製作年度: 2011年 製作国: アメリカ 上映時間: 111分
日曜は話題の映画のダブルヘッダー.
“映画を1000円で観る友の会”のブロ友:めーちゃんと観た74本目.
「スター・トレック」のJ.J.エイブラムス監督が、
巨匠スティーヴン・スピルバーグとの夢のコラボで描くSFアドベンチャー大作.
出演は『キングダム/見えざる敵』のカイル・チャンドラー、『SOMEWHERE』のエル・ファニング.
1979年、アメリカ・オハイオ州.8ミリカメラで映画撮影をしていた6人の子どもたちのそばで、
貨物列車の衝突事故が発生する.貨物列車は空軍施設・エリア 51から
ある場所へと研究素材を極秘に移送中だった.
アメリカ政府が隠す秘密を目撃してしまった子どもたちのカメラには、
事故の一部始終が記録されていたが…….
“スーパー8”という言葉に懐かしみをおぼえるのは
たぶん副長以上の世代の人たち.
フジをはじめとした8mmフィルム動画カメラの代表名.
副長の子供の頃なんて、高嶺の花以外のなにものでもなかった.
本作のような裕福なアメリカ家庭には常備の装置だったのだろう.
おそらく、S.スピルバーグは我々の上の世代、映画好きの少年の
必須アイテムで、こうじてこの映画の題名になったのであろう.
冒頭の少年たちが熱中するコンテストに応募する映画作りのシーン、
そこに発生する列車事故からトラブルの種が生まれてくる….
放り出されたスーパー8のカメラのフィルムに現像されていたものは….
北米に60年代後半から根強く残る宇宙船墜落事件に繋がるストーリー.
そうSF好きならよくご存じの「ロズウェル事件」や「エリア51」って
やつですな….どこかで宇宙人が捕獲されている…という楽しい噂話.
そんなSFチックな話題と、映画好き少年少女たちの絆、
そして、その子たちと親との愛情物語、いや愛憎物語が
うまく結びつけられた脚本.
3Dでどかどか宇宙船は飛び交わないけれど、
チョイ昔のSFらしい話とほっこりする親子の話がいかにも
S.スピルバーグ総括らしい出来あがり.
お昼を食べすぎて、前半の親と子の葛藤部分は眠くなったけれど、
中盤以降はテンポもよくストーリーが流れて行く.
少年同士の恋のつばぜりあいや、妻を亡くした夫の寂しさなどなどと
盛りだくさんに話を載せて…大団円へ向かうストーリー立ては
やはりいつものスピルバーグ調….
エンドロールになると、いつも通りケータイを開いたり、
いそいそと暗い中を出て行こうとする輩がいっぱい….
でも、それを抑止する手立てがこの作品のエンドロールには
しかけられていた….さすがスピルバーグだ.
なんと少年たちがSUPER8で作った小作品が
エンドロールの片隅で上映される.
愛すべき出演者と演技と特撮?が観客の笑顔を招く.
上期の締めを飾るふさわしい好作品だった.
.
[副長日誌補足]
ネタバレなのだけど…、
最後に姿を現す宇宙人.
既視感がいっぱい….
どこかで見たことあるような…?.
そうだ、スタートレック・ヴォエジャーに
出てくる、史上最強、最悪の…
「生命体8472」!!!
そういえば、最後に発つ
宇宙船のデザインだって….
よりによって、エリア51に
囚われていたのは生命体8472とは….
うまいなぁ….
監督のJ.J.エイブラムス、
熱狂的なトレッキーだっけね.
なにせ「スタートレック」撮ったくらいだから(笑).
.