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今週のランチ事情(2017年第25週)


今週は3勝2敗.週の前半で会社の食堂で2回食べたら
急に弁当が恋しくなっちゃった(笑).
で週の後半は弁当作りに励んだ.


≪水曜の弁当風景≫


まず月曜は社食の蕎麦で始まった.



おからサラダと肉蕎麦、〆て420円也.
肉の味付けが甘辛で微妙な旨さ.

さっぱりしたおからのサラダは
最初に全て食べちゃう.

野菜を先に食べた方が
血糖値の上昇は緩やかだそう.



火曜は社食のA定食.



鶏肉のサラダ仕立てと煮物の小鉢、
合わせて390円也

相変わらず美味しくないのだけど
麦飯小盛りをオーダー.




水曜は、“だだ茶豆ご飯の素”を炊いてみる.



これも麦や雑穀が入っているのだけど、
美味しい….

そんな炊き込みご飯と又も煮物を作って弁当に.





ちゃんと、山形で買った高野豆腐も
甘辛で煮てみた….






金曜は冷凍のドライカレーを入れてみたが、
やはり煮物にはアンマッチ(苦笑).

ご飯にはそれ相当のおかずを選ばねば….




今週
もご馳走様でした.










映画「キング・アーサー」…敵を作るより仲間を作れ!



原題:KING ARTHUR: LEGEND OF THE SWORD
制作年:2017年 制作国:イギリス/オーストラリア/アメリカ 上映時間:126分


水曜は介護もなく、自由な夜を楽しむ.TOHO柏で騎士の物語なんぞを
本年累積85本目に鑑賞.

「シャーロック・ホームズ」「コードネーム U.N.C.L.E.」のガイ・リッチー監督が、
有名なアーサー王伝説をスタイリッシュな筆致で実写映画化したアドベンチャー・
ソードアクション大作.

主演は「パシフィック・リム」のチャーリー・ハナム、共演にジュード・ロウ、エリック・バナ.

幼いときに両親を殺された少年アーサー.自分が王家の血を受け継ぐ者とも知らず、
過酷なスラム街での生活をたくましく生き抜いてきた.優しくタフな男へと成長した彼は、
聖剣“エクスカリバー”を引き抜いたことをきっかけに自らの出自を知る.

そして亡き父ユーサー王の敵を討ち、王の座を奪還すべく、叔父である暴君
ヴォーティガンに立ち向かうことを決意するアーサーだったが….

以上は<allcinema>から転載.
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いわゆる円卓の騎士伝説とか聖杯伝説の基となるアーサー王の誕生の物語.
円卓は最後の最後にキャメロット城の中に古びて出現するだけ、聖杯なんか
おくびにも出てこない.

中心となるのは聖剣;エクスカリバーを操ることが出来る者だけが王たるという伝説.
なにやら本作以降シリーズ化される噂もあり、今後円卓の騎士の活躍や聖杯が出てくると
予想される.

その意味合いからも原題は今後のシリーズ化を予定している題名の付け方なのに、
邦題は文切り型に終わらせてしまっている.2作目以降の邦題に失敗している配給会社が
多いことにまたもかとほくそ笑んでしまう.

主役のチャーリー・ハナムはマッチョさが売りのイケメン君.
それよりも本作の主役は、アーサーの叔父役のジュード・ロウであろう.
まるでシェークスピアの劇のような悲劇の暴君ヴォーティガンの役を演ずる.

恐怖によってしか人心を掌握できないヴォーティガンは、いつの日か自分の前に
聖剣エクスカリバーを手にした青年が立ちはだかることを予期している.

そんな不安に駆られ、その人物を先んじて見つけ出そうとすることで
逆に運命を手繰り寄せてしまうという皮肉に見舞われる.悪魔との契約を交わし、
代償として自ら愛する者の命を捧げてしまう孤独の王.これは見ものである.

愛する者を一度ならずも二度まで刀で刺し殺し、声をあげて泣く演技に涙し、
そうして得た王座に君臨する威厳に満ちた表情…あふれるナルシスト感覚の素晴
らしいこと!一挙一動に目が釘付けになる.この演技を観るだけでも本作の価値がある?(笑).

そうした叔父王とアーサーの闘いは残念ながらCGのオンパレードで実態感が少なくて、
見た目は派手でも演技というのには程遠いシーン….

