画像をさらってみると…




おや、“星の王子”と称する多肉は
3本あるではないか.

いつのまにか1本になっちゃてるね(笑)


やっぱり、“枯らしの名人”かも….









ワインで乾杯?@Di PUNTO 川崎



日曜の夕方、“邦画を1100円で楽しむ友の会”で繰り出したのは
いつもは蒲田のDi PUNTOなのだけど、
今宵は川崎駅前の店を訪れる.

オーブンの使い方の上手い店.



ワインの店と言いながらも
まずは、ビールで乾杯!



後方にぼけているのは、
突きだし代わりのパン.
お代わり自由♪


まずは、“ゴロゴロ野菜の蒸し焼きバーニャカウダ”



サッと軽く蒸した野菜たち.
歯触りやオリジンの色が残っていて、
サクサク美味しいっ!

じゅわじゅわしたソースに浸して
パクパクいただく、
うーん、ヘルシー気分♪.


“肉厚しいたけのゴルゴンゾーラ焼き”



濃厚なゴルゴンゾーラ・チーズの
香りの中に少しの醤油の香りも!

チーズの旨味としいたけの旨味の
しのぎ合い….

こりゃ、絶品っ!!



めーちゃん。のオーダーは
“大人のフルーツサングリア苺味”



副長のオーダーは“豚と鶏のパテ”
特製マスタードと一緒に
食べ放題のパンに載せて….

手が止まらない、美味さ.



この店で一番のウリと信じ込んでいる(笑)、
“挽肉とマッシュポテトのチーズ焼き”



いわゆる、シェーパード・パイだね♪
マッシュしたポテトにチーズ、
熱々でフーフー言いながら食べる快感.

芋がうまいっ!



店内は、やはり女子多し….




メキシコ製ソース.
“Cholula”



タバスコよりもマイルド.
パイにもピッザにも良く合う.


メニューには、
“りんどう”に“白糠酪恵舎ロビオーラ”???
チーズの種類らしい.



興味はあったけど、お腹と相談して
次回回しに….


〆の“あさりのクラム&ガーリックピッザ”



20cmくらいのちょうどの大きさ.
大きな470度オーブンで
ふっくら焼き上げ!

メキシカン・ソースが好くあった♪



デザートは別腹.
“焼きリンゴのクリーム・ブリュレ”



二人でちょうどの大きさ.

固めのリンゴの甘さが体に
染みわたりましたとさ.



今宵もごちそうさまでした.










映画「ジョン・ウィック」…見惚れるほどの、復活.


原題:JOHN WICK  
制作国:アメリカ/カナダ/中国 制作年:2014年 上映時間:101分


どうも日曜に観た「ギャラクシー…」の後味が悪くて、口直しがしたかった.
火曜の夜、仕事を終えてから会員デーを利用して川崎シネコンで観賞したのは、
スカッとするアクションもの.本年累積130本目の鑑賞.

「マトリックス」シリーズのキアヌ・リーヴスが、ロシアン・マフィア相手に
復讐の鬼と化す伝説の元殺し屋を演じる痛快ガン・アクション・ムービー.

共演は ウィレム・デフォー、ミカエル・ニクヴィスト、ジョン・レグイザモ.
監督はスタントマン出身でこれが初メガフォンとなるチャド・スタエルスキ.
 
愛する妻ヘレンと静かに暮らしていたジョン・ウィック.その妻が病で亡くなり、
悲しみに暮れる彼の心を癒してくれたのは亡き妻から贈られた一匹の小犬
デイジーだった.

そんなある日、ロシア人の若者がジョンの愛車69年式マスタングを気に入り、
売ってほしいとしつこく迫ってくる.マフィアのボスを父に持つこの男ヨセフは、
ジョンに断られるや夜中に彼の自宅を襲撃し、マスタングを奪い去っていく.

その際デイジーまでをも殺され、すべてを奪われたジョンの怒りが爆発、
たった一人で犯人への復讐に立ち上がる.

彼こそは、かつて裏社会で恐れられた伝説の殺し屋だったのだ.
一方、息子があのジョン・ウィックを怒らせたと知ったボスは、
あわてて事態の収拾に乗り出すが….

以上は<allcinema>から転載.
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最初のシーンが事なしえてボロボロになって帰ってくるキアヌ.
古典的な倒置法だね.それから過去の想い出シーンへ転進する.

