娘とのお約束、土曜に開店したばかりの新宿ピカデリーで鑑賞.
新しい映画館って気持ちがいい.
待合いも小屋もスタッフも全部新品…(笑).
ターミネーターのレプリカも会場内に居たりもする.
さて、上映前から大ヒットを約束されている「崖の上のポニョ」.
588名入る大劇場も超満員だった.
開演5時間前のチケット購入でも好い席は無かった….
ま、おかげで東京都写真美術館でゆっくり写真鑑賞できたし、
娘とのんびり新宿Lumineで昼食もとれた.
娘のチョイス、スープにサラダ、ポークソテーとチョコシフォンケーキ.
副長はチキンソテーと珈琲….
ジブリ作品は基本的に好きで、娘と一緒にほぼ全部観ている.
初期の「パンダコパンダ」や「未来少年コナン」辺りからかな.
今回のような趣の話が一番好き.
「魔女の宅急便」、「トトロ」路線というべきかな.
宮崎駿直筆でCGが入らない作品なんてこれが最後かも?
鈴木敏光プロデユーサーとの確執と商業的兼ね合いからも
このタイプの作品がいつまでもやれるとは思えない….
さて、今回の主題は“母と子”なのだろうか.
主人公たちポニョも宗介も、その父親たちはまるで頼りなく端役でしかない.
それに反し、どちらの母親も雄大で偉大な存在である.
かくも大きな母性…それはこの物語が母性を表す“海”を舞台にする事
からも読み取れるし、その“海”の表現も素晴らしい.
声優の選択に若干のあざとさを感じるが、
特に足を引っ張る人もいない.
×(ばつ)3…野球×、役者×、性格×(笑)の、
長島一茂(父役)には心配したていたが、セリフ極少でまずまず(笑).
反対に、母役の山口智子と天海祐希は素晴らしい表現を聞かせる.
名優は声だけでも…魅せる.
各シーンに宮崎駿らしさがあふれる.
宗介の母が運転するダイハツ製の軽自動車の走りは,
どう見ても「カリオストロの城」のチンクェチェントのそのものだ.
街が水浸しになるのは「パンダコパンダ」と全く同じと娘が指摘する.
人間に変わったポニョの姿かたちはどう見ても「トトロ」のメイそのものだ.
「魔女…宅」「トトロ」と同じように何回観ても飽きない魅力を持つ作品.
久々の定額料金¥1800に相応しい出来と品格の作品.
皆様の予想通りに…副長はこの作品で癒されましたとも.
副長のように“父と娘”では無く、“母と子”で観てもらいたい.
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