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川崎ハロウィン2011



日本人がハロウィンを祝うように
なったのはいつ頃からだろう?

無宗教、あるいは仏教徒が大半だろうに、
クリスマスだの、ハロウィンだの、
米かぶれも甚だしい….なんて
オヤジっぽい事言ってる時代じゃないすよね(笑).

日曜は“邦画を1000円で観る友の会”の
ブロ友めーちゃん。と映画を観る日.
有楽町へ…とも思ったが、
阪急やルミネの開店騒ぎで
人出が多いのではと回避した.

今日の映画は川崎で….

なじみのシネコン“チネチッタ”方面に向かったら、
唖然….




仮装した老若男女が行列をなしている.
街中は大混雑.

川崎街をあげてのハロウィン仮装行列大会.

いやぁ、強烈だった.

以下にその参加者の一端を…
















いやはや….
すっかりハロウィンは地に着いてますな、
川崎では….


あっ、映画の感想はまた明日~!



映画「三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」…三銃士ってこんなんだっけ?


原題:THE THREE MUSKETEERS 製作年度:2011年
製作国・地域:フランス/アメリカ/イギリス/ドイツ   上映時間: 111分


父親の折れた前歯も1週間でリカバリー.
親切な医者に囲まれて暮らしている老人は周囲も安心.

夕食でもと電話をしたら「また大問題なんだよ」とな.長いいきさつ話しが続く….
「で、結局何が問題なの?」と聞けば.「こたつが壊れたみたいで寒いんだよ…」.

ハイハイ判りましたと駆けつけてチェック.
ヒーター切れでもう寿命…この言葉は気を使っちゃうな.
独り住まいなのに105×75cmという大ぶりのこたつを新調、設置.
これで一件落着.ふー….

そんないきさつの前に観た本年125本目は、予告篇とTVーCMを見飽きてしまった作品.
アレクサンドル・デュマの同名古典を「バイオハザード」シリーズの
ポール・W・S・アンダーソン監督が最新の3D映像技術で映画化したアクション作.

憧れの三銃士の仲間入りを果たした青年ダルタニアンが、王妃の首飾りを巡って、
宿敵リシュリュー枢機卿や謎多き美女ミレディと繰り広げる熾烈な攻防の行方を描く.

主人公ダルタニアン役に「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」のローガン・ラーマン、
共演にミラ・ ジョヴォヴィッチ、オーランド・ブルーム、クリストフ・ヴァルツ.

17世紀のフランス.若くして王位を継いだルイ13世は、王妃アンヌに夢中で政治には無頓着.
その隙に野心家のリシュリュー枢機卿が着々と実権を掌握しようとしていた.

その中、三銃士に憧れる無鉄砲な青年ダルタニアンが田舎からパリへとやって来る.
最初はそうとは知らずに三銃士相手に決闘を申し込むダルタニアンだったが、
リシュリューと敵対する両者はほどなく和解、晴れて三銃士の仲間入りを果たす.

その頃、正体不明の美女ミレディは、王妃と敵国イギリスのバッキンガム公爵が
通じていると見せかけるべく、王妃の首飾りを盗み出しイ ギリスへと渡る.
ダルタニアンは秘かに想いを寄せる王妃の侍女コンスタンスからそのことを知らされ、
三銃士と共に首飾りの奪回へと旅立つ.

3D版もあるのだけど、やはり2D字幕版を選択.
嫌だよ高い金とられて、あげくに目や頭が痛くなるなんて….

三銃士なんて、少年少女文学集で読んで以来、幾度と映画でも観たような.
でも、この作品は今どきのCG,VFXで飛行船は飛ばすは、ノートルダムの屋根で
フェンシングするはで、映像的には斬新かつ刺激的….

最初のベネツィアでの洪水シーンはえらくちゃちで、吹き出る水の粒子が大きくて
いかにも合成ぽっくて、先行き不安になってしまったけど、その後はそこそこの画面.
最近のデジカメで流行りのジオラマ・ミニチュア風の俯瞰映像から実画に切り替わる
など、上手いつくりだ.