そして勝ち得た王座のもとに尽くしてくれた部下たちに、“サー”の称号を与え、
円卓の騎士が構成される….この時キャメロン城に古びた3/4卓が発見される.
そういう意味では円卓は完成していないし、11名居るはずの円卓の騎士もこの時
点では6、7名なので、これから次作で補完していくのであろう.

次作までは観てみようかな…、
と言って毎回観ちゃうのは悪い癖だ(苦笑).









窓際のコウの友だち


穏やかだった日曜の朝、
朝食を食べたコウは出窓のソファでくつろぎ、
副長はPCに向かって打ち込みをやっていた.




ふと、コウが珍しく副長の背中越しに
ウニャウニャ言っているのが聞こえる.

ふと振り返り、コウの視線の先を見たならば…、
なんと野良猫がウッドデッキの手すり上に居るではないか.





このところ家の周辺でよく見かけるサビ猫.
まだ若そう…コウと同じくらいか?

駐車場の冬タイヤカバーを引っぺがして、
庭の中に放り出したり…と悪戯が気になっていたが、
こう堂々と姿を表すとは….






近寄って撮ろうとしたら、逃げちゃった.

コウは残念そうな声を出して副長に抗議する….
また副長が居ない時にでも会話してくれぃ!








映画「おとなの恋の測り方」…男の価値は、何で決まる?



原題:UN HOMME A LA HAUTEUR/UP FOR LOVE
制作年:2016年 製作国:フランス 上映時間:98分


火曜は父の介護をしてから柏の葉のシネコンへ.気になっていた仏作品を
本年累積84本目に、貯まったポイントでタダ観鑑賞.このところタダばかり(笑).

「アーティスト」のジャン・デュジャルダンが身長が140cmに満たない男を演じ、
逆身長差カップルの恋の行方をユーモラスに描くラブ・コメディ.

共演は「ターニング・タイド希望の海」のヴィルジニー・エフィラ.
監督は「プチ・ニコラ」「アステリックスの冒険秘薬を守る戦い」のローラン・ティラール.

離婚して3年になる敏腕弁護士のディアーヌ.仕事のパートナーでもある元夫とは、
今も職場で顔を合わせては口論が絶えない日々.

そんなある日、彼女がレストランに忘れた携帯を拾ったという男性アレクサンドルから
の電話を受けたディアーヌ.その知的でユーモラスな話しぶりに好感を抱き、
さっそく翌日会うことに.

ところが目の前に現われたアレクサンドルは、彼女よりもはるかに身長の低い男だった.
淡い期待が一瞬で霧散したディアーヌだったが、著名な建築家にしてジェントルマンで
ユーモアのセンスにあふれたアレクサンドルに改めて魅了され、2人の距離は急速に
縮まっていく.

しかしそんな2人に周囲は好奇の目を向け、ディアーヌもあと一歩が踏み出せずに
揺れ始めるのだったが….

以上は<allcinema>から転載.
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久々の大人のフランス語会話を堪能した感じ.話す内容も高度だし、まず主役の
二人がとんでもない早口(笑).よそ行きの敬語使いがチュトワイユ(タメ口の口
語体)にさりげなく切り替わる会話の妙を楽しむ.

175cm以上かと思われるヒロイン、ディアーヌ:ヴィルジニー・エフィラとのお相手、
136cmしかないアレクサンドロをあのジャン・デュジャルダンが演ずる.

たしか「アーティスト」の時は180cm近いすらりとした長身の役者と認識してい
るのだが、今時のCG技術の進歩で、顔や体系はそのままで136cmを再現している.

本人曰く先天性未発達症の果てと言いながらも、その人格や性格はとても魅力的.
仕事も建築デザイナーとして敏腕をふるっていて順調そのもの.バツイチだが、
元妻との関係も良好で、その間にできた息子も父親のことをリスペクトして、愛
しているのがありありと判る.

それでも136cmのコンプレックスはとてつもなく大きく彼の人生に襲いかかってくる.
好きになっても最後の一歩を踏み出せない.頭じゃ外観なんてくそくらえと思っていても、
周囲の好奇の目や親を含めた親類の無理解に苦しむ…とても愛の告白をするに至らず
自ら去っていく….

40cm身長差のあるディアーヌとて同じ悩みに苦する…、とてつもなく魅力的な中
身にそぐわない小さな体の男性をいかに愛せば良いのかと.

