映画「ブレードランナー2049」…知る覚悟はあるか?
週末まで待ちきれなかった.金曜初日公開に駆けつけてTOHO柏で観賞.
本年累積154本目の鑑賞は、生涯愛して止まない「ブレードランナー」の続編.
巨匠リドリー・スコット監督によるSF映画の金字塔「ブレードランナー」の35年ぶりの
続編となるSF超大作.前作から30年後の荒廃した未来世界を舞台に、ブレードランナー
として活動する捜査官“K”を待ち受ける衝撃の運命を、圧倒的な映像美とともに描き出す.
主演はライアン・ゴズリング、共演にハリソン・フォード、アナ・デ・アルマス.
リドリー・スコットは製作総指揮に回り、監督は新たに「プリズナーズ」「メッセージ」の
ドゥニ・ヴィルヌーヴが務める.
荒廃が進む2049年の地球。労働力として製造された人造人間“レプリカント”が
人間社会に溶け込む中、危険なレプリカントを取り締まる捜査官“ブレードランナー”が
活動を続けていた.
LA市警のブレードランナー“K”は、ある捜査の過程でレプリカントを巡る重大な秘密を
知ってしまう.一方、レプリカント開発に力を注ぐウォレス社もその秘密に関心を持ち、
Kの行動を監視する.
捜査を進める中で次第に自らの記憶の謎と向き合っていくK.やがて、かつて優秀な
ブレードランナーとして活躍し、ある女性レプリカントと共に忽然と姿を消した男
デッカードの存在に辿り着くが….
以上は<allcinema>から転載.
———————————————
F.K.ディックの原作からはもう離れてしまっているけど、よくぞ前作からの引き継ぎを
上手く繋げた脚本に驚きを持ってしまった.これは前作のプロデューサーを務めた
H.ファンチャーが脚本のまとめをしたことが功を奏したのだろう.
それに監督にドゥニ・ヴィルヌーブを監督に配したのも成功であろう.失礼な言い方だが、
前作の監督リドリー・スコットに監督させたらこんな素晴らしい作品にはならなかっただろう.
前作の世界観をそのまま引き継ぎ.見事にその30年後を表現している.
特にスピーダーが凝縮されたLAの街なみの上空を飛ぶシーンの美しさと精緻さ.
その30年後の進化と退廃を見事に俯瞰的に表現している.
前作のリスペクトからか街中での主人公の食事シーンも見事に前作のイメージを
再現出来ている.それにしても日本語の看板や表現の氾濫には苦笑してしまう.
とにもかくにも、脚本良し、映像良し、音楽良し、役者の演技良しの四冠王なのだ.
前作の熱狂的信者の副長でさえ舌を巻くような出来上がり.前作と並び評価されるべき
傑作であろう.
ライアン・ゴズリングは本作が代表作と言われるであろう好演を魅せる.
後半になってやっと姿を見せるハリソン・フォードはやはり助演でしかない.
気になるレイチェル役のショーン・ヤングなのだけど、カメオ的に写真で出演するが、
後半で複製されたレイチェルが例の格好で現れる.特殊メイク?それとも別役者だろうか?
ヴィルヌーブらしい映像表現の素晴らしさは言うまでもないのだけど、細かい遊びの部分でも
上手くて唸ってしまう.廃墟のホテルステージで再現されるプレスリーの映像とか、
3Dホログラムのジュークボックスで唱うフランク・シナトラとかは涙もの.
そのジュークボックスの製造ロゴがSONYだったり、ゴズリング駆るスピーダーの
起動画面にスタンディング・ライオンの画像が出て、このスピーダーはプジョー製と
判るとか、小物使いの遊びも十二分に活かされている.
音楽は売れっ子のハンス・ジマー.今回はDOLBY ATMOS版で観たせいもあり、
その大音量の迫力に圧倒されたのだけど、音楽自体の使い方は温和しく、いつもの通り
映像の邪魔をしないBGMに徹している.ただ、“ピーターと狼”を随所に形を変えて使う
ところなど遊び心一杯でそれはそれで嬉しい作りだ.
レプリカントという“虐げられし者たち”の現状と今後に向けての激しい変化に焦点を当て、
前作がもたらしてきた数々の疑問に答えをもたらしてくれる本作.
