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2026-01-21

子ども三歳女児との家族旅行

来年度になったら〇年連続勤務のお祝いで旅行券がもらえるので、家族旅行に行こうかと話している

子供ミッフィーが好きなのでディズニーよりいいかもとハウステンボスに行くことをぼんやり考えてたんだけど、なんとなく周りに話したら結構な数の同僚が最近行ったことあるorちょうど行きたいと考えてたらしくお勧めなども教えてもらった

何も知らなかったんだけどもしかしてハウステンボスって今流行ってるのか?

俺がガキの時は正直なところ志摩スペイン村と同じく終わってるテーマパーク扱いだったんだが

関西からだとフェリーで車ごと行けるので、移動面から考えてわりとありかもと思っていただけなんだけど

2026-01-19

今この時間コンビニから帰ってくる時に地面に延びる影を見ていて

そういや太陽は西に沈むよな〜とぼんやり考えて歩いてたんだけど

いやちょっとまって、この影の角度、俺ら地元が言う南で西なんかじゃねえだろ?どういうこと?と思ってスマホコンパスで調べたら211度の南西方向だった

そっか、季節によって角度変わるんだな、たしか

知らんけど

例えばドラマクインをどう思う?

良し悪しなんて視聴してる瞬間に感じることで

それをネットであーだこーだ「良し悪し」を論じるまでには2ステップがある

 

1.何をどれぐらいどう感じるか

2.感じたことを言葉説明できるか

   

ちなみに「1は出来てるけど2が出来ない」とか主張する奴はだいたい1もぼんやりしている

これは絵やデザインも一緒で2が下手なだけで1は凄い、ということは99%ない(俺は見たことない)      

  

 

例えばドラマクインという漫画だけど

俺はこれは物語として「悪し」だと思う

  

設定もガバガバリアリティガバガバ宇宙人共存社会舞台

肝心の宇宙人の設定も何ら掘り下げられることがない(というよりおそらく大した設定の用意がない)

質量無視して宇宙人死体を爆食できるノマモトにも意味のある設定は出てこない

  

  

そうしたガラクタ舞台装置が全部ほっぽり出され

途中で介入してきたガバガバした反宇宙人組織もなげっぱなされて 

いまはただの青嵐とラリィの仇討対決に着地しつつあるが 

どう考えてもこの程度の物語をやるのにこんなSF設定や特異な主人公必要ない

      

まりこれは好き嫌い以前に出来が悪い

作者に構成力の欠如や知能の不足が見られる

 

描かれる社会社会の厚みが感じられず、

描かれる組織組織の凄みが感じられない、

これは何か強い目的のある抽象表現なのでなければ

単に作者の認知能力表現能力が低い

(あの反宇宙人組織は結局変なメガネ無能背骨ちゃんしか出てこない)

 

  

  

肝心の復讐対決だが 

もとより青嵐の主観や行動も別に面白くもなく共感も出来ないので

死んだ妹も結構悪い奴だったんだとか明かされても衝撃もないし

死んだ妹の友達意味不明な行動ばっかしてる奴なので別に死体が袋から出てくるとしてもどうでもいい

   

ミステリとして→支離滅裂でつまらない

ドラマとして→支離滅裂でつまらない

 

から物語として”悪し”だろう

出来が悪いので”悪し”、これは難しくないほうの”悪し”だ

 

 

それでもなんかそよのいじめみたいなシーンが

単独で誰かに”刺さる”ことはあるかもしれないが

それはそいつ個人トラウマでもあるだけで物語としてのクオリティではないと思う

(昨今は物語を作れないのでそういう刺さりそうなシーンだけ散りばめる創作が増えた) 

  

 

ドラマクインの読者や熱は既に激減してるが

未だに真面目に読んでてしかもあの漫画をそれなりに支持してる人間あんま居ないと思うが)なら

「いやこの2人の復讐劇のうすっぺらさや共感できなさこそタイトル回収なんだよ!」

かいうつまんない擁護を試みるかもしれないが

ここからノマモトがどう回収したってこの漫画はもうできがわりーよ

 

最初質問に戻るけど 

物語の良し悪しが分かる方法を知りたい

わかるだけなら視聴してる瞬間にわか

腐ったリンゴ一口食えばわかる

からない人間は腐ったものしか食ったことがないか味覚嗅覚が死んでいる

  

リコリスコイルとか全部見ても糞だけど

味覚嗅覚が鋭ければ最初の5分ぐらいの意志のないカットレイアウトだけでああこれは腐ったリンゴだとわかる

 

水星魔女も同じラインであって

あれを真面目に全部読んだうえで批判考察と化してる奴がいるとすれば

舌も鼻もほぼ死んでる(コロナ後遺症か?)のにグルメごっこしてるのに近い

 

1話から何も面白くない

創作なんかやるべきでない力量の人間が作ってる作品だとわかる

 

それがわかるにせよわからないにせよ

元増田が求めていること(分かること)は

自分が感じた”良し”や”悪し”を言葉にして人に説明することでしか能力が現れてこないと思う

  

どっちもちゃんと見てないけど

水星ジークアクスはなんか同じような構図で主人公MSが生身の人間ぶっ殺すシーンを描いてたけど

まあ物語の力が無いのでああいうのでバズろうとする

もうみんなそういう粗悪な餌にどんどん耐性出来てうんざりしていくから水星魔女ほどの話題ジークアクスではまきおこらなかった

鶴巻があんなことになってしまったのは驚きだね

anond:20260118175426

夢 (No.1308 2026/1/18)

←前

書店をうろうろしていた。今どき珍しい大規模な店で、店内はほどよく混み合っている。まだ真新しいリノリウムの床は光沢を帯び、靴が擦れる音が心地よく耳に響く。書棚はどれも手が届かないほど高く、上から下までぎっしり本が詰まっている、最上段は背表紙を斜め下に向けてタイトルを見えやすくするような珍しい配慮も施されている。特に目当てもなかったので、そんなふうにとりとめもないことを考えながら、なんとなくぼんやり散策していた。

しばらくして結局何も買わずに店を出た。するとそこには予想外の大行列ができていた。狭い螺旋階段通路ほとんど身動きがとれないほどびっしりと人で埋め尽くされている。うっかり自転車階段の途中に停めていたので、運び出すだけでも一苦労だった。肩の上に自転車を担ぎ、僅かな隙間をかいくぐってようやく屋外に出る。行列は店の外にも延々と続いている。どうやら書店だけでなく、隣の楽器店や別の階の飲食店など、すべての店に行列ができているらしい。どれが何の列なのか傍から見るとさっぱり分からないほどだ。早い時間に店に入っていたおかげでこの混乱に巻き込まれずに済んだようだ。

とにかくそうしてようやく帰途につく。長い長いトンネルの道を自転車で走りながら、頭の中で明晰な音楽が鳴る。ときどき訪れる直感だ。頭蓋にプラグを挿してスピーカーで鳴らしたらどんなに素晴らしいだろうか。できればこれは記録しておきたい。そうだ、先ほどの楽器店に戻ってエフェクターを買おう。そう思いついて早速引き返す。すると目が慣れてきたのか、トンネル内の地面に多数の書き込みがあることに気づく。よく見るとそれは行列のための指示で、店ごとに並ぶ場所が細かく決められているらしい。混雑時はほとんど足元も見えないだろうに、こんな指示が役に立つのだろうか。それにしても数ブロックも離れた場所まで列ができることがあるのかと驚く。さすがに夕方近くになって列は解消されたのか、広いトンネルは閑散としている。あれほどの群衆はどこへ消えてしまったのだろう。まさに兵どもが夢のあとといった雰囲気だ。ところどころ店員らしき数人がゴミの片づけをしたり、群衆に踏まれて薄くなったラインチョークで引き直したりしている。

