及川浩治“オール・ショパン・ピアノリサイタル”@サントリーホール東京六本木
艦長(元妻)の体調不良で代行聴衆.
久々のサントリーホールへ.
10/06(日)の午後2時からの開演.
約2000席はほぼ満席.
観客の8割は女性、平均年齢50歳?.
座席は2階なれど、ピアノの直ぐ後方.
演者の背中と指使いが観られる席.
------及川浩治のプロフィール-----
(同氏のHPから転載)
4才からピアノを始める.
1984年ヴィオッティ・ヴァルセイジア
国際音楽コンクールで第1位受賞.
1985年、国立音楽大学に入学.
翌1986年にブルガリア国立ソフィア音楽院に留学.
1987年にアレクシス・ワイセンベルクの公開セミナーに参加し、
ワイセンベルク本人の意向により設けられた最優秀特別賞を受賞、
練習用のグランドピアノを授与された.
1990年にマルサラ国際音楽コンクールにおいて第1位受賞.
また同年、第12回ショパン国際ピアノ・コンクールにおいて
最優秀演奏賞(Honourable mention)を受賞.
1992年、日本国際音楽コンクールにおいて第2位を受賞.
現在、宮城学院女子大学音楽科特任教授.
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当日の演目は以下に.
“12のエチュード”(作品10・作品25からの選曲)
作品10より 第1番、第2番、第3番「別れの曲」、
作品25より 第5番、第6番、第8番、第11番「木枯らし」
バラード第1番 ト短調 作品23
スケルツォ第2番 変ロ短調 作品31
スケルツォ第3番 嬰ハ短調 作品39
バラード第4番 ヘ短調 作品52
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前半はエチュード(練習曲)を12曲.
ショパンのエチュードは全27曲だそう.
指の練習の曲ゆえ、技巧的な曲が多い.
ガッチリした左手の演奏に加え、
右手の指の速さと軽やかさが印象的.
なにせ嫌な音が一切
出てこないのが素晴らしい.
指が早いだけで嫌な音を出す某若手に
見習って欲しい.
一音一音が丁寧に醸し出される.
休憩20分を挟んで、
後半はバラードとスケルツォを4曲.
ダイナミックな曲想に豊かな物語性、
歌うように弾きこなす技が凄い.
ピアノ演奏は体力勝負だなと感じさせる.
力も感じるし、丁寧な技も感じる.
御年57歳、脂が乗りきった状態であろう.
良い演奏を聴かせてもらった.
ファンになってしまった(笑).
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