ヴィルジニー・エフィラは知的な部分と女性的な魅力の両方を兼ね備えた金髪美
女を演ずる.とてもチャーミングでキュートだ.彼女は弁護士なのだが、その秘書から
“貴女の心の方がよほど小さい!”と言われ目覚める.
そりゃ他人はなんとでも言えるよね(笑).

そして心を決めた彼女はなんとも大胆な行動にでる….アレクサンドロが仕事をする
リエージュの文化会館の補修工事現場に駆けつけるのだが、その方法が驚異的….

話変わるが、このベルギーのリエージュという街は副長の思い出のある場所.
ベルギーの南部、アルデンヌの森の中に位置する瀟洒な街.そうF1で有名なスパ
・フランコルシャン・サーキットの隣町なのだ.

そんな理由で2回ほど訪ねて泊まったことのある町.中央に河の流れる小さな町並みは
フランスより洗練されて、綺麗で(笑)、いかにもベルギーを代表する中都市なのだ.

そんな街の文化会館に彼女はある方法で駆けつけ、アレクサンドロに自ら告白する.
日本流に言うなら清水の舞台から飛び降りる覚悟の“愛の告白”なわけだ.

そんなエンディングを考えるなら、仏原題も英語題もとてつもなく洒落ているのだが、
悲しいかな邦語題は今一つのはずれ感あり(笑).でも苦労の跡は見えるけどね.

フランスらしい心ほっこりのコメディ作品.



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今週の甘いモノ倶楽部(2017年第24週)


先週とはうって変わって
盛況になった会社の“甘いモノ倶楽部”

やっぱり波があるよね(笑).


会社の人から土産.
“抹茶チョコ・クッキー”



抹茶の味がちゃんとしていたのは意外.
と言っちゃ失礼か(笑).



チバラキの人は東京に行くと、
東京土産を…(笑).

“東京ばな奈 バナナシェーク味”



まろやかなクリーム餡の
ベース味は変わりなし….


“甘いモノ倶楽部”玉川支部長の
あきこさんから仙台土産.

“”仙台きなこクランチ





パリッとしたクランチなのに、
なぜか、しっとりしたきなこの風味が….

よく出来た一品.




同じく、あきこさんから
今度は熱海土産.
6月はフリーバカンスを取りやすい季節だからね.

“熱海延命薄皮饅頭”



甘味ほどほど.
これで、命が延びる?♪


そんなあきこさんへの副長からの土産.
饅頭には饅頭で応える(笑)

「福島柏屋の薄皮饅頭」



行く先々で薄皮饅頭を試食したら、
やっぱり伝統の店、柏屋が
一番旨かった♪

自分の好みでつぶ餡をチョイス.
美味しくいただいて欲しいなぁ….



会社の課への土産.
「小野川薄皮合わせ」



薄焼き煎餅の間に餡を挟んだ
サンドイッチ風お菓子.

旅館で、お茶菓子に出ていて
それなりの味だったので.

これで山形に遊びに行ったの、バレバレ(笑).



甘いモノ倶楽部の活動はまだまだ続く….













やはりストウブ料理!@Vina Vin Vino 新宿





ほんとに何カ月ぶりだろう?
映画を観た後に雨の中、
新宿駅近くの“Vina Vin Vino”
通称“3V”へ入ってみた.

にこやかな店長さんはどうも顔を覚えていてくれたよう….
だからってなにかサービスがあるわけじゃない(笑).

まずは、ビールで乾杯.




突き出しが…パンだっけね!




目新しい料理となじみの料理を交互にオーダー

“彩り野菜のポテトサラダ”



おくらの味わい、
いくつかの種類のプチトマは
味もバリエーションがちゃんと在る.



“じゃがいものスペインオムレツ”



ホクホクのじゃがいもが入った
オムレツ、芋の甘さ、玉ネギの甘さ
そして芋とチーズの風味….

定番的な美味さ…ですっ!



定番のストウブ(オーブン)料理、
“挽肉とマッシュポテトのオーブン焼き”



甘めのポテトの味と、挽肉のジューシーさと塩気が
程よくマッチ♪これはたまらん美味しさ.





“鶏肉のジンジャー唐揚げ”




カラッと揚ったというか、フライパンで焼いたような
感じの仕上がり、パリッとして中身はジューシー.
ジンジャー風味も食を、いやビールをそそる….