そのままとぼとぼと歩いていると、背後を歩いていた友達からジャケットに何か付いていると指摘される。肩の後ろに手を回してみると、確かに紐のような物がぶら下がっているようだ。引っ張っても取れない。ハサミで切ってもらおうとしたが、思いのほか丈夫でなかなか切れないという。針金のような頑丈さではなく、なめし革に似たしなやかで強靭な手触りだ。根元を辿っていくと、ジャケットを貫き、肩から後頭部に沿って額の方へ延び、最終的には右目の瞼に繋がっているようだ。皮膚から直接生えているところを見ると、突然変異した皮膚の延長か腫瘍一種なのかもしれない。いつの間にこんなものができたのだろうか。まったく気がついていなかった。鏡の前で瞼を裏返してみる。ちょうど異物の裏側に当たる場所に逆さ睫毛が生えているようだ。ということはこれは毛根の延長なのだろうか。本来なら医師の診断を仰ぎたいところだが、差し当たって邪魔になるので応急処置として切れるところで切ってしまいたい。幸いなことに、痛みどころか触った感覚すらない。適当場所にハサミを入れてみる。だが弾力が強く、なかなか思うように切断できない。困ったことになった。これではおいそれとジャケットも脱げないではないか

←前

2026-01-18

予備校浪人してたとき

同じクラスにいわゆるオタサーの姫っぽい女子とその取り巻き数人がいたんだけど

姫だけ第一志望の国立受かってあとの取り巻き志望校よりワンランク、下手したらツーランクスリランク下の私立に行ってた

いや、行ったかどうかは知らないんだけど

直前期になんか桃山学院大がどうのこうの言ってたか

京大志望のクラスなのに!?と当時びっくりした

でもその子たち、クラスグループLINEでもなんか痛い話ばっかしてたし

詳細は知らんけどずっと恋愛のことで揉めたりしてた

女子の方は要領よくやってたんだろうね

でも取り巻き男子は言っちゃあ悪いけど元々ちょっとぼんやりした感じで

ナイキのゴツいスニーカーとか履いてるけど猫背でなんか似合ってなくてさ

そういう冴えてない子が振り回されておかしなっちゃったって考えると、

なんだかその女子のこと許せなくなるな まあキモさで言うと取り巻き男子の方がキモいんだけど

まれてはじめて勉強にハマり学校教育問題点がわかった

まれて初めて勉強にハマり勉強面白さを理解し、同時に学校教育問題点がわかったので書くわ。

本当の意味での勉強面白さは良い点を取ることではなく、今まで呪文みたいに見えてたもの理解できるようになり、世界の見え方が変わったりすることなんだよね。(何を当たり前のことをって話だが)その面白さに気づいて自発的勉強するようになるのが理想学校教育は完全に間違ってる。

学校の一番の欠点は基礎を疎かにしてる子を放ったらかしにすること。いや正確に言えば学校は基礎を疎かにしてる子を放ったらかしにせざるを得ない環境からよくないと言うべきか。早い話が生徒多すぎるよね。あとペース落とせないのもまずい。正直勉強なんて基礎をどれだけしっかり頭に入れるかどうかが全てでそれ以外はオプションみたいなもん。だから基礎はぼんやりしてるけど次に進むって無理なのよ。けど今の学校教育はそれをしちゃってるから大多数の子勉強嫌いになり一部の生徒は不良になる。そりゃ勉強嫌いになって不良になるわって思うよ。だって基礎学べないんだもん学校は。

なので理想はその子のペースに合わせて勉強して学ぶことの楽しさをわかってもらうことなんだろうけど、今の世の中じゃ無理だね。成績がいい子も良い点を取ると親が褒めてくれるから勉強する。周りが褒めてくれるからあいつより良い点を取りたいから(競争)そういうもんじゃないだろ勉強は…。

よく社会人になってから勉強楽しくなりましたみたいな人いるけどそれは自分のペースで学べるからだと思う。学校学校のペースで勉強しなきゃいけないか地獄なんだよ。勉強の才能ない子は放ったらかしにされるの確定だかんね。

2026-01-15

同僚の好意ってどう断ればいい?

二十歳の頃から五年働いてる会社で、隣のデスクの同僚から薄らぼんやりとした好意を向けられて少し困っている。

相手は九歳年上。

入社したときから在籍してる先輩で担当業務は違うけどデスクが隣。

私が多少社交的なのが悪かったのかもしれないけど、挨拶とか普通雑談とかする程度の仲だったけど、だんだん出張旅行お土産を私だけ個別で渡したり、クリスマスバレンタインに私だけちょっとしたプレゼントを送ってきたりするようになった。

最初の頃はみんなにあげてるのかと思って、やったー!って受け取ってたけど、後から他の人には渡してないことが判明。

私の旅行とか出張お土産はみんなで食べれるような銘菓しか準備してなかったので、特別気を持たせてるようなことはしてないはず。

あと何より距離が近い。

デスクが隣なんだから、わざわざ肩がぶつかるくらい近づく必要ないのに寄ってくる。

年次も役職も上なのではっきり言えず、笑いながら「距離近くないですか?」って言ったら、「そうかな〜」で終わりだった。

お土産も「私だけ気を遣わなくていいですよ〜」って言っても、「買い過ぎちゃったから」とよく分からないことを言ってくる。

一度だけ、休みの日に出かけないかって誘われたけど、別の予定があったのでお断りをしたらそれ以降は何もないけど、会社飲み会とかで隣とか正面とか近くの席をキープしてくるようになった。

はっきり何か言ってくれれば、こっちも断り切れるのに微妙距離を保ちながら接触してくるので正直気が参る。

しかも席が隣だから毎日一回は会話することになるし。

一体どうしたらいいんだ。

anond:20260115103012

多くの日本人中世白人社会フィクションベースの非常にぼんやりとしたものだけど)に親しみあるいは憧れを持ったことはあっても黒人にそれを持ったことはない

 

で終わりの話なんだよな

別に政治的公平性キャラ選んでねえから、で終わり

 

逆にラップバスケ漫画なら

黒人イケてる実力者や最高峰導師として出てくるだろうにな

 

男性アイドル明暗

オーディション企画にハマりにハマっていた。

気まぐれで視聴し始めたが、回が進むにつれオーディション参加者たちの苦悩や葛藤や成長、候補生にかける審査員の熱意と寄り添いの言葉に胸を熱くし、審査員へも参加者へも感情移入し涙した。

最新話が配信される度に毎回泣きながら見た。

最新話が更新されるまでの間は何度も繰り返し1話から見直した。努力し成長する美しい男たちの姿は何度でも泣けた。

オーディション終了後は約半年間楽しませてくれたお礼とご祝儀としてファンクラブにも入った。

そこからは怒涛の供給に次ぐ供給

雑誌CMバラエティ歌番組そして冠番組と、今ではテレビで見ない日はないほどの人気グループとなった。

今回の話は、惜しくも選考から漏れた1人が私の地元イベントに来ると知り、興味本位で覗いてみたものだ。

私はオーディション結構彼を推していた。

顔が美しい。

ダンスの良し悪しについては判断することができないが、歌は上手い。彼自身ダンスより歌に自信があったのだろうと思う。

オーディション中も音程の合わない参加者練習に付き合いピッチを合わせ、歌う必要のないダンス練習中でも彼の歌が響いていた。チームのダンスカウントを合わせたのは間違いなく彼の歌声だった。

