Yahooブログ終了に伴う難民です.引越してきました.
朝一番なら空いているだろうとの副長の勝手な読みで
9時45分に六本木乃木坂駅に到着
国立新美術館は乃木坂駅前.
チケット購入に5分並んだだけですぐ入れた.
開館時間前から開けてくれる配慮が嬉しい.
国立でもこういう風に顧客を考えて
柔軟に対応できるスタッフは貴重.
さてモネは好きな画家の一人.
仏出稼ぎ時代も彼の自宅Givernyの家を2回も
訪ねるほどのモネ好き‥.
オルセーからの出展が多いのだが,
ニューヨーク,ボストン,ワシントン,フィラデルフィア
ロサンゼルス,ルーアン,スイス,ドイツ,…,
国内も松方コレクションを筆頭に
山形,広島,岡山,和歌山,三重,鳥取,茨城,…
と世界各地からの出展を一同に鑑賞できるこの幸せ.
個人蔵の作品もいくつか有り,この機をのがしたら
一生見られないにのでは…との思いがひしとつのる.
これは拾いモノの美術展.国立新美術館ならではの
収集いや,集借力(笑)
初期の作品から末期の作品まで
モネの作風の変遷がたっぷり楽しめた.
チャリングクロス橋とウォータールー橋の
絵をそれぞれ描かれた時期を換えて3作品ずつ
並べて見せたのは,この美術展ならでは企画.
それぞれ違う美術館所蔵ゆえ,稀な鑑賞が楽しめる.
モネは同じ題材を違うモチーフで
書いた作品が非常に多い画家.
ルーアンの大聖堂なんぞは同じ構図で
色合い,表現違いで6点ほど観た.
まだ観てないモノもあと3点ほど有るはず.
写真は「サン・ラザール駅」モネ37才の作品
今回も照明系,ライティングは良くない.
前半の作品にはカクテル効果狙いで2点からの
スポット照明なのだが,光量が多すぎる.
上部の油彩の絵の具がギラギラ反射している.
今回気がついたが,この美術館で照明のチェックをする人は
背が高いのだろう.恐らく175cm以上の身長.
その高さの目線ならちょうど良い.
残念ながら副長は170cm足らず.女性客が多いゆえ
150~160cmではもっと反射して見えるだろう….
もう少しの気配り,配慮が欲しい….
会期の途中で若干の作品入れ替えがあるらしい.
こりゃ,もう1回会期末に観に行かなくっちゃ.
日曜の午後のひとときを
英王室のゴシップでも…と観劇.
ほんとは香り高い紅茶でもすすりながら
観ていたい英国の雰囲気どっぷりの映画.
若干,挿入されるニュースシーンの切り貼り
その画質の悪さが気にかかるのだが….
主役エリザベス女王役のヘレン・ミレンには
ほとほと感心….この演技を見ただけでも満足.
アカデミー賞主演女優賞受賞も当然の帰結
その気品,強さ,悩みの表現の素晴らしさ.
本物以上か? いや,それは失礼か.
ダイアナ妃逝去の頃にエリザベス女王ってこんなに
若かったのかなぁ….
若々しくて,とっても元気だ
別荘で,バブァのオイルコートを羽織り
エルメス(かな?)のスカーフを頭に被り,
2世代前のレンジ・ローバー(オリーブグリーン色!)を
自ら運転して野原を走る. 元気で若々しすぎる?
あげくの果て川中でスタックして立ち往生.
自ら車下を覘き「前側のプロップシャフトが折れたわ」だって.
かっこよすぎるよー,女王さん!(笑)
そんな元気な女王でもダイアナ妃事故の騒動に
心悩ます.家族…孫への想い,民衆の反応への戸惑い…
映画「太陽」の昭和天皇にも通じる悩み
~義務(立場)と個人の葛藤.
ヘレン・ミレンはこの辺りを明確に表現する.
素晴らしい演技だ.
ブレア首相役のマイケル・シーンも力投.
最近の英国内での彼への風当たりの強さに
逆らうような,好い感じの政治家に描かれている.
こんなお調子者だったんだ…というのと
ホントにこの映画みたいな低レベルのスタッフしか
かかえてないのかというのがこの映画のブレア首相の印象.
この映画鑑賞で,もうひとつ苦労があった.
お隣の若い男女,映画が始まり4,5分経つと
『違うじゃないの…』
『だってクィーンだっていうから…』
わさわさと人を押しのけて出て行っちゃった…
どうやらフレディ・マーキュリーのロックグループ
“クィーン”の映画だと思ったバカップル…だった.
涙流して笑い転げるのをガマンするのに苦労しましたっ!!
昨年見逃した映画.
好きな柴崎コウが観たかった.
キャリア官僚とパート店員が衝突を繰り返しながらも
協力して三流スーパーの改革に乗り出す人間ドラマ.
出世欲丸出しの官僚に織田裕二、
彼の教育係で現場主義の店員に柴咲コウと
掛け合いが楽しいコンビ.
いつも通り(?)織田裕二は肩に力の入りすぎの演技.
柴崎コウの方がよっぽど自然な演技をしている.
地方官僚のいい加減な実態や議会議長や知事の
いやらしいシーンが一杯の中で,
織田の民間企業交流先,三流スーパーの中の出来事の方が
よほど副長に身近で親近感がもてる.
副長はどうもお役所が苦手….
官民ぐるみの談合や癒着の実態が
あまりにも現実に身近にあるからなぁ….
そんな意味ではこの映画のエンドはすっきりしない.
悪い奴らはにんまりほくそ笑んで終わるから.
もちろん,織田裕二と柴崎コウはハッピーエンドなんだが….
副長の住んでいる地方の県庁もこんな調なんだろうなぁ….
ああ,おぞましい.