といっても、
副長はとっくに伊赤ワインに切り替え済(笑)



“シラスと紫蘇のピッツア”




シラスの塩気とシソの風味、
そしてトマトの酸味のバランスが抜群!
和風っぽい味付けにも大納得♪



〆のデザートはやはり別腹(笑).

“ゆずシャーベット”と
“アサイーのシャーベット”




さっぱりと、脂っこさを除去してくれるね♪




今宵もごちそうさまでした.







米沢小野川温泉の花風景





先週末の山形行、
米沢 小野川温泉はこれといった
風景は無いのだけれど.
道ばたの花は綺麗だった(笑).

そんな印象的な花たちを….



















この初夏ならでは…かも.



カメラは、Canon Power Shot X7.
ただのコンデジ…です(笑).






映画「22年目の告白 -私が殺人者です-」



制作年:2017年 制作国:日本 上映時間:117分


久々の“邦画を1100円で楽しむ友の会”は新宿ピカデリーで話題作?を鑑賞.
副長としては本年累積83本目.

2012年の韓国映画「殺人の告白」を「SR サイタマノラッパー」「ジョーカー・ゲーム」
の入江悠監督、「MONSTERZ モンスターズ」「僕だけがいない街」の藤原竜也主演で
リメイクしたサスペンス・ミステリー.

未解決のまま時効を迎えた連続殺人事件を巡り、犯人が突如名乗り出て
告白本を発表したことから、被害者遺族や担当刑事、マスコミを巻き込んで
新たな一大事件へと発展していくさまをスリリングに描く.

共演は伊藤英明、仲村トオル.
 
1995年.東京で5人の命が奪われる連続殺人事件が発生、担当刑事・牧村の
必死の捜査もむなしく、ついに事件は時効を迎えてしまう.すると突然、曾根崎雅人
という男が自分が殺人犯だと名乗り出て、告白本の出版を大々的に発表する.

メディアは曾根崎の大胆不敵な一挙手一投足を追い続け、瞬く間に本は
ベストセラーとなり、日本中に賛否渦巻くセンセーションを巻き起こす.

遺族がそんな曾根崎に対して憎悪を剥き出しにする中、事件を追い続けてきた
ジャーナリストの仙堂が曾根崎を自身の番組に出演させるのだったが….

以上は<allcinema>から転載.
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「日本一クズな役が似合う役者」の汚名?を受けている藤原竜也.
嫌いではなく、その作品はほとんど観てるかもしれない.

憎まれ役を上手く演ずる…のは役者にとって試練でもあり、ある意味での快感も
あるのではないだろうか?少なくとも判っていてオファーを受けていいるからに
は本人もその覚悟というか、目論見はあるはずだ.

さて、22年経って時効を迎えて名乗り出る殺人者の役柄、22年経過している割には
若すぎはしないかとも思えるのだけど、そこには裏があった.

もう一人の主役刑事役の伊藤英明、こんな役がやはりお似合いと思う.
やはり将棋棋士の役柄じゃないよね(笑).

22年前に目前で先輩刑事を殺され、その犯人をもう一歩のところで取り逃がした
経歴の持ち主を演ずる.その時に口をナイフで裂かれた痛々しい傷跡を見せなが
ら、時効という法の定めに怒りをあらわにする.

今じゃ殺人事件該当の罪には時効は無いそうだが、その法律の切り替わりにも
ヒントを置いたプロットは鮮やかと思った.良い意味で予告編を全く裏切ってくれる
快感が本作の後半、エンディングに得られるようになっている.

これは原作の良さと脚本の良さかも.ただ、キャスティングによく注意すると
その中身に気付く人が居るかもしれない.

本作に示される、阪神淡路大震災が人の心に与えた打撃とか、テロに巻き込まれ
目前で命を奪われたトラウマとか、災害や事件が外傷ではなく、人の心にいかに
影響を与えるかという大命題に比するなら、個人の復讐心なんて小さい…のかも知れない.

ラストチューンは感覚ピエロの“疑問疑答”.
大音量過ぎて、びっくり…味合うどころじゃないね(苦笑).

良くできたプロットの佳作.








“世界報道写真展2017”@東京都写真美術館 恵比寿






日曜はいつもの通り早く起きて、旅の後始末やら洗濯やらをこなす.
午前中に父の介護を済まし、午後は恵比寿の東京写真美術館へ.