しかし自らそれを知らしめるようなことはせず、彼の人柄の素晴らしさはオーディション後に他の参加者から特に多く語られた。

彼のオーディション結果が公開なった後すぐにソロアイドル活動を行うと発表があり、直後に開設したインスタはフォローしていた。

桜色の薄い唇をふわりと引き上げとろけるように微笑む笑顔写真も、添えられる言葉も気高く美しかった。

そんな彼が地元で行われるイベントゲストとしてやって来るらしいと知ったのは当日の朝で、出不精な私は数時間の逡巡の末、現場入りを決意した。

貴重な休日寒いし外に出るのは面倒だけど、家にいるよりは楽しいことありそう。

欲しいもの特にないが、何かを期待して新装開店セールに行くような、そんな気持ちである

会場はよく知った商業ビル特設会場

駅前の超好立地でありながらタピオカやらフルーツサンドやらフルーツ飴やら、学生向けの流行りのテナントが瞬間的に出店しすぐに撤退を繰り返すような、常に今何が入ってるのかわからないようなビルだ。そんな中に特設ステージと言われても正直ピンと来ない。

SNSを見ても会場の様子が何もわからないので、予定より少し早めに着いた。

該当フロアに近づくたびに漏れ聞こえてくる音が大きくなる。

迷うような広さの建物ではない。

エスカレーターの真裏の特設ステージを視界に捉えた私はまず一度通り過ぎ、足早にトイレ直行した。

急な便意尿意ではない。急な発汗はしているが。

一次的な避難である

便座に腰を下ろしながら、思う。

きつい。

これはきついかもしれん。


特設ステージという名の、空きテナントと空きテナントの間のスペースが衝立で区切られ、舞台が組まれ、“何か”やっている。

この“何か”は明らかに私が目的としていたイベントなのだが、なんというか、思った以上にアットホームハンドメイドDIYだ。

意を決して会場入りする。

と言っても衝立の向こう側に入るだけなのだが。

高さ50cmほどの舞台

上下の照明。

2〜30人ほどの女性の群れ。

既視感の正体は、今より景気が良かった子供の頃によく見た福引会場だ。あれによく似ている。

壇上には若い男が3人。

後で知ったがご当地アイドルらしい。この地に長く住んでるのに存在すら知らなかった。

演者と観客が軽快な音楽にあわせてコール&レスポンスしている。

きつい。

知らない曲、知らない男、ノリがわからない。

きつい。

何がきついのかわからないが、とにかく辛い。

何かから逃げ出したい気持ちのまま、ご当地アイドルの出番は終了した。

観客の1/3くらいが入れ替わる。

前方へ身を詰めた女性達がお揃いのペンライトを取り出し点灯する。

SNSで見た彼のオリジナルグッズだ。

ペンライトも持っておらず立ち振舞いがわからない私はとりあえず会場の最後尾の端に立ち、防衛本能から自然と体の前で腕を組む。そんなつもりは全く無かったが、偶然にも後方腕組み彼女面の参戦スタイルが完成してしまった。

前の方の女性たちがにわかに色めき立ち、歓声とともに、彼は登壇した。

画面越しで見るよりも色白で首が長くて顔が小さい。手足が長くて華奢だ。美しい。

喋り慣れているのだろう、臆することなく爽やかに軽快に二言三言挨拶をする。臆しているのは恐らくこの会場で私だけだ。

彼が笑顔で何かを言う度に、観客たちは笑顔で歓声をあげる。私以外の全てが笑顔だ。

彼の合図で聞いたことのないイントロが始まった。

爽やかな曲調。軽やかなステップ。歌が上手い。

だがきつい。

ずっときつい。

なんだこの感情は。

なんだかずっといたたまれない。

彼が歌い出す前から、いや登壇する前からずっといたたまれない。

なんだこれは。

なんだこの近さは。

つらい。

何がつらいのかわからない。

共感性羞恥とも違う。

つらい。

ずっと心のなかで何かを嘆き、よくわからない痛手を負いながら、イベント最後まで見届け、ぼんやりとしたまま帰宅した。

冷静に今日のことを振り返る。

つらかった。

きつかった。

何がそんなにきつかったのか?

考えた結論が、現実味距離感である


2週間ほど前。巨大な会場で、偉大な先輩たちとともに煌びやかな衣装でたくさんの照明と数万人の歓声を浴びて歌って踊る彼らを見た。

スタンド前方席で視力1.5の私でも肉眼では豆粒くらいにしか見えなかったが、それでも夢のような時間だった。

これが「人気アイドルグループとなった人たち」である

だが今日イベントは確実に現実であった。

骨身に染みるほどの現実であった。

オーディション中は横並びで、彼もそうなり得た人であったはずが、結果によって片や数万人規模、片や田舎特設ステージ無料イベントである

この現場がどちらも映像で見たものであったなら、私と彼らの距離は全て「画面越し」で同等であったはずだ。

だが実際は豆粒と等身大の差である

もちろん実際に触れ合える距離感を楽しみ、だからこそ応援したくなるというファンもいるだろう。そういう楽しみもあるだろう。

勝手にこんな気持ちになっている私の方に問題があり、本当に失礼極まりない感情である

彼が悪いわけではないし、ファンイベント非難する気もない。彼は美しかった。

私自身が「選ばれない側」「持っていない側」の人間であるため、勝手投影して勝手に落差に傷ついてしまった。

彼は尚美しく輝き、彼の望んだ活動をしているというのに。

成功とは何か、幸せとは何か、人の数だけ答えはあり、個人のそれらは他人から推し量ることはできないしするものでもない。

ならば私が願うことは、美しい微笑みが崩れることなく、いつまでも幸福であって欲しいということだけだ。

本来であれば、それ以外は全て野暮な蛇足なのだ

選ばれない持っていない私は明日もさえない仕事をして、画面のこちら側から美しい夢を愛でる。

2026-01-14

anond:20260114144703

「近所のスーパーバイト」ってのがトンキンあたりでぼんやり物を考えてるアホの発想だよな

ミスを繰り返す増田反省線は野田素真末か陸を酢民簿(回文

おはようございます

あれ?私調子悪いのかな?って思っちゃったりして、

最近のここまた令和入ってからイチのテヘペロ案件を立て続けに3件も繰り広げてしまって凹むわー!って思いの丈を伝えているんだけど、

1つは歯医者時間勘違いして間違ったこと。

2つ目は赤いボールペンカバンの中にちゃんしまったはずなのに無くしちゃったっぽいこと。

3つ目はこれはガチお仕事ズームミーティングすっぽかしたこと

返す言葉がないわ。

そんな私にジャストミートズームイン!ってやかましいわーい!ってなるんだけど

ここ立て続けにまたやらかししまって、

これは私的にもどうしちゃったの?って

思いのほか山の如しタニコーの五徳もそうはならないだろう!って思っちゃうほどなのよね。

そんなこと忘れるはずないと思っていて

昨日そんなに夕方バタバタしていたのかしら?って

思い出してみても、

なんだか忙しかったのかな?って薄らぼんやりなのよ。

これじゃ、

まるで本当にお正月年末年始おやすみモードがどーも抜けてないわね!って。

そう思われても仕方ないと思いつつ、

これ繰り返さないようにするにはどうしたらいいのかしら?って。

歯医者の予約の時間が間違えたのは

いつも朝イチで予約するときは予約しているのを

朝イチ30分の時間で予約していたのね。

私も書いてくれた診察券の次回の予約時間確認しなくって、

いつもの朝イチチャンスと勝手に思い込んだ節があるところ、

間違って張り切って飛び込み前転で歯医者さんに行ったら

なんだか受付の人がいつになくなんか困ったような申し訳ないような顔をしていたので、

どうしたのかしら?って思ったら、

診察時間の予約より30分勘違いして早く着いちゃってたみたい!