心情的なものを追い求めても無駄で、ただドンパチ、チャンバラを楽しむのみ.
ミラ・ジョボヴィッチはバイオハザードと何ら変わりのない演技とアクション.
ただ、きらびやかな衣装の違いだけ.でもこの衣装姿のミラは美しい….

しょうこりもなく、続編へつづく…みたいなエンディング.
エンド・スクロール中に9割方の観客が帰っちゃう…失礼だろっ!




映画「ミッション:8ミニッツ」…あぁ、またやられた!


原題:SOURCE CODE  製作年度:2011年  製作国:アメリカ   上映時間:93分


どうしても観たくて仕方なかった作品を初演の金曜の仕事後のレイト・ショーで.
本年124本目の鑑賞は、副長が愛して止まない「月に囚われた男」の
ダンカン・ジョーンズ監督の第2作目.

デビュー作「月に囚われた男」で注目を集めたダンカン・ジョーンズ監督の
ハリウッド進出第1作となるSFサスペンス.列車爆破事件の犯人を見つけるべく、
特殊な装置で爆発8分前の乗客の意識に入り込み、事件の真相に迫っていく姿を描く.

主演は「ド ニー・ダーコ」「ブロークバック・マウンテン」のジェイク・ギレンホール.
共演にミシェル・モナハン、ヴェラ・ファーミガ、ジェフリー・ライト.

列車の中で目を覚ましたコルター・スティーヴンス(ジェイク・ギレンホール)は、
見知らぬ女性(ミシェル・モナハン)から親しげに話しかけられ当惑する.
ほどなく列車内で大爆発が起きる.

再び意識を取り戻すと、そこは軍の研究室の中.彼が体験したのは乗客全員が
死亡したシカゴ郊外での列車爆破事件直前8分間の犠牲者の意識の世界だった.

それは、次なる犯行予告の時間が迫る中、軍の特殊プログラムによって死亡した
乗客の意識に入り込み、列車内を捜索して犯人を特定しようとする極秘ミッションだった.

大役を任されたコルターだったが、列車内にとどまれるのはわずか8分.
そのため何度も意識を8分前に戻しては爆破の恐怖に耐えながら、
徐々に犯人へと迫っていく.


出だしはシカゴ郊外の風景から始る.高速道路、ビル街、そして走る列車.
俯瞰した映像が素晴らしい.湖に飛ぶ鴨を眺めながら、脇を走る列車のアップへ.
列車は2階建ての大振りで無骨な車両.いかにもアメリカ大陸風.
日本人のセンスからは考えられない程、不細工(笑).

その列車の中の乗客の意識へいきなり侵入し、
主人公が覚醒して、あわてふためる処からこのループストーリーが始る.
そして…、その8分後に列車は大爆発を起こし乗客全員が死んでしまう.

主人公は軍のカプセル状装置に戻ってきて、混乱する意識の中で
オペレ―ターのグッドウィン大尉(ヴェラ・ファーミガ)と対話する.
このヴェラ・ファミーガが実に好感のもてる女将校、魅力的.



外観は単なるバツイチのおばはん.
爆発する列車とこのカプセルの間を何度も行き来する主人公に
“この世”で接触するのは彼女と計画の主宰者ラトレッジ博士(ジェフリー・ライト)だけ.
彼女は主人公のサポーター役を勤める.しかもラストで重要な鍵を握るキーウーマン.

極めてテンポよく、現実“この世”と列車の中の“あの世”の往復を繰り返しながら、
主人公の履歴や、抱き持つ父親への悩み、そしてこの“SOURCE CODE”という
このミッションの概要が徐々に見えてくる.

典型的な、SFのパラレルワールドのループもの.
ダンカン監督は前作「月に囚われた男」で古典的なSFに挑戦し
見事、拍手喝采を浴びてこのハリウッド進出を果たした人.
今回も、見事に古典的SFテーマに挑んでくれている.

徐々に明らかになる事実の明かし方も前作に似ている.
最後に、「あぁ、そうか」と思わせ、最後の最後に
このタイムループをちょいとねじれさせる.

そこに絡ませる、人間の感情の表現にまた感動.
8分間、繰り返し合う事で目覚める恋愛感情、
気持ちを伝えられなかった父親への悔いの感情、
そして、ミッションの中で信頼し合う感情….

