映画「パラレルワールド・ラブストーリー」

制作年:2019年 制作国:日本 上映時間:108分
これは昨年意図的に見落とした作品.けっこう他に昨年の作品を観てしまい、
もうこれくらいしか残ってない?(笑).本年DVD観賞49本目.
2つの異なる世界を行き交う男女3人の恋愛を描いた東野圭吾の異色恋愛
小説を、「Kis-My-Ft2」の玉森裕太主演、吉岡里帆と染谷将太の共演で
実写映画化.
脳の研究を行うバイテック社で働く幼なじみの敦賀崇史と三輪智彦は、
親友でもあり互いを尊敬し合う良きライバルだ.
ある日、智彦が紹介したいと連れてきた女性は、崇史が学生時代に密かに
思い続けていた津野麻由子だった.そしてある朝、崇史が目を覚ますと
麻由子が崇史の恋人として朝食を作っていた.
麻由子が「親友の恋人」である現実と、「自分の恋人」である現実.
2つの世界で崇史が翻弄されていく.
玉森が崇史役、吉岡が麻由子役、染谷が智彦役をそれぞれ演じる.
監督は「宇宙兄弟」「聖の青春」の森義隆.
以上は《映画.COM》から転載.
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東京にお住まいの方はご存じだろう.
山手線と京浜東北線が並行で 走る部分がかなり長いことを.
そんな並走する電車に乗って窓越しに恋を してしまう崇史:玉森裕太
と麻由子:吉岡里帆の物語. と出だしのつかみは十分なのだけど、
「君の名は。」のパクリの感も なきにしもあらず、新鮮味は無い.
ところがその後の進行が上手くない. 2つの世界?の描き方が説明不足と
いうか思入れだけの先走りで観客に 事情がつかめない.最後にきてようやく
パラレルなんて嘘っぱちで、単なる 記憶の改ざん問題のすり替えだった
ことが判る脚本.
脚本、演出も駄目なら、負けずに劣らず主演の演技もヒロインの演技も酷い.
ただ暗い顔をしてれば良いというわけじゃないだろう.予想通り 染谷将太
だけが自分の仕事の領分だけキチっと芝居している.
吉岡里穂は「見えない目撃者」の方がずっと良かったなぁ.

原作は未読なれど、おそらく良い出来なのであろう.
意外性もあるし、 ドラマティックな内容だ.でも、脚本、演出、演技が駄目じゃ
救いようが無い.
ラストチューンは、宇多田ヒカルの「嫉妬されるべき人生」
これだけは極上もの.こんな作品はもったいない名曲.
やはり劇場で観なくて良かったと、いまさら思う残念な作品. .
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