張り切りすぎな私め!って感じでやらかししまったわ。

ちゃん勝手にいつもの時間帯だからって思い込まずに見て確実に確認しなくちゃって今後そうやって暮らそうと思ったわ。

2つ目の赤いボールペンは、

横着してペンケースにしまってからカバンの中に入れるって手順を

いきなりカバンの中に放り込んでしまって片付けたか

たぶん4次元の彼方に消えてしまった奥底に無限の広さの世界に漂っているはずだわ。

いつもならちゃんとその場でペンケースに入れてしまうというのに、

そう言う時に限って慌てて横着するもんだから

カバンに入れたは入れたにせよ無限の広さの4次元空間に飛んで行ってしまったと思うので以後その赤いボールペンは見付からないのよね。

カバンいくらひっくり返しても見付からないので。

まりそう言うことだわ。

あちゃー!って感じ。

そしてジャストミートズームインできなかったミーティングはしっかり素でカレンダーに予定を書いてんだー!ってつもりだったのに、

書いただけで心のカレンダーにはリマインドされていなかったという失態。

あちゃー!が繰り返されるこのリズムやばいわ!

なんとかしてこの良くないリズムから抜け出さないといけないので、

気持ちを切り替えて、

夜ご飯に夜また私は新ジャガと今回はぶつ切り骨付き鶏モモ肉を最近お気に入りのと言ってもまだ使うの3回目だけど、

そのフライパンに入れて使える蒸し網を使って、

ジャガイモと鶏モモ肉を蒸したの。

気分を切り替えなくっちゃって!

きちんとチキンでも食べてとは言わないけれど、

でも頬張ったらチキンの味が濃くて味付けもしていないのによ。

蒸すとスープで流れ溶け出してしまう味をそのまま肉の中に閉じ込められるのか分かんない仕組みだけど、

鶏肉味濃い!って思わず

美味しくこれも蒸し上げられた新ジャガイモと併せて鶏モモ肉もいただいたの。

なんか蒸す調理法ってすごない?って改めて再実感する瞬間が昨日に引き続き訪れたみたいね

これが蒸すなのかー!って。

とりあえず、

お腹も満たされたことだし、

気分をチキンといやキチンと切り替えてしっかり寝て今日に挑まなくちゃ!って思うわけ。

ミスやらかして凹んでいたのと蒸し器で新ジャガイモ爆美味のションテン爆上がりでプラマイゼロってところよ。

ああ、

凄い立場の上の人に怒られるかな?っていわばドキドキする私のリアルドキュメンタリーってところね。

にしても、

このミスが立て続けに横にも広がるように伝播しないか

超要注意しないといけないのよ。

今私がこしらえている

アクリルスタンドアクリルキーホルダーの試作品2号が完成間近で、

これが大丈夫だったら最終量産体制に入るところ、

ここは私のこのミスが重なっているから、

これを重々しく思って気を付けないと!って

グッズに表記する文字とか発注数とか間違わないように!って超慎重に進めなければいけないので、

めちゃくちゃ気を付けたいところよ。

自分的には慎重さしか取り柄が無いと思っていただけに、

こんなにやらかして取り乱してしまってミス連続で凹むわー!って

まだ令和今年年明けてから何回もう令和入ってからイチのテヘペロ案件やらかしてんの?と自分でも落ち込んじゃうわ。

まあ切り替えて今日以降また暮らして行かないといけないので、

気を引き締めて頑張るわ。

にしてもやらかしすぎだわ。

気を付けるわね。

とほほ。


今日朝ご飯

シャキシャキレタスサンドイッチしました。

美味しく食べて元気をもってしないと今日も乗り越えられないわ!

今日こそはミスらずにしっかりと出来るようにしなくちゃ!

ちゃんと真面目にやるわ。

デトックスウォーター

ホッツ白湯ストレートウォーラーに。

こういう時はすーっと素直に身体に沁みてくれる、

なんの混じりけの無いホッツ白湯ストレートウォーラーを飲んで身を清める気持ちで、

清まったと思ったところで出発よ。


すいすいすいようび~

今日も頑張りましょう!

2026-01-13

自由は身の丈を越えた贅沢

https://anond.hatelabo.jp/20260109123105

3歳の時に病気で死にかけたんだけど、手術で助かった。

しかし今のような人生になるなら、あの時死んでいても良かったのでは?

なるならってなんだよ

3歳の病気はお前に避ける手立てがほぼなかったとしても

その後の人生はお前がやってんだろ

なんで人生他人から与えられたみたいな言い草なの?

そんなふうに思うんだ

知るかカス

そんなふうに思うんだ

     

あとは死ぬタイミングはなかったか

死にかけたことがないし、不慮の事故とかが偶然起こるくらいしかタイミングがない

うぜーなこいつ

死ぬべきだと思ってるなら死ぬための計画と実行しなきゃいかんだろ

なんで死が他人から与えられるみたいな言い草なの?

 

人生コスパ」を考えてしまう。

今までの「喜び」と「苦しみ」、それを比較して、

「苦しみ」な方が多かった場合、やっぱりあの時死んでた方がコスパ良かったのでは?と思うんだよな

それは収支だろ?

思考クオリティが低いガイジは必ず語彙がガバガバしている

  

まれてきたものは仕方がない、死ぬわけにもいかず、生きていくしかないんだけど、

いや自分で選べるだろ

冷静に考えたら、早めに死ぬのが一番コスパ良かったな

やっぱりこいつが言ってるのは収支だよな

この頭の悪いガバガバ思考で「冷静に考えたら、」とか言ってるのがウケる

お前が何かを冷静に考えたことなんて生涯一度もないだろ

 

今後の人生で「喜び」の方が増えて、全体で見るとコスパ良くなる可能性も、なくはないけどね

ねーよ

その為の計画も実行もねーのにあるわけねー

それ以前にそもそも何を喜びとカウントするかも自分で決められねーだろこいつ

 

人生コスパは、死ぬ時に確定するからなぁ

まあそんな逆転ホームランみたいな出来事、起こらないと思うけどさ

全部ひとのせい

自分で何かに取り組む意思がない

思考ぼんやりしてて誰かが死や幸せを与えてくれると思ってる

 

こういう人間って家父長制社会で女に生まれればよかったんだよな

こいつに自由が与えられてるのはこいつにとっての不幸でしかないだろ

で俺は人類過半数はこいつみたいなクオリティなんじゃないかと疑っている

2026-01-12

直筆サイングッズってどう手放すのが正解なんだろうか

久々に「本人からもらったサインを即転売」なんて話をSNSでまた見かけるようになって、そういえばうちにもサイングッズがあったな、とふと思ったので。

一応手元には、雑誌に応募して当選したサイン色紙とサイン入り単行本がある。個人的な貰い物はさすがにない。

転売目的サインを貰って即転売、というのはさすがに人としてどうかと思うが、昔たまたま手に入れたサイングッズでそこまで思い入れがない物を手放すのはそう珍しくないとは思う。 ただ、そういう場合でもメルカリやらヤフオクかに出品するのって良くないんだろうか? とぼんやり思っていたら、気づくと10年程度押し入れの奥底に眠らせてしまっていた。

個人宛のサイン転売している事例ではネットで時々小炎上していることがあるが、さすがに当選したサイン色紙を売った話で大批判されている事例は見かけたことはないし、そう珍しいことでもないし。 ただそういうものであっても、作家自身SNSアカウントで出品に対して恨み節を書いている事例はあると言えばあるので、「じゃあどう手放して欲しいんだろうか」ってなる。