上手いっ、副長久々にうなってしまった.
暗闇の小屋の中で、エンドスクロール中に両手が上がってしまった.“お手上げ”.
完敗だった.上手過ぎるこの造り、脚本、配役そして映像.
まぎれなく、今年の副長のベスト・フェイヴァリット作品♪

音楽はクリス・ベーコン.
妙に心をざわめかせる旋律と穏やかなKbdsとストリングスの混成.
ダンカン監督はなにせデビット・ボウイの息子だ、音楽にも手を抜かない.

邦公開元が準備したキャッチコピー、
“警告:このラスト、映画通ほどダマされる。”はホントに情けない.
題名もしかり.原題“SOURCE CODE”はこのミッションの呼び名.
この原題のままが味わいあると思うが….

ダンカン監督の第3作が楽しみ….



街中のネコシリーズ(看板もつらいよ)



朝晩は寒くなりましたね~.

いつもの仏具屋の看板ネコ
“シロ”
であります.

夕方もお勤めで
店先に居ますが、
やはり寒い….

素敵なタオルケットを
掛けててもらい
耐えて…ます.

もっと寒くなったら、
アンカかな?


このところ、長崎の猫ばかりで
娘に「いいかげんにせいっ!」と
しかられました(笑).

今回、ワンクッション置いたので、
次回は、やっぱり長崎猫で….





つまらない事アラカルト(自転車は車道を)



久々の、頭の中のつまらない事をいろいろと….


[自転車は車道を]

あまりに事故が多いので、
自転車の歩道通行を規制しようと
報道があった.

数年前の道交法改正で、
表示が有れば、歩道を自転車が
走行しても良い事になっていたからね.

歩道走行規制には賛成.

車道走行時代と車との接触事故が
減ったわけでなく、人と自転車の接触事故は
飛躍的に増えたのだからしょうがない.

かくゆう副長もここ1年で
2回も自転車に接触されている.
1度ははね飛ばされた.

2回とも夜の歩道で後からいきなり….
相手は、いずれも無灯火、ヘッドホン+ i-Pod.

自分なりに対策として、
鞄に反射シートを付け、
ピカピカ光る懐中電灯をも鞄に付けて歩いていた.

いくら防御しても、無謀運転は止まないし
根本は、自らが走る凶器であることを
自覚してないことにある.

トップ写真は、副長の今朝の通勤風景.
歩行者と自転車の共存堤防コース.

副長は疾走する自転車をおもんばかり
右端の草の上を歩く.
彼らのじゃまをしないようにね.

けっきょく、法律で規制するばかりでは
事故は減らない.
自転車を乗る者の意識が変わらないとね.




[マウス不調なり…]

アパートのPCの無線マウスの機嫌が悪い.
ボソボソと繋がらなくなる.
復帰に数十秒かかり…かなり苛つく.

慣れると手放せないコードレスマウス.
いまさら、シッポの付いたマウスなんて…
使えない.

しかたが無いので、急遽中古の無線マウス登場.
写真右上のミニカー“Fit”仕立てのマウス.
ボンネット部がボタンなのだけど、
持ちにくく、押しにくい.

ここまで日誌書いていて
もう煩わしくなってきた(笑).
こらえ性が無いったらありゃしない.

また、アップル製を買うのはいやだなぁ….

スティーブ・ジョブズのワンマン性が
鼻について嫌だった.
本人死んでしまって英雄視の風潮があるけど、
とんでもない.

アップルと決別しようと思い、
スマホもAndroidにした.

さて、たかがマウス、されどマウス.
箸と同じで毎日使うモノだからねぇ.

ちょっと、悩み中….





[サラリーマンはつらいか?]

チバラキの事業所で働いていた友人達が
先週末にみんな川崎の事業所に異動してきた.
900人ちかい組織毎全部だ.

大半の人達はチバラキ在住.
副長と同じだ.

中途半端な通勤距離.2時間はかかる.
通う人もいれば、アパートを借りる人も.
50代女性で夫を残して単身赴任なんて猛者もいる.

今宵、思い立って
京浜地区の友人達で歓迎会を開催.
もちろん幹事は、副長…好きだよね(笑).