美しい妻との生活、病魔に襲われ亡くなり、そしてその妻が贈って
くれた犬との出逢いまでをさらりと描き出す.初作とは思えない
監督のなめらかな手腕に落ちついて観られる安心感を感ずる.

車(69年製マスタングだっ!)を盗まれ、犬を殺されてからは
好い人だったキアヌが、鬼に変わる.

それからの殺しっぷりの鮮やかなこと.爽快感爆発っ!
銃撃と格闘技を組み合わせ、新銃術「ガンフー」と呼ぶそう.
キアヌは長期の訓練と綿密なリハーサルでこれをマスターし、
画面で披露してくれた.

まだこんなに動けるんだぁ、というのが正直な感想.
「マトリクス」以降パッとしない作品だらけだったキアヌが
完全復活.まだまだやれるじゃないか!?

アクション以外も裏の世界の面白さもよく描かれている.
電話一本で駆けつけて死体を片付ける「掃除屋」たちがいたり、
その仕事の報酬は専用の金貨で支払われたりする.

殺し屋たちが集う中立地帯としてのコンチネンタル・ホテルがあり、
そこでは決してもめ事をおこしてならないという不文律が存在する.

プロ同士の信頼関係がクールに表現され、ニューヨークの夜の街並みと
ともにダークな裏稼業のコミュニティーの表現が楽しい.

この一作で本国では売上げNo.1を獲得して、第2作の作製も決まっているよう.
まずはキアヌの完全復活を祝いたい.












季節のモノを味わう




日本ほど四季のメリハリがあり、
その季節ごとの農業収穫物に
バリエーションがある国は珍しい.

よってその時々の“旬”のモノをいただく喜びは
この上ない喜び.

せっかくこの日本に生まれたからには
その恵みを享受しないとね.



この夏はずいぶんとトウモロコシを食した.
余分なカリウム除去の目的も兼ねて
ちゃんと塩で茹でていただいた.




その甘みや、プチプチした食感は忘れがたい夏の思い出….



さて収穫の秋、果物の宝庫とも言えるこの季節.

まずは柿、これはブロ友めーちゃん。
の家の庭で採れた柿たち.

65個も採れたそうで、おすそわけしていただいた.




庭に果物がなる庭があるというのは素敵だなぁ….
せっせとぺティナイフで皮を剥いては
ガブリといただいている.


次はぶどうかなぁ.
最近のブドウはとにもかくにも糖度が高過ぎて
食べ過ぎに注意しないとね.





国産の巨峰や甲斐路に始まり、
近頃はオーストラリアやカリフォルニア製
もスーパーの売り場では賑わっている.


最後はやっぱり栗だね.
今年の栗市場は一体どうなっているのだろう?
小粒な栗ばかりしかスーパーでは見かけなかった.





栗ご飯も良いけど、
やはり大ぶりな立派な栗は甘く煮て食べたい….





今夜もごちそうさま.








今年の“栗の渋皮煮”作り(その2)



足かけ5日間をかけてようやく完成.
手塩にかけた渋皮煮.
出来が悪くても…愛しい(笑).


文字通り、手で1個ずつスジを取る作業が
“手塩にかける”






どうやって写真撮っているの?
というブロ友さんの問いに応えて.

こんなオモチャみたいな三脚使ってます.





こうやって、灰汁抜きした栗たち.
渋皮まで剥いてしまった栗は
そこからクラックしてしまい脱落する.



40個の栗がこの辺りで36個に.


今回はグラニュー糖1kgを使用.




ゆっくり煮立てて、一晩鍋で休ませる.
残りの砂糖を加えて、
また2度目の煮立て.

今回は好きな映画「リトル・フォレスト」
出て来た、ワイン煮を真似して、
2度目の煮立てにフランス製赤ワインを50mlほど.


また一昼夜染み込ませて…完成.




今年は、栗の出来の悪さを
甘さとワインの香りでごまかした気分.

とてつもなく、甘くて、
栗自体の香りが飛んでいるような気がする.


これは、今日会社の“甘いモノ倶楽部”へ.

残りは冷蔵庫でお休み.
冷えるほど…甘くなる.











2015年 Rd-16 アメリカF1-GP…L.ハミルトン完勝.チャンピオンに.




反時計回りのサーキット・オブ・ジ・アメリカの予選は雨、また雨.
夜中に録画した予選を観ても雨のシーンばかり、結局日曜に延期.

