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ボランティア…?




写真は副長の通勤車のお尻.
最近、介護車シール付き…で走っている.


このところ会社の部下の通勤送迎をしている.
車椅子生活なのだが、奥様が体調を崩し送迎が出来なくなった.

古くからの仕事仲間だが、ここ近年遺伝的疾患で
筋肉運動に支障が出てきて今は車椅子が手放せなくなっている.

第1級の身体障害なのだが、市の介護タクシーの補助はわずか10%.
通勤に往復使用すると毎日¥9000もかかってしまう.

近所に住む同僚達と自分でローテーションを組んで送迎をしている.
会社には事情を伝え会社構内まで車を乗り入れ、車椅子の移動距離も
最短に済むように対応している.

会社の中のバリアフリーは一応整備されおり、
他にも車椅子で働く仲間は居るのだが、不自由な事も多々ある.
会議室への移動やトイレ等々の移動に周囲の人間が
気軽に手を貸してくれるのには、本当に感謝の気持ちが絶えない.

が、会社を離れての日常生活面までは力は及ばない.
毎日の食事や買い物等々、市の介護サービスも決して
万全どころか、全く欠如状態としか言いようが無い.


どこまでボランティアできるのか…考える事も多い.
本人の気持ちや尊厳を考え、自己の負担や犠牲を考え、
決して気楽に引き受けられない、半端に引き受けてはならない、
との気持ちも多い.

会社の送迎もしかり、気楽に引き受ける人間ほど、
面倒さや他の用事が出来るとさっさと引いていく….
当人にとっては慈善だから、やらなくても済むことなのかもしれない.
当の本人にはとても大事で必要な事でも、無理強いは出来ない….

偽善と言われればそれまでのこと.
困っている人間をお互い助け合う…、
のにも苦も悩みも伴なうのである.
金も時間も余裕のある人間だけが出来るのが
「ボランティア」ではなかろう.

自分を振り返りみれば、昔からの仕事仲間のよしみという
つながりだけだ.赤の他人なら…しない事と思う.

誰もがボランティアされる立場になり得るこの時代.
“する”も“される”も紙一重の世界じゃないか…
とも最近思う.

いつまで続くのか…、これからどうなるのか…、
行方知れない不安をもって生きていくこと、
それが人生、と言い切ってしまうような、
お気楽な気持ちにはとてもなれない.

最近の副長の鬱傾向の一因なのかもしれない….




コメント

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No title

私は、何年か前になるけど、ちょっとしたきっかけで、ある大学生の介助ボランテアを卒業までの、1年間あまりをお手伝いしたことがあります。
今、思い出しました。副長とは違うまったくの赤の他人です。
で、そこで感じたことは、少しだけ手を貸して。と、言う事です。

No title

Yunさん.
少しだけ…にしておきたい気持ちとそれでは成り行き立たない環境に挟まれてマス.少しだけにしておくには人の手が絶対的に少ない…のです.Yunさんみたいな方がもっと身近に居れば…こんな気持ちになる事も無いのでしょうけど.

No title

ボランティアってした事ないです
困ってる人がそこに居れば 普通に手を貸しますし
やってきましたが

多分継続的なボランティアの約束は出来ないと思うわ

No title

野良さん.
生きていく事へのほんのお手伝い…なんですけどね.自立、尊厳…と色々な事を考えすぎてるのかもしれません.あんがいシンプルに対峙していけば良いのかもしれませんね.

No title

私が携わっていたその方は、自活しているんですが、1人では出来ない事が多くって、ほぼ、24時間(寝ているときは除く)色々な介助が必要で、1ヶ月の介助ボランテアの予定が組み込まれていました。
健常者がああしてこうして、と思っていることが、自分ひとりでは出来ないんですから、その意向を聞いて、それに従い手を貸してあげていたわけです。
副長の場合、その方自身が困っているなら、ボランテアのチラシを会社にでも張って、もっと、人手を募ってみたらいかがでしょう?手を貸してあげたくても、どうなのかな?って思っている方もいるのでは?
私は、そうでした。
たまたま、ある方の講演会でその方を見かけて。。。最後にボランテアを募集している事を知り、私にでも何かお手伝いできますか?と、たずねたのがきっかけでした。
まずは、その方本人が自分でお願いします!って気持ちがなくっては。解決しないと思いますよ。副長が、1人で背負い込む事ではないでしょう。困っているのは、本人なんですから。

No title

Yunさん.
そうかと思うこともあり、既に自分の部門約80名にメールで声をかけてみました.1名だけ呼応してくれて手伝ってくれてます.管理、総務部門にもあたってみていてるのです.次の段階は事業所内約5000名に声をかけるか…の段階なのです.副長はぐずぐずする人ではないので、そういう部分も進めてはいるのですが…、やはり気持ちの部分の問題があまりリンクしてきません.当人の“切迫感”が少ない事も悩みで、家族間の問題も起きているようです.そこには立ち入れません.…とずいぶん吐き出してしまいました.「なんとかせにゃならん」…じゃどっかの県知事みたいですね(笑).

No title

おはようございます。

チャコティさんに頭が下がります。

ボランティア、気まぐれでやるとかえって相手に迷惑がかかるしねー。構えて「ボランティアするゾ!」というのもちょっと違うような。。。。。
ムズカシイ。

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kokoroさん.
気構えずに自然に行えれば良いのでしょうけど…、むずかしいデス.

No title

すごいと思います、僕にはできるかな~!

No title

本当は、もっと行政が負担するべきことなんだと思うのですが・・・。
副長さんのような心ある人の善意に頼らなければならないことが寂しいですね。
やっぱり、できることの限界はあるわけで、副長さんが消耗されないことを祈ります。

No title

先日書いてらしたことがこういうことだったのですね。
頭が下がります。
私の母もリウマチで20年くらいクルマ椅子生活なので
その間、できるだけのことをしてきました。
駅にはエレベーターも出来、大分良くなってきたのですが、
駅構内に逆に5段くらいの階段があったりするとそれがお手上げ。
でも!素晴らしいことにそういうときにどこからとなく、人が
2、3人現れて、さささ・・と運びあげてくれます。
お礼をいう間もなく去って行かれるのですが、人間のやさしさを
いつも感じ、感謝です。
副長がされてることは神様がしっかり見ていてくださいます。
巡り巡っていつか誰かが助けてくれる日もあることでしょう。

No title

Kanさん.
なりゆき…でこうなっちゃってマス.今日は…佐倉を訪ねようと思ってマス.Kanさんの地元ですよね~♪

No title

セニャさん.
出来る事の限界と、やっちゃいけない事の狭間で悩む機会がこの頃多くなってきているのが気がかりデス.

No title

Cartoucheさん.
会社の中でも色んな人が手伝ってくれてます.感謝です.ちょっと優しい人はたくさん居ます.うんと優しい人も少し居ます.中途半端な副長みたいのが始末に悪い(笑).神様が…というより「お天道様がきっと見ている」というのが大好きな副長デス.