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F1世界選手権2024年 Rd-24 アブダビGP…やっと最終戦.





FIA-F1世界選手権2024年のシリーズ最終第24戦は
アブダビ・グランプリ(Formula 1 Etihad Airways
Abu Dhabi Grand Prix 2024)は、2024年12月8日
にヤス・マリーナ・サーキットでトワイライトレースの開催.

ヤス・マリーナ・サーキットは、アラブ首長国連邦の
ヤス島に建設されたサーキット.オープンは2009年.
同年以降、シーズンフィナーレを飾るF1アブダビGP
の開催地を務める.

金曜午後一のフリー走行1はルーキードライバーを
走らせるルーキー枠を消化するチーム多し.
F1ルーキーの為には良いシステムだよね.

日本人ドライバーも2人、岩佐歩夢がVCRB、
平川亮がマクラーレンに参加.アイザック・ハジャー
がアストンマーティン、ルーク・ブラウニングが
ウィリアムズ、フェリペ・ドルゴビッチがアストン
マーティンで走った.皆そこそこ無難にタイムを
刻んでみせた.来年以降誰が出てくるか?

そんなフリー走行1はフェラーリのC.ルクレール
が一番度計を刻んでみせた.
翌夕方のフリー走行2では、好調マクラーレンの
L.ノリスとO.ピアストリが1-2を決めてみせた.

土曜午後のフリー走行3は、夕方の予選や決勝と
路面状況が異なる為、セットアップに役立たず.
よって、どのチームも前半はほとんど走らない.
そんな中でやはり速かったのはマクラーレン.
O.ピアストリとL.ノリスが1−2を決めた.
3番手にメルセデスのL.ハミルトン、
4番手にレッドブルのM.フェルスタッペン.

さて土曜夕方からの予選は、気温25℃、
路面温度30℃のドライ・コンディション.
Q1でメルセデスのL.ハミルトンが敗退.
ハースのK.マグヌセンが倒したポラード
をシャーシー下に入り込む不運に遭って
しまった.Q2では暫定トップだったフェラーリ
のC.ルクレールがトラックリミット違反で
Q2敗退してしまう.

結局Q3を制したのはマクラーレン勢.
L.ノリスがポール、2番手にO.ピアストリ.
3番手にフェラーリのC.サインツ.
4番手にハースのN.ヒュルケンブルグが
入ったが、ピット出口での追い越し違反で
3グリッド降格の処置で7番手に.
結局4番手にはレッドブルのM.フェルスタッペン.
5番手にアルピーヌのP.ガスリー.
6番手にメルセデスのG.ラッセル
8番手にアストンマーチンのF.アロンソ.


翌日曜日の夕方の決勝は気温27℃、
路面温度31℃のドライ・コンディション.
ピレリが本サーキットに持ち込んだ
ドライタイヤはC3〜C5の柔らかめ布陣.
ハミルトンがハード、以外は全て
メディアムでスタート.

58周で行われる決勝、スタート直後の
1コーナーでピアストリとフェルスタッペン
が接触、両車大幅に順位を下げる.

1周目にペレスが単独スピン、どこか
壊したのかそのままリタイヤ.
バーチャル・セーフティカーの導入.
4周目で解除.

4周目の順位は、ノリス、サインツ、ガスリー、
ラッセル、ヒュルケンブルグ、アロンソ、
マグヌッセン、8位にまでルクレールが
上がってきた.

5周目、接触の原因でフェルスタッペンに10秒
のペナルティ決定.
7周目、ルクレールがマグヌッセンを抜いて
7位に上がる.フェルスタッペンは9位.
9周目フェルスタッペンもマグヌッセンを
抜いて8位に.

10周目、ルクレールがアロンソを抜いて
6位にポジションアップ.13周目ルクレール
がヒュルケンブルグを抜いて5位に.