会場は川崎の飲み屋.
写真は焼き串盛り合わせ.
どうみてもチバラキの飲み屋の半分の価格.

「川崎異動はつらいけど…」
「こんな環境があるなら、けっこういいかも♪」
なんて意見が飛び交う.

つらいだけじゃ、会社勤めも続かないからね….





「プラド美術館所蔵 ゴヤ 光と影」展 @上野国立西洋美術館




芸術の秋、ノー残業の水曜日の夜、
上野の国立西洋美術館へ.

10/22から開催中の「プラド美術館所蔵 ゴヤ 光と影」展を観賞.
勤めている会社が協賛しているので、無料の閉館後の夜の美術鑑賞….

ただということよりもっと嬉しいのは、
観客が少ない環境で絵が楽しめることっ♪.
うちの会社の社員ばかりだから、知り合いとも遭っちゃうけどね.


スペイン国立プラド美術館の全面的な協力を得て、
日本では40年ぶりとなる本格的な「ゴヤ展」.

プラド美術館から出品される傑作«着衣のマハ»を含む25点と、
素描40点、版画6点、資料(書簡)1点に、国立西洋美術館などが
所蔵する版画51点を加えた計123点での開催.

今回の目玉は「着衣のマハ」.40年ぶりの来日だそう.
前回も観た気がする….マドリードには行ったことがないから、
多分日本で観ているハズ.

当時とは違う感想…姉妹作品「裸のマハ」の方が刺激的と感じたのが、
いやどうして、着衣の方がエロチック….
薄い衣の下を想像、いや妄想させる本作の方が副長を興奮させる(笑).

まっ、それはさておき、他の作品に関して.
素描、版画の多くは、鋭い視点で見た社旗風刺が多い.
戦争の悲惨さや、宗教家への批判、娯楽としての闘牛風刺….

クールな冷めた目線で、ダイナミックなデフォルメや
精緻なタッチでの表現が油彩の穏やかさとは一線を課す.

思えば、この人の人生は早くから宮廷画家の名誉は得たものの、
その後のナポレオンのスペイン侵攻、その後の独立戦争と
人生の後半は戦乱をくぐり抜けている.その後半の人生における
冷めた視線、ニヒリズムみたいなものが版画からはにじみ出てくる.

当時の宗教家による異教弾圧や自由主義者弾圧でガリレオが
拷問を受けていた時代.“それでも地球は回っている”の名言の頃だね.
これらを嫌い、最後はフランスに亡命しボルドーで亡くなったそう.

この辺りは数年前の映画「宮廷画家ゴヤは見た」に
詳しいそうなのだけど、残念ながら未見.
DVDで観てみようかなぁ….

版画以外で印象に残ったのは宮廷画家時に描いた肖像画の数々.
これは素晴らしい…、その人となり、人格までが匂い立つような表現.
顔立ちの良さに加えて、その絵からあきらかにその人の何かが伝わってくる.
確実な技術とその人の本質を見抜き、それを表現する手立てを持っている.
きわめて印象的な肖像画家だったのだねぇ.

その他で気にいった作品が一点.





題して、「猫の喧嘩」.
ロケット耳(いか耳かな?)の2匹.

フニャァ~という声が聞こえてきそうな佳作.




朝焼け(川崎編)




今朝は早起きしてマス。
いやぁ、歳のせいかいつも早起きなのですが、
もっと早く起きたので、こんな素敵な朝焼けを見ながら出勤です。

今は6時台の新幹線のぞみの中でスマホ打ち込んでます。
京都経由で滋賀県の守山まで出張デス。

栗も煮るし、映画も沢山観るけど、
一応、現役のバリバリサラリーマンなんです、副長って(笑)。

ブログを覗く親友から「仕事してるのか?」と聞かれますが(笑)、
けっこうハードに働く企業戦士だったりします。

今日も夜まで働いてトンボ帰りであります。
お泊まり出張なんぞ許してくれない会社ですし…(苦笑)。

次は深夜の更新デス。

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[副長日誌補足]

トンボ帰りしてきました.
新幹線のぞみのおかげで何処へ行っても
ビュンッと帰ってきちゃいます.



のぞみの顔付きって
かっこいいなぁ….