さすがに捨てるのはもったいないし。

加害者の男という存在を透明化したままぼんやり痴漢ダメ〜、ってどこの顔色伺ってんだよ

こんなふうにぼんやりネットしてる間にも

わかくてかわいい女の子が一目にふれず無駄おしっこやうんちを排出している

それお金になりますよ!ってどれほど伝えたいか

許されるなら街ゆくかわいい女の子に伝えて譲り受けたい

就活せずにぼんやりギグワークで食いつなぐ人生を選んだので当然婚活できるはずもなかった

2026-01-09

ADHD/ASD/鬱

LDも併発してないだけマシ、幻覚とか見えてないだけマシ、もっと下を見て俺より下がいるからマシ、整える毎日。嫌になる。

ADHDが故に困ってる、ASDが故に困っている、というのは本当で、上手く言語化できなかったり全く同意して貰えないけど、日常のあらゆる所に発狂しそうになりながら生きている。

感覚としてはみんながなんとも思ってない作業に、めちゃくちゃ頑張って集中してやっとこなせて、みんながちょっと難しいなーと思ってる作業死ぬほど難しいって感じ。

というか前者に至っては、普通の人はたぶん作業とすら思ってない。

例えば今日やるべき事を「覚えておく」ことがもはや一大タスクだったり、今目の前のことをこなし「つづける」ことが大変だったりする。気がそれまくるから

人と話しをする時だって常に、怯えながら話したりめちゃくちゃ思考してから発言したり。

とか言っても多分経験のない人には伝わらないので、ここで終わっておくとして

とにかくほんとに、ただ簡単仕事をするだけの1日でも考えることや気力がめちゃくちゃ必要感覚がある。

親は片方は発達障害だが、もう片方は器用でやり手の健常者。

その健常者の親が要求する当たり前のラインが高くて、つらい。

というかそもそも自分年金を貰い、仕事作業所で何とか何とか、と言った状況で、毎月2、3回通院して、実家の脛をかじりまくっている。

ほんとに申し訳ないなと思う気持ちもあるけれど、この状況で鬱の悪化があるので、要は今もう色々終わってるけどかろうじて生きてるこの生活、この生活を維持するのもハアハアヒイヒイいってるに。

なのに普通要求されることの辛いこと。

毎日崖を昇るようなきもちだ。

まあそれも上手くこなせなくて毎回怒られるから、どうせ怒られるならもう何もしないでおこうという気持ちにすらなってくる。

掃除しろと言われて、何とか手に着いた一室やったら、全室やれよ、みたいな感じで怒られる感じ。

脛をかじっているのだからそれくらいしろよと言うのはごもっともなので言い返すことはない。

でも出来ないもの事実なので、板挟みだ。

ネットASD対応とかの動画を見たら、コメント欄カサンドラ症候群やその予備軍的なの人が苦しんでいるのばかり目に入る。当然だ。いい歳しても人間にならないロボット相手にするのは実に大変だろうから

彼らは多分何も悪くない、悪いところがあったとてASDADHDに受けてる被害と比べたら大したことない人が多いと思う。

とはいえ視点もう無理なのでそれを対処するのもしんどいである。つまり生きてるだけで邪魔なんだよな。

なぜ生きるのに向いてなかったから、的感覚安楽死をさせて貰えないのか……。

生きさせるならゴリゴリ削るような拷問生活では無い生き方可能収入が欲しい、ひとり暮らししたい。家族迷惑なのはさっきの動画コメントに、発達障害擁護するような言葉ほとんどないのからあきらかだ。

けれど作業所や年金だけじゃひとり暮らしなんかできない。

かといって一人暮らしできるほどの仕事なんてそもそもからないし、受かったとてぐちゃぐちゃにしてしまう。

家庭の和を乱す人間が、職場の和を乱さず生活できるわけが無いのだ。

詰んでいる。

何しても怒られる、何されてもストレスになる、もちろん周りもストレスフル。

自分自殺しないように引き止める思考だけで頭がいっぱいいっぱいだ。それだけで毎日すごく疲れてクラクラする。常にぼんやり熱っぽい。自律神経が乱れまくって血圧おかしい。早く殺してくれ……ほんとに誰にもメリットがない。

私は沢山怒られるカスだけど、こんなふうな障害に生まれることを選んだわけではない。この生誕に関する責任だけは私に無い。それだけが唯一の自己正当化というか、自分全否定せずに済むポイント。というか。

障害はもちろん、それがあってもなくても、ここの世界に生まれたのは私の責任ではないはずだから、誰か責任取って殺してほしい、もしくは確実に死ね方法を教えて欲しい、

頑張って生きるのがしんどい、良くなる見込みもない、ばかみたいだ

2026-01-06

anond:20260106091117

その前にリイクニが売春をしていることを暗喩しているシーンがあるのにそこには気がつかないあたり君も目は非常にぼんやりとしているからこうでもあからさまにしない限り分からないのだから意味があるんだろうなあのシーンには。

2026-01-05

仕事デキるやつは休み明けでもすぐテキパキ仕事を始める

オレのようなカスは何すればいいかを忘れているので、色々とっちらかして思い出しながらぼんやり仕事してる

あんなふうにテキパキできる人になりたい人生だった

神社とかお寺での個人情報の扱いについて、ちょっと気になってきた。

たとえば、お祭りとか祈祷ときに、名前とか住所をわりとはっきり読み上げるやつ。

「○○町△丁目、□□様〜」みたいに、まわりに人がいっぱいいる中で普通に言われる。

からの決まりとか、そういうものなんだろうなとは思うけど、今の時代だとちょっと変な感じもしなくもない。

いや、わかるよ。どこの誰って判らないと神様も御利益与えられないって。

あと、寄進した人とかの名簿も少し気になる。

境内名前がずらっと貼ってあったり、昔から帳面名前とか住所とか、場合によっては金額まで書いてあったりする。

あいうのって、誰が見ていいのかとか、どれくらいの間しまっておくのかとか、よくわからんよね。

そもそもちゃんとしたプライバシーポリシーを出してる神社やお寺って、どれくらいあるんだろう。

最近ホームページがあるところも多いけど、ホームページ上でのでの個人情報取り扱いについてしか書いてなくて、オフラインでの収集目的管理方法が書いてあるのはあんまりたことがない気がする。

個人情報保護法は、宗教団体対象外なんだっけ?

でもだからといって、何をしてもいいってわけじゃないよね。

名前を読み上げられたくない人はどうすればいいのか。

名簿とか帳面は、どういうルール管理されてるのか。

本人にちゃん説明するとか、掲示しておくとか、そのへんの気遣い必要時代になっているんじゃないかな。

神社やお寺って特別場所ではあるけど、人の名前や住所を預かってる以上、今の社会の一部でもあるはず。

ずっと続いてきたものからこそ、今の個人情報とかプライバシーの考え方と、どうやってうまく合わせるのかを考える必要があるんじゃないかな。

そんなことをぼんやり考えた正月明け。

2026-01-04

anond:20260104094652

「海を跨いだ場合無料ではないだろう」というぼんやりとした認識があったらわざわざ「今日知った」と言わないだろうなと思ったか

沖縄通行料0で行く手段もないし、佐渡島通行料0で行く手段もないことを「今日知ったな」とは思わない

2026-01-02

5年付き合った彼女と別れた

正月早々、タイトルの通り彼女に振られた。

気持ちの整理のためにここに吐き出させてもらいたい。知っている人が見たら即身バレだろうが。

現在自分は30歳前半、相手は25歳前後である

彼女との出会いマッチングアプリだった。

自分出身関東相手関西。当時自分北東北で働いており、相手大学が隣の県であったためにマッチしてやり取りするようになった。顔が可愛いのはもちろん、頭がよくて話が合い、英語が話せて海外志向である点など自分とは違うタイプであったのがとても魅力的であった。