15周目辺りから下位陣がタイヤをハード
に交換.27周辺りから上位陣もハードに
タイヤ交換実施.30周時点で
順位はノリス、サインツ、ハミルトン、
ルクレール、ラッセル、ガスリー、
ヒュルケンブルグ、アロンソまでが8位.
但しハミルトンはハードでステイ中.

32周目、マグヌッセンとボッタスが
接触.ボッタスはフロントを壊してリタイヤ.
35周目にハミルトンメディアムにタイヤ
交換.7位に戻る.

37周目フェルスタッペンがアロンソを
抜いて8位へ.40周時点でトップは
マクラーレンのノリス、2位にフェラーリの
サインツ、3位に同じくフェラーリの
ルクレール.ノリスが1位で終われば
マクラーレンはコンストラクターズ・
チャンピオンに.

41周目ハミルトンがヒュルケンブルグを
抜いて6位に.ハミルトンが速い!
42周目、ガスリーも抜いて、5位に.
44周目フェルスタッペンがヒュルケンブルグ
を抜いて7位までポジションアップ.
46周目にはガスリーも抜いて6位に.

最終周58周でなんとハミルトンが
同僚ラッセルを追いつめて抜く.
4位でメルセデスのドライバー生活を
終えた.

結局58周をポール・トゥ・ウィンで
ノリスが優勝.マクラーレンのコンストラクタズ
タイトルを奪取した.



2、3位にフェラーリ勢、サインツとルクレール.
ルクレールは最後端19番手から3位という快挙.
4位に鬼神の追い上げでメルセデスのハミルトン.
5位に同僚のラッセル.6位にレッドブルの
フェルスタッペン.


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これで1年間24戦が終了.24レースは多すぎる
感がある.毎週走ることもあれば、バカンス以外に
3週間も間が空く期間があったり、スケジュール
不備が感じられる.2025年は改善されそう.

シーズン序盤はレッドブルのフェルスタッペンが
昨年の勢いを引き継いで、優勝を重ねたが、
中盤辺りから、マクラーレン、メルセデス、フェラーリ
が追い付いてきて、拮抗した争いが観られた.

後半の走りを見るなら、来年はマクラーレンの
時代であろう.2人のドライバーも現時点では
ベストな組合せであろう.レッドンブルのセカンド
ドライバーは酷すぎた.


ドライバーズチャンピオンのチームが、
コンストラクターズで3位だなんて前代未聞.
ひとえにセカンドドライバーS.ペレスの責任だ.


来年は名手ハミルトンがメルセデスから
フェラーリへ移籍する.メルセデス、レッドブル
も1人ずつドライバーは代わるであろう.

ザウバー、ハースもドライバーは代わるし、
2026年には新チーム、キャデラックも出てくるし、
AUDIも参入してくる.その前準備段階としての
2025年は波乱の予想、楽しみだ.


次戦は2025年3月16日決勝のオーストラリアGP.
メルボルンでの開催だ.


F1世界選手権 2024 Rd-23 カタールGP…混乱の中フェルが快勝.


qatarday3movie20241.jpg


2024年のFIA-F1世界選手権カタール・グランプリ
(Formula 1 Qatar Airways Qatar Grand Prix 2024)
は、シリーズ第23戦として2024年12月1日(日)に
カタールの首都ドーハから約35Kmに位置する
ロサイル・インターナショナル・サーキットで開催.

今季6回計画されているスプリントの最終6回目の開催.
決勝は現地19時からのトワイライト・レースとなる.

スプリントのある週末はいつもバタバタ.
金曜夕方のフリー走行しか調整の時は無い.
フェラーリ勢とマクラーレン勢がトップ4を
占めたが、5番手にRBの角田裕毅が
入ったのは喜ばしい.

同金曜の夜のスプリント予選を制したのは
やはりマクラーレンのL.ノリス.2番手に
メルセデスのG.ラッセル、3番手にマクラーレン
のO.ピアストリ、4、5番手にフェラーリ勢.

