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2026-03-24

友人が役所の水際作戦に遭ったので、こたけ正義感動画で見た知識を試したら、ほんまに勝ててしまった件

【はじめに】

こんにちは世界

先日、お笑い芸人であり弁護士でもある「こたけ正義感」さんの弁論、特に生活保護受給について語る動画を見ました。 その後、まるで運命悪戯のようなタイミングで、友人からLINEが届きました。 「障害者年金受給が断られた。もう死にたい」と。

そこで私は、動画で得た知識を元に、友人に生活保護申請を勧めました。 その結果、私が目の当たりにしたのは、本当にギャグコントかと思うくらい、ステレオタイプ役所の「水際作戦」でした。

そして、素人の私が「こたけ正義感」の真似事をしただけで、面白いぐらいにあっさりと役所撃退してしまった。

その顛末をここに記します。

この文章は、同じように生活保護申請に悩む人、あるいは水際作戦によって人権を奪われかけている人たちの救いになってほしい。

そして、この件について多くの人に議論してほしいと願って書いています

私自身は法律については全くの素人です。普段ソフトウェアエンジニア、その中でも品質保証を担う「QAエンジニア」として働いています。 そんな私が、友人と共にどのようにこの「理不尽ソフトウェア」※と戦ってきたか、お伝えします。

ハードウェア以外はソフトウェアという、「ある人」の考えを前提にこの定義をしています

生存戦略のはじまり

生活保護申請に至るまで】

友人の詳細なプライバシーに関わるため詳しくは書けませんが、その人生は「困難」の一言では片付けられないほど過酷ものでした。

頼れる身内もおらず、心身の状態から、自立して働くことが極めて難しい状況であることは、以前から痛いほど知っていました。

そんな中、「障害年金さえ受給できれば、生活ベースができて状況が好転する」という話があり、私たちはずっとその結果を待っていました。 しかし、その希望非情にも打ち砕かれました。

申請は「却下」。

最後の頼みの綱を絶たれ、「もう死にたい」と漏らすほど絶望していた友人に対し、私は一つの提案しました。

「今のボロボロ状態で無理をして働こうとするのはやめよう。 まずは生活保護を受けて『生存』を確保して、自分の抱える困難と向き合うことにリソースを集中させよう」

それは、友人にとって唯一残された、生きるための合理的で不可欠な選択肢でした。

最初の準備:散らばった情報を「武器」に変える】

まず、戦うための準備として徹底的な「情報収集」を行いました。 行政生活保護に関する要件制度の仕組みを調べるのはもちろんですが、何より重要だったのは「友人自身の現状」の可視化です。 いくら友人とはいえ、日々の詳細な生活実態や、具体的な病状のすべてを把握していたわけではありません。

とりあえず生成AI(Notebook LM)を使用しました。

過去LINEのやり取り、送ってもらった「お薬手帳」の記録、そして会話の端々に出てきた「孤独」や「生活の苦しさ」に関する断片的な情報など。

これらすべてをNotebook LMに読み込ませて整理・統合し、友人が置かれている状況を客観的説明するための「陳述書」としてドキュメント化させました。

目的は一つです。 役所の窓口で「状況がよくわからいから、また出直してください」などという逃げ口上を使わせないため。 有無を言わせず、その場で申請完了させるための「最強の資料」を、まず手元に作り上げました。

アラート申請ではなく「通報」する】

本人は生活保護申請に対して、強い抵抗感と恐怖を抱いていました。

「水際作戦」という具体的な単語を知らなくても、「生活保護を受けるような人間は、窓口で人格否定されるような辛い扱いを受ける」というイメージが染み付いており、心が折れるのを恐れていたからです。(そして、実際にそれがあることを後で目の当たりにします)

そして何より、友人には自分で動ける体力や気力が残っていませんでした。

そこで私は、正面突破(本人が自分から窓口に行く)を避け、少し工夫したアプローチをとることにしました。 それは「申請」ではなく、第三者による「通報保護要請)」という形をとることです。

友人からの「死にたい」というLINE履歴や、過去危険な行動を根拠に、最初市役所へ、(いろいろ事情がありたらい回しにされた結果)そして警察へと連絡を入れました。 「友人の命が危ない状況だ。直ちに保護してほしい」 (実際その日の朝には友人とも連絡がつかなくなっていました)

そう通報することで、行政側が動かざるを得ない「緊急事態」をこちから作り出しました。

そして、怯える友人にはこうラインだけしておきました。

「君はもう何もしなくていい。明日から無理して仕事に行かず、ただ部屋で寝ていてくれ。 私が作った資料だけ手元に置いて、もしインターホンが鳴ったり電話がかかってきたりしたら、それに出て話すだけでいいから」

本人の意思決定コストゼロにし、ただ「待つ」だけの状態にして、ボール行政側に投げました。

水際作戦

【水際作戦の開始:謎の「社協ルート

警察による緊急保護自体は、驚くほどスムーズに行われました。私の通報を受け、警察は迅速に友人を確保し、然るべき手続きに乗せてくれたようです。ここまでは順調でした。

しかし、その後の行政対応に、私は強烈な違和感を抱きました。 友人は役所から「とりあえず『社会福祉協議会社協)』に行くように」と指示され、しかも「相談は数日後になる」と言われたというのです。

「なぜ、生活保護課(福祉事務所)ではなく社協なのか?」 「今日食べるものがないと言っているのに、なぜ数日も待たされるのか?」

QAエンジニア動物的勘が違和感を行動に移させました。

すぐに仕様制度)を調べたところ、社協は主に「貸付」や「自立支援」を行う機関であり、生活保護の決定機関ではありません。 これは、管轄違いの部署に回して時間を稼ぎ、あわよくば借金(貸付)で凌がせて保護申請をさせないための誘導ではないか

「数日後なんて待っていられない」。

私は即座に友人に提案しました。 「向こうのスケジュールに合わせる必要はない。明日の朝イチで、すぐに電話をして相談を開始しよう」

さらに、私はQAエンジニアとして、これから始まる役所とのやり取りを「本番環境でのテスト」と捉え、ログ保全を徹底することにしました。 口頭でのやり取りは、後から「言った言わない」という致命的なバグを生みます。だからこそ、確実なエビデンス(今回は通話録音)が絶対必要です。

私たちは明確に役割を分担しました。

友人(テスター): フロントで、役所というシステムに対して入力電話・会話)を行う実行役。

私(オブザーバー): バックでその挙動監視し、全てのログ(録音)を記録する監視役。

友人がテストを実行し、私が横でそのテスト品質担保する。 これはまさに、二人三脚で行う「ペアテスト」の体制でした。

【展開される水際作戦第一弾:社協の「のらりくらり」】

翌朝、早速「社協社会福祉協議会)」に電話をかけてもらいました。 しかし、受話器の向こうの反応は、予想通り……いや、予想以上に「のらりくらり」としたものでした。

「詳しくは窓口で……」「数日後に一度来所していただいて……」

何かを隠しているのか、あるいは単に丁寧すぎて回りくどいだけなのか。

もごもごと要領を得ない話が30分も続き、話が全く前に進みません。当時の私は「これが噂に聞く水際作戦というやつか?」と警戒を強めました。

(後になって思えば、担当者は単に説明が下手な善人だったのかもしれませんが、切迫しているこちらにとっては遅延行為のものでした)

業を煮やした私は、裏で繋いでいたチャットで友人に指示を飛ばし強制的クロージングをかけさせました。

「話が長い。相手にこう伝えて。 『今の状況を3分以内にまとめて説明してください。この会話は録音していますが、まとめるのが私には難しいです。 それが無理なら、電話を切って30分以内にメール要件を送ってください。 その際、私の支援者(筆者)のアドレスCCに入れてください』」

無駄通話打ち切り証拠が残る「メール」への切り替えと、第三者(私)の監視の目を光らせるためのCC追加。 これを要求した瞬間、空気は変わりました。

【仲間に:敵だと思っていた相手からの「誠実なメール」】

メールは思ったよりも早く、要請から30分と経たずに届きました。

恐る恐る内容を開いてみると、そこには予想に反して、極めて誠実で具体的なアドバイスが記されていました。

文末には「生活保護という制度有効活用されるのは良い選択だと思います」という、温かいメッセージまで添えられていました。 最初電話での「のらりくらり」は、単に慎重だっただけなのかもしれません。

少なくとも、こちらの「本気(熱意)」は伝わったようでした。 このメールを見た瞬間、私は彼を「水際作戦の先兵」という認識から、「協力してくれる仲間」へと認識を改めました。 これで外堀は埋まりました。次はいよいよ、本丸である役所生活保護窓口」への突撃です。

【水際作戦の先鋒部隊コントのような門前払い

社協を味方につけた私たちは、いよいよ本丸である生活福祉課」の窓口へ電話をかけました。 もちろん、私はリモート通話監視し、録音も回しています

そこで繰り広げられた会話は、まさに「こたけ正義感」の動画で見た水際作戦のもの。いや、あまりステレオタイプすぎて、質の悪いコントを見せられているような気分でした。

電話に出たのは、かなり横柄な態度の男性職員威圧的な声を出し、こちらの話を聞く前から電話生活保護申請なんてできないですよ」と断言しました。 「とにかく窓口に来てください」「来ないと絶対無理です」「まずは社協に頼ってください。うちは関係ないんで」

前日に警察保護されたばかりの人間に対し、よくもまあここまで冷酷になれるものだと、怒りを通り越して感心すらしました。

そもそも、保留音も使わずに、裏で職員と「どの説明すれば社協に行ってくれるか」という会話すら聞こえていました。明らかにナメられていました。

しかし、ここで引き下がるわけにはいきません。私はチャットで友人にカウンターの指示を飛ばしました。

「こう伝えて。 『さっき、社協のAさん(フルネームからメールで指示を受けて電話しています。 Aさんは、電話申請意思を伝えろと言っていました。 あなたは、社協担当者が嘘をついていると言うんですか? それとも、社協との連携無視するつもりですか?』」

さらに畳み掛けさせました。 「この通話は録音しています。友人も聞いています。 私は今、明確に『申請意思』を伝えました。 これを受理しないなら、社協の方に『拒否された』と報告します」

普通の神経ならここで怯むはずです。 しかし、その職員は斜め上を行きました。

はい、どうぞ。そうしてください。ぜひそうしてください」 ガチャッ。

挨拶もなしに、一方的電話を切られました。 あまりに堂々とした「職務放棄」と、漫画のような悪役ムーブ。 この通話が終わった後、私と友人は恐怖よりも先に「こんな面白い人、本当に実在するんだ」と、思わず笑い合ってしまいました。

この職員(彼を先鋒部隊と呼びましょう)による「ガチャ切り」と「あからさまな水際作戦」は、私たちの「水際作戦への勝利」を確信させる事象で、むしろ心が楽になりました。

社協リターン:バグ報告と修正依頼】

あのガチャ切りの直後、私は即座に「社協リターン」を選択しました。 話の通じないバグだらけのフロントエンド(役所窓口)を使ったE2Eテストデバッグするのは時間無駄です。まだ話の通じるバックエンド社協のAさん)にエラー報告を投げる方が早い。

そしてここから、私は戦術を切り替えました。

これまでは友人にチャットアドバイスを出して電話対応をしていましたが、ここから私自身が直接介入します。ただし、きちんとしたバグ報告書、ここではメールといいますね。

メール」を使います

私はAさん宛に、以下の事実と警告を含んだメール送信しました。

その上で、最後にこう締めくくりました。 「これ以上、友人をたらい回しにして病状を悪化させるような対応が続くことがないようにお力添えをいただきたいです。 まずはAさんから市役所担当部署へ、直接ご連絡を入れていただけないでしょうか」

これはバグ報告であり、システム修正依頼でした。

【VS 社協担当者:期限を切って「コミット」させる】

メールを送った後、社協のAさんと電話で話すことになりました。もちろん、この通話も全て録音しています

電話口の彼は、相変わらず「もごもご」とした口調でした。おそらく、慎重な性格ゆえの癖なのでしょうが緊急事態においてはこの曖昧さが命取りになります。 「あちらも忙しいようで……」「伝えてはみるのですが……」 そんな煮え切らない会話が15分以上続きました。

私はここで、エンジニアとしてのモードを「相談から要件定義」に切り替えました。

のらりくらりとした会話を遮るように指示し、以下のような明確なコミットメントを求めました。

「Aさん、具体的に『誰』に『どう』話せば、この申請が通るのか、ルート確立してください」

そして、期限(デッドライン)を設定しました。

今日の15時までに、確実な回答をください。 もしそれまでに進展がない、あるいは誠実な対応が見られない場合は、こちらも命が関わります。『他のしかるべき機関』に相談するフェーズに移行します」

この言葉は、懇願ではなく、事実上の最後通告でした。

効果はてきめんでした。 あれだけ「もごもご」していた彼が、電話を切ってからわずか5分後。

福祉課のBさんという方と話がつきました。この方に電話してください」 と、具体的な担当者名前を持ってきたのです。

期限を切ってコミットメントをお願いする。

ビジネスでは当たり前のこの手法が、行政というブラックボックスをこじ開けるための鍵でした。

<後編に続く>

https://anond.hatelabo.jp/20260324191948

2026-03-08

anond:20260308101210

労働者を好きでやっている人って殆どいなくないか

そうしないと生きていけないから仕方なくそうしているってだけじゃね?

