シンガポールGPの特徴はやはりナイトレース.
市街地コースの周囲の夜景がやたら宇宙的でファンタスティック.
さて予選は一部雨がコースに残り、スリッピーでスリルに富んだドライブが見られた.
フラットなシケインの飛ばし方にドライバの差があって楽しい.
S.ヴェッテルなんかあきらかにドリフト気味でシケインに突っ込んでいく.
こんな時こそ前回のモンツァみたいにフロントウィングに後ろ向きのカメラを
付けてオンボード映像で流して欲しいなぁ.
地面とフラットボトムの間隔変動やサスの効き具合が直視できて、それは楽しい映像だった.
シンガポールのシケインでのサスの挙動が観たいなぁ…ちょっとマニアックすぎるか(笑).
予選結果はチャンピオンシップを争う5人が1~5位に並んだ.
やはりこの5人の集中力が抜群にずば抜けて研ぎ澄まされている.
PPはF.アロンソ.続くS.ヴェッテル、L.ハミルトン….
決勝はドライ.ハードタイヤで十分にレースディスタンス確保できる好条件.
ソフトではじめて、ハードへの交換時期がポイントだった.
無難なスタートでF.アロンソ、S.ヴェッテル、L.ハミルトンと予選順位のまま
1周目をスタート.
P.リウッツィ(フォース・インディア)が2周目に左リアサスペンションを破損して、
セーフティカー導入.
ほとんどのマシンがこの時点でピットインしタイヤ交換義務を果たした.
上位陣は30周近くまで引っ張りタイヤ交換.
その直後可夢偉がM.シューマッハに果敢に攻めて?接触、リタイヤ.
これで2回目のセーフティカー導入.
35周目の終わりにセーフティカーが戻り、レースはリスタート.
アロンソとベッテルはポジションを守ったが、
周回遅れをかわさなければならないウェバーはスピードが鈍り、
ハミルトンに仕掛けられ、ターン7で接触し、ハミルトンはリタイア.
これで2戦連続リタイヤでノーポイントに終わってしまった…チャンピオン争いには痛いっ.
終盤のクビサのオーバーテイクショーが素晴らしかった.
パンクでピットインし、ここで新しいプライムタイヤに変更してからが凄かった.
アルグエルスアリ、ブエミ、ペトロフ、マッサ、ヒュルケンベルグ、スーティルを抜きまくって
7番手までポジションを戻した.さすが市街地フェチ(笑)のクビサの面目躍如.
最期のデザートのようなお楽しみはレース終盤のアロンソとベッテルの接近戦.
ヴェッテルがファステストラップをたたき、アロンソとの差を詰める.
その次の周にはアロンソがファステストラップをたたき、差を広げる.
常に1秒ほどのギャップを保ち、ファステストラップをたたき出し合いながらのバトル.
アロンソのタイヤはかなり悲鳴をあげていた.欺しながらのドライブはさすが….
だが、マシンのポテンシャルとタイヤに対する優しさはレッド・ブルに長があると見た.
それでも、ヴェッテルに抜かせない気合いはやはりチャンピオンへの執念の差か?
2人のバトルは最終ラップまで続いたが、トップチェッカーを受けたのはアロンソ!
2連勝で、25ポイント獲得.これでチャンピオンシップ191ポイント.
ヴェッテル2位、ウェーバー3位で思うようにポイント差は詰まらない.
ウェーバー:202P、
アロンソ: 191P、
バトン: 187P、
ハミルトン:182P、
ベッテル 181P…
と結局21ポイント差に5人がひしめく結果に.
あと4戦…(韓国が予定通り実施されればだが)、
これじゃ最終戦までチャンピオンシップはもつれこむこと必至だね.
その方が面白いからいいかっ(笑).
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