その揺れの少なさ、
早さに慣れたら、
ひかりやこだまには
もう乗りたくない.

やっぱりのぞみっ!









けっきょく、
京都は通り過ぎても、

夕飯に駅構内で
うどんをすするだけ.

450円なり.

関西の昆布だしは
やっぱり美味いなぁ.

鰹ダシ、真っ黒い関東風は
もうたくさん.








今日の〆のワン・ショット.

グラマラスなのぞみの曲線と
タイトな制服の車掌さん.

どちらもグッド・ルッキング!








.

渋皮煮の完成ですっ!



仕上がりました、渋皮煮.

今年のは大きい…、されど味はイマイチでした.
妙に安かった栗に責任転換(笑).
5回に煮込みに耐えきれず、ふかふかになってしまいました.

糖分の染み込みも今一つで、
栗自体の甘さはあるのですが、砂糖の甘さはもう一歩.

と、煮崩れした栗を試食した副長の感想デス.

さて、渋皮煮の行き先はもう決まっています.



十数個は勤め先事業所の“玉川甘いモノ倶楽部”へ.
会社の冷蔵庫に収納したら午後にはもう無くなっていました(笑).

残りは先ほど娘夫婦に手渡してきました.
そう、娘のリクエストだったのですね♪

ついでに、町田「月忠」で会食を



町田にもう一軒、「月とん」.
立川と虎ノ門にも支店が出来たそう.
この本店は開店12周年記念だそうです.

お祝いだと、いきなりシャンパンが振る舞われるは、
おかずが余分に付いてきたりサービス満点っ.



相変わらず、絶品の“鶏まんじゅう”.
「今日のはプルプルですよー」と揺すってくれる仲居さん.
やりすぎだってば(笑).

肉肉したつくねはなんと卵の黄身であえて食べる….

意外にごはんモノもいける…、オムライス半分編.

季節のデザート「ハロプリン」.
ハロウィン仕立てのカボチャプリンだ.

お帰りの際には、
12周年記念に作ったという手ぬぐいまで.



手ぬぐいマニアなんだと言ったら(嘘は無い)、
なんともう一枚くれた….
素朴に嬉しい(笑).

店長に「また、来るね~!」と
愛嬌一つ.




映画「夜明けの街で」…なぜ、岸谷五朗なんだ?


製作年度:2011年  製作国:日本    上映時間:129分


日曜の午後、“邦画を1000円で観る会”のブロ友:めーちゃん。と一緒に観た
ラブストーリーは本年123本目.

人気作家・東野圭吾の同名ベストセラーを岸谷五朗と深田恭子主演で
映画化したラブ・ストーリー.幸せな家庭がありながら若い部下と不倫の関係に
陥った男の運命を、過去の殺人事件の謎を絡めて描き出していく.
共演に木村多江.監督は「沈まぬ太陽」の若松節朗.

大手建設会社に勤めるエリート社員の渡部和也(岸谷五朗).妻(木村多江)は美しく、
かわいい一人娘にも恵まれ、幸せな日々を送っていた.満ち足りた生活を送る彼は、
不倫をする男のことなどまるで理解できなかった.

ところが気づくと、派遣社員の仲西秋葉(深田恭子)と思いがけず急接近.
ある日ついに一線を越えてしまう.不倫の深みにはまっていく渡部に、
秋葉は衝撃の告白をする.彼女は15年前に実家で父の女性秘書が殺された事件で
警察に疑われているというのだ.

そして事件は犯人が捕まらないまま、もうすぐ時効を迎えようとしていたのだが….


岸谷の冒頭のセリフ「不倫なんかするヤツは馬鹿だと思う.」.
そう言うながら、まぎれもない不倫に陥る40代の中年男.
良き妻子供に恵まれているだけに、観客にはいっそう愚かしくみえる.

二つの生活、二つの愛を維持しようとすると当然発生する心の葛藤.
ささいな嘘の積み重ね、欺瞞、偽証…、あぁ、愚かだ.
どんどん岸谷が深みに入っていくのが手に取るよう….

観る人の年齢や性別、によって種々の見方が出来る作品だろう.
終了後のトイレで聴いた若者男子の会話などは副長と正反対で
思わず、プッと吹き出してしまう.
君らだってあと20年経つと違う感想かもよ!?

