映画「フッド・ザ・ビギニング」…タロン・エガートン独り舞台!
原題:ROBIN HOOD
制作年:2018年 制作国:アメリカ 上映時間:116分
金曜日、父の介護に向かうにはまだ時間が余ったのでTOHO柏でもう1本.
本年累積181本目の鑑賞は、イギリスが舞台なのになぜかアメリカ作品.
有名なロビン・フッドの伝説を、レオナルド・ディカプリオがプロデューサーを務め、
新たな解釈で描き直したアクション・アドベンチャー.正義の盗賊ロビン・フッドの
知られざる誕生の物語を、弓矢を使った華麗なアクション満載に描く.
主演は「キングスマン」のタロン・エガートン、共演にジェイミー・フォックス、
ジェイミー・ドーナン、ベン・メンデルソーン、イヴ・ヒューソン.
監督は英国のTVドラマを中心に活躍し、本作が映画デビューのオットー・バサースト.
イングランドのノッティンガムで恋人マリアンとともに優雅な暮らしを送っていた
若き領主のロビン・ロクスリーだったが、十字軍の遠征に兵隊として出征することに.
4年後、帰国したロビンは、自分が戦死したことにされ、領地も財産も没収されて
しまったことを知る.
そんな彼の前に、戦地で敵として戦ったジョンが現われ、2人は手を組み
腐敗した政府への反逆を開始するのだったが….
以上は<allcinema>から転載.
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実はこの舞台となったノッティンガムを訪ねたことがある.
在仏時の夏休みに2週間イギリス中を車で旅した.テーマはロマン、というか
“お話しで有名な所”だったから、ロビンフッド由来の街を訪ねていった.
イングランド中西部ロンドンからは300km以上離れた中都市、日本人なんか
誰も遊びに来ない街(笑).なんの変哲もない中世都市だった.もちろん、
ロビンが活躍したというシャーウッドの森も見てきた…ただの森だけど(笑).
そんな“特別な?思い”のロビンフッドの活躍の初端を描いた本作品、
興味深く観た.印象的にはタロン・エガートンの一人舞台かなぁ.
格好いいし、アクションを良くこなしている.
名作?「シングルマン」の直前に撮ったと思われるが、その「シングルマン」とは
180度違う方向の演技なれど、十二分にその役者としての魅力を振りまいている.
多才な面をもった役者と再認識.
最初は敵役、後に盟友となるジェイミー・フォックスとのコンビの表現も
なかなか良い.モスリムだったんだね.
思えばロビンが狩り出された十字軍:クルセイドって、キリスト教とイスラム教の
闘い…歴史の中の根深い因習的なものを現代まで引きずっていることを再認識.
宗教は相入れない排他性のかたまり、千年以上の恨み辛みの積み重ねなのだね.
あえて、難点を言うならヒロイン:ジェイミー・ドーナンがあまりいけてないと
思うのだが、個人的主観だからしょうがないか?(笑).もっと綺麗な人であって
欲しいなぁ.演技なんか求められる役柄じゃないのだから.
さて、原題はシンプルなのにかぶりを嫌ったか、妙な邦題.致し方ないか?
過去「ロビンフッド」と言う題の名作は多いからね.リドリー・スコット作の2010年、
ラッセル・クロウ主演の「ロビンフッド」が印象に残っている.これではマリアン役は
ケイト・ブランシェットで存在感ある演技だった.脇役の選定は大事だよね.
当然のことながら、続編がいつでも作れる終わり方.
マリアンを選手交代して(笑)、観てみたいものだ.
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