映画「一度死んでみた」

制作年:2020年 制作国:日本 上映時間:93分
やっぱり木曜の夜は副長もう週末気分(笑).空いたガラガラのTOHO柏の小屋で、
8人の観客で観賞.本年累積58本目.
大嫌いな父親に「死んでくれ!」と毒づく女子大生と本当に死んでしまった父親が
巻き起こす騒動を、広瀬すず主演、堤真一、吉沢亮共演で描くドタバタコメディ.
「犬と私の10の約束」「ジャッジ!」で知られる澤本嘉光のオリジナル脚本で、
auの人気CM「三太郎」シリーズを手がけてきたCMディレクターの浜崎慎治が
長編映画初監督.
大学4年の野畑七瀬は、製薬会社社長の父親・計(はかる)と2人暮らし.
何かと口うるさく干渉してくる計が大嫌いな七瀬は、日々「一度死んでくれ!」と
毒づいていたが、計は偶然開発された「一度死んで2日後に生き返る薬」を飲み、
本当に「一度死んで」しまう.
それは会社乗っ取り計画を耳にした計による、社内に潜んでいるであろうスパイ
社員をあぶりだす秘策だった.おばけとなって姿を現した計、薄すぎる存在感から
「ゴースト」と呼ばれている計の秘書・松岡、そして七瀬の3人は、会社乗っ取り
計画阻止と計を無事生き返らせるミッションに挑むのだが…….
以上は《映画.COM》から転載.
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冒頭から広瀬すず演ずるヒロイン七瀬がバンドリーダーを務めるデス・メタル・
バンド“魂’s”の暴力的な演奏シーンから始まる.そこそこ広瀬すずは歌ってる
ものの、出来はいまいち.もともと解散寸前のしょぼいバンドの設定ゆえ、
そこまで承知の歌の演技だとしたら、こりゃ凄い…のだけどね(汗).
広瀬すずという役者、なんでも器用にこなして見せてくれるのだけど、
器用貧乏の感有り.まぁ若いうちにはいろいろこなして、なにが自分のウリ
なのか見極める事もありかなと.
今回は、年頃の父親嫌いの演技を広瀬すずは好演技している.バンドの歌でも
父に「死んでくれ〜♪」と歌ってしまう過激さが気持ち良い.母親の木村多江は
最近病死していて、その死に間に仕事を理由に立ち会わなかった父:堤真一
を七瀬は恨んでいるよう.
父を演ずる堤真一は、 製薬会社の社長ながらものほほんと気の抜けた人柄を演ずる.
こんな役をやらせても堤真一はやはり上手く、一度死んでからの三途の川の案内人
リリーフランキーと笑わせるコンビを形成して見せてくれる.

脇に吉沢亮とか小澤征悦とか松田翔太が配されそれぞれのコミカルな持ち味を
出しているのだが、意外な処にカメオ的に著名俳優がひょっこり顔を出すのが
ビックリ箱みたいな楽しみがある.
製薬会社の社員に柄本時生や西野七瀬が居たり、警備員が城田優だったり.
掃除のおばさんが原日出子で黙々と掃除していたり、ホテルの支配人に
妻夫木聡が出てきたのには大笑い.
極めつけはバーのボーイにさりげなく佐藤健が出てきて、たったセリフ一つ
だったのには唖然…、主役級役者をこうも使うか??(笑).
若返りの薬が「ロミオ」、一度死ぬ薬が「ジュリエット」というネーミング.
愛称じいさんと呼ばれる研究員藤井さん:松田翔太が実はロミオを使って…、
というのが本作の落とし所…ネタバレか??
お気楽に楽しめる超娯楽作.
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