いい感じではあったが向こうに他に付き合う人ができたようで連絡しなくなり、その何ヶ月か後に別れてまた連絡を取るようになった。

自分はそれまでろくに女性と付き合ったことがなく、いわゆる童貞であった。

最初に会ったのは東北の中心地の仙台で、何をとち狂ったのかいきなりシティホテルちょっと良い部屋(ツインにはした)を3泊予約した。

水族館とかありきたりなデートをしたり少し高めな焼肉に行ったりして2日め夜に彼女に促される形で告白し、付き合うことになった。

3日めに初体験を迎えることとなったのだが、緊張のため立たなかった。しかし一日中部屋でイチャイチャして幸せであった。

それからは1ヶ月記念旅行や3ヶ月でペアリングを買ったり、順調であった。

毎年付き合った記念日には旅行に行っていた。記念日ごとに彼女が作ってくれた手作りアルバムが宝物だ。

普段遠距離であったが相手学生コロナ禍のためリモート授業であり(寮生活だったのが実家関西に戻っていた)、2ヶ月に一回くらい私の家に数週間泊まりに来てくれた。帰り際にサプライズで1つ1つにコメントを書いて作り置きのおかず何品を冷凍庫に残して行ってくれたのは今でも記憶に残っているし、別れ際に毎回泣いてしまう私に手紙を書き置きしてくれたこともある。

そんなこんなで時々旅行などに行きつつ、普段は私の家まで来て泊まってくれるという感じで関係が続いていた。

3年め頃には彼女ヨーロッパ半年×2+8ヶ月くらいで留学にいった。大学時代の留学大学院だ。時差の関係でこっちの深夜か朝方に毎日のように電話した(電話に関しては彼女意向が強かった)。寝不足に悩まされることも多かったが、元気にやれていることがわかって良かった。時々日本から食糧などの荷物も送った。毎回10kg近くになって重かった。

初めての海外旅行に行ったのもこの頃だ。自分英語に苦手意識があったが、彼女留学先に戻る前に行きたいとのことで全額自分持ちでサントリーニ島に行った。景色が本当に素晴らしく、また絶対に行こうねとよく話していた。お土産パーカーをお揃いで買った。

そこから海外へのハードルが下がり、彼女留学先に遊びに行ったり、海外在住の友人に1人で会いに行ったりなどするようになった。他にも彼女と1回ヨーロッパ旅行に行った。相変わらず英語は下手だが、下手なりに話せばいいんだなと思えるようになった。

この頃から恋愛的なドキドキはなくなり、一緒にいると落ち着く相手に変わっていった。それは相手も同じだったと思う。

留学から帰ってきてしばらく経った4年めのクリスマスには手作りアドベントカレンダーを送った。箱自体既製品で中身を24品+α選んで詰めた。本当に大変だったがすごく喜んでくれた。次やるのはプロポーズ指輪最後に仕込むサプライズをやる時かな、とぼんやり考えていた。

このことを話した職場の先輩からカラオケの後の3次会で「4年めのアドベントカレンダーなんて俺が3年めの浮気を楽しく歌ったのが軽すぎるな」なんて茶化された。

転機は昨年だった。彼女4月から東京外資系コンサル就職した。当然仕事は忙しく、メンタルをやられたりした時もあったが同期ともよく遊んだり楽しそうに過ごしていた。自分は変わらず仙台だったが今までのうちで一番近かったため月1以上で週末に会いに行った。ここに至っても毎日のように電話する習慣は変わっていなかった。

からもう少し恋愛がしたいとは言っていたが、周り(彼女より2-3歳下)がそういうことで楽しそうにしているのを間近で見て影響を受けたのだろう。

1ヶ月前くらいに彼女留学時の友人に会いに一週間ほど旅行に行った。その頃から連絡がそっけなかったり、必ず繋いでいた手を繋がなくなったり、電話しようと言っても断られたりなど兆しは見えていた。また、外すことのなかったペアリングプレゼントブレスレットネックレスを外していた。

余談だが、ブレスレット留学先で切れて落ちてしまい、彼女に泣きながら謝られた。その後サプライズのつもりで留学先に行った時にブレスレットプレゼントしたが、予期されていたらしい…。

そして前々から約束していたので予定通り年越しを彼女と過ごし、予感していた通り振られた。

彼女との関係性を言っていなかったな。趣味ご飯お酒や好きなyoutuberが同じということ以外は被りがなく、価値観も異なり政治的な考え方に至っては真逆であった。ケンカ(というより怒られた感じだが)はしょっちゅうだった。自分仕事はそれなりのものに就いているが生活態度がかなりだらしない。一方で彼女は非常にしっかりしている。自分の片付けがだらしなかったり物を出しっぱなしにしていたり報連相がなかったりなど色々と言われることが多く、きつい時には別れた方が楽になると何回か思ったほどだ。

それでも改善努力をしてケンカの頻度はやや減ってきた(生活態度はまだまだ直っていない)。

正直人から見て合わないタイプの2人だったと思うし、努力関係性を続けてきた面も否めない。相手感情など素直にぶつけてきたが私は言いたいことをなかなか言えないことも多かった。

それでも自分彼女のことをかけがえのない存在だと思っていたし、性的な目で見ることが減ってきても大切だという思いは増していった。

無垢な寝顔が好きだったしプレゼントなどで喜ぶ顔が嬉しかった。自分愛情をほぼ無条件に受け入れてくれる相手として、自分のことを深く理解してくれる相手として、なくてはならない存在であった。また、これから彼女の一番の理解者になれるのは自分だと自信を持っている(この辺はだいぶ重いだろうか)。

今の自分彼女によって作り直されたと言っても過言ではない。内向きからやや外向きになったし、友人関係も前より大事にするようになった。身につけているものほとんどが彼女からプレゼントだ。髪型パーマにするようになった。付き合う前はお金第一であったが、今では彼女が喜ぶのが一番でそのための出費は惜しくなかった。仕事優先から彼女優先にも変わった。日常彼女関係しないものはないと言ってもいい。

彼女も付き合っていくうちに変わってきたと思う。前はメンヘラ傾向というか、自信のなさからか、夜に電話してても急に泣き出して別れないよね?と聞いてくることが度々あったが今では可愛いねと言ってもでしょ?と答えるくらい自信を持てるようになったようだ。ただ、モテないというコンプレックスについては自分がどんなに愛情を注いだつもりでも、癒すことはできなかったようだ。

話を戻そう。別れ話は淡々としていた。彼女相手に尽くすタイプだったが私が尽くしていたためにそれができなかったこと、それにより思うように女性らしくいられなかったのがストレスだったこと、ドキドキ感がなくなってしまたこと。

それでも5年間は大切な日々だったし大切な存在を失って後悔するかもしれないとも言ってくれた。自分は泣きながら聞くばかりだったが、彼女もまだ気持ちが揺らいでいるなどと言いながら泣いてくれた。

別れ話以外は量は減ったもの普段通りの会話だったし年越しの初詣彼女の幼馴染と3人でいった(去年も同じであった)。

別れ際も新幹線改札まで送ってくれた。最後はいい〇〇(私の職業)になってねと応援してくれた。最後まで私のことを大事に思ってくれてるんだなと感じた。改札を通ってからも振り返れば笑顔で大きく手を振ってくれていた。普段の別れの時のように、まるでまた会えるかのように。私はいつも以上に泣いていた。

一年くらい引きずるのは確実だろう。彼女3月誕生日にはおめでとうのメッセージ許可ももらってしまった。それでも、脳内彼女に怒られながら部屋をきれいにしたり、海外にまた行くために英会話を頑張ったりして引きずりながらも成長はしていけると思う。いわばこれは彼女から卒業なのだ。今は気持ちの整理がつかず、これを泣きながら書いているがいつか部屋がきれいな状態を保てるようになり、英語にも自信がついて職業技能も向上し、身につけるもの刷新された時、新しく愛せる相手を見つけられるようになるはずだ。

