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忘却とは…




「忘却とは忘れ去ることなり.」と書いたのは菊田一夫だったか?

毎月、義母の月命日には花を供えに墓参していた.

10月はすっかり忘れていた….

もう逝ってしまって3年、だんだんと自分の心の中からも
忘れさらえる存在となってきたという事かもしれない.

まだ今日は31日、想い出したからにはと
今朝、義母が好きだった百合を供えてきた.

写真は帰り道のコスモス畑.もう終わりの時期.
後ろに控えているのは副長の愛するチビ車.


菊田一夫の文書はこう続くらしい.

「忘却とは忘れ去ることなり.忘れえずして忘却を誓う心の悲しさよ」


他にわすれえず事も…あるのかもしれない.



映画「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」



               原題: THIS IS IT

この頃少し映画に遠ざかってる.
特別に観たいモノが無いのと、仕事と車いす送迎におわれていて
夜観る時間が無い.
そうはいっても2週間限定上映の映画は観ずにはいられない.
金曜の夜に本年109本目はマイケルを観てみた.

2009年6月25日のマイケル・ジャクソンの突然の死により、
幻となったロンドン公演“THIS IS IT”.死の直前まで
行われていた長時間に及ぶリハーサルを記録した映像を基に、
今回のステージでクリエイティブ・パートナーを務めていた
ケニー・オルテガ自ら監督として編集した音楽ドキュメンタリー.

まいったなぁ…、これ観たら
“みんな、マイケルに首ったけ…” 状態になっちゃうね.

素晴らしい歌、眼を見張るダンス、胸を振るわすバックの演奏、
ほとんどロンドン公演本番のステージをバックに繰り広げられる
本物さながらのリハーサル.
一流のスタッフ、照明、大道具、映像処理….
超一流のエンターテイメントというのはこういう風に作るのだと実感.

それにしてもマイケルは頭の中に
この公演のイメージが完全に出来上がっていたのだろう.
隙のない細かい指示…、ある時はダンスに、ある時はバックの演奏に、
そしてまたある時はその演出に….素晴らしい才能の発露、発散.
まだまだ彼の才能はピークを迎えてなかったんだね.
登り詰めていく途上を…感じた.惜しまれる早逝.

「みんなが聴きたい歌を唄うんだ…」とマイケルの台詞通り、
なじみのヒット曲、“バッド”、“ビート・イット”、“スリラー”(3D仕様だ)
やジャクソン5時代の曲まで一気に、公演のプログラム通りに演奏される.

写真は“スムース・クリミナル”.クールなダンスが印象的.
ある時はモノクロでマイケルがギャングに扮して唄い、踊り、
そして演ずる….カッコいいなぁ….

金曜の夜だというのにけっこうな混み具合.
2週間限定上映の影響か?

音の良さ、踊りの迫力、これはぜひ劇場で観るのが一番.
2週間限定中にもう一度は観たい貴重な作品.

明るくなった小屋で、座席を後ろ足で軽く蹴りあげ、
ムーンウォーク風に歩く自分に気が付いて…恥ずかしかった(笑).


秋の味覚…果物三種




寒くなると…夜中にふくらはぎがつって毎夜、涙を流している副長デス.

さて、食欲の秋です、ついつい食べ過ぎてます.
秋の味覚の、柿、ブドウ、そして栗を並べてみました.
昨夜のデザートであります.

あっさりとした自然の甘さの柿.
濃厚な糸を引くよな巨峰の甘さ.
ほんのりの砂糖の甘さで栗自体の甘さと香りが引き立つ渋皮煮.

こんな日の夕飯は…、


手作りコロッケ.
北海道産キタアカリと玉ねぎが
ザクザク、ほくほく.
うっすらバター風味と
うっすらの出汁醤油と
塩こしょうの味付けが
今回は決まった~.
コロッケ通の娘絶賛….


アスパラ肉卷き.
太めのアスパラの歯触りが
サクサク….
旨~い.
味付けは塩こしょうと
エ○ラ焼き肉のタレ.


パエリア.
いつもの無印良品製.
冷凍むきエビをふんだんに.
あっ、写ってない…(笑).


全景を撮るとこんなボリューム…!!




二人でこんなに食べ切る訳ではありません.

全部残って、翌日以降のおかずや弁当になってしまうのだけど、

この日、唯一の完食(完飲)モノは…、


伊ヴェネト州の白ワイン.
フルーティな香りと手軽な辛口.
コロッケやアスパラ卷きみたいな
軽~い肉系にもよく合う白ワイン.
ついつい杯がすすみ、
二人で1本空いちゃいました.


そんなこんなで昨夜もまた終日内のブログアップ出来ず….

父娘二人で酔っぱらってましたとさ(笑).


あわれ…キャッツ・ミント

美猫の母、Yunさんからいただいたキャッツ・ミントが
一度はケチョンケチョンになっていたが、最近ようやく育ってきた.

水を隔日にやるのと、陽の当る出窓に放置しているだけの割には
綺麗な状態になりつつ…であった.

ところが、今朝見たら、またケチョンケチョンに….