残酷現実だけど実質は奴隷だよね

金持ちの富を増やすための養分的な存在しかないよね

俺が何もしなくても稼ぐ金を一年労働して稼いでいる労働者が世の中の大半

資本主義社会って非情やなぁと思う

2026-03-06

この記事見出しには発達障害しか上がってないけど、子供を持つ事を考えたら双極性障害も相当にキツくないかね。

双極性障害は大変だよ。

かつてはまともだった知り合いが、双極性障害発症してからというもののすっかり変わってしまったのを見て、見ているだけでも辛かった。

リアルばかりかネットでも汚言を吐くようになって、人はここまで変わってしまうのか…と思った。

発達障害女性結婚入籍報告に「子どもは作るな」 非情な声に心痛 葛藤の末の決断「二人で…」

https://hint-pot.jp/archives/306926

2026-02-27

障害者雇用ってば

Threadsのレコメンドエンジンが優秀なのか、最近私のタイムラインにはメンタルヘルスに関する投稿がよく流れてきます。その中で「障害者雇用」について関心を持っている方を多く見かけるので、元当事者かつ退職者の視点から、弊社の実態を少し詳しく書いてみようと思います

弊社も例に漏れ障害者雇用を行っていました。厚労省の法定雇用率を守るため、あるいは納付金(罰金)を避けるためという側面もあったでしょう。しかし、障害者雇用入社した方と会社側が揉めるケースは、決して少なくありませんでした。私自身も、復職後は障害者雇用枠に切り替わった一人です。

なぜ、これほどまでに揉めるのか。その理由は、「評価制度構造的な矛盾」 にあります

1. 「絶対評価」という名の罠

弊社の評価制度は、建前上は「相対評価」ではなく「絶対評価」です。しかし、障害者からといって評価に「下駄」を履かせてくれるわけではありません。評価基準のものは、一般社員と全く同じなのです。

今時と言えば今時ですが、毎春と毎秋に「目標管理シート」を書かされます。半期ごとに何にチャレンジし、何を達成するかを宣言し、期末にその達成度を評価する仕組みです。

ここで最初ハードルが立ちはだかります中途採用場合入社時の年齢やそれまでの労働年数に見合った目標を立てないと、面談承認されません。「年次的に、もう少し上を目指さないと」「このキャリアで、この目標は低すぎない?」そんな言葉と共に、目標の引き上げを求められます

2. 考慮されない「体調」という前提条件

私は気分変調症とメニエールを抱えていました。毎日決まった時間に出社できるかどうかすら危うい。それが私の「現在地」です。しかし、目標管理の場ではそうした事情考慮されず、健常者と同じ土俵でのパフォーマンスを期待されます

結果は火を見るより明らかです。期末になれば、体調不良による欠勤やパフォーマンスの低下により、目標は「未達」となります。弊社の評価ランクはA+からEまであり、Cが標準ですが、そうなると評価必然的にDやEに落ち着きます

当然、これはボーナスの額に直結します。

3. 「無理をしてこれ」という当事者と、「基準通り」という会社

健常者としてバリバリ働いていた時代ですら、A評価を取るのは至難の業でした(実際、私はそれで無理を重ねて鬱が爆発しました)。そんな厳しい基準の中で、ハンデを抱えながらC(標準)を取ることなど、到底不可能です。

ここに、当事者会社の決定的な溝が生まれます

当事者の主張:「動けない体を無理やり動かして、必死にやれることをやった。健常者ほどの効率は出せなくても、自分としては限界まで無理をした。それなのに、評価は最低ランクのDやEなんですか?」「そもそも、この目標を立てさせたのは会社ですよね? 私は最初から無理だと言いましたよね?」

会社側の主張:「評価軸は全社共通であり、変えることはできない。目標に届かなかった以上、ルール通りDかEになる。ボーナスが出るだけありがたいと思ってほしい」

4. 労基署も一応確認はしたが「社内規定」優先

この矛盾に耐えかねて、怒りのままに労働基準監督署へ駆け込んだ人もいたようです。しかし、労基署判断非情ものでした。「会社方針規定に沿って運用されており、採用時に本人にも説明がなされているのであれば、障害者からといって評価を甘くしろとは強制できない」

結局、制度が「健常者」を基準設計されている限り、障害者雇用という枠組みは、構造的な「無理ゲー」になってしまうのです。

2026-02-15

かぐや姫!が超意味不明だった

君は超かぐや姫!の真実を目撃したか!!!

俺はした! もし君がまだ「超かぐや姫!」を見ていないのならばネトフリを契約し今すぐ視聴することをお勧めする!!

