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映画「輝ける人生」…泣いて、笑って、恋をして.



原題:FINDING YOUR FEET
制作年:2018年 制作国:イギリス 上映時間:114分


火曜の夜、父の介護を終えて柏のキネマ旬報シネマへ.
公開始まったばかりの英作品を本年累積121本目の鑑賞.

長年、内助の功で支えてきた夫に裏切られたベテラン専業主婦が、ひょんなことから
足を踏み入れたダンス教室で、忘れていた情熱を取り戻し、自分の人生を謳歌していく
姿を、英国を代表する名優たちの共演で描いた人生讃歌.

主演は「ヴェラ・ドレイク」「パレードへようこそ」のイメルダ・スタウントン.
共演にティモシー・スポール、セリア・イムリー.
監督は「ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります」のリチャード・ロンクレイン.
 
35年間連れ添ってきた夫が定年退職を迎え、晴れてナイトの称号を授与され、
自らも“レディ”となり鼻高々のサンドラ.ところが、その夫がサンドラの親友と浮気していた
ことが発覚してしまう.

ショックと怒りで家を飛び出し、疎遠だった姉ビフが住むロンドンの団地に転がり込む.
ビフはサンドラとは対照的に結婚もせず、お金や名誉とも無縁の自由気ままな人生を
送っていた.

そんなビフに無理やりシニアが集うダンス教室へ連れて行かれたサンドラ.
最初は戸惑っていた彼女も、かつてダンサーを目指した若き日の情熱を取り戻していく.
そんなダンスを通じて、ビフの親友のチャーリーとも打ち解けていくサンドラだったが….

以上は<allcinema>から転載.
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こんな欧州発の小品が一番好きかもしれない.
ご多分に漏れずいくつものプロダクションが寄せ集まっての制作.

アメリカ作品は最近中国資本に乗っ取られた感があるが、欧州ではまだまだ
独立した制作会社たちが少予算で頑張っている.

「ニューヨーク、眺めのいい部屋売ります」は好印象のハリウッド作品だったが、
リチャード・ロンクレイン監督が今回は英国俳優を使っての作品.

資産家と離婚した妹が姉の質素な家に転がり込むパターンって、ウディ・アレン
の名作「ブルー・ジャスミン」を思い出させるが、本作はより高齢の姉妹の姿を描く.

直情的な妹サンドラ:イメルダ・スタウントンと人生を達観している姉ビフ:
セリア・イムリーは少しも美人ではないが、観ていくうちにその内面性からくる魅力で
輝いて見えてくるから不思議だ.

もう一人のキーマン、チャーリー:ティモシー・スポールはアルツハイマーを患う妻の
介護の為に家屋敷を売り払い、ボート生活をしている.
英国人は家にこだわる…風潮をさりげなく言外に匂わせる会話は面白い.

もう一つ、夫が40年間警察官を勤め上げることで得た“ナイト”の称号に伴って
妻は“レディ”の称号を得るのだけど、サンドラは離婚しても“レディ”は継続していると
勘違いする.英国に於いては妻は夫の付属品で、離婚すれば過去の功績の称号
など取り上げられるという現実に遭遇してしまう.

姉ビフやチャーリーとの関わりを通じて、姉妹の絆や何かに夢中になる情熱を取り戻して
いくサンドラの変化の過程を、スタウントン監督は実に細やかに表現している.

いつもの如く、邦題について(笑).「輝ける人生」とはずいぶんとおうぎょうな題名.
はずれてはいないけど、なんだかなぁ….印象に残らないから来週になったら
もう忘れそう.ただでさえ記憶力が低下しているのに(笑).

原題の「Finding Your Feet」は、「自立する、自信を持つ」といった意味.
もしかしたら、ダンスシーンでの足元を見つめるシーンにも引っかけてあるのかも?

いくつになっても初心に返って人生をやり直せる、再起することができる…そんな
比較的凡庸なメッセージでも、円熟の演技と的確な演出が組み合わされば
心躍る快作に仕上がっている. そんな好作品.









コメント

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3・・・(*゚▽゚*)
(*゚▽゚*)・・https://s.yimg.jp/images/socialproducts/blog/img2/emoji/122.png">

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これ、絶対に観ようと決めている作品です。ますます楽しみhttps://s.yimg.jp/images/socialproducts/blog/img2/emoji/058.png">

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観ました。所々のユーモアもあって楽しかったです。サンドラの最後のジャンプ、館内拍手でした\(^^)/

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今日いってこようかなと思っています。記事にしたらTBお願いします。

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> 1kurageさん
おはようございます。
素敵な作品でしたよ ♪
初コメとナイスありがとうございます。

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> ふわり♪さん
お楽しみ下さいね。
最初のイギリスの豪邸の羅列は圧巻でしたよ。
ナイスありがとうございます。

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> こにさん
素晴らしいラストシーンでしたよね。
私は必死の形相でレンタル・チャリをこいでいるシーンで大笑いしちゃいました。
ナイスありがとうございます。

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> atts1964さん
なかなか好印象の小品でした。
ナイスありがとうございます。
記事楽しみにしてますね。

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おはようございます(^O^)/
面白そうですね♪友達が昔、イギリスに住んでいた話を時々していた事を思い出しました。
ダンスは全然出来ませんが、踊れたら楽しいでしょうねぇ~( *´艸`)
今日も良い一日をヽ(^。^)ノ

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面白そうですね~
今もナイトの称号とかあるのですね~
しかし 離婚したらレディーは剥奪されちゃうなんて なんだかな~
母は父の死後何年貸したら 社交ダンスをはじめて 生き生きしてましたっけ

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こういう作品、大好きです。ってまだ見ていないんですが、予告を見て好印象持ってますhttps://s.yimg.jp/images/socialproducts/blog/img2/emoji/001.png"> 近々、観に行きま~すhttps://s.yimg.jp/images/socialproducts/blog/img2/emoji/058.png">

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> 小梅ママさん
おはようございます。
イギリスに住むなんて良いですねぇ、憧れちゃいます。ダンスは本当に苦手で、盆踊りも上手く踊れません(笑)。
ナイスありがとうございます。

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> きみちゃんさん
日本の紫綬褒章とかに近いものでしょうか。
公共に長く勤めて功労のあった人日本の与えられるようです。日本だって奥様は別ですよね。授賞式の時だけ?
ダンスは背筋がピッと伸びて良いようですね。
私はやりませんが…(笑)。
ナイスありがとうございます。

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> アンダンテさん
私もこういうのが一番好きかも…。
お楽しみにして下さいね。
ナイスありがとうございます。

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予想通り楽しく観てきましたhttps://s.yimg.jp/images/socialproducts/blog/img2/emoji/005.png"> とともに、やはり迫り来る衰えや病に対する心構えも教えてもらいました。
TBさせて下さいね。

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> アンダンテさん
いろいろと「老い」を学べますね。
コメントとトラバありがとうございます。

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観てきました!ああいう人生の楽しみ方は日本人には許されていませんね~
皆縛られておけ、という嫉妬心なんでしょうか。
ビフが素敵でした。あの美しい姿勢だけでいいオンナ感がありますよね。

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> ふわり♪さん
姉、ビフはとびきり自由人でしたね。それでも周囲への気配りも欠かさず、学ぶところ多しでした。日本でもああいう生き方は可能かなとも思うのですが、しがらみが多くて伝説(苦笑)。
コメントありがとうございます。