映画「ジャッジ・ドレッド」…強くないヒロインが素敵!
原題:DREDD 3D 製作年度:2012年 製作国:イギリス/南アフリカ 上映時間:95分
火曜日は通いのシネコンが会員割引の日.
おりしもこの日は川崎事業所での夕方までの会議.
仕事を終わらせ、そのままシネコンへ直行して観たのは本年26本目.
95年にはシルヴェスター・スタローン主演で映画化された英国発の人気コミック・ヒーローを、
脚本に「ザ・ビーチ」「わたしを離さないで」のアレックス・ガーランドを迎え、
より原作に忠実に再映画化したSFバイオレンス・アクション.
荒廃した近未来を舞台に、警察と司法の機能を融合させた司法官“ジャッ ジ”のトップエリート、
ドレッドが、新人女性ジャッジを従え、悪名高き女ギャングが牛耳る超高層ビルへと乗り込み、
無数の敵を相手に壮絶な死闘を繰り広げる姿を描き出す.
主演は「スター・トレック」「プリースト」のカール・アーバン、
共演 にオリヴィア・サールビー、レナ・ヘディ.
監督は「バンテージ・ポイント」のピート・トラヴィス.
核戦争で荒廃した近未来のアメリカ.東海岸一帯に広がる唯一の都市メガシティ・ワンは、
超高層ビル郡の中に多くの住民がひしめき、犯罪が多発していた.
そんな崩壊寸前の街の治安を守るのが、警察機能 と司法を兼ね備え、逮捕から判決、
刑の執行までをも一手に引き受けるエリート司法官“ジャッジ”たちだった.
その中でも圧倒的な戦闘能力と不屈の意志で トップに君臨するジャッジがドレッドだった.
ある日、新米女性ジャッジ、アンダーソンの適性判断を任されたドレッドは、
彼女を試験代わりに殺人事件現場へと連れ出す.
そこは、冷酷非情な女ギャング“ママ”とその一味が支配し、200階建てアパートメントの
各フロアに無数の犯罪者であふれる究極の無法地帯だった.
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3D版もあるらしいが、シネコンでは2D版のみ.そんなに客が入る作品ではないし
2D、3Dの二本立てはありえないよね.
'95年版のシルベスタローンのオリジナル版?も良く覚えている.
しょうもない、ださい作品だった(笑).
リメイクは普通、配役が豪華になるものと思っていたが、逆バージョンもあるんだねぇ.
主役カール・アーバンは最後までヘルメットを脱がず、顔下半分だけの出演.
アゴの辺りなんかシルスベスタローンそっくり.
B級ゆえ致し方ないのだろうが、近未来の都市の姿の描き方はトホホ状態.
ジャッジの乗るバイクも最低最悪のデザイン.ヘタウマを狙ってる??
“未来”を感じさせるのはジャッジの使用するガンだけという寂しい環境設定.
もったいつけたスローモーションが苛立てさせられる.
“スローモー”という吸うと感じる時間が極端に遅くなる麻薬が主題ゆえ、
極悪人が風呂に入るシーンまでスローモーションなのには…正直腹が立つ(笑).
ストーリーは前版とはまったく異なる.麻薬組織が巣食う200階建ての
ピーチタワーという巨大ビルの環境設定のもと、一日の出来事を描く.
観ていてもイライラし通しだったのだけど、一つの救いはヒロイン、
新米ジャッジ;アンダーソン役のオリヴィア・サールビー.
金髪や虚ろな目つきと初々しさが素晴らしい!
特殊能力、サイキッカーだったりもする.その特殊能力を存分に使いながらも、
そのはかなげで“強くない”ヒロイン像がとても新鮮だったりする.
その点を除けば、これは完全な“C級クラス”.
誰にもお勧めできない作品.
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