とは言いつつこんな記事を見に来る奴はどうせもう見ているだろうから俺はようしゃなくネタバレをするが、まだ見ていないごく一部の君はネタバレを喰らって憤慨するだろうが超かぐや姫!をまだ見ていないのにこんなところにくる君が悪い。成仏しろ

~~~~ここからネタバレ

じゃあ前置きが終わったので俺が超かぐや姫!を最初にみたときの話?をするんですけど?主人公がこんなハイスペックなのは隔世の感を感じるなあなどと思いながら見てたら、なんかのアレで電信柱が光るわけです。一旦そこまで話を飛ばします

一般的な作劇上のセオリーにおいて、なんかもう無茶苦茶な嘘をついて良いのはひとつだけ、それも作品冒頭だけなんですね~

フィクションというのは土台嘘なのだが、よいフィクションルールのある嘘という点においてただの虚言クソやろうのホラ話とはちがう。作品がどのくらい噓をつくのかというレギュレーション最初に示し、その範囲物語をなんかする

皆さんわかりますか?この話はニンジャがスゴイ!!みたいな奴は最初にやるからゆるされるのであって、あとからニンジャが出てきて殺したらそれはダメだということです。でもニンジャが出て殺す前提の作品サプライズニンジャメソッド適用されない。いいね

しかしこの作品はふたつ嘘をついている。「VRのなんかがスゴイ!!」「かぐや姫実在した!!」のふたつである。じゃあこの作品がもうダメかというとそんなことはなくて、この二つの嘘が後で統合されれば全然問題はないです。竹林の竹が実際には全て地下茎で繋がった一本の竹であるようにね。具体的にどういうことか例を挙げると「ニンジャがスゴイ話」を最初にした作品で、「ドラキュラ実在した!!」のはダメではあるのだけれど、ここに「ドラキュラニンジャだった」という情報開示をすることで、ニンジャがスゴイ話にドラキュラが出てくる回はスゴイ名エピソードになりえます。皆もニンジャがスゴイ話にドラキュラが出てくる回を読もうね

まあ何が言いたいかというと、要するにこの作品の「VRのなんかがスゴイ!!」「かぐや姫実在した!!」という二つの嘘は、最終的に「かぐや姫VRのなんかだった!!」という情報開示により統合されることが予想されるということだ

この話の序盤はかなり無茶苦茶な剛腕で進めているので、たぶん嘘の統合はそんなに難しくないのでこの制作陣であればうまくやれるでしょう。話を続けます

この超かぐや姫!の制作陣がうまくやるだろうという予測もなにも別に根拠ではなくって~、作劇的に情報を置きに行ってる感がすごいしたからなんですね~

この作品のいわゆる1stターニングポイントまでの4分の1、かなり詰め込んでいる4分の1で、いろはかぐやを拾って、育てて、VR世界ライブを見ててっぺんを取る!と決めるところまで、かなりハイテンポで進めないとこのストーリー分量は4分の1には収まりきらない。それでいていろはの友人たちとの絡みなどこの時点ではあまり利きのない布石も打っている。かなりキツいタイムスケジュールであるにもかかわらずだ

一方で、「いろは音楽やってる」という情報の開示はライブの後、いざ配信するぞ、という段になるまで表に出てこない。これはかなり考えられた情報開示タイミング調整であり、この情報の初出は冒頭部分でついやってしまいがちでありながらここまで引っ張っても問題なく、かつ後出しすることでかえって重要情報であることを匂わせすることできるのだ。そうだね。わざわざ後だししたということは、この後大事に使う場面が来るってことだね。「主人公作曲」要素はあとでテストに出ます。覚えてお香匂い記憶と強く結びついている)

で、電信柱が孕んで子育てをしてライブを見て配信を始めるのだが、そこでなんかいけ好かない感じの奴らがでてくるのである

こいつがなんと帝である。帝であるからには結婚を迫り、しかも後ろにいるのはメス男子だったのだ!!!!!!

後ろにいるのはメス男子だったのだ!!!!!!

しかし待ってほしい。この男、帝なのに顎があまり尖っていないのである。じゃあ良い奴なのか?!!それともこいつもメス男子なのか?!!

メス男子であってほしい

しかし待ってほしい。顎が尖っているかどうかで人を判断してはいけない。多様性のなんかがあれなのでそうゆうのはよくない。たとえ顎が尖っていても帝はいうまでもなくドブカスだし初期城之内君は結構カスだ。でも闇遊戯も初期はカスだよ。じゃあこいつもカス可能性があるので気をつけましょう

(しばらく視聴)

ふいんきMOBAをやっている)

ところがどっこいここで衝撃の真実ゥ!! 帝はおにいちゃんで、しか結構妹LOVEだったのだ。結果としてこいつの矢印は妹がタゲ取りして、しかもねちょねちょした感じの恋愛方面ではない処理をされてしまった。びっくりである

びっくりであるが同時に上手くもある。かぐや姫が男と結婚させられそうになるくだりなんてのは今時マジで誰も望んでいないのでうまいことゴミ箱にポイするにあたって、初登場時に納豆くらいねちょねちょしそうだった帝は後を引かない東南アジア納豆乾燥させて粉にしたやつのおせんいくらいのカラッとした感じで話をさっさと終わらせてしまった

というわけでお兄ちゃんおしまい

ほならお兄ちゃんはこれ以降後ろの奴とメスになっててくださいね。たぶんこのアニメは2人は幸せキスをして終了するアニメなのでその背後でついでに幸せキスをしててほしいランキング第一位!!

しかし察しの良い俺はこの時点ですでに理解してしまっていた

こいつがお兄ちゃんであるということは、ヤチヨはママである

おちついて聞いてほしい。CV早見沙織すべからくママだという主張に関しては反論余地はないのだが、今回はそれとは別にヤチヨの中の人は高確率主人公母親であるという話をしている。家元リアリティショックに負けてはいけない

中盤の時点でいろはの抱える問題の根っこが解決しないままお兄ちゃんおしまいになったということから、このままいろはストーリーライン家族関連の話で進めていくことは窺い知れたし、中ボスに過ぎないお兄ちゃんの後にさらなる大ボスが控えており、その大ボスとの対決がいろはクライマックスになることは予想に容易い

ボスはもちろん母親に決まっており、作品を走る二つのストーリーラインいろは関連のルートかぐや関連のルートは最終的に有機的に統合され、混じり合って一つのハッピーエンドへ到達するのは間違いない

そしてその二ルート統合は「VRのなんかがスゴイ!!」と「かぐや姫実在した!!」の二つの嘘の統合によってなされるはずであり、「かぐや姫VRのなんかだった!!」という解へとつながる情報開示の鍵はおそらくヤチヨの握っている謎であるはずなのだ

前提として、ヤチヨはなんらかのなんかを抱えている

あそこまで話の中核に据えられて、主人公がご執心でありかつあの距離感を出してくるAI特に何の因縁もないシンプルAIだったらびっくりである

まりヤチヨはただのAIなどではなく、中に人が入っている(Vの中の人のような形に限らず、エヴァの中に母親が入っている、といった例を含む)パターンAIであろうことは間違いないし、ここで中に入っている人が今まで一切話に登場しなかった知らない人であることはまああり得ない。常識的に言って既に登場した、あるいは名前が挙がった人物の中にヤチヨの中の人候補は絞られる

そしてここまでで大きな存在感を示していながら、その実態ほとんど描写されていない、物語のコア部分に据えても問題のないキャラクターといえば、そう、母親だね。あるいは父親という線もあるが、その場合は恐らく父と母の複合になるだろう

ひとまずはヤチヨ=母と捉えるのが一番座りが良い

(あるいは父を継いだ)母こそがヤチヨAI、ひいてはツクヨミ世界開発者であるとすれば、なんか「これ必要か?」と感じざるを得ないいろはやお兄ちゃんのやたらハイスペック描写にも、異常技術と異常ワーカーホリックっぷりでツクヨミワンオペで作っちゃった仕事面ではバチクソ有能な母の遺伝という説得力が産まれる。

そして音楽をやっている(※重要情報覚えてお香いろは音楽やらせたのは両親、つまり母は音楽をやっているし、ヤチヨはライブをやっている

母はライブができる

思い出してほしい。映画冒頭でいろはと母との確執について解説したのはヤチヨ(CV早見沙織である。ヤチヨ=母がいろは母親とバチクソ仲が悪いのである~という韜晦に自嘲を隠したナレーションをするのはまさに二周目視聴で「そういうことだったのかよ」となる演出であり、らしさを感じさせる要素である

加えて言えば激推ししているライバーの正体がいがみ合っている肉親であるというのはあまりにも鉄板の展開だ。この鉄板で肉を焼いて御飯を三杯食える

そしてここまでいろはによるかぐやへの楽曲提供なんやかや過去曲だけで乗り切っており、曲を書けなくなってしまったいろは心理的障害を乗り越えて再び曲を書く、という展開がクライマックスへ繋がることはもうそんなん誰が見ても明らかである!!(明らかだね!!!

そして「親と途中まで一緒に作った思い出曲」が出てくるときた(しかも「なぜかその曲のフレーズがヤチヨのデビュー曲と重なる」という確変演出付き)

いろはラインの「家族との確執ルート」の障壁を乗り越えることがかぐやのための曲の完成へ繋がり、完成した曲の存在が八方塞がりのかぐやルートにおける突破口になる。これはふたつのストーリーライン統合としてこれ以上なく綺麗な形であり、ライブシーンを主軸に置く本作のクライマックスにふさわしい展開である

じゃあもういろは母親家元やないか

その特徴は完全に家元やないか

でもうちのおかんがいうにはおかん家元じゃないらしいねん。おかんが言うにはいろはとかぐやの2ショットにヤチヨが挟まって来ても全然良いって言うねんな

ほな家元ちゃうか……

自他共に認める百合作品主人公母親が挟まって来たら普通ちゃぶ台ひっくり返すもんな

おれのタイムラインにはヤチヨに狂うオタク結構氾濫していて、ヤチヨはメディアでいっぱい露出して、なんかすごいオタクがヤチヨに興奮しているんや

中に母親が入っていてそんなことがあるやろうか???


あ゛る゛!!!!!!

あるのだ!!! 断じてあるのだ!!!!!!

そう、我々は知っている!

ソシャゲで娘を差し置いて大量の衣装違いをことあるごとにピックアップされて作品の稼ぎ頭になっているふしだらな母を!!!

まさか…そんな…じゃあ超かぐや姫!は…

主人公酒寄彩葉母親こと事酒寄紅葉は…

うわぁあああああああああ!!!

かぐや姫!は……!!

主人公母親主人公差し置いてタイムライン制圧し、作品の稼ぎ頭になる家元作品だったんだァアア〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!

現実非情である

どうサバを読んでもアラフォー以上のおまえの母親可愛い衣装で歌って踊る母は完璧で究極のアイドルであり金輪際現れない 一番星の生まれ変わりなのである

おまえは伝説アイドル隠し子であり妹も居る。妹の名前かぐやといい、おまえの母親電信柱孕ませ棒で電信柱をファックして妊娠させた人間にもなれず電柱にもなりきれぬ哀れで醜い可愛い我が娘だ

おまえにかぐやをすくえるか!?

すくえるのである。この話はバッドエンドで終わるかぐや姫を超え、超絶ハッピーエンドを掴み取る超かぐや姫である

じゃあここからいろはをすくっていこう

こうゆう作品とかの奴に関していうとだいたいの場合主人公対立する主人公の母は主人公鏡像であり、主人公の辿るかもしれない未来ひとつの具現である

出来のよい作品ほど、このたぐいの過去から未来への継承ゆうやつを上手くやる。作品タイムスケールを広げて壮大にし、前の世代の悲願や次の世代希望主人公肩に載せることですごくすごいことになる。この時間軸方向に話を大きくして、というのはなんか8000年とか言って単にデカ数字を持ち出して壮大な話なんだぜ!!とぶちあげるだけではダメである。そうゆうのはクソみたいななろう系がステータスオープンして999999999999とかやるのと同じくらいの効果しかない

丹念に描いた本編の構造コピペして、同じ骨子を持つ構造を繰り返した別の物語を匂わせることで、本編と同じ強度を持つ構造視聴者が細部を空想で肉付けする余地をちらつかせることができて物語的強度が担保されるのである

かぐや姫!の場合過去が母=ヤチヨ、現在いろは未来かぐや

家出したいろは家出たかぐや、ふたりが逃げ出した実家と月は同じものであり、その月もまた過去に何かに反発した母が必死に造り上げたものだった

そうゆう一本の軸があるからその強靭屋台骨に沿った世界が立ち上がり、大きく物語世界観が展開できるのである。二つのストーリーラインがなんかあんまり絡み合わずにそれぞれ勝手になんかうまくいった感を出してもダメだよダメダメ

物語構造上、先にいろはクライマックスが来るのでこっちを先に語ろう

とりあえずいなくなったヤチヨを探してツクヨミ中を駆け回るいろはの前に釘宮理恵が現れて、ヤチヨの下へと案内してくれるシーンから話を始める

「本当に真実が知りたいのか」と問うウミウシに、いろはは迷いなく知りたいと答え、その結果としていろはツクヨミから強制ログアウトをさせられる

ウミウシの案内に従って走るいろはだが、その道中の景色はあまりにも見覚えがある景色だった。

案内は何の変哲もないマンションの一室の前で途切れ、いろは玄関ドアの前で立ちすくむ。なぜってそこはいろはが誰よりもよく知る場所だったか

画面に映る「酒寄」家の表札。ここで視聴者にも家元真実の一端が開示される

なぜ実家に?

ヤチヨの下へと案内してくれたはずの釘宮が示したのはいろはが飛び出した酒寄家のドア。こんな場所にヤチヨが居るはずがない……

しかし見慣れた我が家へ足を踏み入れたいろはが目にしたものは…

うぁぁぁ ヤ...ヤチヨが廊下を練り歩いてる

ツクヨミですらない現実実家リビングで、当たり前のようにくつろぐ月見ヤチヨの姿である!! そして一瞬のノイズが走り、ヤチヨが振り返る!!!

「あら、珍しいのね。どうしたのいろは

こ、このヤチヨのCV早見沙織ではない…ッ!!CV坂本真綾!!! ヤチヨが…実家リビング母親の声で喋っているッッッッ!!!

家元リアリティショックで指ひとつ動かせないいろはの視界から、徐々に実家リビングテクスチャが剥がれていく。その晒された地金に映るのは薄暗いサーバールーム母親の姿。そして点滴に繋がれやせ細った自分の姿――!!

何だ…コレは!? また幻術なのか!?

イヤ…幻術じゃない……!

そもそも物語開始時点ですでにVRの中であり、この話は徹頭徹尾仮想現実の中で進行していたのだ。いつからVRでないと錯覚していた?