深キョンは限りなく魅力的…、
されど岸谷のラブシーンでの露出度は少ない.副長はものたりない(笑).
お姫様女優だからしょうがないか.

酔ってカラオケで「キューティーハニー」を唄う深キョンが一番魅力的だった.
思えば、岸谷もこれで“陥ちてしまった…”と思える.
だって、その後岸谷の「キューティハニー」の鼻歌がクセになっていた(笑).

観る人の立場、経験、年齢で感想は違えども、おそらく共通する感想が一つ.
魅力的な妻を演ずる木村多江に関して….
最後がとにかく、怖い….“妻はなんでも知っている…”のだよねぇ.
これは、背筋が凍ったね、副長も.

やはり東野圭吾原作のひねりが効いていた作品.
でも、やっぱり…、なんで岸谷五朗なんだろう??(笑).







映画「カウボーイ&エイリアン」…好々爺ハリソン・フォードっ!


原題:COWBOYS & ALIENS 製作年度:2011年 製作国:アメリカ   上映時間118分


土曜の午後に観た今年122本目は洋画.
好きなクレイグとハリソン・フォード、そしてSFもどきならば、観ないわけにはいかない.

「007/カジノ・ロワイヤル」のダニエル・クレイグ と「インディ・ジョーンズ」シリーズの
ハリソン・フォードの豪華共演で贈るSF西部劇アクション.
監督は「アイアンマン」のジョン・ファヴロー.

西部開拓時代のアメリカを舞台に、記憶喪失で正体不明の主人公が、突如襲来したエイリアンを
前に対立していたカウボーイたちと手を組み決死の戦いを繰り広げるさま描く.

1873年、アリゾナ.荒野で目を覚ました一人の男(ダニエル・クレイグ).
なぜかすべての記憶を失っており、おまけに左腕には奇妙な腕輪.
やがて男はダラーハイド(ハリソン・フォード)が牛耳る町へとたどり着く.

すると彼はお尋ね者のジェイク・ロネガンだとして捕まってしまう.
ところがジェイクが護送されようとしていたとき、町の夜空に未知の飛行物体が飛来、
建物を破壊し人々を連れ去っていく.

しかしその瞬間、ジェイクの腕輪が敵に有効な武器であることが判明する.
町の男たちはジェイクと協力し、連れ去られた住人を救い出すべく、
未知なる敵の行方を追い始める….


ダニエル・クレイグは歴代007の中でも一番好き.
人間くさいジェームス・ボンド…泣いたり、弱音を吐いたりの演技が妙にツボにはまる.

ところが本作の役:ジェイク・ロネガンではクールを演ずる.
もちろん、失った妻(恋人?)を想い出すシーンはあっても、
ジェームス・ボンドのようにメソメソしない(笑).

一方のハリソン・フォードはとにかくウェット.
アホ息子可愛がりのバカ親風で登場するかと思えば、
その後も手塩にかけた使用人の死や、供に闘うメンツの死に
メソメソ泣いてしまう好々爺を演ずる.これはこれで好対照で楽しめる.

SF西部劇というと名作、迷作?「ワイルド・ワイルド・ウエスト」があるが、
あれほど荒唐無稽ではないが、やはり難しいテーマ.
宇宙人のレベル含めて、どうも納得がいかない部分が多々ある.

先進の宇宙人なんだから、素手で闘わず、もう少し武器持てよとか、
なんで金(Gold)狙いなんだよ?. 砂金取らずに銀行襲えよ…とか、
突っ込みどころ満載なのだけど、上記二人の演技を楽しめればと許しちゃう(笑).

男二人の主役にふさわしく、女優陣も皆美しい….
クレイグの妻、酒場の主人:ドクの愛妻、そして謎の女:エラ….
エラの瞳と緑色の深いこと…、目から額にかける美しい曲線の顔の造作.
とても人間とは思えない.って人間じゃ無いのだけどね(ネタばれすまそ).

娯楽作品としてはA級.
されど期待を大きくしすぎると、がっかりするかも….
ぜったい続編は無いだろうと思える単発作品として楽しめた.