残業を終えてからの観劇．本年９５本目．

原作は中東問題に精通するジャーナリスト作家の
デイヴィッド・イグネイシアスが手掛けた同名フィクション小説．
監督は「ブラックホーク・ダウン」のリドリー・スコット．

危険な現場で使命を帯びる凄腕の工作員レオナルド・ディカプリオ、
安全な場所から冷酷に命令を下すベテラン局員ラッセル・クロウ、
対照的な２人のCIAエージェントを軸に、それぞれ
重要任務を遂行するため味方をも欺く巧みな“嘘”の応酬で
熾烈な頭脳戦を繰り広げていくさまをスリリングに描く．

嫌いな俳優、ディカプリオだけど、
ラッセル・クロウは好き…．
こういう時は好きが勝る…かな．

他に時間も合わなかったからねえ．

体を張って懸命にかけずり回るディカプリオ．
安全な本国で子供の世話をしながら電話指示だけのクロウ．
中東が好きだというディカプリオ．
中東を嫌い、平和の使者を気取るクロウ．

このくだりだけを観るなら、ディカプリオに
段々感情移入したくなる．

嘘の応戦と言いながらも、中東の盟友には誠実であろうとする
ディカプリオ．最後はその盟友に嘘をつかれるのだが…．

つくづく、アメリカの中東戦略にヘキヘキとしてしまう．
圧倒的な物量やハイテク兵器の数々、
無人偵察機により高度１万m以上から人の追跡までしてしまう…．

中東の平和、いや世界の平和をアメリカが守ると
言ってしまうクロウの演技は、そこまできてようやく
皮肉と判る…．実に嫌らしいが好い演技．

フィクションであるけど、実際に起きているテロと
中東の実情、CIAの暗躍がよくわかる佳作．

嫌いだったディカプリオが少し好きに…なった．

会員価格￥１５００で鑑賞．
DVDレンタルくらいでちょうどいいかな．

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