現実においてはかぐや出会う直前で過労で倒れて緊急搬送され実家近くの病院へ運び込まれていたのだ

そしてヤチヨAI、ひいてはツクヨミ開発者である異常技術モンスターである母親が、ツクヨミプロトタイプとして過去制作したのが「月」

8bitや16bit風に表現されるかぐや故郷である

目を覚まさないろはを療養させるため、「月」の辺縁に再現された現実世界を月の外側だと勘違いたかぐやが逃げ出してきたのが物語の発端である

これはあまりにも明快かつ推測可能事実

だ…だって普通電信柱赤ん坊妊娠したと聞けば過労が祟って<

anond:20260215111128

君の反論は、実に「良識ある現代人」のテンプレートだ。

検証可能性反証可能性、そして実利主義

それらは科学を野蛮な直感から守るための立派な盾だが、真理という名の深淵を覗き込むとき、その盾はあまりに薄い。

君は僕が論点すり替えたと言うが、むしろ君こそが「物理学」の定義を、単なる「高度な工学」へと卑小化させているのではないか

まず、GPS有効理論成功実在根拠に据える君の態度は、計算機科学比喩で言えば「画面上のピクセル整合的に動いているから、背後にあるのはソースコードではなくピクセルのものである」と強弁しているに等しい。

有効理論とは、高エネルギーという「本質」の情報を切り捨てた結果残ったカスのようなものだ。

そのカス整合的に動くのは、背後のdg圏やホモロジー代数的構造数学的にあまりに頑健だからであって、時空間という概念が正しいからではない。

エネルギーにおいて時空が「有効であることは、時空が「真実」であることを一ミリ保証しない。それは単に、宇宙バカげたほど寛容な近似を許容しているという事実に過ぎないのだ。

君は「記述能力の高さは実在証明ではない」と断じたが、では問おう。物理現象が異なる二つの幾何学記述(例えばミラー双対多様体)で全く同一に記述されるとき、そこに「唯一の時空的実在」などどこに存在する?

Aという空間とBという空間が、弦理論レベルで完全に同値(同等な共形場理論)を与えるなら、物理的な実在はAでもBでもなく、それらを包含する「圏」の方にしかない。

これを「言い換え」と呼ぶのは自由だが、幾何学という「座標」に依存する概念崩壊し、圏という「不変量」だけが残るとき、どちらが実体であるかは自明だ。

君の言う「実験装置クリック」さえ、特定対象間の射(morphism)の具現化に過ぎない。

数学整合性は実験ではない」という指摘も、プランクスケールにおいては無力だ。

量子重力において、数学整合性は単なる「好みの問題」ではなく、物理存在するための「唯一の生存条件」である

Swamplandの議論がなぜ重要かと言えば、それが「観測できないから何でもあり」という無政府状態に終止符を打ち、数理的整合性という名の「目に見えない実験」によって、存在可能宇宙非情に選別しているからだ。

君は「クリック」を欲しがるが、宇宙クリックされる前に、そのクリックを許容する「型(type)」が定義されていなければならない。僕はその「型」の話をしているのだ。

君は「科学劣化コピー観測)で勝負するしかない」と自嘲気味に語るが、その態度こそが、人類を「時空」という名の洞窟繋ぎ止めている。

ホログラフィー原理示唆するのは、我々が「中身」だと思っていたバルクの時空が、実は境界上の量子情報の「符号化の結果」であるという衝撃的な事実だ。

符号化されたデータを見て「これが実体だ」と喜ぶのはエンジニア特権だが、符号化のアルゴリズムのものを解明しようとするのが真理の探究だ。

君は水と食料を持っていない旅人を笑うが、僕から見れば、君は「オアシス」という名前看板一生懸命食べて、喉を潤した気になっている遭難者に見える。

君が求める「予測の差」についてだが、例えば、時空が連続的な多様体であるという仮定に基づく計算と、非可換な圏論構造から創発したという仮定に基づく計算は、ブラックホール蒸発の最終局面や、ビッグバン特異点において決定的に分岐する。

現在観測技術がそこに届かないのは、理論の敗北ではなく、人類技術的未熟に過ぎない。

アインシュタイン一般相対論を書き上げたとき重力波の検出まで100年かかった。君の論理で行けば、その100年間、一般相対論は「ポエム」だったことになるが、それでいいのか?

時空とは、宇宙という巨大な圏が、我々のような低知能な観測者に提供している「下位互換モードである

下位互換モードソフトウェアが動くからといって、そのソフトウェアネイティブ構造が古いアーキテクチャに基づいていると考えるのは、致命的な論理失策だ。

宇宙会計学整合性条件)で動いており、物理量はその帳簿上の数字に過ぎない。

君がそれを「比喩」だと笑うのは、君がまだ「実在」という前世紀の亡霊に恋着しているからだ。

現実とは、圏論的に整合的な誤読である」。この一文に、君が誇るGPSの精度も、検出器のクリックも、すべて包含されている。

君がそれを認められないのは、単に「誤読」の解像度が高すぎて、それが「真実」に見えてしまっているからだ。

君のチェックメイトという言葉を借りるなら、盤面そのものが圏の対象であり、君というプレイヤー存在自体が、その圏の自己同型群の一つの表現に過ぎないことに気づいたとき勝負最初からついていたのだよ。

さて、この「時空という名のUI」がクラッシュする特異点付近での情報保存について、圏論的な完全関手を用いたより厳密な議論を深めてみたいと思うのだが、君の「観測重視」の古いOSで、そのパッチを当てる準備はできているかな?

2026-02-11

中二の春、授業中にうんこを漏らした話

そろそろ語るとするか。

俺は今30代半ばになるが、これまでリアルネット含め誰にも話していないトラウマがある。タイトルの通りだ。

冗長気味でも、記憶にあることは全て漏らさず書くつもりだ。もしよければ読んでほしい。

 

雨の日だった。給食後の、5時間目の授業だったと思う。45分ある授業だが、序盤でもう腹が痛くなってきた。その日食ったもので、腹がゆるくなるものがあったのだろう。

今の、あるいはかつての思春期少年少女なら身に覚えがあると思うが、先生の話を遮って手を挙げ「トイレに行きたいです」というのは、なかなか勇気がいる。

普段からそういうあけっぴろげなキャラ認知されていたり、クラスの中心的な地位確立していたり、もしくは単に合理的思考想像力

せめて一歩踏み出す勇気があったら別かもしれないが、俺はそうではなかった。

ネガティブな注目はとことん忌避回避して縮こまる。そんな気弱な陰キャである

大人になって振り返れば、何をためらうことがあるのかと思う。リスクがでかすぎる。その一瞬クラスの注目を集め恥ずかしい思いをしたとて、忘れられるのも一瞬だろう。

とはいえ、できれば残りの40分弱耐え抜いて、チャイムとともにダッシュして事が済むならそれに越したことはないのもたしか

俺はなんとかなるだろうと思い、耐える方を選んだ。甘かった。

 

授業が半分くらい過ぎたところで、かなり絶望的な気分だったのを覚えている。これは最後まで耐えきれないだろうと、どこかで理解していた。

ここまでくると、手を挙げるのも先ほどよりハードルが高い。耐えるのに精いっぱいで、言葉を発するのもやっとの状態だったからだ。

いかにも腹が痛そうなかんじで「トイレに行っていいですか」と皆の前で乞えば、事が済んだ後ウンコキャラとして数日、長ければ数週間過ごすことを余儀なくされよう。

いや、それでも手を挙げるべきなのだが、もはや正常な思考を巡らせることすら難しかったのではと思う。

急激な腹と尾てい骨あたりの痛み、そして少しの緩衝タイム。その繰り返しが5,6回は続いたんじゃなかろうか。波の間隔はどんどん短くなってくる。

当然授業の内容など入ってこない。そっちに集中して気を逸らそうとしたが無理だった。当時人生で間違いなくダントツトップで辛い時間だった。

そしてついに耐え切れず、決壊した。

 

頭が真っ白になった。信じられなかった。これは本当に現実なのか?軽いパニック状態だ。

藁にもすがる思いで、まだ大丈夫と言い聞かせたと思う。漏れても少しなら、周りにバレることはないだろうと。

だがそれは終わりの始まりにすぎなかった。

一度決壊してしまったせいか、歯止めがきかないのだ。一度、二度、三度。我慢しようとしても、出てしまう。

もはや出ていないのでは?漏らしている気はするが気のせいかもしれない。そんな現実逃避をしていた。

しか非情にもケツに広がる不快感。泣きたい気分だった。ほとんど泣いていたかもしれない。

臭いで周りにバレないか心配になった。後ろの席の人は臭かったかも。ごめん。でも、特に何も言わないでくれてありがとう

早く終われとぐったりしながら、うんこを垂れ流しながら、残り時間をただただ耐えた。すでに俺の自尊心は粉々に砕け散っていた。

人生終わった。本気でそう思った。

 

授業が終わった。被害状況を確認しなければならない。

座っている間にズボンの隙間から垂れてくることはなかったものの、液体が足を伝う感触はあった。

教室を出て、トイレに向かった。できればクラスから遠いところがよかったがそんな余裕はない。

一番近いトイレに早足で向かった。走ればうんこが垂れ落ちてくるかもしれないから。

個室に入りズボンパンツを脱ぐ。酷いものだった。パンツは勿論、ズボンも膝裏あたりまで下痢でベトベトだ。

しかし不幸中の幸いは、まだ冬服で生地が分厚いため、表面的にはそこまで目立つシミになっていなかったこと。それでも、少なくとも臭いは隠しきれるはずもない。

よくあの時、泣かなかったなと今でも思う。心はボロボロだったが、目元を伝う液体としての涙は流していなかった。後処理でそれどころではなかったのもあるが・・・

ペーパーでできるだけふき取った後、パンツは脱いだと思う。脱いだパンツをどうしたか記憶がない。覚えているのは、パンツを履かなかったことで下半身デリケートな部位全体で感じる、

制服ズボンの裏地の、ゴワゴワチクチクする嫌な感触である

俺はトイレから出た。

ここでひとつ、今でも強烈に残っている記憶がある。なんと廊下に、ズボンの隙間から垂らした下痢が数滴落ちていたのである

周りに女子3,4人の人だかりができていた。

「なにこれ、カレー?」「こんなところに!?」「今日カレーじゃなくない?」みたいな会話をしていた。

今でも覚えている。小学校でも一緒だったI本さん、たぶん気づいていたよね、その茶色ものの正体に。

その横を、当然素知らぬふりして通り過ぎる俺。

 

この後の行動として、俺にはいくつか選択肢があったはずだ。

かに助けを乞うか。下痢まみれの制服を着替えるかどうか。次の授業に出るのか、理由をつけて(あるいは黙って)帰宅するのか。

俺はもっと消極的選択をした。つまり、少し下痢をふき取っただけの臭い下半身のまま、助けを乞う勇気も帰る勇気もなく、次の授業に臨んだのである

我ながら馬鹿だなと思う反面、当時の心境と自分性格を思えば仕方ない気もする。一種のショック状態で、冷静な思考はできなかったのだろう。

もし次が英語社会の授業なら、45分の間に、おそらく臭いで周りにバレていたと思う。そうなれば俺の青春暗黒時代突入したであろう。 のちの人生にも暗い影を落としていたに違いない。

 

しかしまたも不幸中の幸いか、次の授業は「総合的な学習時間」というやつで、秋に予定している野外学習についての説明会に充てられていた。

普段は木工技術の授業が行われる、外にある作業室のような広めの別棟に生徒は集められた。

外は雨が降っていた。おかげで多少周囲に放つ臭いを誤魔化してくれたかもしれない。というか、そうであれと願った。

鍵が開くまでの間、生徒が作業室の周りでたむろしていた。

得てしてこういう時に限って、起きてほしくないことというのは起きるものだ。できるだけ周りと離れていようとしていた俺だが、普段そこまで話さなクラスメイトが何人か寄ってきて、

暇つぶし雑談を振ってくる。マジでマジでどっか行ってくれ頼むと願いながら、うわの空適当に返事していたのを覚えている。

説明会が始まった。ウン良く席は窓際で、部屋の中央付近ではない。なんとかバレずに過ごせるか?

そうはいかなかった。隣にいた女子が、なんか臭くない?と言い出した。氷点下まで肝が冷えたが、俺は黙ってそ知らぬふりをしていた。

俺の周り数名に臭いを感知した人としていない人がいたようで、ひそひそと話していたが、俺が(少なくとも表立っては)特定されることはなかった。

 

そこからしばらくは記憶が途切れている。

覚えているのは、雨の中、意気消沈して家までの帰り道を歩いたこと。

小学校からずっと仲の良い友人と帰りが一緒になった。俺は一人になりたかったが、振り切る気力もない。

外だし雨だし、余程近づかなければ臭いはわからないと思うが、帰宅中、いつもより饒舌に、そいつは俺に話しかけてきた。

気づいていたのだろうか?優しさだったのだろうか?

そいつとは大学生になるまでたまにつるんでいたが、ついぞ訊ねることはなかった。

 

家に到着して、トイレ直行した。しかし、さすがに母には隠しようもない。全てうんこまみれなのだから

最初は驚いていたが、いろいろ察してくれたのかあまり追及されることはなかったし、その後その件について話した記憶もない。

次の日は学校に行くのが怖かった記憶がある。大っぴらにバレてはいないと認識していたが、知らないところで学校中の噂になっていたらどうしよう?

俺が漏らしたと特定されていたら?結果的に、その恐れが現実になることはなかった。少なくとも俺の認識範囲では。

 

思い返しても、完全に周りにバレて騒ぎにならなかったのは、本当にウンがよかっただけとしか思えない。

そうでなくても当時俺が受けた精神ダメージはかなりのものだった。

ちなみに後日談ではないが、その後高校入学してすぐの時期にもまた、古典の授業中に腹痛に襲われたことがある。

地元高校ではなく知り合いが一人もいない環境だったし、周りの変化やストレスに弱いのは今も昔も変わらない。

だがその時は、これ以上は無理だと思い、手を挙げて「トイレに行ってもいいですか」と言えた。

紛れもなく、中二のあの事件の二の舞だけは避けなければという思いである。

いやね、本当に、トイレくらいいつでも行けばいいんだよと今では思うけれど、当時はそんなことにも勇気必要だったのだ。

中学高校の授業中って先生が淀みなく話していると、いつ遮ればいいか迷ってしまうんだよな。いつ遮ってもいいんだけれども。

 