その延期された予選も、また雨.Q3は中止になってしまいQ2の成績で
N.ロズベルグ、L,.ハミルトン、3,4位はレッドブル勢D.リカルドとD.クビアトが着けた.

決勝は…晴れた.ピレリはソフトとメディアムを用意したが、
ほぼ全車インタメディエイトでのスタート.

1コーナーの踏ん張り会い、押し出した所でL.ハミルトンの勝ち.
こんなシーンが今シーズンを代表するよう.気合いの違い?
インシデント扱いにもならぬだろう.

が、その後D.リカルドに抜かれ、その後N.ロズベルグにも
抜かれるしまつ、あわててタイヤ交換.ソフトに履き替えた.

N.ロズベルグはこのままトップで逃げ切るかと思いきや、
残り8周あたりでオーバーランして自滅….L.ハミルトンに
先行されてしまい、一巻の終わり.

結局、ハミルトン、ロズベルグ、ベッテルの表彰台.
L.ハミルトンは3度目のチャンピオン獲得.

今年のハミルトンの強さは、やはり安定感だろうか.
以前から予選は速い走りはするが決勝の安定感に欠いていた気がする.
今年は、精神面、安定感の面で同じ車に乗るN.ロズベルグよりも勝っていた.

文句なしの16戦でのチャンピオン誕生.

残り3戦が消化レースに成り下がってしまった….

次戦は今週末、久々のメキシコGP.
アウトドローモ・エルマノス・ロドリゲスってどんなコースだったっけ?










映画「ギャラクシー街道」…本年最悪の作品


.制作年:2015年 制作国:日本 上映時間:109分


恒例の“1100円で邦画を楽しむ友の会”で夕方に川崎シネコンで観賞したのは
番宣著しい三谷製コメディ.本年累積129本目の鑑賞.

「ステキな金縛り」「清須会議」の三谷幸喜監督が宇宙を舞台に、
豪華キャストで贈るスペース・ロマンティック・コメディ.

宇宙の片隅の小さなハンバーガー ショップの店長夫婦を中心に、
店に集う様々な異星人たちが織りなす悲喜こもごもの人間味あふれる
宇宙人模様をコミカルに綴る.

主演は香取慎吾と綾瀬はるか.また共演陣には小栗旬、大竹しのぶ、西田敏行、
優香、西川貴教、遠藤憲一、山本耕史、段田安則、田村梨果.
 
西暦2265年。木星と土星の間に浮かぶスペースコロニー“うず潮”と地球を結ぶ
スペース幹線道路ルート246666、通称“ギャラクシー街道”.その片隅にひっそりと
佇む小さなハンバーガーショップ “サンドサンドバーガー・コスモ店”.

店主はハンバーガー好きが高じて念願の店を持ったノア.働き者の妻ノエもいて、
幸せいっぱいかと思いきや、店の経営 は上手くいかず、妻にも浮気の疑いが.

すっかりホームシックになって、秘かに地球へ帰りたいと思い始めていた.
そんな時、昔の恋人レイが夫を連れて店にやって来るが….

以上は<allcinema>から転載.
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予告の時から嫌な予感はあった.
薄っぺらな書き割りみたいなセットに仮装行列みたいな扮装の出演者たち、
三谷光喜のお調子者部分の作品だ.

細かいエピソードが分化して並行して進行していくのはいつも通り.
が、核が無い.細い流れが幹になって大きい河となって、最後に迎える大団円…
というパターンが三谷流なのに、本作はその核となる話が無い.

遠藤憲一演ずるところの両性具有の宇宙人の出産シーンがそれとするなら
それは哀しすぎると言えるだろう.ほんとに話の華が無いのである.

毎週見ている日曜朝のTV番組「僕らの時代」.ここ2週間は番宣で、
香取と遠藤と山本の3人が出ていた.終始遠藤は聞き役というか引き立て役に
回ろうとするのはかまわないとしても、残りの二人の話や生活の中味を
見て聞いてゲッソリ.ほんとに虫の好かない奴らだった.

結婚したばかりだそうだが、堀北真紀離婚の予感…こんなクズとじゃ
そんなに持つまい(笑)

本作でも二人の演技は…いけすかなかったなぁ.名は演技を表わす?

本年最大の駄作邦画と思った.










映画「アクトレス~女たちの舞台~」…演ずることの本質を観る.


原題:SILS MARIA/CLOUDS OF SILS MARIA
制作年:2014年 制作国:フランス/ドイツ/スイス 上映時間:124分


日曜の午後、溜まったポイントでタダ観したのは女優を描く欧州作品.
本年累積128本目の鑑賞.