土曜夕方のスプリントは抜けないサーキット
ゆえ、予選の順位と、スタート時の蹴り出しが
重要.

スタートダッシュを上手く決めたのはマクラーレン.
第1コーナーを過ぎた所で、ノリス、ピアストリで
1−2体制を築いてしまう.3番手に落ちたラッセルは
ピアストリを追いつめよとするが、巧みにブロック
されてしまう.

結局、19周を走りきり、ゴールライン直前で
ノリスがトップをピアストリに譲ってゴール.
ブラジルGPでの“お返し”らしいが不自然だ.


qatarsprintdigest2024.jpg


スプリントは、ピアストリ1位、ノリス2位、ラッセル3位.
サインツが4位、ルクレールが5位.

マクラーレンは1ー2で計15Pを獲得、
コンスタラクターズタイトルに2位フェラーリ
にまた差をつけてチャンピオンに近づいた.

土曜夜の予選は波乱が起きた.
レッドブルのフェルスタッペンがメルセデス
のラッセルをわずか0.055秒差でトップタイム
を刻み、12戦ぶりのポールかと思われた.

が、クールダウンラップ中に、“不必要に低速で
走行した”と指摘され、異例の1グリッド降格
ペナルティを受けてしまった.

不可思議な決定だが、これによりポールは
ラッセルに.2番手にフェルスタッペン.
3、4番手にマクラーレン勢、ノリスにピアストリ.
5番手にフェラーリのルクレール.6番手に
メルセデスのハミルトン.7番手にフェラーリの
サインツ、8番手にアストンマーチンのアロンソ.

翌日曜日夕方の決勝は気温19℃、路面温度23℃
のドライコンデション.
ピレリがロサールに持ち込んだドライタイヤは
C1〜C3の固めの布陣.

スタートは、やはりフェルスタッペンが秀でていて
2コーナ前でトップに、ノリスもトップを競ったが
2番手に、ラッセルは遅れを取って3番手に.
以降ルクレール、ピアストリ、サインツの順番.

最後端で、オコンとコラピントが接触してリタイア.
1周目からセーフティカー導入となった.
好スタートを決めた角田裕毅は5ランクアップの
10位へ.セーフテイカー解除の5周目には、
アロンソを抜いて9番手まで上がってみせた.

が、その後はやはりVCRBの戦闘力の無さから
マグヌッセン、ガスリー、アロンソ、周冠宇にまで
抜かれて、14番手まで順位を下げてしまう.

10周も走った頃に、ハミルトンにシグナル消灯
前のスタートでペナルティ5秒が科せられる.
余りにもおそい判断と思う.

24周に早々とラッセルがメディアムからハードへ
タイヤ交換.

29周目メインストレート上でアルボンのマシン
からウイング・ミラーが脱落.コース上に残留.
レースディレクターはこれを放置した為に、
34周目にボッタスがこれを踏んでしまい、
デブリが四散してしまった.

35周目、これを踏んでしまったのか、
ハミルトンとサインツがフロントタイヤをパンク.
36周になってようやくセーフティカー導入.
すべてのレース運営判断が遅すぎる感あり.

ほぼすべての車がこの間にタイヤ交換.
39周リスタートは大混戦.
その後の順位は、フェルスタッペン、ノリス、
ルクレール、ピアストリ、ラッセル、ガスリー、
サインツまでが7位まで.

ペレスははじき出され、ヒュルケンベルグ
と伴にリタイアに.
あっと言う間にバーチャル・セーフティカー導入.
42周目のリスタートは混乱はないものの、
上位陣はすざまじい争いでも順位変わらず.
最後端側は多少の順位変動が見られた.

44周目、ノリスにペナルティ発動.黄旗中の
減速違反で10秒のストップ&ゴーを強いられる.
最下位にまで転落してしまう.

それでも54周目までに10位まで挽回してみせる.
貴重なポイント圏内への滑り込みだった.
加えてファステストラップも獲得.