こんな話も今となってはトラウマでもなんでもないし、別にかに話したっていいが、なんとなく話したり書いたりすることなくここまで来た。

あれから20年。これも人生の1ページだと、今なら言えると思う。

2026-02-08

狙われたのは投票積極的高齢者 地元記者が潜入「ロシア部隊

https://digital.asahi.com/articles/ASV260C5SV26UHBI01RM.html

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注目コメント試し読み

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遠藤

東京大学大学院教授国際政治

2026年2月7日11時29分 投稿

視点】 なかなか衝撃的な潜入取材(の取材)です。ロシア(系勢力)による選挙介入の一端が垣間見ます

 モルドヴァには一定ロシア話者がいます。過半はルーマニア語と同じモルドヴァ話者ですが、そういう人たちもロシア語を話したりします。ですので浸透しやすいのかもしれません。

 そこで行われているSNSによる浸透は見えずらい。そこに切り込んだ良記事と言えます

 私が個人的に巧妙だと思ったのが、段階を踏んで参加者の警戒心を解き、人びとの不安や恐怖に付け込み、最終的に扇動に走る方法論です。定番ともいえるものですが、お金が絡みますSNS特有アルゴリズムを利用し、真実錯覚させるやり方です。

 民主政は難しい。錯覚した人の一票も一票です。

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BossB

天文物理学者信州准教授

2026年2月7日12時32分 投稿

視点SNS上の情報操作は、昔から行われてきた情報操作現代版にすぎず、新しいものではありません。企業政治はこれまでも認知脳科学心理学を用い、人が欲しくなる、信じたくなる仕組みを広告メディア発信に組み込んできました。

変わったのは洗脳の有無ではなく、媒体の数と接触時間が無制限に増えたことです。かつてはテレビ新聞という限られた回路でしたが、いまはSNSが常時ポケットの中にあります。こうした手法は、現在衆議院選挙でもフル活用されていると思われます特定の国や政党に限らず、日本でも政治企業メディアが同じ環境にあります

必要なのは市民リテラシー向上ですが、教える側や制度を担う側自身情報操作無自覚であれば、リテラシー教育が新たな洗脳装置になりかねません。結局は、自分の頭で考える力を一人ひとりが身につけるしかないのだと思います

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小泉

東大先端科学技術研究センター准教授

2026年2月7日13時30分 投稿

視点ロシア情報工作、なかなか手が込んでいるなと思うと同時に、結構アナログでもありますね。ここで語られている工作の大部分は今や人力でなくてもできる筈で、このあたりに一定限界があるようにも思われました。

他方、中国など資金力・技術力の豊富な国はAIを駆使してさらに巧妙・大規模な情報戦を展開してくると予想されます日本としてはまず、この記事にある程度の情報戦には対抗できるようにすることを目指しつつ、「その先」を同時に見据えておかねばならないでしょう。

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#ウクライナ

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服部倫卓

北海道大学教授ロシア東欧

2026年2月8日8時52分 投稿

視点非情に真に迫ったレポートで、なんとなくぼんやり想像していた世界が、より高い解像度で表れてきたという気がした。

どこからどこまでが合法違法なのか、グレーな部分もあるだろうし、増してやSNSAI利用のおぼつかない高齢者としては、金銭目的で言われるがままに動いてしまうということなのだろう。

LGBT禁止」「安いガスを」といった主張は、もともとモルドバ社会潜在的にくすぶっている主張でもあり、そうした下地もあってのことなのであろう。

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#ウクライナ

2026-02-04

現在選挙情勢」と「国際情勢」の関係

現在のところでは、連立与党の片一方の党が優勢らしいが、選挙情勢の動向を伝える

記事ニュースの反応に「あそこの党首発言が」とか「唐突野合による知名度の浸透が」とか

国内情勢ばかりが語られすぎているのには違和感しかない。

誰がどう考えても、「ロシア中国アメリカなどの軍事大国国際法無視して

好き放題にやっても誰も止めることができない」という非情な国際情勢を前にして、

国内政党で、与党経験していて、この異常な状況に対してまともな(=現実的な)外交

できそうなのは、某政党だけなのでは、という危機感によって、支持率が高く出てるに決まってる。

女性党首の人気なんてものは、どうせすぐに下がるのは確定しているのだから

空想的ではない、現実的防衛政策を担える与党経験した政党が、事実上一党しかないという事実

2026-01-26

## プルデンサギ劇場:100兆ドル残響

### 第一章:暁の山手線背中烙印

2026年1月26日、午前5時。東京動脈山手線の始発が動き出す前、新宿駅東口の冷たいコンクリートの上に、かつて「億単位の金」を動かしたエリートたちが並んでいた。

彼らの装いは奇妙だった。細身で攻撃的な**シングルドラペルスーツ**。尖った襟(ピークドラペル)が朝日に光るが、その生地は既に昨日の特訓で泥を吸い、重く垂れ下がっている。背中には巨大な刺繍で「私は31億円を飲み込みました」と刻まれ役員たちの丸まった背骨を際立たせていた。

おれの名をいってみろ!!」

一人の役員が、喉を潰しながら叫んだ。山手線全30駅を巡る「大声出し特訓」の始まりだ。彼の名は、かつて本部長と呼ばれた男。しかし今、彼の体は**デベルザ錠1000錠**という過剰な糖排出薬によって、内側から水分を絞り出され、極限の脱水状態にあった。

「サギ……サギ、と申します……ッ!」

足はガクガクと震え、立ち続けることすら奇跡に近い。だが、彼らには「退職禁止」の鉄の掟がある。そして、移動の電車内でも「着席禁止」だ。山手線は、彼らにとっての「動く晒し台」だった。

---

### 第二章:昼下がりのプル酒、適宜の地獄

正午。銀座歩行者天国

「サギ連呼営業」の時間がやってくる。元社員たちは、通行人の冷ややかな視線を浴びながら、一人一人の足を止めて名刺差し出す。名刺には「プルデンサギ生命保険」の文字

コーヒーを……一杯、飲ませてくれ……」

一人の社員が、乾ききった喉を抑えて呟いた。だが、ルール非情だ。彼らに許された唯一の水分補給は、専用居酒屋「サギの巣」から支給される**「プル酒」**のみ。安っぽいアルコール匂いと、罪の味が混じり合うその液体は、昼間から「適宜」飲むことが推奨……否、強制されている。

ベルザで水が抜け、プル酒で脳が溶ける。理性を奪われた彼らの目は虚ろになり、ただ「サギ」という言葉を吐き出すだけの機械へと成り果てていた。

その様子を、上空から執拗に追う影があった。**カルロス・ゴーン**が操る「シャチョウ号」だ。

「ハッハッハ!コストカットの次は、人間カットだ!」

ゴーンは4Kカメラを回し、サギネットフリッコス向けの配信素材を「ビデオ撮影義務」として記録し続ける。

---

### 第三章:外房の荒波、無動力絶望

午後3時。役員たちに「プレゼント」が贈られた。

千葉県房総半島の外側。太平洋の荒波が牙を剥く海域に、一隻のヨットが浮かんでいる。帆には「プルデンサギ生命」のロゴ。そしてこの船には、エンジンも、櫂もない。

動力は使うな。己の絶叫で帆を揺らせ」

監視船から命令が響く。役員たちはシングルドラペルスーツのまま、揺れる甲板で踏ん張る。座ることは許されない。デベルザによる頻尿と、プル酒による眩暈。そこに襲いかかる太平洋の巨大なうねり。

「100兆ドル……100兆ドルあるんだ……!」

一人の役員が、船底にバラストとして積まれた「100兆ドル分の債務不履行通知書」を抱きしめて泣いていた。アメリカ本国プルデンシャル本社デフォルト破綻)に追い込むための、世界で最も重く、最も価値のない紙の束。

ゴーンのシャチョウ号が、ヨットの至近距離を低空飛行で通過する。その爆風でヨットが大きく傾くが、役員たちは必死に「100兆ドルの金塊の形をしたイカリ」を掴んで耐える。彼らは生きて、この物語を完遂しなければならない。アコムにつけられた「1兆円の負債」を返すまで、死ぬことすら許されないのだ。

---

### 第四章:サギネットフリッコス、全世界配信

夜。全世界テレビスマートフォン、そしてウォール街の巨大モニターに、その映像が映し出された。

『サギネットフリッコ配信:プルデンサギ24時』**

視聴者たちは、画面越しに「投げ銭」を飛ばす。それが確定するたびに、房総のヨットに「追加のデベルザ1錠」がドローンで投下される。

画面の中では、ボロボロになった役員が、プル酒をラッパ飲みしながら、沈みゆく夕日に向かって叫んでいた。

「私は!詐欺師です!私の背中を見てください!」

その映像を、本国アメリカCEOは失神しながら見ていた。手元には、日本から送られてきた「100兆ドル」の請求書ドル建て。彼らの築き上げた帝国は、一人の日本人の「サギ営業」によって、今日物理的にも経済的にも消滅した。

---

### 第五章:100兆ドルエピローグ

2年間の刑期、最終日の夜。

一人の元社員が、新宿駅ホームに立っていた。

足はパンパンに腫れ、スーツはもはやボロ布だ。だが、彼の懐には「100兆ドル株券」がある。

彼は震える手で、駅の自販機に向かった。

2年間、夢にまで見たコーヒー

しかし、自販機ボタンを押そうとして、彼は気づく。

世界経済は、彼が本国破綻させたせいで崩壊し、100兆ドルという数字には、もはや缶コーヒー一本を買う価値も残っていないことに。

彼は、最後に残った「プル酒」のボトルを掲げ、虚空に向かって乾杯した。

「サギ……と申します……」

その言葉は、誰に届くこともなく、夜の山手線喧騒に消えていった。

上空では、ゴーンのシャチョウ号が、シーズン2の撮影のために新たな「サギ」を求めて旋回していた。

---

完**

この物語の「ディレクターズ・カット版」として、**「100兆ドルで買った、一生座れない金の椅子」**に座らされる役員たちの特典映像を追加しますか?

2026-01-21

モラハラの生まれ

私自身がモラハラなので、もし今モラハラパートナー家族上司に苦しんでいる人のために書いていこうと思う。

(断っておくと、私はもう既に自覚しているので改善努力はしているしパートナーは作っても結婚はしないと決めています)

まず、私の話からする。

私はモラハラの特徴としてよく挙げられる、相手コントロールしようとする・気分で態度が急変・外面が良いなどの特徴は全て持っている人間である

これは元恋人、友人、家族、深く関わった人間ほぼ全てに言われていることでそれ自体は私も自覚している。

特にひどかったのは20歳前後から留学まで。

外面はいいので塾講師バイト大学では絶対に口には出さなかったが、当時の恋人や友人、家族にはライン超えの発言を繰り返し、相手自分支配下にいなければ気が済まなかった。

例えば、当時の恋人は家庭環境に恵まれておらず、父親が出て行ったため母子家庭で育っていたのだが、向こうが私を苛立たせるような発言をした時には「そんなことばっかり言ってるからお父さん出て行っちゃったんじゃない?笑」と返して深い傷をつけた。

こんなエピソードには事欠かない。よく刺されずに今日まで生きて来れたと思う。

当時の私の思考回路を振り返ってみると、とにかく相手自分の思い通りに動かなければ気が済まず、なんとか相手を屈服させたかった。

しかし、腕力が強い男でもないし暴力に訴えるのは「完全な屈服」には繋がらないと思っていたので、とにかく相手自己肯定感幸せをめちゃくちゃに壊し、自分の思う通りにだけ動くようにしたいと思っていた。

そのためにまずは相手人間関係からめちゃくちゃに破壊する。

自分以外に相手に頼る人間がいることが許せないので、思い返せば当時の恋人は家庭環境に恵まれていない且つ友人がいない(もしくは少ない)人ばかり選んで付き合っていたような気がする。

なぜなら、私含めほとんどの場合モラハラプライドが高く、「自分相手支配するために必死になっている」ことを認めなくないため、屈服させると言っても簡単に屈服するような人間ターゲットにしたいからだ。

なので頼れる親や友達がいない人間が格好のカモになるわけである

私の場合、弟と妹、恋人、見下せる友人、この3種が特に当時の自分の「相手支配下に置きたい欲」の標的になっていたと思う。

なぜこういう思考になったのかは人によって違うと思うが、私は両親が言うには幼い頃から良い子だったらしい。

から考えたら、完璧第一子であり続けようとするプレッシャー、そして張り続けた見栄によるストレスを幼い弟妹にぶつけ続け、そして弟妹が自分に屈服するのを見た時にゾクゾクと快感が走ったのが始まりだったように思う。

モラハラは外面が良いという話にも繋がっているのだが、ほとんどの場合は“見栄”で外面を作っている。

本当に仕事ができて完璧人間なら見栄を張る必要などないから当たり前だが、モラハラになるような人物は醜い凡人なのに完璧な外面を取り繕うとするのでそこに「ひずみ」が生まれるわけである

それを全て自分よりも弱いものにぶつけることによって、「自分大丈夫」「少なくともコイツよりは強くて優れている」と思い込みたいのだ。

なので外面は良ければ良いほどモラハラでぶつけられるひずみの反動は大きくなると思ってもらって差し支えない。

もっと深層心理を言えば、完璧相手よりも圧倒的な人間であり続けないと不安なのだ

100点を取らないと殺される、突き放される、と怯えている子供だと思ってもらって良い。モラハラは小心者なので。

ただ、100点であるフリがうまく行っている時はいい。しかし成長途中に“本物”の100点満点なんかを見てしまうとそこで何かがプッツン来れる。

