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映画「ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士」


原題:LUFTSLOTTET SOM SPRANGDES/THE GIRL WHO KICKED THE HORNET'S NEST
初公開:2010年09月       上映時間:148分


「ミレニアム2」の公開1週間後に「3」を引き続き公開するのは
「2」と「3」がペアで作成された連作だからというのは理解できる.
ハリポの次作なんて一つのストーリーを半年以上もあけて公開だものね.
興行的な事情はわかるが、観客にとっては間髪いれずに観たいもの.

そうはいっても夜遅くしか上映していないレアな作品が本年95本目.
観客もコアなファンばかりで異種独特の観客環境.


全世界でセンセーションを巻き起こしたスティーグ・ラーソンの
『ミレニアム』3部作を映画化した北欧発のミステリー巨編の第3弾.完結編.

瀕死の 重傷を負い病院で身動きのとれないリスベットに代わり、
ミカエルを中心としたリスベット救済チーム“狂卓の騎士”が結成され、
恐るべき巨悪の全貌に迫り、ついに最終決戦を迎えた法廷での
緊迫の攻防がスリリングに展開していく.

主演は引き続きノオミ・ラパスとミカエル・ニクヴィスト.
監督も第2部に 続きダニエル・アルフレッドソン.

宿敵ザラとの直接対決で瀕死の重傷を負ったリスベット.
ミカエルによって発見された彼女は、一命は取り留めた ものの、
厳重監視の病室で外部との接触さえも困難な状態に置かれてしまう.

その中、亡命スパイのザラを利用して数々の犯罪に手を染めてきた秘密組織が、
国家的スキャンダルを闇に葬り去ろうとリスベットはじめ関係者の口封じに動く.
そして彼女の運命を狂わせた精神科医ペーテル・テレボリアンと共謀し、
リスベットを精神病院送りにするべく狡猾に立ち回っていく.

対してミカエルは、妹でもある敏腕弁護士アニカ・ジャンニーニ、
リスベットを雇用する警備会社社長 ドラガン・アルマンスキーら
彼女の数少ない理解者たちを総動員して“狂卓の騎士”を結成し、
巨悪に立ち向かっていく.
そしてついに、舞台は法廷での全面対決の時を迎える.

トップ写真は法廷でのリスペットとミカエルの妹(弁護士).
久々のパンクファッション.やっぱりリスペットにはこの姿が
一番良く似合う.思えば「2」ではずっとスッピンだった.

やはり気合い、気力が充実するとファンションにも現れるよね.
怪我から復帰して法廷に臨む主人公のファッションに相応しい.

今回は怪我からの復帰と法廷シーンが中心で多少冗長な感がある.
もっと編集で詰めれば好いのになぁ.
ヒーローとヒロイン、つかず離れず、べたつかない距離感と
固い絆の信頼感を二人の北欧の役者はうまく演ずる.

ぼくとつで感情表現のへたなヒーロー、つっぱり放しで独りでなんでも
片付けようとする(最期も独りで片をつけるのだが…)ヒロイン.

シリーズ3作で終わるのはなんだかもったいないなぁ.
原作も3作で終わっているというけど、
欧州発のミステリー、今後も期待したい.




コメント

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No title

写真の二人の対照的なこと!!

No title

野良さん.
ですよね~.両極端!!
唯一、二人に共通するものは…正義!?