結局、57周をトップで走りきったレッドブルの
M.フェルスタッペンが優勝.今シーズン9勝目.
通算63勝目を刻んだ.


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2位にフェラーリのC.ルクレール.
3位にマクラーレンのO.ピアストリ.
4位にメルセデスのG.ラッセル.
5位にアルピーヌのP.ガスリー.
6位にフェラーリのC.サインツ.

マクラーレンのL.ノリスは10位だったので
コンストラクターズチャンピオン争いは
マクラーレンVSフェラーリで決着付かず.
21P差で最終戦にまで持ち越された.

7位にアストンマーチンのF.アロンソ.
8位になんとザウバーの周冠宇が入り、
ザウバーに今年初のポイントをもたらした.

本レース、いつも以上に運営側の不手際
が目立つレースであった.
新米F1レースディレクターのルイ・マルケス、
悪名名高い元ドライバーのデレク・ワーウィック、
遅い判断、安全面の見逃し、不可思議な裁定は
ドライバーのやる気を無くさせ、見る観客の
喜びを半減させる.こんなレース運営にはうんざり.
こんな馬鹿どもにレース運営されるFIAには
苦言を呈したい.

次戦は1週間後のシリーズ最終戦.第24戦の
アブダビGP.ヤス・マリーナ・サーキットでの開催.
トワイライトレースとなる.

F1世界選手権 2024年 Rd-22 ラスベガスGP…フェルスタッペンが年間チャンピオンに.




2024年のFIA-F1世界選手権ラスベガス・グランプリ
(Formula 1 Heineken Silver Las Vegas Grand Prix
2024)は、シリーズ第22戦として11月23日に決勝開催.

2023年に初開催を迎え、今年が2回目の開催.
レース期間中の時差は17時間で、日本の方が先に進む.
されど、ラスベガス市街地コースでナイトレースの為、
日本では翌日の午後にダイレクト放送となる.

ラスベガス市街地コース(英:Las Vegas Strip Circuit)
は、2023年に初開催を迎えたF1ラスベガスGPの
ために建設されたストリートサーキット.ラスベガスの街
を貫く大通り、ラスベガス・ブールバードの一部公道、
ストリップが使われる.
マシンは世界的な観光地にそびえ立つ高級ホテルや
カジノの前を駆け抜ける.


《スフィアと称する半球面の巨大ディスプレィ》

全長はカレンダー上でスパ・フランコルシャンに次いで
2番目に長い6.201kmで、決勝レースは50周で争われる.
反時計回りのコースには17のコーナー(左:11 / 右:6)
が設けられ、最長1.9kmに及ぶ3本のロングストレート
を備える。DRSゾーンは2箇所に設置される.

1周の78%強がエンジン全開区間.一方で低速コーナー
が多いため、ラップタイムを基準としたエンジン全開率
は66%強となる.
最高速度は350.5km/hを記録.”高速の殿堂”と
称されるモンツァ・サーキットに並ぶカレンダー屈指
の速さを誇る.
レースでの平均速度は233.779km/h(2023年)を記録.


現地木曜、金曜に行われたフリー走行は、
いずれもメルセデスの2台が制した.
FP1、2はL.ハミルトン、FP3はG.ラッセルが
一番時計を刻んだ.

レッドブルのM.フェルスタッペンはメデイアム
タイヤを履いたりしていて、三味線を弾いている
かとも思われたが、予選を観たらそうではなかった.

現地金曜の22時、日本時間土曜の午後3時からの
予選を制したのはメルセデスのG.ラッセルだった.


2番手にフェラーリのC.サインツ、3番手にアルピーヌ
のP.ガスリー.4番手にフェラーリのC.ルクレール.
5番手にレッドブルのM.フェルスタッペン.6番手に
マクラーレンのL.ノリス.7番手にRBの角田裕毅が
入った.


決勝は、気温17.9℃、路面温度18.9 ℃のドライコンディション.
ピレリがこのサーキットに持ち込んだドライタイヤは
C3〜C5の柔らかめの布陣.大半の車はメディアムでスタート.