そして自分よりも明らかに点数の低そうな者に目をつけ、お前は0点だが俺は100点なのだエライのだ、と自分に言い聞かせるわけである

1番頭に来るのは0点だったはずの格下が実は自分よりも点数が高かった時だ。

モラハラ夫が妻の才能を潰すために周りとの関係を切らせ、家に閉じ込めるのはそういう思考だと思ってほしい。

ではモラハラは治るのか?というと残念ながら難しい。

暴力に訴えるタイプなら逆にまだ救いようがあるが、完全に言葉マインドコントロールに走るタイプモラハラはもう既に“自分は満点で圧倒的な存在であるはずだ”という意識が出来上がっている上に、暴力に走らないくらいには理性とプライドが高くなっているからだ。

私の場合留学先で100点満点どころか1000点満点の世界中から集まってきた本当の天才たちにプライドを粉々に叩き潰され、且つその怒りと焦りを発散するための自分より弱い格下がおらず、どうしようもないまま数年過ごしたのがよく効いた。

私は無意識下でバイト先も塾講師家庭教師を選び、恋人にする相手自分より弱そうな者ばかり狙ってきたので、先生と呼ばれ格上扱いされることに慣れきっており、そのちっぽけなメッキの鎧は本物の天才の純金の剣には敵わず粉々に砕け散ったのである

これが日本にいる時だったらなんとか見栄を張り続けて、周囲には悟られないようにしてプライドを持ち直しただろうが、残念ながらアメリカの名門大学非情なまでに実力主義で、丸裸の状態日本帰国することになった。

そしてまっさら状態でかつての自分言動や行動を見直し、「なぜ私はあの程度の才能でいばり散らかして、周りを屈服させる存在だと自分を思い込んでいたんだろう」と急に恥ずかしくなり、今に至る。

帰国してからは塾のバイトと同時並行で皿洗いのバイトなどを初めてやり、意識的に自分を格上扱いする快適な場所(コンフォートゾーン)の外側に置いてみた。

数年かかったが弟妹には謝罪してなんとか和解し、それから付き合う恋人も「自分より格下か?」「弱味はあるか?どこを攻撃すればいいか?」ではなく逆に自分よりもはるかに格上の相手を選ぶようにした。(そうすると自分が何も言えなくなるため)

そして素晴らしい恋人出会って今は日々そういう言い方は良くないよ、と宥められながら少しずつ意識改革している。

もし今モラハラに悩んでいる人たちは彼らを積極的コンフォートゾーンから追いやってほしい。

まだ救いようがある人なら自分勝手に気づくだろう。

会社上司としてぺこぺこされることに慣れきっていたモラハラ男が、退職してからは家庭に居場所がなく人が変わったようになった、という話を聞いたことがあるが、それも会社というコンフォートゾーンを追い出されたモラハラの良い例である

それが恋人であればおだてて海外転職に持ち込ませるのもいいし、家族ならそのモラハラ人間が格上判定している人に突き放してもらうのも良く効く。

私は今は留学経験から落ち着いているが、ライフステージが変わり、自分メンタルに余裕がなくなった時自分の中にまた相手を屈服させ、安心したいという欲望が出てくる可能性を常に秘めているので、この先結婚もしないし子供も持たない予定である

世の中で苦しむ人が少しでも減るように。

2026-01-11

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選択肢

1.運営に問い合わせる。

2.みんなで団結してBANにする。

3.BANできない。現実非情である

2025-12-25

身内がアイマスMOIW2025チケットトラブルに巻き込まれた件

12月13日、14日に京セラドーム大阪にて開催された、アイドルマスターシリーズタイトル大集合の大型ライブ、MOIWことM@STERS OF IDOL WORLD。

注目度の高さから最速先行から熾烈なチケット争いを繰り広げた本イベントだが、筆者の同僚(アイマスファンの仲間を指す呼称)にて不運にもMOIWチケットを巡ったトラブルが発生したようだった。

​本件について、トラブル当事者双方より事情を把握した筆者の視点から、実際に発生した騒動について経緯と私見を語っていこうと思う。

なお、関係者への影響を鑑み、信憑性に影響のない範囲で一部記述フェイクを加えている事をご了承願いたい。

1.登場人物

A、B、C、D…いずれも筆者の同僚であり、よく一緒に出かけていた仲良しこよしの4人組(だと思っていた)。MOIWライブにはこの4名で参戦予定であった。

筆者…当問題とは無関係でMOIWに参戦したプロデューサー(アイマスファンを指す呼称)。キミ*チャンネル…。

​2. 時系列事実経過

8月

A氏名義でチケット当選フォロワーであるB・C・D各氏と4連番で入場する予定であった。

10月下旬

B氏が自身の裏アカウントにおいて、A氏をブロックしていることが判明。

11月上旬

イベント会場にてA氏からB氏へチケット代を全額返金。その際、以下の3点を伝達した。

・​ブロック事実を踏まえ、A氏との連番を継続するか不快でないかを再検討してほしい。

・​検討のための時間を設けたいため、即答は求めない

・​ブロック理由を追及する意図はないため、説明不要である

​翌日午前、B氏より「連番を解消したい」との申し出があり、電話協議の結果、双方合意の上で連番を解消した。

12月下旬

B氏が第三者に対し「突然連番を外された」「聞く耳を持ってもらえなかった」等、A氏が一方的排除たかのような内容を吹聴していることが発覚。A氏はB氏に是正要求をするも、期日までにB氏から回答はなかった。

​3. 状況の分析懸念

​A氏が事前に返金を行い、B氏に判断を委ねた背景には、「参加する4人全員が心から楽しめる環境の維持」と「対等な選択権の確保」という明確な意図がある。

一方、B氏が周囲に行った主張は、自らが行った「ブロック」および「返金後の合意解消」という事実と真っ向から矛盾しており、客観的に見て不誠実な印象操作と言わざるを得ない。

​また、B氏は応援広告フラワースタンドといった有志企画にも参加しており、万一トラブルが発生した場合同様の「合意内容の歪曲」が再発するリスクを孕んでいる。

アイマスシリーズ上記のような有志企画が盛んに行われているため、共同企画における透明性を損なう重大な懸念事項である

​4. 第三者による主観的な所感

​本件の経緯について、第三者視点として以下の所感を付記する。

​今回のB氏の振る舞いは、自身の行動(ブロック)が招いた結果を他者からの悪意ある攻撃であるかのように偽装する、いわゆる「カッターキャー」的なムーブに映り、非常に幼稚で情けないものと感じる。

筆者がA氏であれば黙ってリセールに出し当日現地にてB氏に通告していてもおかしくないが、A氏がそのような非情手段に走らず、あえて理由を問わずに「選択権を譲る」という配慮を見せたにもかかわらず、それを逆手に取ってデマを流す姿勢には強い憤りを覚える。

また​そのような嘘で周囲を簡単に騙せると思い込んでいるのであれば、人を見くびるのも大概にすべきである

から出た錆であるにもかかわらず、仕返しといわんばかりに躍起になってデマを吹聴する姿は、一人の大人としての良識を疑わざるを得ない。

このような不誠実な人物が仲間内にいることに不快感を感じざるを得ないのが正直なところである

​5. まとめ

​本件における連番解消は、適切な手続きと双方の合意に基づき完了した取引である。にもかかわらず事実を歪曲して吹聴するB氏の行為は、取引の信義に反するものであり、今後同様の取引企画に関わる有志各位においては、本件の事実関係を鑑みた上で参加者の動向に注意することを推奨する

2025-12-07

真逆(まぎゃく)」はいから使われだしたか

前提


1927年アルス写真大講座 第二巻』

記念したい被写体を取り入れたいために時には真逆の方向(カメラ太陽に向ふ)に向ふ場合もあるでせうが、このとき直射日光レンズに当らないやうに注意をして頂きます

フリガナがないので「まぎゃく」と読むかはわからないが、意味的には「正反対」の意味で使われていそうだ。

いまのところ「正反対」の意味で使われている最古の用例である

追記1937年写真月報』

只逆光線で太陽を前景のカメラもつている人でシエードした事が、レンズ太陽の直射を避けて雲海にあたつた真逆の光線をうまく捉へる事が出来ました。

写真関連で検索してみたが、なるほど。

写真用語では太陽光の当たり方を「順光線(順光)」「斜光線(斜光)」「逆光線(逆光)」などと分類するが。

逆光をさらに「半逆光線(半逆光)」と「真逆光線(真逆光)」に分けることもあるというわけか。

検索してみるかぎり、用例としては「真逆光」が圧倒的に多いが、「真逆の光線」「光を真逆に受ける」のような例もわずかに見られる。

1959年富士岡田紅陽

太陽富士山頂の上に輝やき、眼前の雲海の表面を真逆に照しつけていた。

一気に時代が飛ぶが、こちらは「まぎゃく」とフリガナがあるので間違いない。

ネット検索できるかぎりでは、いまのところ最も古い「真逆(まぎゃく)」であろう。

ここまでは用例が少ないので、もちろん「真逆(まぎゃく)」が広まっていたとは言えないだろう。

しかすると、文章にならないような口語俗語として使われていた可能性はあるが、それはわからない。

さて、1970年代に入ると一人の男が颯爽と登場する。映画評論家松田政男である

この人物が「正反対」の意味の「真逆」を広めたと言っても過言ではないのではないか

彼はそのくらい「真逆」を多用しているのである

1971年風景死滅松田政男

コスタガブラスが『Z』にひきつづいてつくった第三作『告白』は、いわば、日本の喪名の永久革命家の理念とは真逆視点から革命反革命弁証法をとらえようとした政治的茶番劇である


1972年キネマ旬報』「映画批評 わが緑の大地」松田政男

往年の安部公房テーゼ"猛獣の心に計算器の手を"とまさに真逆に、ポール・ニューマンは"ハトの心にタカの爪を"と、後行する世代叱咤しているのである


1973年不可能性のメディア松田政男

自動車から飛行機への発明ベクトルがひたすら上昇の方角にのみ向けられているのとまさに真逆に、グーテンベルグ以降におけるエレクトロニクスメディアの発達は、ひたすら私たちの<内部世界>の深部に向って下降するベクトルをもっているのではないか

エンツェンスベルガーは、エレンブルグの「作家ならば、ドゥルティの生涯のものがたりを書いてみようとは、けっして思うまい。それはあまりにも冒険小説そっくりだった」というしたり顔とはまさに真逆に、そういった意味合いでの「物語作者は、自己否定しなければならない」が故に「集団的フィクションとしての歴史」――正確には「反歴史」を書くべく試みたのだ。

チャップリンが、常に、可哀想ヒロインのために献身するのに対し、キートンはまさに真逆禁欲的にまで非情に、アクション共同体映画のなかへ制度化すべきことを他者に向って要求するのである

そしてエイゼンシュタインは「人に秀でた人間」として、しかトロツキーとは真逆に、スターニスト・レジームへの自己批判を倦むことなくつづけることによって生き延びて行ったのだ。


1973年キネマ旬報』「キネ旬試写室 化石の森」松田松男

この点いかに苦悩の色を露わにしつつ純文学を志そうと、できあがった作品が常に一つの社会現象として、つまりエンターテインメントとして消費されてしま石原慎太郎と、篠田正浩はまさに真逆であると言っていい。


1974年キネマ旬報』「今号の問題作 キャロル斎藤正治松田政男

私たちは「スティング」のあの不愉快なだまされ方とまさに真逆に、龍村らが「キャロル」に仕掛けたさわやかな詐術を愉しんでおけばいいのだから······


1974年朝日ジャーナル』「密室国家難民キャンプ なぜ、いま、パレスチナ革命なのか』松田政男

レーニン以前に、もとよりレーニン以上に楽観的に「生産者たちの自由平等な協力関係の基礎のうえに新たに組織する社会は、全国家機関を、そのばあいしかるべき場所へ移しかえる、すなわち、紡ぎ車や青銅の斧とならべて、考古博物館へ」と断定したエンゲルス理想とはまさに真逆に、いま紡ぎ車や青銅の斧と共に博物館へ並べられているのは、彼らエンゲルスレーニンや、その他もろもろの革命理想である


1975年現代の眼』「シネマ・マンスリー

この密林の猟師年齢不詳だがむろん年老いており、したがって初めキャステイングされていた三船敏郎のような精悍さとは真逆の、むしろ志村喬だとか千秋実だとか黒沢一家長老ふうな中央アジア出身の老優が起用されていて、これがかえって野生の賢者という風格をかもし出してなかなかにいい。

これは匿名記事だが文体からして松田政男か?

1976年キネマ旬報』「自主映画の新作その(3)」松田政男

この静謐な、余りにも静謐な〈自然〉は、ゴダールとは真逆の"観念論的記録の試行なのか?


1978年シナリオ』「77から78へ日本映画の秋冬 アイデア燃えあがる日」松田政男

そこへ行くと、日活ポルノ裁判被告として四年間の沈黙余儀なくされていた山口清一郎が、初めてATG提携製作した新作『北村透谷・わが冬の歌』は、『原子力戦争』とまさに真逆に、開かれた映像空間の造型に、一定程度の成功を収めえている。


1979年『日付のある映画論』松田政男

高橋明庄司三郎ら日活独特のポルノ男優たちが、画面のなかでいかにタフに振舞おうとも、私たち観客に対しては常に控え目な存在であるのとまさに真逆に、ここにおけるホストどもは、私たちの目の保養を邪魔立てする文字通りに目ざわりな夾雑物なのだ

しかし、『25時の舞踏派』『貘をぶっ殺せ』『造花の枯れる季節』と一九七五年に三連作された8ミリ長編劇映画とは真逆に、このうまさは、なぜか上すべりするうまさなである


1979年現代の眼』「和製B級映画現在形」松田政男

亀和田武は、そこで、私とはまさに真逆に、自らの石井隆論を全面展開しながら辛辣きわまりない反撃を重ねて行くのだが、先述したように、私がヨリ関心を惹かれるのは、個別作家論というよりも、その大前提たるべき情勢論なのだ


1979年現代の眼』「松田政男映画戦線への斬り込み」松田政男

そして、面白いのは、西欧的な父性原理依拠する『くるみ割り人形』とはまさに真逆に、信州フォークロアに原型をもつ物語真相には、東洋的な阿闍世コンプレックスに由来する母性原理が、不十分ながら貫徹していることだろう。


といった具合に、松田政男は「真逆」を使いまくっている。