毎年恒例のごとく本展覧会を観るのは、その写真の持つ表現力…
今、世界で何が起きているか、を確認するため.




今年も悲惨な写真が多かった…ということは、世界がちっとも平和では無いということ.

北アフリカや中東からのSIS(イスラム国)からの逃亡者、難民たちのありさまや、
イラン、イラクの内情、ロシア周辺国の内戦状態…において日常的に死と隣り合わせで
生きている人たち、あるいは亡くなった遺体の写真のオンパレードにへきへきと
しながらも直視しなければならないと気持ちに鞭打って観る.

今年の大賞は、トルコ外相の暗殺事件の現場写真.





テロリズムへの憎しみ以前に無力感というか、脱力化にさいなまされてしまう.
過ちを犯すのは個人なのだが、それを突き動かすのは、宗教性であったり、
民族意識だったりのイデオロギー.

ちまちまとした日本の政治に悪態ついている自分の矮小さを思い知らされる瞬間だ.

いつもは綺麗なだけなネーチャー部門も、角乱獲されたサイの死体や、
漁猟網が絡まったまま泳ぐ大ウミガメなど、反人間社会を訴える作品が多かった.






一つ勇気をもらった写真もあった.




米ルイジアナのバトンルージュにて、黒人に対する警察の残虐行為に対する
抗議デモの一幕.武装警官に向かって毅然と一人で抗議する女性のショット.
その姿勢、手を差しのべたその姿は高貴で尊い….


特別出展された朝日新聞社のドローンによる日本列島俯瞰の映像は、奈良京都の
風景や埼玉の桜風景など、素敵な映像が多かったのだが、被災後の熊本大橋の状況や
熊本城天守閣の酷いありさまはやはり絶句モノだった….

いつものことながら.ため息ばかりの、
考えさせられる展覧会である.








24 heures du Mans 2017 … ポルシェ辛勝!




先週末6/17~18にかけて、“24 heures du Mans”、ルマン24時間耐久レースが行われた.

フランス中部のル・マン市のサルテ・サーキットで行われる
24時間の耐久レース、1923年から開催されている歴史あるレース.

盤石な準備を重ねて、予選もポールを決めていたトヨタがまたも敗退した.
8周遅れの2位に沈んだ.他のトヨタ2車はリタイヤ.
優勝はポルシェの2号車.1号車はやはりリタイヤに沈んだ.

この24時間耐久レースはとにもかくにもマシンしだいの部分が大きい.
ドライバーなんか3名で交代していくから、きちんと集中力が保てる人間が
いれば十分?(笑).

マシンに求められるのはそのスピードと信頼性、そしてルマン特有のメンテ性.
今回のトヨタは後の2項目で負けた感がある.

信頼性は設計で作りこむ…という神話はあるのだけど、
神様が設計するわけではないので、やはり評価確認の作業が必須なのである.
副長の仕事はそういう方面だから、うるさくなる(笑).

要は実験室で確認する部分と、実際の走行でデーターを積み重ねていく作業が
肝心なのである.もちろん走行とはテストサーキットだけでなく、実際の
スパ24Hとか、ニュルブルでのレースデーター等々もとても重要だと思う.

そういう積上げたデータをフィードバックして改良してく.
あと設計で大事なのはメンテ性.各パーツの交換がいかに容易くできるように
なっているかで、ピット時間の短縮が決まるのである.

もちろんパーツごとの故障予測に基づいて、その容易さの優先順位は決まるのだけど….
信頼性の手法で累積ハザード法というのがあるのだけど、
これで計算する限りはデーター数は2でも3でも有意差は少ない.

要は2台出場(ポルシェ)だろうと3台体制(トヨタ)であろうと、
信頼性論的に最後に生き残る個体に関しては差が無いということ.
来年トヨタが30台でも出すなら別だが…(笑).

トヨタはもっと実験室で、実レースでデータをフィードバックして、マシン全体
の信頼性を上げていかねばならない.ポルシェがそこに秀でているかというと、
トップを走っていた1号車のリタイヤを見ると、トヨタとポルシェの差はさほど
大きくはないと思うのだが….

豊田章男社長、ルマンに居たのかな?
ヤケ酒はもう飽きただろうに…(笑).