スタートは無難に始まり、フェラーリ勢が好スタート.
ガスリーが少し出遅れた.
2周目の順位で、ラッセル、ルクレール、サインツ、ガスリー
フェルスタッペン、ノリス、角田、ヒュルケンブルグ、
ピアストリ、ハミルトンまでが10位まで.

5周目、2位のルクレールがトップのラッセルに
接近戦で仕掛けるも、ラッセルは好ブロック.
フェルスタッペンがガスリーを抜き、フェラーリ勢
に食い込み、3位まで浮上.

ハミルトンも10位から着々と抜いていき、
10周目には5位にまで浮上する.抜群の早さだ.
11周目辺りから上位陣がハードにタイヤ交換.

16周目ガスリーはマシントラブルでリタイア.
19周目、順位はラッセル、フェルスタッペン、サインツ、
ルクレール、ハミルトン、ノリス、角田、ピアストリまでが8位.

21周目、ハミルトンが4位ルクレールを0.5秒差で追い
回す.ハミルトンの速さは往年を思わせる….ファーステスト
も連発している.

27周目辺りから首位陣の2回目のタイヤ交換が始まる.
37周時点での順位は、ラッセル、ハミルトン、フェルスタッペン
サインツ、ルクレール、ノリス、ピアストリ、角田の順.

42周目、サインツがフェルスタッペンを抜き3位へ浮上.
2位のハミルトンはファステストを叩き出し続け、トップを
走る同僚のラッセルとの差をどんどん詰めていく.

45周目、ヒュルケンブルグが角田を抜き8位へ.
47周目、ルクレールがフェルスタッペンを抜き、4位へ.
49周目、ノリスがピットイン、ソフトに履き替え、
残り1周で、ファステストを狙う.


結局50周を走りきって、メルセデスの1ー2フィニッシュ.
1位にG.ラッセル、2位にL.ハミルトン、3、4位にフェラーリ勢.
C.サインツとC.ルクレール.
5位にレッドブルのM.フェルスタッペン、獲得ポイントで
2024年度のチャンピオンを獲得した.連続4回目の
チャンピオンシップ獲得.

6位にマクラーレンのL.ノリス、7位に同僚のO.ピアストリ.
8位にハースのK.マグヌッセン、9位にRBの角田裕毅.

次戦は1週間後のカタールGP.
ロサイル・インターナショナル・サーキットでの開催.
今期最後のスプリントレースの実施.
本戦はトワイライトレースで行われる.

F1世界選手権 2024年 Rd-21 サンパウロGP…雨の大混戦、フェルが制す.





2024年のFIA-F1世界選手権シリーズ第21戦として
サンパウロGP(Formula 1 Lenovo Grande Prêmio
De São Paulo 2024)は、2024年11月3日(日)に
インテルラゴス・サーキットで決勝レースが開催.

サーキットの中では珍しい反時計回りであり、
右リアタイヤの摩耗が厳しい.最大高低差は43mで
起伏が大きく、サーキット全体がお釜のような形状.

本大会に先立ち、ピットレーンを含めた4.309km
すべての路面が再舗装された.再舗装を経て、
高圧水洗浄システムを使用してアスファルトの
徹底的な洗浄が行われたため、グリップそのもの
への懸念は少なかったものの、以前より黒みが
かったことで日射熱の吸収性が上がり、路面温度
の急激な変化が予想されていた.

実際、金曜午前のフリー走行と午後のスプリント
予選では、路面温度差が10℃もあり、今回
ピレリが持ち込んだC3〜C5の柔らかめの布陣も
相まって、グリップ差があったよう.

今季6回計画されているスプリントの5回目を開催.
又してもフリー走行は金曜の午前中だけで、
金曜午後はスプリントの予選、土曜午前はスプリント.
土曜午後は本戦の予選と忙しい週末.


