2019 F1 Rd-18 メキシコGP…勝因は??
2019年FIA F1世界選手権第18戦はメキシコでの開催.海抜2,250mの高地に
ある全長4.304kmのアウトドローモ・エルマノス・ロドリゲスにて.
中南米戦は時差が有り過ぎて、日本では月曜早朝の ダイレクト放送になってしまい、
とても付き合っていあられない. よって、じっくり録画を観ての観戦記を火曜にリリース.
土曜の予選ではレッドブルのM.フェルスタッペンが圧倒的な速さで
最速タイムを刻んだものの、その直前に最終コーナーでV.ボッタスがクラッシュ.
周辺には黄旗が振られていたが、M.フェルスタッペンは当該区間で減速しておらず、
後に3グリッド降格処分を受けてしまった.
結果、予選2番手だったフェラーリのC.ルクレールがポールポジション、
相棒のS.ベッテルと共にフロントローから決戦に挑んだ.
ドライバーズ選手権を争うメルセデス勢はL.ハミルトンが3番グリッドに繰り上がり、
V.ボッタスはクラッシュでマシンのダメージが懸念されていたが、マシン修復をさせ、
6番グリッドに.メルセデス勢の間にはレッドブルのA.アルボン.
日曜の決勝レースは71周で争われ、雲が多いながら青空も見える中、
気温22.7度、路面温度38.4度、湿度47%のドライコンディション.
ピレリはメキシコにC2からC4のドライタイヤを持ち込んでおり、中庸のセット.
レース用タイヤとしてミディアムもしくはハードを1セットずつ確保することが
義務付けられた. フェラーリ、メルセデス、レッドブルの6台は予選Q2をミディアム
タイヤで突破しており、いずれも同じコンパウンドを履いてスタートに臨んだ.
スタートでM.フェルスタッペンとL.ハミルトンがからんでアウトに出てしまい、
それぞれ8番手、5番手に落ちてしまった.パーツが散らばったようで、
バーチャル・セーフティーカー導入.
解除後、またもM.フェルスタッペンとV.ボッタスが接触、M.フェルスタッペンは
スロー・パンクチャーでピット・イン、最後端へ.10周目を終えてトップ5のオーダーは
C.ルクレール、S.ベッテル、A.アルボン、L.ハミルトン、V.ボッタスとなる.
タイヤ戦略が1ストップと2ストップに別れた.C.ルクレールとA.アルボンは13、14周で
メディアムからメデイアムへタイヤ交換.このメディアム本戦ではもちが良くて、
1ストップを選んだS.ヴェッテルとV,ボッタスは30周を越えてからハードに履き替えた.
さて、問題はL.ハミルトン、タイムは決して落ちていないのになんと23周でハードに
交換.残り50周近くあるのに果敢にリスクを選んだ.もっとも持たなければ、途中で
2ストップにも変更はできるのだが….
下位では、沈んだはずのM.フェルスタッペンがオーバーテイクショーを見せてくれる.
レース半ばには9番手にまで復帰.50周時点では6番手まで.やはり早いっ!
60周時点でもL.ハミルトンのペースは落ちず、タイヤに気をつかいながらも、
2番手のS.ヴェッテルを寄せ付けない走りを敢行.
ペースとリードを維持したままファイナルラップに入ったL.ハミルトンはハードタイヤで
48周のロングスティントを走り切ってトップチェッカーを受けた.
1.766秒差でS.ベッテルが2位、V.ボッタスが3位でゴール.4位にC.ルクレール、
A.アルボンが5位、M.フェルスタッペンは実に66周の第2スティントを走破して
6位入賞を果たし、S.ペレスは7位を死守、D.リカルドは8位でフィニッシュ.
L.ハミルトンは優勝を遂げたものの、タイトル決定にはボッタスが4位以下である
必要があったため、ドライバーズ選手権争いは次の舞台へと持ち越される.
結局出だしでミスったL.ハミルトンが結局は1位でゴールを通り越した.
さて勝因はなんなのだろう.フリー走行や予選の走りを見ても、
メルセデスとフェラーリ、レッドブルの間には差が見えなかった.
マシンの仕上がりも セッティングもどちらも上々であったのだろう.
タイヤ戦略としては、L.ハミルトンとS.ヴェッテル、V.ボッタスが1ストップ、
A.アルボンとC.ルクレールが2ストップとそれぞれをもくろんだ作戦.
冷静にレース結果を分析するなら、レースの早め、20数周の時点で
1ストップしてハードタイヤに換えたL.ハミルトンが取ったリスク戦略が
功をそうしたとみるべきか?
意外ともちの良かったハードタイヤに 救われたとも言える.
1ストップや2ストップという以外に交換の時期も勝負を左右する
事実を再認識させらえた一戦. .
次戦は連戦.シーズン第19戦US GPは11月1日(金)に
テキサス、オースティン・サーキットでの開催.
L.ハミルトンの年間チャンピオン決定するかな??
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