あぁ、無惨….

よく見ると、周囲には葉っぱの残骸が散らばっている.

動かぬ証拠は…廊下に食べた葉っぱとカリカリの
混ざり物が吐いてあった….


犯人はこやつ.




タヌキみたいな丸い顔しやがって…(笑).

胸焼け止めなのか時おり葉っぱ類を食べたがる….

だからといって大事なキャッツミント食べないでくれー.

怒気を感じたのかピューと2階の廊下へ逃げて行く….


このブログを打っていたら….


いつのまにやら
副長の背中の
ホームポジションに
戻って舌を出して…、
あっ、出してないか(笑).


まったく憎めないタヌキ顔のチビ嬢でした.


福島松屋の「カリンボール」




会社の“甘いモノ倶楽部”のお土産シリーズ.

福島の温泉土産ですね.

“カリンボール”


魅惑的な色あいです.

かなり表皮は固く、歯触りもなかなかデス.

中身と包装外観はこんな風.





中の餡は普通の小豆あん.

外皮が黒糖、はちみつの香りで満たされて、
中の餡と良くマッチ….

全体には甘過ぎず、ちょうどお茶うけにいいなぁ….

会社なので珈琲で我慢しちゃいました.


街中のネコシリーズ(野良ニャンサポーターズ)




これから冬に向かい、野良ネコたちも厳しい生活を強いられるのだけど
市井の人でも野良ネコたちに優しい人たちだってけっこう居る.

日曜の夕方、父との夕食の約束に向かうと、

いつもの松坂ニャジロウが年若い娘さんに撫でてもらっていた.
あまりのしつこい撫で方に少し迷惑そうな顔付きも….

スーパーの隅っこには毛布の切れ端やら、水飲みお椀が….
確実にサポーターたちに見守られて暮らしているよう….


父の住居近くに住む、トヨシマやトヨミケのサポーターにも偶然この日に遭遇.

副長がいつもの如く激写していたら、楚々とした老人女性が
上垣のへこみの部分にネコの餌を置いていかれた.




彼女だとトヨシマ、トヨミケも安心して近づいていく.
周知の仲なのだろう.
まだ副長に対しては警戒心が見える.


こんな人たちの愛情に支えられている野良ネコたちは幸福.

さびしく毎日腹をすかせ、餌を求める仔たちも少なくない.

厳しい冬を乗り切ってもらいたいものだ….


ヨーグルト・アラ・ピオーネ




クシャミは連発するし、鼻の根元を起源に前頭葉がボ~と痛い.

どうやら秋の花粉症が始まったよう.

年に3ヶ月位解放されるだけで、残り9ヶ月は花粉症に苦しんでいる.


そんな花粉症対策に好いと信じて、ヨーグルトをせっせと食べている.

今夜は“ヨーグルト・アラ・ピオーネ”.

ナチュラルなヨーグルトだけでは味けないので、ピオーネの剥き実を載せてみた.


酸味とほのかな甘みがちょうどいいバランス.

タネが邪魔なんですけど…(笑).


そんな月曜の夕飯は…、


ほとんどここ数日の残り物.
豚汁.
ハンバーグのトマト煮.
トマト・レタスサラダ+胡麻ドレッシング
鳥五目炊き込みご飯.
そして飲み残りの伊ワイン.

前日は休肝日だったから、チョイ飲みは嬉しい….


そんなこんなで、先週の弁当群.




なんだかボリュームが増えてきているなぁ.

用心用心….


“よみがえる浮世絵 ーうるわしき大正新版画” @江戸東京博物館




好みに合わなかった映画鑑賞の口直しに、気になっていた展覧会へ.

両国の江戸東京博物館にて開催中の大正“新版画”展.

新版画とは、江戸時代の浮世絵版画と同様の技法によって制作された
大正から昭和初期に発展した木版画.風前の灯であった伝統的な
木版技術を復興すべく版元、版画家、彫師、摺師らが結集し
さまざまな画題の新版画が作られた.

世界最高峰の新版画コレクション、 ムラー・コレクション30点を 含んだ
国内の優品や館蔵の作品・資料を約250点の展覧会.

新版画のコレクターとして著名であったロバート・ムラー氏( 1911 ~ 2003 )が
この作品に感銘を受けコレクションを開始したという、曰く付きの
川瀬巴水の「清洲橋」がトップ写真.

その構図の新鮮さ、色合いが従来の浮世絵の印象を一掃する.
これぞ“新版画”の真骨頂なのだろう.
夕暮れなのかはたまた夜明けの薄明かりか、その空の表現もまた秀逸.
本作品以外にも川瀬巴水の風景画や橋口五葉の湯上がり女画等々、
いわゆる大正ロマンの一言では片付けられれない素晴らしい作品が観られた.

川瀬巴水の「雪の増上寺」はその原版の展示と供に、その42にも及ぶ
刷り工程のビデオを上映.その複雑さと根気のいる作業に感嘆.
大正期の新版画は作者が全ての工程を担う作家と掘り、刷りをそれぞれの専門家に
任せる作家がいたらしいが、今この現在この手法の使い手の少なさを見ると
その技術の伝承が難しい事を自ずから物語る.

