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映画「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで」




日曜の夕方、又もサザエさん症候群からの逃避で観劇.
今週は邦画に走れず、洋画で我慢.本年9本目.

「タイタニック」以来の再共演となる
レオナルド・ディカプリオとケイト・ウィンスレットが
理想と現実の狭間で苦悩する夫婦に扮したヒューマン・ドラマ.
監督はケイト・ウィンスレットの夫でもある
「アメリカン・ビューティー」のサム・メンデス.

原作はリチャード・イェーツの「家族の終わりに」.
1950年代のアメリカ郊外を舞台に、
一見理想的な夫婦が虚しい日々から脱却を図ろうと
もがく姿とその顛末を生々しく描く.

かくも難しきは夫婦の間柄….
副長には生々しすぎる台詞のやり取り.
「最愛の人はあなたを愛してますか?」
という日本向けのキャッチコピーは辛辣過ぎる.

なぜ小さな幸せで満足できない?
米的成り上がり指向と言ってしまっては身もふたもないが
かくとした根拠もなしにパリに行って暮らせば
夢が叶うと思い込みたい二人の若夫婦.
何が夢かも判っていないのに….

理想と現実の狭間でもてあそばれる二人の人生.
すれ違って行くお互いの思惑、離れて行く気持ち….

後半でお互いを罵り合い、大声を張り上げ大喧嘩をするシーン.
既視感でめまいがしそう.自分にもかつて経験した修羅場.

一転、2人が翌朝の朝食のシーンでは穏やかな口調で会話する.

これが怖い…副長の経験に於いてもね.
これはこの映画の一番の見せ所….


二人の思惑の交錯.これから起きるであろう事件?

この朝食のシーンではケイト・ウィンスレットが
レオナルド・ディカプリオよりも数倍素晴らしい演技を魅せる.
『タイタニック』以来10年の歳月で磨いた演技の差を
まざまざと感じさせられる.
やはりディカプリオは好きになれない役者だ.


たいていの夫婦が抱える…と思う、
「人生はこんなはずじゃなかった」という後悔が

リアルに描かれる佳作.

これから結婚しようとしているカップルには
是非一緒に観ていただきたい一作(笑).

枯れた夫婦での鑑賞はあまり勧められないなあ.

又も溜まったポイントでタダで鑑賞.
副長には“痛い”映画だった….
¥1000位で丁度かも.

コメント

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No title

「人生はこんなはずじゃなかった」という後悔が
リアルに描かれる
コメントが一致して嬉しいです。カップルは別々に観た方がいいのでは~。。。

No title

くるみさん.
やっぱり…、みんなそう想うのですよね~、この映画観た既婚者は(笑).やっぱり若いカップルは一緒に観て、気まずい雰囲気をがっちり共有して映画館を出てほしいものです(笑).

No title

ひえ~っ。。見ません。

No title

めーちゃん.
観てしまった私は不幸のどん底から…更に深く落ち込みました(笑).

No title

ケイト・ウィンスレットから共演依頼があったとか???
夫婦のあり方は夫婦の数だけあり、他人が介入できない「聖域」だと思います。
熟年離婚が増え、女性が男性に依存しなくても生きられる今、結婚だけが幸せだとは思えないこの頃です。

No title

この映画・・・
恋人や夫婦で・・・
こわ・・・みにいけないわ・・・

No title

う~~ん レンタルで夜中に一人で見ましょう(;)

No title

「人生はこんなはずじゃなかった」?
いえいえ「人生はこんなものだとおもっていました。」

No title

花王国さん.
熟年離婚やおひとりさまブームです.熟年期や老後の生き方が多様化しつつあるという事でしょうか.たしかに結婚だけがその道だけとは思いませんが…、王道である事も否めません….今の副長にはちょっと微妙デス.

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弱気の店長さん.
うーん、たぶん独りで観て一人考えるのがいいのかもしれませんね~.
恋人同士二人で観るのは…、一種のスリルかもしれません.

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野良さん.
結局…最後に印象として残るのはケイト・ウィンスレットの名演技…だけのような気がします.これは彼女の為の映画です.

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reiさん.
そう、その狭間で揺れ動いちゃうんですよね~.副長は現実派ゆえ後者です.「人生、せいぜいこんなもんだな…」
いつも2番目の人生~“副長”そのまんまの人生ですから….

No title

これ観たかったけど、どうなんだろう・・。
考えてしまう。ディカプリオは又しても、ケイト・ウィンスレットに負けたんですか~。

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powerfulkecoさん.
ハイ、またも負けてます….役者の資質の差でしょう.

No title

この映画は、今年初めて映画館で観た記念すべき第1作目でした。
でも、テーマが重く、観終わったときなぜか『アメリカン・ビューティ』を思い出したのです。
それもそのはず、同じ監督が撮ったものだったんですね。
ケイト・ウィンスレットはもちろん、私はディカプリオの演技にもかなり引き込まれました。
狂人と化した不動産屋の息子の存在も強烈なら、その両親のありようも考えさせられ、セリフやシーンがこんなにいつまでも残る映画も珍しい。
今年は、第1作目から強力なパンチくらっちゃいました(笑)

No title

munchさん.
そう、書き損ねたのだけれど….
狂人だった?不動産屋の息子だけが真実を見抜いていたという事.
狂気にしか見ぬけない“真(まこと)”.周囲、特にその親の態度の空虚なこと….副長も凄く気になったシーンです.

No title

あの朝食のシーンは怖かったですよね。
何かを決意した感じが良く出ていました!
ケイトは「愛を読む人」と共にこの年は凄かったですね。
こちらもTBさせてくださいね。

No title

木蓮さん.
“出来る”役者ですよね、ケイト・ウィンスレットって….
あの朝食のシーン、身震いしちゃいます、我が身に当てはめて(笑).
トラバありがとうございます.