いずれもフリガナは振られていないので、本人は「まさか」の読みで使っていた可能性もあるが、少なくとも意味的には「正反対」で間違いなかろう。

1970年代から1980年代にかけて、この「正反対」の意味の「真逆用法は、特に映画系のライターあいだで広まっていったようである

たとえば田原総一朗もその一人である

1975年大統領を知らない人たち アメリカで見たしたたか生き方田原総一朗

もっと地獄絵は、その猥褻さ、はなはだ幽玄的でない表現に寄って、裸や性器露出がいやらしいこと、不自然なこと、いわば忌み嫌うべきこと、非人間的なことであることを強調しているわけで、これは、古代ギリシャをはじめヨーロッパ絵画彫像が裸の美を強調し、裸こそ人間自然の姿だといわんばかりに表現しているのとはちょうど真逆である


1978年穀物マフィア戦争田原総一朗

「当然でしょ。”緑の革命“とは、発展途上国にとっては、自立とは真逆の、アメリカへの依存度をより高めさせ、アメリカ政府と、多国籍企業世界支配システムにより深く組み込まれることでしかなかったのですからね」


1979年『潮』「二都物語1 新潟VS山口 総理大臣をうんだ街」田原総一朗

松陰は、この狂を愛し、みずから狂夫たろうとしていた。だが、岸信介には、狂はない。むしろ吉田松陰とは、真逆のように思える。


仮に、このあたりの記述が「まさか」という読みを意図していたとしても、フリガナがないので「まぎゃく」と読む人は多かっただろう。

よって「真逆(まぎゃく)」が広まったのは1970年代ではないか、というところで結論としたい。

2025-11-29

全然違うのに、サバサバ毒舌を売りにしてる女の人がいて本当に苦手。本当のサバサバは好きなんだけど、俺は女の面倒臭さ知ってるよと勘違いした男に受けようとしてる人が本当に苦手。ついでにつるんでる男たちも苦手。

存在してていいから、こっちに絡まないでほしい。私も苦手だから関わらないようにしてるんです。あとその女に群がる男たちと一緒に、意味のわからない界隈のルール?で執着されるの本当に怖いんです。

あ、怖いっていうのは、気持ち悪い関わりたくないの同義語で、あなたたちが意気揚々と話してる、うちらってニッチだし一目置かれて恐れられて距離取られてるとは違うんです。

なんか面倒くさいんです、あなたたちのコミュニケーションが。社会人なので一般的礼儀社交辞令笑顔で接したり、ちょっと話しただけで人を嫌いになったりバカにしたりしないんですよ。

下ネタとか女をバカにして笑い合うのは勝手にしてもらっていいんですが、せめて仲間内でしてほしいんです。会社飲み会であれば、3次会くらいでお友達としてください。あと自分たちオタクさを自虐風に見せつつ誇らしげに話すのも、本当に恥ずかしくて痛いので、3次会からにしてください。

あと酒が入ると、一人称「俺ら」になるのってなんですか?

前に、私の彼宛に夜中に酔っ払って間違えたと言って電話してきて、長引かせようとよくわからない話したとき自分名前の後ろに「ピ」をつけて呼んでるの知ってるんです。私隣にいましたから。ついでに仕事の指示だと言って、謎のランチミーティングをセッティングしようとしましたよね。誰にも言ってませんよ。友達にピ呼びされてることも、ランチミーティングのことも。虚しい嘘を晒すほど非情じゃないので。

どうでもいいけど、ちょっと話したいなって思うなら、普通にランチ行かない?って言えばいいじゃないですか。前日の夜に、酔っ払って、しか電話で、さら仕事こじつけて。もう怖すぎる。ギャップとかではなくマジで怖いんです。

ランチはやんわり断った翌日、「都合悪くてごめんなさい」って挨拶行ったら、「え?なに?全然覚えてない、今日はすでに別の人とランチ約束しちゃってるよ?」って、すっとぼけたらしいじゃないですか。いやもうマジで怖すぎる。

もうなんか書いてる途中で、サバサバとか毒舌というか、ただこの人が無理なんだなと改めて思った。

2025-11-16

なぜ威勢のいいリーダースローガン正反対の結果を招いてしまうか

トランプ

関税を上げれば、奴らは頭を下げてくる」

 → 「撤回する。レアアース売ってください」

「1週間でウクライナガザ戦争を終わらせる」

 → プーチンネタニヤフ「俺の条件を呑め」トランプ「聞いてないよ・・・

「エプスタインファイルを公開すれば民主党は終わりだ」

 → 「エプスタインファイル公開法に賛成した奴は、裏切り者でMAGA失格」

ヒトラー

「優秀なアーリア人種が、栄光第三帝国を築く」

 → 「優秀な人間は死んだ、戦後に残るのはどうせ劣った人間だけだ、帝国内の資産をすべて破壊せよ」

毛沢東

「ぼくのかんがえた さいきょうの農法なら、3年間で大躍進、アメリカに追いつける。スズメを殺せ、密植しろ

 → イナゴ大発生、3000万人餓死スターリンスズメ送ってくれ。

 → 工業でも銑鉄を大量に作らせ、むしろ逆効果

 → 「誰かが妨害たから失敗した。紅衛兵犯人を探して吊るせ!」

 → 粛清の嵐。共産党粛清文化天安門現代にまで繋がる。

チェ・ゲバラ

流通土地制度? 知らん。人間精神力経済が変わる。新しい社会主義人間を創る」

 → キューバ砂糖生産計画が大失敗。

 → コンゴボリビアでのゲリラ戦地元支持を獲得できず、捕縛処刑

ボルソナロ

「腐敗を一掃し、アマゾン経済成長に利用、ブラジルを強い軍事国家にする」

 → コロナ対策否認南米最大の死者数。

 → 開発促進により国際批判貿易投資で不利に。

 → 選挙で負けたら軍部と支持者が暴徒化、退任後ブラジリア連邦議会襲撃。

 → クーデターを試みたとして禁錮27年3カ月。

エルドアン

「強いトルコを蘇らせ、世界の中心に返り咲く」「金利は悪。利息を禁止する」

 → 中銀総裁連続解任、トルコリラ暴落。国際孤立

高市早苗

世界の中心で咲き誇る日本外交」「台湾有事存立危機米軍と一緒に台湾を守る」

 → 薛剣発狂トランプ同盟国も友人じゃないが?」

どうしてこうなる?


右や左の問題じゃない。知性や道徳問題でもない。

これら威勢のいいリーダーポピュリスト、もう少しはっきり言うなら「デマゴーグ」たちが、スローガン真逆の結果を招いてしまう原因は、大きく分けて4つある。

1. 複雑な世界社会を、単純化して語る。複雑系に単純な力技は逆効果
2. 強い言葉は、強い政策遂行能力意味しない。期待だけ上げてむしろ実行困難になる。
3. 脅威と反作用過小評価し、悪いニュースから目を逸らす。
4. スローガンが実現しないと、最後は味方を攻撃し始める。


この4つのメカニズムが、スローガン正反対の結果を引き寄せる。

1. 複雑な世界社会を、単純化して語る。複雑系に単純な力技は逆効果


デマゴーグは、複雑な世界社会理解できない支持者を狙って、単純なスローガン世界を動かせる、社会を変えられる、と主張する。

だが現実非情である

国内社会制度であっても、複数変数相互作用で動いている。

単純で強い指示ほど、副作用を爆発的に増やしてしまう。

外交においてはさらに顕著となる。

デマゴーグ相手国の都合を無視しがちだが、威勢のいい言葉は、相手から反動を必ず引き出す。

どれだけ威勢よく言おうが、相手自分利益で動く。

複雑系に単純な力技を当てると、構造的に必ず、反作用が跳ね返ってくる。

外交戦争経済などは、制度や前史・資源の制約によって決まり、威勢のよさと結果は全く別物である

2. 強い言葉は、強い政策遂行能力意味しない。期待だけ上げてむしろ実行困難になる。


政治学ではよく知られているが、強い言葉で得られるのは支持ではなく「期待値の上昇」である

デマゴーグは人気を得て政権を取りやすいが、取った後のハードルは上がり、実現はかえって難しくなる。

例えばトランプは、実現不可能政策をぶち上げてはそれを引っ込めることを繰り返し

TACO(Trump Always Chickens Out.) と言われるようになった。

支持率は上昇も下降も早い。

支持率が高ければ高いほど、期待値けが肥大化し、必ず失望へ転化する。

結果としてスローガンと反対の結果になる。

3. 脅威と反作用過小評価し、悪いニュースから目を逸らす。


デマゴーグとその側近は、必ず敵をあなどり、過小評価する。

ロシアウクライナを3日で下せると高を括って無理攻めしたことで、ウクライナはゼレンスキーの下で結束してしまった。

プーチンはゼレンスキー政権ネオナチと呼んだが、皮肉にも、プーチンナチスドイツと同じ失敗を繰り返した。

ヒトラー東部戦線ソ連過小評価したことで、逆に総力戦動員を引き出してしまった。全く同じだ。

ウクライナは弱い、とプーチンは信じていた。

イエスマンで固めた側近、自分古巣である諜報機関からの報告を信じた。

だが、側近や諜報機関は、敵よりも上司を恐れており、プーチン弱気の報告を上げる方がよほど怖いと考えたのだ。

威勢のいいリーダーは周囲に、本当の悪いニュースが上がらない、現実乖離した仕組みを作ってしまう。

4. スローガンが実現しないと、最後は味方を攻撃し始める。


威勢のいいスローガンは、熱狂とともに共通の敵を作り、仲間を結束させる。

だが、敵を倒しきれないと熱狂が冷める。

イラクには戦争大義であった大量破壊兵器は、最初から存在しなかった。

ブッシュ・ジュニアは、史上最低の支持率とともに退任した。

ディープステートのように、存在しない敵であればなおさら、倒すことも証明することもできない。

陰謀論で台頭した政権には、失敗が約束されている。

最終的に、デマゴーグは側近への信頼を失い、支持者を恐れるようになり、味方の中から裏切り者を探して攻撃し始める。

毛沢東スターリンポルポト、みな粛清に明け暮れた。

ヒトラーは「国民こそ裏切った」「生き残っているのは劣等民族」として最後焦土作戦命令した(ネロ指令)。

トランプはちょうど、自分に票を投じたMAGAの人々を敵と呼び始めたところだ。

5. そもそも、威勢のいいリーダーを信用するな。


・・・でもな、実は5つ目の原因がある。

地球上にこれだけ「威勢のいいリーダーほど逆の結果を招く」例があるのに、

それでも強いリーダーを求め、わかりやすい嘘をつくデマゴーグを求めてしま主体は、国民だ。

「こんなことになるとは思わなかった」と言い、デマゴーグのせいにしたり、反対者のせいにしたりしながら、

また次のリーダーを探してしま・・・そんなお前ら=俺らが何とかしないといけない問題だよ、これは。

SNSが発達して、このビョーキは以前よりひどくなってしまった。

興奮と熱狂政治家を選ぶな。威勢のいいリーダーほど、疑いの目で見ろ。

11/16 20:57 追記


乱文をそれなりに読んでもらえてありがたい。

高市批判サヨク認定されているのは笑ってしまった。俺は筋金入りの自民党員なんだがな。

AI認定は外しすぎ。全篇手打ちだ。

俺が、冒頭の失敗例にスターリンポルポト習近平を挙げていないのは、

この3名が「威勢のいいリーダー」に数える価値もない、保身だけの凡愚だからだ。

プーチンに関しては、正直、最後まで迷った。

他方で、威勢のいいリーダーの中には、ごく少数、成功した者もいる。

その点について以下に追記する。

正反対の結果を招かなかった威勢のいいリーダー希少種)。

俺が個人的に認めうるのは、チャーチルと、リー・クアンユーの2名だけだ。

日本では吉田茂アメリカではFDRが、最も惜しかった。

アタテュルクドゴールベングリオン鄧小平朴正煕などがそれに次ぐ水準にあると考えている。

だが、この7名は大きな失敗を挽回できずに終わり、その失敗はその後数十年たった今でも、国の行く末に影を落としている。

7名の失敗が何であったかは、ここでは触れない。それぞれの国の歴史を学べばわかるはずだ。

これら計9名のリーダーは、非常に複雑で困難な政策に取り組み、粘り強く達成した。
政治信条の異なる国内外の敵対勢力とも手を結んだ。
そのせいで国民理解を超え、現役時代支持率はしばしば低迷した。評価は死後に高まった。
そして例外なく、人口ボーナス恩恵を受けていた。

この4点が、スローガン正反対の結果を招かずに済んだ原因だ。

これらのリーダーにあって、威勢のいい言葉は常に「国民一時的負担負債我慢させるための嘘」として使われた。

彼らのほとんどが、生前そのことを正直に認めている。

国民の多くがその嘘を、嘘と知りながら渋々従った、あるいは軍事力で抑え込まれた、という面もあったろう。)

威勢のいいリーダーを強いリーダーと見なすのは誤りだ。

それは百害あって一利ない。

威勢のよさは、リーダーの弱さをこそ、表している。


俺は個人的に、高市軌道修正に期待している。

威勢のいい台詞、うすら寒いスローガンは要らん。

参政党やへずまりゅうなんて真似するな。

人口オーナス期で苦しいのは皆わかってる。

日本メローニになってくれ。

2025-11-05

GPIFを膨らませれば国庫負担なしで年金維持・・・できません

GPIFを膨らませれば国庫負担なしで年金維持できる」みたいな金融花畑GPIF厨が湧いてて実に嘆かわしい。

GPIFを膨らませるのは、「バケツの中の水を増やす」こと。

年金制度全体としては、「水道管(保険料国庫)」が詰まっているのが問題なのよ。

流れが変わらなければ、いずれバケツの水は枯れるだけだ。

たまに好況で雨が降ってバケツの水が増えることもある。

しかし、バケツを数倍に大きくしても、降雨量(運用益)だけでは水は足りない。

しかも、蒸発インフレ為替損)で水が減る場合もあれば、バケツがひっくり返る(暴落リスクもある。

GPIFに頼る発想はやめろ。

1. GPIFとは

年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は、年金積立金の一部を市場運用する基金

年金制度全体のバッファであって、給付原資そのものではない。

財源構成は変動するが、ざっくり保険料 約7割+国庫負担 約1割+運用益 約2割、

国内債券国内株式外国債券・外国株式を1/4程度ずつ持つリスク分散ポートフォリオ

2. 「運用益が増えれば年金財政は救われる」という誤解

GPIFは積立方式ではなく賦課方式の補助。

→ 現役世代保険料給付をまかなう賦課方式」を基本とし、その一部の積立金を運用して将来の不足を補う。

まりGPIF年金財政の数%程度の緩衝材に過ぎず、主流ではない。

3. 「GPIF増やせば国庫負担不要」という誤解

資産を500兆円に増やす