その気があれば、10年後くらいに第3作が作れる様な気もするが…これでおしまいに
しておいた好いかなぁ.
あと何回かは観ようと思っている.
第1回目の感想はこれくらいで(笑).
.
本年累積154本目の鑑賞は、生涯愛して止まない「ブレードランナー」の続編.
巨匠リドリー・スコット監督によるSF映画の金字塔「ブレードランナー」の35年ぶりの
続編となるSF超大作.前作から30年後の荒廃した未来世界を舞台に、ブレードランナー
として活動する捜査官“K”を待ち受ける衝撃の運命を、圧倒的な映像美とともに描き出す.
主演はライアン・ゴズリング、共演にハリソン・フォード、アナ・デ・アルマス.
リドリー・スコットは製作総指揮に回り、監督は新たに「プリズナーズ」「メッセージ」の
ドゥニ・ヴィルヌーヴが務める.
荒廃が進む2049年の地球。労働力として製造された人造人間“レプリカント”が
人間社会に溶け込む中、危険なレプリカントを取り締まる捜査官“ブレードランナー”が
活動を続けていた.
LA市警のブレードランナー“K”は、ある捜査の過程でレプリカントを巡る重大な秘密を
知ってしまう.一方、レプリカント開発に力を注ぐウォレス社もその秘密に関心を持ち、
Kの行動を監視する.
捜査を進める中で次第に自らの記憶の謎と向き合っていくK.やがて、かつて優秀な
ブレードランナーとして活躍し、ある女性レプリカントと共に忽然と姿を消した男
デッカードの存在に辿り着くが….
以上は<allcinema>から転載.
———————————————
F.K.ディックの原作からはもう離れてしまっているけど、よくぞ前作からの引き継ぎを
上手く繋げた脚本に驚きを持ってしまった.これは前作のプロデューサーを務めた
H.ファンチャーが脚本のまとめをしたことが功を奏したのだろう.
それに監督にドゥニ・ヴィルヌーブを監督に配したのも成功であろう.失礼な言い方だが、
前作の監督リドリー・スコットに監督させたらこんな素晴らしい作品にはならなかっただろう.
前作の世界観をそのまま引き継ぎ.見事にその30年後を表現している.
特にスピーダーが凝縮されたLAの街なみの上空を飛ぶシーンの美しさと精緻さ.
その30年後の進化と退廃を見事に俯瞰的に表現している.
前作のリスペクトからか街中での主人公の食事シーンも見事に前作のイメージを
再現出来ている.それにしても日本語の看板や表現の氾濫には苦笑してしまう.
とにもかくにも、脚本良し、映像良し、音楽良し、役者の演技良しの四冠王なのだ.
前作の熱狂的信者の副長でさえ舌を巻くような出来上がり.前作と並び評価されるべき
傑作であろう.
ライアン・ゴズリングは本作が代表作と言われるであろう好演を魅せる.
後半になってやっと姿を見せるハリソン・フォードはやはり助演でしかない.
気になるレイチェル役のショーン・ヤングなのだけど、カメオ的に写真で出演するが、
後半で複製されたレイチェルが例の格好で現れる.特殊メイク?それとも別役者だろうか?
ヴィルヌーブらしい映像表現の素晴らしさは言うまでもないのだけど、細かい遊びの部分でも
上手くて唸ってしまう.廃墟のホテルステージで再現されるプレスリーの映像とか、
3Dホログラムのジュークボックスで唱うフランク・シナトラとかは涙もの.
そのジュークボックスの製造ロゴがSONYだったり、ゴズリング駆るスピーダーの
起動画面にスタンディング・ライオンの画像が出て、このスピーダーはプジョー製と
判るとか、小物使いの遊びも十二分に活かされている.
音楽は売れっ子のハンス・ジマー.今回はDOLBY ATMOS版で観たせいもあり、
その大音量の迫力に圧倒されたのだけど、音楽自体の使い方は温和しく、いつもの通り
映像の邪魔をしないBGMに徹している.ただ、“ピーターと狼”を随所に形を変えて使う
ところなど遊び心一杯でそれはそれで嬉しい作りだ.
レプリカントという“虐げられし者たち”の現状と今後に向けての激しい変化に焦点を当て、
前作がもたらしてきた数々の疑問に答えをもたらしてくれる本作.