脱線も多くわかりにくい駄文最後まで読んでくれてありがとう

彼女への愛、自分気持ち昇華するために文章にさせてもらった。いわゆるジャーナリングのつもりである

追記:なぜプロポーズをしなかったと訊かれそうだから断っておくが、プロポーズについては彼女社会人として落ち着いてからがいいということを前から話し合っていたためにまだしていなかった。指輪を見に行こうねとも話していたがそれが実ることはなかった。

2026-01-01

正月義実家アルバム観賞タイム暇すぎワロタ

見せられる側になり初めてわかった。他人だったころの配偶者親族写真ってつまらない。

数十年前の物は配偶者はじめ義両親や義兄弟それぞれぼんやり面影がある程度。もはやどれが誰かも当てられそうにない。

初見の1枚目こそ盛り上がったが観賞枚数を重ねるうちに配偶者もただの幼くて可愛いどこかの知らない子供だった。良く知っているはずの知らない家族写真を見て、知るはずもない思い出を聞いて相槌を打った。

2025-12-31

孤独一人暮らしのおれにとって、クリスマスから年末年始は正直キツい

家族で過ごしましょう、帰省しましょう、団らんが幸せです、という空気がずっと流れ続ける。

紅白ぼんやり見ながら、もうすぐこの雰囲気も終わる、1/2になればだいぶ通常運転に戻る、と思ってやり過ごしている。

今年面白かった10冊の本+α(2025年版)①

 他の人がつくったまとめを読むのが好きなので、俺もならって書く。

2025年に読んだ上位10冊だと、必ずしも2025年(もしくは前年末)に出版されたものに限らない。極端な例として、英文学の傑作とされる『闇の奥』とか出てくる。1902年版。

 そこで、1年以内に刊行されたものだけでも10冊以上になるようにした。+αはその意。

1. SEX20億年史 生殖快楽の追求、そして未来へ(生物学

 有性生殖の壮大な歴史概観する、いわゆるビッグヒストリーもの

 ぱっと見ではちょっと下世話なタイトルしかし、20億年というバカかい数字も含まれているとおり、読み始めるとビッグバンの話から始まって、地球天体レベルで迎えてきた過去の大絶滅イベント進化に与えた影響について紹介するなど、大変にスケールが大きい&しっかり科学的な本。

 作中では、まず物質から命が生まれ単細胞から細胞になり、性別を持ち…という流れが、生物史のイチから描かれる。やがて、多細胞生物進化とともに性的役割分担を生じ、その中の一種であるホモサピエンス狩猟採集から農耕に移行する中で複雑な社会形成するようになり、階層が生まれ、新しい社会性別役割職業だけでなく差別とも切り離せなくなり、そして現代では? というところまで総観される。

 後半の主役はどうしても人類になるけど、一方で、人間とて有性生物一種に過ぎず、我々の社会も「生物がつくりうる群れのパターンの一つ」でしかない、という視点体感できるのが、この本の良さ。いわゆる文系でも読める。そこそこ厚めの科学ノンフィクションがいける人はぜひ。ちなみにオチの一文がシャレている。

 まったく余談だけど、本作は集英社刊行。この手のジャンル早川や河出、みすずあたりが強いイメージがあるので意外だった。

2. 昆虫 驚異の科学生物学

 全昆虫好き必携。本というより図鑑

 俺は小さめの青虫なら手で触れるぐらい虫が好きで、知識もそれなりにあるつもりだけど、それでもどのページを開いても「ほお~」と嘆息してしまうぐらい情報が豊か。この本も、地球というのが生命の壮大な実験場で、長い歴史の中で膨大な選別と滅亡を繰り返している世界であり、いま生きているやつはみんな、構造の複雑さや大きさに関係なく、各自戦略でもって何かしらの頂点、キングであることがわかる一冊。

 見入ってしま理由はもう一つあって、写真が本当に美しい。昆虫嫌いはどのページを開いても卒倒すると思うけど、うっかり手にとって目覚めてほしい気持ちもある…。

3. 世界最凶のスパイウェアペガサスノンフィクション

 軍事ITものドキュメンタリー

 イスラエルIT企業制作販売し、やがて各国要人スマートフォンに忍び込むことになったスパイウェアをめぐるノンフィクション(←重要)。

 作品としていくつかの側面があり、「テクノロジー悪用を追求する社会ノンフィクション」「追うものと追われるもの駆け引きを描いたサスペンス」「一つの大きなプロジェクトを、組織横断で運営する困難を描いた仕事もの」として読める。

 俺は、どんな技術でも基本的にそれ自体には善い悪いはないと思っている。実際、優秀な若者だったイスラエル起業家たちがペガサスを立ち上げたエピソードは、そこだけ読めば、ほかのビッグテック成功譚の導入と変わらない。

 ただ、巨大な力の行使自主的規制せず、金を払えるところならどこでも売る、という条件だけで市場に開放すれば、やがて歯止めが利かなくなる…というか、大きなクライアントから契約を得ること以外の指標がはじめから存在しないため、ブレーキのかかりようがなく、最後はろくなことにならない、ということがよくわかる。

4. 並行宇宙実在するか(宇宙物理学)

 いわゆるマルチバースについて、いくつかの可能性を科学的に整理した本。

 俺のような文系にはややハードだったが、逆に言えば、宇宙物理学(ビッグバンとか、観測できる宇宙の果て)や量子力学について、ぼんやりとでもイメージができれば、なんとなく理解しつつ読める。

 この本、何が素晴らしいかというと、一般的にひとくくりにされがちなマルチバースという概念について、いくつか種類があるということを整理してくれるところ。

 俺は宇宙物理とか量子力学の本をたまに読み、その中でいわゆる多世界解釈についても目にするので、「いろいろと読んだけど、こんな本が意外とマジでなかったな~」と感動している。

 例えば、ある宇宙における一つの文明から物理的に到達しうる距離限界仮定して、その範囲を超えたところに別の文明や星が存在するなら、それはある意味マルチバース。もちろん、まったく別の宇宙が別次元複数存在してもマルチバース

 一方、超ミクロにも視点を移して、量子のゆらぎが世界の一つの可能性に収束するのではなく、複数世界分岐していくのだ、と主張するなら、それもマルチバース

 要するに、「マルチバース」という言葉意味自体マルチなのだが、そのことをかみ砕いてくれる本というのが実は貴重。これ系好きな人おすすめ。次の本を読む上での下地にもなるかも。

5. アテンション・エコノミージレンマ 〈関心〉を奪い合う世界未来はあるか(社会学)

 アテンションエコノミーによって駆動している現代デジタルプラットフォームSNSとの付き合い方について、作者が専門家と交わした議論をまとめた対談集。

 アテンションエコノミーとは、ざっくり言って、ユーザーの注意関心を定量化し、それを指標としてコンテンツ運営方針を決めていくスタンスのこと。これを重視しすぎるあまり、商環境におけるモラル二の次になってしまう、という問題がとっかかりなのだが、本作のすごさは、そこから人間認知構造まで踏み込み、「そもそも、人が自由に自立して何かを消費するとは?」まで進むラディカルさにある。

 例えば、人間認知というのは迅速にorゆっくり判断する、という二つの軸を持ち、同時に、無意識にor意識して評価する、という二つの層を持っている、という点が説明される。そして、アテンションエコノミーというのは「迅速&無意識」の部分を攻撃しているため、やっかいであるとされる。

 攻撃表現したとおり、本作においてアテンションエコノミーとは、(全面的に悪とは言えないまでも)人類最高峰の知能を持つ人たちが、一秒でも長く少しでも多い反応をユーザーから引き起こすために仕掛けてくるハッキング行為でもある、というスタンスをとっている。