土曜の夕方にもかかわらず、この手の展覧会にしてはかなりの観客が存在.
かなりの人気展のよう、かくいう私もこの新版画にはいたく感動.
今年のなかでも五指に入る素晴らしさ.

期間内にもう一度見ようと思う.
それまでに川瀬巴水の画集(金6000円!!)を買うか十分に迷うこととする.
(この日はとても買う勇気が無かった…(笑)).


映画「それでも恋するバルセロナ」



            原題: VICKY CRISTINA BARCELONA


上期に見落した作品を神楽坂で拾って観てきた今年108本目.

ウディ・アレン監督が初めてバルセロナを舞台に撮り上げたロマンティック・コメディ.
バカンスでスペインを訪れた対照的な2人のアメリカ人女性と、
地元のセクシーな画家、そしてエキセントリックなその元妻の
4人が織り成す複雑な恋模様が情熱的かつコミカルに描かれる.

出演は好色画家にハビエル・バルデム、その妻の才媛ペネロペ・クルス、
自分探しの金髪にスカーレット・ヨハンソン、
婚約者持ちの役にレベッカ・ホール.

男と女の関係はただでさえややこしいのに、三角関係どころか
この作品は四角関係を描くから、もう複雑怪奇….
それでもウディ・アレンらしく軽妙にさばき、判りやすいし
役者たちも登場人物をそれぞれ上手く演ずる.

スペインの役者ハビエル・バルデムはちっとも美男とは思えないが、
女性からみればやはりセクシ―さの固まりなのだろう、観進めるうちに
女性三人を翻弄する、いや翻弄される役柄に相応しく見えてくるから不思議.

そうはいっても、しょせんラテン系恋愛中毒者2名とオバカ系米若年女性2名の
戯れ言オンパレード…と言ってしまってはみもフタもないが、
上映時間96分の短さに救われた感がなくもない.

これ以上長かったら寝るか出るかしていたかもしれない作品.
なんだか嫌気がさして、このあとの2本目を観ずして
映画館を出てしまった.これけっこう珍しい….

2009年ブラジルF-1GP


昨夜書こうとした事を想い出したので….

また今年もブラジルでチャンピオンが決まった.

しかも、ドライバーズチャンピオンがJ.バトン.
コンストラクターズチャンピオンがブラウンGPと
初チャンピオンコンビだ.

予選14位からの追い上げで5位に入賞し、チャンピオンをもぎとった
J.バトンの熱い走りとオーバーテイクはMATSUNAGAさんのブログに熱い記事が.
 http://blogs.yahoo.co.jp/slc_key_bo/40236958.html

ブラウンGPチームは設立初年度でチャンピオンという偉業を成し遂げた.

副長はエンジニア視点で今年のチャンピオンを祝いたい.

2008年R.ブラウンを迎えたホンダF-1チーム
昨年後半はシーズン戦を半ば捨てて、
2009年マシンの開発に血道を上げた.

ところが、唐突に2008年11月ホンダのF-1撤退発表.

さぞやホンダのエンジニアたちは悔しかっただろう.
主を失い残されたチームは七転八倒の末、
メルセデスのエンジンと若干のスポンサードを得て、
プライベートチームとして2009年をスタートした.

ところが、開幕戦からの大活躍.連勝に次ぐ連勝.
ホンダ時代からのマシンの熟成と信頼性と安定性抜群の
メルセデスエンジンとのマッチングが功をそうした.

唇を噛んで去っていったホンダのエンジニアたちは
どんな気持でこれを見ていたのだろう….

もし、続けていれば…、
あのシャンパンを浴びたのは自分たちだったかもしれない.
メルセデス・パワーへの嫉妬? 
一緒に闘ったチームメンバーへの礼賛?

この世界に“たられば”は通用しない.
もしホンダが2009年に残ったとしても、
今年のような活躍があっただろうか…、
それは誰も知りようがない.

今年の夏逝ってしまった直木賞作家、海老沢泰久の名作「帰郷」は
ホンダF-1全盛期のホンダエンジニアを描いた作品.

まさにあの主人公の様な、つわものどもの夢の跡…の気持だろうか.

そんな感傷に浸る間もなく、環境に優しいエンジン開発に血道を
あげているのだろうか…?

あの熱い熱血企業のエンジニアたちがこの今、何を想っているのだろう.

昨夜、会社の若いエンジニアたちと酒を酌み交わしながら
技術や知識や経験よりも大事なのは、
やはりモチベーションと痛感した.

明確な目標に向かってぶつかっていく気持ちが一番なのだ.
そんな事を考えると、今この時のホンダのエンジニアの気持ちが知りたい.
何を想って、図面を引き実験をして、何を作っているのだろう….


ブラウンGPチームはホンダ時代の財産を使いつぶした如く
今年後半戦は失速しはじめた.マネージメントは最良でも
莫大な費用を伴う開発が出来る資金力は今は無い.

来年どれだけ善戦できるか期待したい.

来年もトップ写真の様な笑顔が見たい.