「クリーン」「夏時間の庭」の名匠オリヴィエ・アサイヤス監督が、
ジュリエット・ビノシュ、クリステン・スチュワート、クロエ・グレース・モレッツという
新旧実力派女優3人の豪華競演で贈る人生ドラマ.

流れゆく時間の中で、いつしかキャリアの岐路に立たされた大女優の葛藤と矜持を繊細な筆致で綴る.
 
チューリッヒに向かう特急列車に乗る大女優のマリア・エンダース.
目的は授賞式を欠席する劇作家ヴィルヘルム・メルヒオールに代わって賞を受け取るため.

メルヒオールは若きマリアを発掘し、彼女の出世作となった舞台『マローヤのヘビ』に
大抜擢してくれた恩人だった.ところがそこへ、当のメルヒオールが71 歳で亡くなった
という悲しい知らせが入る.

授賞式後のパーティでは、新進気鋭の演出家クラウスからリメイク版『マローヤのヘビ』への
出演依頼を受けるマリ ア.しかしオファーされた役は、若き日に彼女が演じたシグリッドではなく、
シグリッドに翻弄され追い詰められていく中年女性ヘレナ.

シグリッド役には売り出し中の若手ハリウッド女優ジョアン・エリスが決まっていた.
渋々これを受け入れたマリアは、マネージャーのヴァレンティンとスイスの山荘に籠り、
役作りに没頭していくが….

以上は<allcinema>から転載.
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原題は「シルス・マリア」というスイスの山岳地帯の地名.
原題から遠く離れた邦題はくしくも本作の3女優たちを指すとするなら秀逸だ.
副題は超陳腐だが.ジュリエット・ビノシュ、クリステン・スチュワート、
クロエ・グレース・モレッツが三者三様の演技を魅せる.

ビノシュの貫録はさすがで、舞台上でも、稽古場でも、はたまたスイスアルプスを
ハイク中でもその存在感は強固で、演技自体に艶が有り箔が付いている.

そこに挑むようなスチュワートの活きの良い演技.特に個人秘書にして愛人という
特殊な関係を踏まえて?ビノシュと火花を散らすようなセリフの掛け合いが素晴らしい.

ビノシュが舞台に備える為の稽古風景…相手は秘書としてのスチュワートが務める.
かつて自らが20代の役を演じ、40代の女を蹴落とす役柄を演じてスターダムにのし上がった.

それが今度は逆に40代の女を演ずる…立場の違い、感ずる老い、若い女優モレッツへの嫉妬、
複雑な感情がもつれながらも、役者としての稽古に徹しようとするビノシュ.

複雑怪奇な心情景をスチュワートにぶつける.方やスチュワートは冷静、かつ三者的に
ビノシュを診ている…その深い奥に愛情を潜ませながらも.上手い女優だなぁ.

転じてモレッツは別次元に生きる女優、世代間の相違と言ってしまえばそれだけだが、
ビノシュの事を表向きは尊敬を装いながら、その実前世紀の遺物のように見下している.

そのモレッツも実生活では不倫ネタを抱え、スキャンダルでパパラッチに追われる始末.
一方、秘書との愛人関係の元ビノシュは夫との離婚調停の雑事に追われている.

原題は「シルス・マリア」というスイスの山岳地帯の地名.そこでは「マローナのヘビ」と呼ばれる、
渓谷をまるでヘビのように動く奇妙な雲を観ることができる.

ビノシュとスチュワートは何度かこの霧の偉業を観ようとチャレンジする.
が、やっと谷の間を這うような蛇の形をした霧をビノシュが見たその時に、
スチュワートはビノシュの前から姿を消してしまう.

愛する片腕に去られても、ビノシュは動じはしない.同じような有能な秘書を雇い、稽古を続ける.
が、以前のようにスチュワートの時のような丁丁発止とはいかない雰囲気が読み取れる.

そして迎える初舞台の場…モレッツに演技のアドバイスをしようとするが、
あっけらかんとそれを否定され、少しの動揺をビノシュは見せる.
が、舞台が始まろうとした時、ビノシュは自分の世界に入りこんでいる.そこで物語は終わる.

一人の女優の生きざまを描きながら、映画や舞台での演技の本質に肉薄する佳作.
欧州製らしい緻密さと情感をもった作品、やはりハリウッド作とは一味違う….