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オルセー美術館展


東京都美術館にて初日に観覧.

初日の9時に行けば空いているだろうと
副長の浅知恵.
なによりも混むのと待つのが嫌い.

オルセーからの140点.
素晴らしく楽しめた.

19世紀あたりの絵が好き.
印象派周辺が一番気になる対象.

仏出稼ぎ中も良く訪れた.
当時はオルセーも出来てから数年の時.
今年既に開館20周年とのこと.
時の経つのは早いものだ.

今回は本家でも普段展示されないものや
近年収監品も来日とのことで,いそいそと出かけた.

お馴染みの画家モノがずらり.
ゴッホ,ゴーギャン,セザンヌ,ルノワール,モネ,…
日本で観られるこの幸せに酔う.

今回の副題は「19世紀 芸術家たちの楽園」
親密な時間,特別な場所,…といった5つの章から構成され,
それぞれの章名に相応しい内容の作品が並ぶ.

先週の国立新美術館とは雲泥の差の企画,構成力.
やはり先輩格の美術館だ.見習って欲しい.
あれは酷すぎる.個人趣味に走りすぎ,偏りすぎだ.

初見のもので印象に残ったのが2種.
一つは建築家フランソワ・ガラのデッサン画.
今の時代から観ても未来的な建築物.
とても100年前の作品とは思えぬ先鋭さ.

もう一つは,写真群.
オルセーの写真コレクションはその量,質共に有名だが
今回は20数点が来日.
およそ100年から150年前の写真.
対象はダッカ,カイロ,コンスタンチノーブルの
中東の風景や建物,そして人物.

セピア色の写真から沸き立つような当時の雰囲気.
ついさっき撮ったばかりかと思うような生々しさ.
眺めるだけで一気に150年前の中東に我が身を
運んでいってしまう程の表現力.

写真の力を再認識.撮るのも楽しいが観るのも又楽しい.
ネガも紙やゼラチン状だったり,それをプリントする
技術があるから,今この現代でも鑑賞できるありがたさ.

かねてからオルセーの写真コレクションは興味があった.

6年前,美術館目当てで家族でフランス格安ツアーした.
不幸なことに(日常的でもあるのだが…)
美術館スタッフ(公務員だ)のストで全く観れなかった.
当日昼の便で帰国という日にスト解除になり,
空港へ行く直前の2時間だけ,オルセーを駆け回った.
当然印象派の絵を観るだけに終わり,写真群を観ることは
全く出来なかった.

その観れなかった写真の一部に今回逢えた.

いつの日にかまた訪れたいモノだなぁ….
ストの無いときに(笑)

コメント

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No title

オルセーの写真コレクションは確かに素敵でした。写真という技術が開発されただけでも画期的なことなのに、それをコラージュしたりする発想が当時すぐに生まれたことにもビックリ。昔は写真という技術がなかったから肖像画や風景画が発達したのに、写真が発明されても、絵画ははすたれることなく今に続き、写真は写真で新しい表現世界を築いてきた。どちらの世界も面白いですね。シンガーで、俳優でもある福山雅治の写真展を見たことがありますが、彼の写真もなかなか深みがあってよかったですよ(余談)

No title

しまった,副長は福山ファン(意外でしょ,笑).その写真展見落としました.昨年なぜか長崎(副長の生まれ故郷でもあります)へ行き,福山の実家へTAXIのおっさんが連れて行ってくれるというハプニングがありました.ちなみに近所のその実家の呼び名は「桜坂御殿」.彼が桜坂ヒット一発で新築したから…とか(余談すぎました…)