その気があれば、10年後くらいに第3作が作れる様な気もするが…これでおしまいに
しておいた好いかなぁ.
あと何回かは観ようと思っている.
第1回目の感想はこれくらいで(笑).
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コメント
No title
あれれ・・副長さんが「副長さま」になっている方に気を取られちゃった(笑)
2017-10-29 20:34 小梅ママ URL 編集
No title
これは懐かしい作品ですね(σ゚∀゚)σ
食事シーンは麺類でしょうか(笑)「二つで充分ですよ」「Four!」だったかな(笑)
ナイス。
2017-10-29 20:43 流浪の民 URL 編集
No title
クールなゴズリングがまたピッタリでした。
この何年か先の世界も見てみたい気がしますよね。
こちらもTBさせてくださいね。
2017-10-29 20:54 木蓮 URL 編集
No title
前のを観なくても楽しめる仕掛けにはなっています.
でも観た方が数倍楽しめますね♪
ナイスありがとうございます.
2017-10-29 21:25 チャコティ副長 URL 編集
No title
ナイスな突っ込みデス♪
ナイスありがとうございます.
2017-10-29 21:26 チャコティ副長 URL 編集
No title
女神様をかついで、もう10年後当たりも描いてみては…と思った次第です♪
トラバありがとうございます.
2017-10-29 21:28 チャコティ副長 URL 編集
No title
TBさせて下さいねhttps://s.yimg.jp/images/socialproducts/blog/img2/emoji/058.png">
2017-10-29 22:33 アンダンテ URL 編集
No title
本当に長さを感じさせませんね。
ライアン・ゴズリング良い演技でした。彼の代表作になりますよね!
ナイスとトラバありがとうございます。
2017-10-29 22:48 チャコティ副長 URL 編集
No title
前作を知っていた方が楽しめるのでしょうねぇ。
ドゥニ監督だから必見なのですけど(^^;
2017-10-29 23:13 やっくるママ URL 編集
No title
メモしておかなきゃ!
2017-10-29 23:14 きみちゃん URL 編集
No title
安易にレプリカントの反乱、戦争に持って行かずあそこでとどめたのは、前作の世界観をしっかり引き継いでいましたね。
前作はレプリカントの哀愁で終わりましたが、今作は誕生が描かれて少し希望が入っていました。
記事にしたらTBお願い致します。
2017-10-30 07:32 atts1964 URL 編集
No title
見た方がより分かりやすいと思います。
前作の雰囲気がちゃんと引き継がれていることも実感できるはず…。
ナイスありがとうございます。
2017-10-30 07:38 チャコティ副長 URL 編集
No title
これは一押ししちゃいますね(笑)。
ナイスありがとうございます。
2017-10-30 07:39 チャコティ副長 URL 編集
No title
ねっ!次を期待させちゃう終わり方でしたよね~。また、ヴイルヌーブで作ってくれないかなぁ(笑)。
ナイスありがとうございます。記事期待してますね。
2017-10-30 07:42 チャコティ副長 URL 編集
No title
ドゥニ監督だからこその世界になっていたと思いました。
今更ながらですが、やっとブレードランナーの意味が分かりました(汗)
2017-11-09 22:32 やっくるママ URL 編集
No title
今、2回目を観てきました.さて次はどう書きましょうかね(笑).
ナイスありがとうございます.
2017-11-09 23:57 チャコティ副長 URL 編集
No title
私もこれは完結にしておいた方が良いと思います。
でも、続編を予感させるあれこれが見えました。
ライアン・レプリカントの切なさが実に良いです♪
今回の女子レプリカントがダリル・ハンナから更にパワーアップして
カッコ良かった。でも、みんな人間臭いレプリカントですね。
TBさせてください♪
2017-11-10 17:37 風森湛 URL 編集
No title
女子レプリカント:ラヴ強かったですねぇ….
これは一つの見所でした.昨日2回目の観賞を敢行.日曜に記事アップします.ナイスとトラバありがとうございます.
2017-11-10 20:43 チャコティ副長 URL 編集
No title
2017-11-15 21:45 シーラカンス URL 編集
No title
もう2回観ました.もう1回行こうかなぁ(笑).
結構惚れ込んでます.
トラバありがとうございます.
2017-11-15 22:11 チャコティ副長 URL 編集