フリー走行、スプリント予選供にマクラーレンが速く、
スプリント予選のフロントローはマクラーレンの
O.ピアストリとL.ノリス.3番手にフェラーリの
C.ルクレール、4番手にレッドンブルのM.フェルスタッペン.
5番手にフェラーリのC.サインツ、6番手に
メルセデスのG.ラッセル.

1周4309mのインテルラゴス・サーキットを
24周で競うスプリントを制したのは、L.ノリス.
22周までトップを走っていた同僚のO.ピアストリ
にチームオーダーで譲ってもらった結果.

M.フェルスタッペンとチャンピオンシップを
競っている関係上致し方無いかなと思うが、
やはり釈然としないのは、ノリスとピアストリ
の両者であろう.

3位にフェルスタッペン、4位にフェラーリの
C.ルクレール、5位に同僚のC.サインツ.
6位にメルセデスのG.ラッセル.7位に
アルピーヌのP.ガスリー、8位にレッドンブルの
S.ペレス.13番グリッドからの追い上げの成果.

続いて土曜の午後は、大雨に襲われ、
予選は日曜早朝に延期された.

翌日曜もインテルラゴスは雨.
気温19℃、路面温度22℃のウェット・コンディション.
朝7:30からの予選は全車インターメディエイト
タイヤを装着.

Q1では小雨、Q2では霧雨、Q3では雨も止んだが、
滑る路面でスリップしてクラッシュする車が続出.
赤旗中断によって、タイムを出せない車もでる.
Q1で、ハミルトンが脱落、Q2ではサインツ、ペレス、
そしてフェルスタッペンまでもが脱落する.

Q3を制したのは、マクラーレンのL.ノリス.
シュアな走りでのポール・ポジション獲得.
2番手にメルセデスのG.ラッセル.
3番手になんとRBPTの角田裕毅.
5番手に同僚のL.ローソンも入った.
4番手にアルピーヌのE.オコン.
6番手にフェラーリのC.ルクレール.

雨の予報の為、同日の決勝も前倒し.
お昼の12:30からの決勝スタート.

フォーメーションラップ中にアストンマーチンの
L.ストロールがリアロックしてバリアに激突.
20分遅れて再フォーションラップ.

又も降り出した雨の中、スタートの蹴り出し
が良かったのは2番手のラッセル.トップに
躍り出る.5番手のローソンも出遅れてしまい、
ポジションを一つ落とす.


1周目の順位は、ラッセル、ノリス、角田、
オコン、ルクレール、ローソンの順番.

驚異的なのは17番手からいきなり
フェルスタッペンが10位にまで上がって
きたこと.同じく16番手のハミルトンも
11位まで駆け上がっている.

その後7周目にはフェルスタッペンは
ガスリー、アロンソを抜いて8位まで浮上.
ファーステスト・ラップを叩き出し続ける.
10周目にはピアストリをも抜いて7位に.
11周目にはローソンをも抜いて6位に.
一人異次元の速さを見せる!

15周目辺り、首位ラッセルと2位ノリスの
差はコンマ秒台.3〜6位の角田、オコン、
ルクレール、フェルスタッペンの4台の
差もコンマ秒台で接戦が続く.

21周目、トップのラッセルと6位の
フェルスタッペンまでのタイム差は
10秒.

25周目、ルクレールがタイヤ交換.
28周目、ヒュルケンブルグがスピン.
ヴァーチャル・セーフティカーの導入.
ラッセル、ノリス、角田がタイヤ交換.
なんと角田は深溝レインタイヤに交換.

30周目、ノリスがラッセルを抜く.
この時点で、ノリス、ラッセルは4、5位.
トップ3のオコン、フェルスタッペン、
ガスリーはタイヤ未交換.

雨が強くなり、31周目セーフティカー
が導入.32周目コランピントがスピン
バリアに激突、大破して赤旗.
約25分間の中断.