 ここでジレンマ、というタイトルにつながってくる。俺たちが社会全体でアテンションエコノミーとの付き合い方を学ぶとしたら、有効方法の一つは、教育を通じて学習することである。ただ、学んで育つとは、基本的人間本来の強さ・賢さを信じ、それを伸ばそうとするものであるため、「俺達は根本的に抗いようのない領域を抱えており、そこをハッキングされるとひとたまりもない」という弱さの認識とは食い合わせがあまりよくなく、手段確立に苦労している(書いていて思ったが、性教育や薬物の危険さを学ぶことの難しさも同じかもしれない)。

 今後、どうしたらいいかは探っていくしかないよね、という感じだが、一つ面白かったのは、デジタル技術基本的に、自主的な決定と自己責任を重んじる、いわゆるリバタリアン的な価値観によって推進されることが多いが、その行く末が「ユーザーそもそも判断させる余地を与えない無意識下の攻撃」に成り下がってるのでは? という指摘は、皮肉でかなり響いた。

 ジレンマをもう一つ。利益面で言えば、プラットフォーマーにとっては無思考時間お金を費やしてくれるユーザーが一番ありがたいわけだが、消費者もそこまでお人よしではない。「全然自由度が低いっていうか、なんかナメられてね?」と思うこともある。

 そこで、「じゃあ自分好みにいろいろ選べるように協力しましょう」という良心的な運営もあるだろうが、「ユーザー自分自由に選べた、という感覚さえ演出できれば、実態は別でもかまわない」という方向に進んでしま運営も現れうる。いまやテックジャイアントの在り方とは、消費者自主性を尊重している姿勢を見せつつ、いか自分たちの利益誘導できるか、その妥協点の模索に陥っているのでは(そもそも理念はそんなじゃなかったはずなのに…)という見方も紹介されており、面白かった。

 本年ベスト級。下で紹介している『アルツハイマー病の一族』がなければ1位だった。

6. 対馬の海に沈む(ノンフィクション

 九州農協に勤めていたあるエース営業マン不審死を追ったドキュメンタリー

 一人の優秀なサラリーマンが、組織内にも地域にも一つの帝国」を築き、邪魔者排除し、しかし、最後は(おそらく)破滅した様が描かれる。

 大げさな言い方をすれば、社会における悪とは何かを考えさせられる作品主犯とされる男が周囲の人に行ったことや、横領行為は悪いに決まっている。しかし、こんなやつは罰さなくては(もう本人は亡くなっているが)、という義憤ときどき迷子になってしまうのは、「本当に彼だけが悪いのか?」、そして「そもそも、この社会はこうした『悪』を罰せられる構造になっているのか?」と思ってしまうから

 読み進めると、彼が所属していた組織お金の流れもあまりにいい加減で、根本的に腐敗しており、システムの中心としてそれを差配していた彼の周囲に群がっていた同僚や市民も、何か妙なことが起きていることを薄々察知しながら甘い汁を吸い続けていたことがわかる。

 つまりこれは、悪事責任が彼以外にも分散しているということなのだけど、もう一つ思うのは、そもそも社会というのが、本質的に悪の所在あいまいにし、「悪」でさえなくす、ロンダリングする仕組みなのではないか? ということである

 どういうことかというと、物事手続というのは本来筋道道理があり、それらにのっとらないといけないはずなのだが、これを四角四面に処理しようとしても遠回りになるだけで何の意味もないことが往々にしてあり、そして、よく言えばそれを円滑化する、悪く言えば本筋をねじ曲げることのできる人物がどこにでもいるもので、結果としてその人のおかげで、(あくまで、そのコミュニティの中では)物事がうまくいく、ということがよくある。

 肥大化形骸化したナンセンスな仕組みなら見直せばいいのだが、組織にそんな向上心リソースもなく、それでも体裁を取り繕わないといけないとき、それを(自分利益ブレンドしつつ)調整する役目を負う者が求められ、必然的に出現するとしたら、その誰かを悪と断じることの意味はなんなんだろう? と思ってしまうのである

 もちろん、シンプル悪事悪事であるという答えはぼやかせない。

 盗んだり誤魔化したり、他者いじめたら悪いに決まっている。当然のことだ。ただ、システム悪用して悪事の限りを尽くすやつと、有能ゆえに組織悪徳を背負わされて破滅するやつが、同じ人物ということもあり得るよな、とは思う。

7. 闇の奥(文芸

 19世紀コンゴ舞台に、西洋文明による資源労働力搾取を描いたジョゼフ・コンラッド小説1902年刊行

 ホラー作家である平山夢明短編『すまじき熱帯』がまず面白かったのがあり、その元ネタがたぶん、フランシス・コッポラの『地獄の黙示録』であって、その原作が『闇の奥』…という紆余曲折あって手に取った。

 例えば気まぐれに古典を読むと「名作ってやっぱすげえ」と思うことが多く、実はこれは意外ではなくていまの俺たちの価値観言葉下地になっているものである以上、それなりに当たり前のことなのだが、はじめて読んだ『闇の奥』も例に漏れず強烈だった。

 基本的にこの作品は、西洋によるアフリカ搾取強制された苦役恥辱物語として読まれている。有名なセリフである地獄だ!地獄だ!(the horror!)」も、まずこの視点から解釈するべきで、それは先進国必須認識だと思う。ちなみに、 セリフを発したのは現地で開発を差配していて発狂してしまったクルツという西洋人。

 一方で、個人的な印象としては、クルツにある種の英雄性を感じてしまったのだった。

 暗黒大陸とも形容される当時のアフリカの奥地に、「文明担い手」として一人で立ち向かった人間。「闇」と「文明」が接する最前線で彼が発した「地獄だ!」といううわ言は、その言葉自体が、未知の世界から切り出されて西洋側に持ち込まれた(負の)成果物であると思う。『対馬の海に沈む』でも思ったが、俺は腐敗した組織の一員である誰かが役目に邁進し、自身欲望と背負った責務の中で破滅するナルシシズムが好きなんだろう。

 もちろん、コンゴの側から見れば、勝手にやってきた侵略者の一人が勝手おかしくなって破滅しただけであり、そこにヒロイズムを感じるのは先進国の大変な欺瞞だと思う。加害と被害歴史は前提として理解しないといけないし、意見を発するうえでバランスは気にかける必要があるのだが、↑のような感想を抱いてしまった。

 余談だけど、今年刊行された本に『ブラッドコバルト』というすさまじいノンフィクションがあり、同じコンゴが今度はハイテク機器使用されるレアメタル産出国として、ふたたび西洋社会による深刻な搾取を被っている様子が描かれている。

8. 禁忌の子文芸

 医師として病院に勤務する主人公。ある日、救急で運び込まれてきた心肺停止状態患者は彼とうり二つの顔をしていて…という導入から始まるミステリー

 2025年ミステリーホラーを中心に15冊ぐらい小説を読んだんだけど、その中でもぶっちぎりで面白かった。

 ※ 以下、少しネタバレ。注意

 今作の優れたところは、冒頭の謎をオチまで温存することなく、あくまで読者を引き付けるためのフックとして割り切ったところだと思う。

 導入部分の真相については、正直「科学的にあり得るならこうだろうな」という域を出ない。それを冷静に見越したうえで、いわばロケット作品)を高く飛ばすための燃料として中盤で切り離し、さらに高い地点への加速と突破は他の要素や伏線回収で狙う、という戦略だと感じた。別作品批判になるが、同じようなネタ武器として最終盤まで引っ張ってしまったミステリーも同じ年にあり、個人的には格が違った印象がある。

 ベタ表現になるが、後半もどんでん返しが続き、飽きさせない。逆に言えば、スキャンダラスな波乱の展開をいくつ詰め込めるかを始点に逆算してつくられた感じはある。これを品がないと思う人もいるかもしれないが、こだわりがない人は面白く読めると思う。

後半に続く。

https://anond.hatelabo.jp/20251231153147

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