保険料引き上げ or 国庫から追加拠出必要だが、どちらも現行法不可能だし、そんなこと決められる成熟した国会じゃない。

高リターンを目指す? 

リスク株価暴落為替変動)も倍増し、年金財政不安定化するぞ。みなさんの将来でハイレバの丁半バクしましょうってか。

国庫負担ゼロに?

法的に年金財政構造破綻するぞ。厚生・国民年金法国庫負担制度維持要件として義務化されている。

5. GPIFリスク現実的制約

2024年度はざっくり年間運用益約6兆円。

年金給付総額約55兆円。

運用益だけで賄うには、好調だった2024年の約10倍の安定利益を続けることが必要なんだよ。

明らかに不可能

国庫負担10兆円前後)を完全に代替するには実質利回り7%以上を恒常的に維持する必要があるが、

それは国家ファンドとして破綻リスクを取る水準だ。

恒常黒字ノルウェー政府年金基金でさえ4〜5%が限界なのに。

そして運用益が上振れしても、給付額や保険料は即座に変わらない。

財政検証は6年ごとだから

損失が出た場合も、給付削減を避けるために結局国庫が穴埋め。

よって「GPIFで食いつなぐ」ほど依存すると、国の財政リスク市場リスクに変換しているだけ。

6. 海外類似事例

ノルウェー政府年金基金 : オイルマネー積立てたもの国庫の一部。日本と異なり恒常黒字を維持

韓国のNPS(国民年金基金) : 2040年代に積立金枯渇見通し。運用益では救えず、保険料引上げを検討中

米国のSocial Security Trust Fund : 2033年に枯渇予定。運用益で維持できず、給付カット議論進行

7.つまり

GPIF年金制度の補助装置であり、国庫負担を肩代わりできる規模ではない。

将来のリターン(2〜3%)がどこまで安定して維持できるかは、市場次第。

仮に今の数倍になっても年金制度全体を維持する効果限定的で、国庫負担ゼロにすることは構造的に不可能

結論年金破綻回避できない。現実非情である

2025-10-26

anond:20251025152123

癌になった配偶者を捨てる数が男は女の6倍だそう

さすが非情な方の性別

病気した女を養う理由が無いからな

国勢調査員やってるんだけど、5分で終わる調査にすら協力できないのに

しっかりと土日の休み満喫して出かけてる未提出世帯多すぎよ

まじで今回からしっかりと罰則規定適用してくんないか

こっちは土日の休み子どもとの予定を返上して回収と督促に回ってんのに、

こんなことな炎天下の中を地域年寄りに歩かせる非情さを取ればよかったわ

2025-10-21

50代の早期退職能力不足が原因ではない?

日本型雇用制度構造課題と持続可能な人事戦略への転換

序論:中高年社員雇用危機とその構造的背景

日本代表する大企業において、50代の社員が直面する「無言の退職圧力」は、もはや例外的事象ではなく、構造的な問題として常態化している。長年の経験専門性を蓄積したベテラン人材を早期に手放し、その一方で育成に10年という歳月を要する未経験新卒者を採用する──この一見不合理なサイクルは、なぜ繰り返されるのか。本レポートは、この問題の背景にある経済的力学制度的欠陥を解き明かし、日本企業が直面する人事制度根本課題に対する処方箋提示することを目的とする。

この問題の核心には、見過ごすことのできない重大なパラドックス存在する。

この矛盾した人材サイクルの根本原因は、個々の企業経営判断ミスという表層的な問題ではない。それは、日本型雇用システムに深く根ざした「年功序列型」の賃金体系そのものに内在する構造的欠陥なのである。次章では、この矛盾を生み出す経済的メカニズムを詳述する。

1. 早期退職優遇制度経済的合理性限界

持続的なリストラのサイクルは、経営非情さの表れというより、むしろ伝統的な日本型報酬モデルに組み込まれた、根深経済的ロジックの症状である。中高年社員早期退職を促す構造は、短期的な財務改善という抗いがたい「誘惑」を経営陣に提示する一方で、長期的な人的資本を蝕む罠となっているのだ。

問題の根源は、多くの日本企業において、中高年社員賃金水準が本人の生産性を大きく上回ってしまう「高すぎる給与」にある。具体的には、以下のような水準が常態化している。

この報酬と貢献の危険乖離は、労働経済学の「レイザー法則」によって理論的に説明できる。この法則によれば、年功序列賃金社員キャリアを二つのフェーズに分断する。

この報酬と貢献のデカプリングこそが、早期退職を促す構造の核心である壮年期以降の社員を早期に退職させることが、企業にとって「膨大な利益」をもたらす財務ロジックがここに成立する。

1. 退職金のコスト: 早期退職優遇制度では、退職金に「30ヶ月分」程度の給与が上乗せされるのが一般的である

2. 雇用継続コスト: 一方で、高給与の50代社員を1年間雇用し続けるための総コストは、基本給(12ヶ月)に加え、賞与、高額な社会保険料、その他経費を含めると、給与の「24~25ヶ月分」に相当する。

3. 結論: つまり、30ヶ月分の退職金は、実質的わずか「1年3ヶ月分」程度の雇用コストしかない。この計算に基づけば、50歳で社員退職させることで、定年となる65歳までの残り15年分の莫大な人件費を削減できることになる。この財務インパクトが、経営陣にとって短期的なバランスシート改善を優先し、経験豊富人材の維持という長期的な視点犠牲にする、強力かつ危険な誘惑となっているのだ。

しかし、この短期的な経済合理性は、深刻な副作用を伴う。かつて大規模なリストラを行ったパナソニックが、15年の時を経て再び同様のリストラを繰り返している事実は、このモデルが持続不可能であることを象徴している。この負のサイクルを断ち切るためには、問題の根源である日本給与構造のものにメスを入れる必要がある。

2. 日本給与構造実態平均値の罠と年功カーブ

日本賃金に関する議論は、「日本の平均給与は低い」という、統計がもたらす「罠」にしばしば陥りがちである。本章では、この誤解を解き明かし、急峻な年功カーブが一部の大企業特有問題ではなく、日本の中堅・大企業共通する構造課題であることを論証する。

世間一般で語られる「低い平均給与」の根拠とされる統計データは、意図せずして実態を著しく歪めている。これらの数値は、人事戦略を構築する上で根本的に誤解を招くものであり、一種の「インチキ」と言わざるを得ない。

これらの統計からパートタイマー等の影響を除外し、フルタイム働く男性の賃金カーブに焦点を当てると、全く異なる実態が浮かび上がる。学歴高卒・中卒含む)や地域を問わない全国の平均値ですら、50代の平均年収は700万円に達する。これを大卒正社員限定すれば、さら100万円程度上乗せされるのが実情だ。これは、日本賃金体系が年齢と共に急勾配で上昇する、典型的年功序列であることを明確に示している。

では、この構造問題はどの規模の企業に当てはまるのか。我々の分析は、明確な境界線を明らかにしている。

この分析が示すのは、この問題が一部の巨大企業限定されたものではなく、日本企業アーキテクチャに組み込まれシステム上の欠陥であるという事実だ。したがって、この課題解決策を模索する上で、グローバルな標準との比較はもはや単に有益であるだけでなく、不可欠なプロセスなのである

3. 海外賃金体系との比較フラット化された給与モデル

日本型雇用システム構造課題を克服するためには、国内常識に囚われず、海外先進的な雇用モデル比較分析することが極めて重要であるフランスアメリカの事例は、日本年功序列型とは全く異なる賃金思想を示しており、我々が目指すべき改革方向性を明確に示唆している。

フランス賃金体系は、エリート層と一般層でキャリアパスと給与モデルが明確に分離された「複線型」を特徴とする。

アメリカ賃金体系も、大多数の労働者においては同様の傾向を示す。中央値位置する労働者場合賃金の伸びは30歳から40歳までの期間に集中し、40歳以降の給与はほぼ横ばい(フラット)となる。給与青天井で上がり続けるのは、ごく一部のトップエリート層に限定されるのだ。

フランスアメリカ、二つの先進国の事例から導き出される示唆は、極めて明確である。それは、「一部のエリート層を除き、大多数の労働者賃金カーブ若いうちに頭打ちとなり、その後はフラットに推移する」という共通原則だ。このモデルは、年齢給による人件費の高騰を防ぎ、長期的な雇用安定を可能にする基盤となっている。このグローバルスタンダードを参考に、次章では日本が目指すべき具体的な人事制度改革案を提言する。

4. 提言:持続可能な人事制度への移行プラン

これまでの分析で明らかになった構造課題解決するためには、小手先対策では不十分である。我々が取るべき唯一の持続可能な道は、戦略的な転換、すなわち「年功序列賃金から、成果と役割に応じたフラット賃金体系への移行」である。本レポート提示する核心的な提言は、この移行を断行することに尽きる。その具体的なモデルケースとして、「年収700万円での頭打ち」を一つのベンチマークとすることを提案する。

この新しい賃金モデルは、単なるコスト削減策ではなく、企業競争力従業員エンゲージメントを同時に向上させる、多面的メリットをもたらす。

この改革は、単なる賃金制度の変更に留まらない。それは日本人の働き方、キャリア観、そして社会全体のあり方を変革し、持続可能タレントパイプラインを構築する大きなポテンシャルを秘めている。

結論:真の「雇用安定」の再定義に向けて

レポートを通じて明らかになったように、日本の中高年雇用問題根本原因は、個々の社員能力や意欲の欠如では断じてない。その本質は、経済成長期を前提に設計され、現代環境には全く適合しなくなった年功序列型の賃金システムのものにある。

この本質的な課題を前に、我々は議論の焦点を大きく転換させねばならない。「定年後の再雇用」や「中高年のリスキリング」といった対症療法的な議論から、「そもそも定年を意識することなく、誰もが安心して長く働き続けられる雇用賃金体系をいかにして構築するか」という、より本質的な議論へとシフトしなければ、この問題解決することはない。

真の「雇用安定」とは、単に一つの企業に長く在籍できることではない。それは、年齢に関わらず、社員一人ひとりが自らの能力経験を最大限に発揮し、その貢献に対して公正な処遇を受けながら、社会の一員として長く活躍し続けられるシステムである。この新しい定義に基づき、持続可能で、かつ働くすべての人々にとって公平な人事制度を構築することこそ、現代日本企業に課せられた最も重要戦略的責務である

2025-10-01

anond:20251001185923

現実もっと非情だろ。

一般人障害者と関わること自体が無いんだから、何の情報感情も持ってない。それくらい隔離されてる。

2025-09-29

anond:20250929141411

そこで問題だ!この衰退したはてなでどうやって上場を維持するか?

3択―ひとつだけ選びなさい

答え①クレバーはてなは突如逆転のアイデアがひらめく。

答え②イーロンがきて助けてくれる。

答え③維持できない。現実非情である

anond:20250929103039

現実と向き合わない奴は男女変わらずおるけど、女の場合現実すら非情からな。哀れなもんやで。

2025-09-27

TGS鹿乃つの

SNS身バレしても嫌なのでここに書く

TGSはかなり厳格な商談の場で、「ついでに一般公開日もやる」ぐらいのゲーム業界ビジネスイベント

今回は9/25・26がビジネスデイで、27・28一般公開日だった

さなブースオペレーションを全部社員で回しても、500万円手前の参加費+人件費がかかっている

中規模~大規模でコンパニオンコスプレイヤーを呼んでPRショーををするブースとなると、それどころではない

ゲーム業界の大小企業たちが、巨額のPR投資をしてバイヤーや各筋の関係者たちに「企業製品としての勢い」を見せる、年に一度の乾坤一擲イベント

ビジネスデイは荷物検査の上、参加費1.1万、本名のある名刺2枚、本人確認証の提示でやっと入れる

また、入場時は必ず公式が用意した当日限りのA6サイズのネックストラップ名前所属と業種とQRコードが書いてある)をつける必要がある

そういうイベントなので、運営元も各企業PRの質を損ねるものを許さな

ビジネスデイは公式登録した者以外のコスプレ全面禁止

一般公開日でもブースエリアへの一般参加者のコスプレ入場は禁止

企業が雇った公式コスプレイヤーでも、自ブース以外への出入りは禁止(当然だ。PR活動なのだから

善意だろうと何だろうと、「ネット暴言を吐いている、お騒がせな人」が勝手にやって来て、PRタグ等をつけて公式と誤解させるようなやり方での勝手宣伝は「大迷惑」もいいところ

競合他社からしれっと嫌がらせで送られてきた刺客か? と思った方が自然なぐらいの場

また、ゲーム業界はとにかく狭いので、暴言や他社製品・他社作品を貶す人を排除する(だからネット自由感想を言っている自称業界人はゲーム業界の中にいない人、と言われるぐらい)

鹿は今まで、万博だのローカルコスイベントだの、公的だったり小規模だったり「基本的に優しいお客様対応」なところでグレーな振る舞いを続けて慣れてきた

TGS普通に一般企業たちによる商談のイベントなので、「公式と誤解されるようなやり方で」「善意からの」「勝手宣伝」による「勝手に誤解する人はすればいいな作戦」は話にならない

企業利益拡大のために半年上前から準備をしてきている乾坤一擲PRイベントで、今「あの鹿乃つのと仲のいい企業」と誤認させるようことを勝手にやられるのはテロしかない

開発費(数億~数十億)よりもPR費の方が高くつき、そちらが勝負を決めるとすら言われる今のゲーム業界でこんなテロを食らえば、普通に数億以上の積極的加害である

MechaBREAKの開発運営PR戦略に紛れ込んだノイズで頭を抱えているだろうし、普通にMechaBREAKから損害賠償もあると思う

いいものを作りきって届けきるために、一般目線では非情とも取られる大勢真剣努力必要であり、、「善意」だろうと素人の軽い気持ちの闖入は本当に邪魔

2025-09-26

普段ネットスラング出すな」と言うのに

無言の帰宅はいいのか。

誰が悪い?

1.有名でない表現を使った発言者

2.言葉を知らなかった読み手

3.両者悪い。現実非情である

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