タイヤ交換を我慢していたフェルスタッペン
には天の恵み、労せずしてノリスの前に出ら
れたからね.運が味方した.

全車フレッシュなインターメディエイトを履き、
33周目のローリング再スタート時の順位は、
オコン、フェルスタッペン、ガスリー、ノリス、
ラッセル、角田、ルクレール、ピアストリ、
アロンソ、ローソン.

35周目、ラッセルがノリスを抜き、
角田は2ポジション順位を落とす.
後端から追い上げてきたハミルトンに
追い上げられ8位のポジションを
脅かされる.

40周目、サインツのスピン、クラッシュで
セーフティカー導入.42周で解除.

再スタートの混乱を抜けた順位は、
フェルスタッペン、オコン、ガスリー、
ルクレール、ラッセル、ピアストリ、
ノリス、角田、ローソン、ペレス.


45周、チームオーダーでノリスと
ピアストリの順位交換.ノリス6位に.
50周、トップを走るフェルスタッペンは
異次元の速さ1分22秒台のタイムで
強雨の中、ファーステストを記録していく.
他車は1分28秒台なのに…(汗).

52周角田が7位を走るピアストリに
追い越しを掛けるも、惜しくも失敗.
55周目9位争い、ローソン、ペレス、
ハミルトンの三つ巴が接戦.

ローソンを抜きあぐねたペレスは
ハミルトンにも抜かれる.間抜けな
レッドブルのセカンド・ドライバーだ.

周回数が減って計69週を走りきり、
M.フェルスタッペンが6月以来の優勝.

2、3位にアルピーヌ勢、E.オコンと
P.ガスリー.4位にC.ルクレール.
5位にG.ラッセル、6位にL.ノリス.
7位に角田裕毅.8位にO.ピアストリ.
9位にL.ローソン、10位にL.ハミルトン.

雨の大混戦の中、運にも恵まれたが、
圧倒的な速さを見せたフェルスタッペン
は素晴らしい走りだった.

次戦は3週間後のラスベガスGP.
ラスベガス市街地コースでのナイトレース.

F1世界選手権 2014年 Rd-20 メキシコ GP…サインツ快勝!


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FIAフォーミュラ1世界選手権シリーズ第20戦はメキシコシティGP
(Formula 1 Gran Premio De La Ciudad De México 2024)
2024年10月27日(日)にエルマノス・ロドリゲス・サーキットで
決勝レースが開催.

標高約2285mの高地に位置するため、海抜0m地点と
比較して22%も空気が薄い(約780hPa).
空気抵抗が減少するため、トップスピードは飛躍的に上がる.
1.314kmのホームストレートでは時速360km/hを超える
速度に達する.

エンジンやカウルの内側、ブレーキダクト内に流入する
空気量が減少するため、冷却的な要求が厳しい.
エルマノス・ロドリゲスの場合、1周走行するのに
およそ80秒を要するが、そのうちブレーキを使用
する時間は約22秒、1ラップの約27%はブレーキング
に費やされる.空気抵抗が少ないため、通常よりも
長い時間ブレーキを踏まねばならず、その意味でも
ブレーキへの負荷は深刻なサーキット.

そんなサーキットに各車は大型のリアウィングと
拡大したインテークを持ち込んで臨む.

金土のフリー走行では、メルセデスのG.ラッセル、
フェラーリのC.サインツ、マクラーレンのO.ピアストリ
らがそれぞれ一番時計を刻んで、切迫したマシン力
を表した結果に.

特筆すべきは、RBPTの角田裕毅がフェリー走行1、2
においては3番手、フリー走行3では7番手と健闘した
こと.されど、土曜の予選ではミスを犯して11番手に.

予選を制したのはフェラーリのC.サインツ.
2番手にレッドブルのM.フェルスタッペンが食下がった.
3番手にマクラーレンのL.ノリス.4番手にフェラーリの
C.ルクレール.5番手にメルセデスのG.ラッセル、
6番手にメルセデスのLハミルトン.

フリー走行好調だった角田裕毅はQ2の1回目のラップ
を終えて8番手であったが、最終ラップでスタジアム
セクション入口のターン12に向けたブレーキングミスで
左フロントをロックさせてしまい、車体左側からバリアに
衝突.セッション残り10秒で赤旗を招いてしまった.
これで予選11番手に転落.明らかなミスであった.

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さて、日曜日の決勝.日本時間では月曜朝の5時スタート.
メキシコシティは気温20℃、路面温度38℃のドライ.
ピレリは本レースにC3〜C5の柔らかめのタイヤ布陣.
メディアムかハードでスタートの1ストップを予定.

1周4,304kmのサーキットを71周する決勝.
スタートはやはりレッドブルの蹴り出しが良く、
フェルスタッペンが先頭に躍り出る.


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1コーナーの後の順位はフェルスタッペン、サインツ、
ノリス、ルクレール、ハミルトン、ラッセル.
ところが中段で、角田裕毅とアルボンが接触.
角田はバリアへ激突.2台ともリタイアに.
つくづく本レースは角田はバッドラックだ….

早々にセーフティカー導入.7周目で解除.
9周目にサインツがフェルスタッペンを
抜き返す.本レースのフェラーリはやはり速い.

10周目ノリスもフェルスタッペンにオーバー
テイクを仕掛けようとした隙に、4位の
ルクレールが2位にまで駆け上がる.

16周目、ラッセルがハミルトンを抜き5位へ.
この時点で、サインツ、ルクレール、フェルスタッペン
ノリス、ラッセル、ハミルトンが6位までの順位.

Q1敗退したペレスとピアストリが最後端から
徐々に中段にまで抜き上がっていくさまも面白い.
国際放送も上位陣が安定した走行になると、
下位の様子を映してくれて楽しい.

格上?のペレスを功ブロックしたRBPTのローソンは
新人らしからぬ存在感を見せてくれた.
同僚の角田はこの新人を意識してミスを連発
しているのかも知れない….

27周目フェルスタッペンがピットイン、ハードに
交換.ノリスとのバトルで10秒のペナルティも消化.
15位でレースに戻る.

30周を過ぎた辺りから上位陣がハードにタイヤ交換.
40周時点での順位は、サインツ、ルクレール、ノリス、
ラッセル、ハミルトン、フェルスタッペンまでが6位まで.

52周辺り、5位のハミルトンが同僚のラッセルを
0.5秒差まで追いつめる.63周ファステストを連発する
ノリスがルクレールがオーバーランした隙をついて
2位へ浮上.

66周目ついにハミルトンが同僚ラッセルを
オーバーテイク.4位へ浮上する.
68周目3位ルクレールがファステスト狙いで
ソフトにタイヤ交換.4位まで30秒差があったからね.

71周走りきって、フェラーリのC.サインツが
ポール・トゥ・ウィン.通算4勝目.


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2位に追い上げたマクラーレンのL.ノリス.
3位にファステスト1Pも獲得したフェラーリの
C.ルクレール.

4、5位にメルセデス勢、L.ハミルトンとG.ラッセル.
6位に10秒ペナルティにめげなかったレッドンブルの
M.フェルスタッペン.されどかつての速さはもうない.

7位にハースのK.マグヌッセン、8位にマクラーレンの
O.ピアストリ.後端から良く追い上げてみせた.
9位にハースのN.ヒュルケンブルグ、10位にアルピーヌ
のP.ガスリー.

F1参戦400戦目のF.アロンソはブレーキトラブルで
無念のリタイア.それにしても90年代“小僧”でならした
アロンソが40歳過ぎてもまだレースで走っているなんて
いまさら感慨深い.

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次戦は、1週間後にサンパウロGP.
ブラジル、サンパウロ郊外の伝統の
インテルラゴス・サーキットでの開催.

今期6回計画されているスプリントの
5回目が開催される.忙しい週末だ.