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はてなキーワード: 戦争とは

2024-12-14

anond:20241214141112

戦争平和なり

自由は隷属なり

無知は力なり

投稿真実なり

湾岸戦争が開戦した時、私は五歳だった。

テレビミサイルだか大砲だかが発射される様子が流れていて、出征経験のある祖父空気が変わったのを覚えている。チャンネルがすぐに変えられた。

普段思い出すことはない記憶だ。それ以上は日本の片田舎居間で何も起こらなかったし、祖父は終生戦争の話をすることを非常に嫌がった。

多分今書いておかないと、次はいつ思い出すか分からいから書いた。

日本人米国旅行で高いと感じていた食事代、現地人もそれなりにインフレを感じていたんだな

それでもトークショーの開始直後に冒頭で司会者「ピー」禁止用語を発するほどにはトランプ当選に落胆する米国人もたくさんいるということは当然のことだ。

選挙後の分析では、実際にはかなり接戦であったという数字も出ている。

激戦州と呼ばれていたところをすべてトランプが獲得したことなどで圧勝イメージが付いてしまったが。

SNS活用した選挙方法という面ではトランプが一枚上手であったということだ。

民主党も2度の敗北から学ぶべきことは多いだろう。

真面目なことだけ主張してても選挙には勝てない。

国民の歓心を買うことも必要なのだ

2期目のトランプは1期目のように手探り感が抜けているはずだ。

かなり明確に出来ることと出来ないことを理解しているだろう。

公約すべてを実現することは出来ない。

しかし、出来ることも多い。

カナダメキシコ中国関税を課していった場合、試算では米国経済は弱くなるとの分析が出ている。

関税により物価はより上がるだろう。

そのときに起こる不満のはけ口をトランプはどこに求めるのだろうか?

戦争に求めるようなタイプ人間ではないと思うが、権力は人を狂わす。

何も補償はない。

そして、何よりもその人事だ。

担当省庁を破壊する意欲に溢れている人々がそのラインナップに列を作っている。

米国医薬品関連の株価は下がるばかりだ。

すでに認可の下りワクチンの認可を取り下げるという話も出てきている。

おおよそ文明国が取るべき進路ではない。

このような社会ではますます人々は混乱し、富は偏在し、人は発散する何かを求めるだろう。

戦争でなければいいのだが。

お誂え向きに世界中には紛争火種だけは事欠かない。

核の抑止力のもとでも通常兵器戦争可能なのではないか

その抑止力故に。

沖縄県民、「反政府になるな」と言うほうが無理なくらい悲惨

薩摩藩琉球王国侵略奄美を奪って薩摩藩併合(奄美が不自然鹿児島県なのはそれが理由)

その後琉球王国琉球藩になり、廃藩置県正式沖縄県として日本併合


中央から役人が来て沖縄支配 文化言語破壊 それまで琉球王国を治めていた尚氏らは東京に住むように命じられる


WWII戦争で情勢悪くなったら中央政府はさっさと降参して沖縄放置沖縄壊滅、昭和天皇のせいで10万人死


終戦沖縄アメリカ併合されて米兵にやりたい放題される(レイプ強盗殺人しても無罪放免)


・その後日本に復帰するも戦争アメリカ統治時代のせいで未だに貧困沖縄基地押し付けまくり県民世論調査でも県内基地移設反対派が多数。未だに自民党が弱い。

そのほか、戦前鉄道があったのにアメリカ破壊しまくったため今は短いモノレールバスが移動手段のメインで大混雑する


本土からナチュラル馬鹿にされる。

また、戦時中トラウマや不良米兵の脅威を吐露するだけで「自分だけ被害者ぶるな」理論武器結構割合存在するキチガイから叩かれる

大河ドラマ戦国戦国戦国戦国幕末幕末幕末室町!」

いい加減に明治末期とか大正時代を硬派にやってくれや。

でも戦闘シーンはどうせギャグみたいなCGギャグみたいなセットでしょぼくなるから無理して戦争という大きな物語を絡めなくてええで。

例えば山手本牧あたりの英語学校舞台にした外人教師と教え子たちの人生物語とかでも別にええやん。

あと登場人物が大声のセリフで何でもかんでも説明しまくりのクソアニメみたいな大河なっちゃうから朝ドラ脚本家クドカン三谷幸喜はナシで頼むわ。

2024-12-13

anond:20241213022248

そんだけ長期見てきた人らにめっちゃ後足で砂かけてくやん

4年間いろんなVを並行して見漁っていたんだろうけど

結局キミですら愛想つかすような人間ゴロゴロいたってことでしょ

だったらその4年間毎日原神にログインしてフレーバーテキストの隅々まで読み漁って考察やらキャラ解説やらの動画見て自主研究する時間のためにYouTubeを使っていた方が豊かな娯楽体験が得られたんじゃないか

似たようなアニメ顔キャラクターを日々眺めるならさ、こうした高予算の上澄み系ゲーム公式からコンテンツ供給が膨大だから、日々中身の薄いゲーム配信をだらだら繰り返すVよりも濃度は高いと思うけどね

属人的な魅力頼みのエンタテイナーであるVをハシゴするよりは、ウン十ウン百億かけて大規模に製作されてる大型アニメ調運営ゲームを数本並行して4,5年ハシゴしてたほうが普通に充実する気がしない?

どうしても疲れた脳と体で何も考えず画面を眺めながらゲラゲラ笑う昭和テレビっ子みたいな娯楽消費スタイルしかする余裕ないんだっていうなら仕方ないけども

もしVというエンタ形態のものに飽きてきている節があるなら今は有力なオタクゲーマー向けタイトルが両手で数えられるくらいある恵まれ時代から趣味シフトさせるのは難しくないっピ

Vファン絶対この手のゲーム親和性高いと思うんよな

まあVもゲーム顧客時間の奪い合いという娯楽産業戦争の中にあるから両立が難しいのがアレだけども

anond:20241213222413

飢饉やら戦争やらで簡単に途絶えるもんだし

5代も遡れば同じご先祖遺伝子持ってる人間なんていっぱいいるか大丈夫

200年前の日本人口なんて2500万人しかいなかったんだし

正当な理由なんてねえよ、「男が憎い」から叩いてんだ

いか

嫌いなもの罵倒して悪いか

レッテル貼りして悪いか

叩くためにこじつけて悪いか

私は感情で生きる生物なの、感情こそが正義なので感情にこれからも従っていくよ

オスはクソ、オスはすべてレイプ魔、オスは犯罪者、オスは侵略者、オスは不要、オスは絶滅すべき、オスだけ戦争に駆り出されろ、オスは奴隷になれ、オスに人権不要

まだまだ言えるよ?文句ある?クソオスの皆様?

anond:20241213143106

テロをするウイグル人ジェノサイドされても仕方がない

もしくはウイグル人中国戦争すべき、戦争できないなら黙って死ね、という意見なのかな

anond:20241213201622

戦争関係してない売買なんか無いので、何も買えなくなる

anond:20241213143530

もしイスラエルと戦うんだったら戦争すればいいんだよ

戦力が違い過ぎるって言う人もいるけど、それは勉強不足で当たり前だけど戦争って1か国でするものじゃないんだよ

アラブ国家と協力してパレスチナはずっと戦争してきたし、戦力的に勝てる見込みをもってやってきたんだよ

anond:20241211220148

この意見は正しいが不正義だ。

まずテロは悪だ。これは双方そうだ。イスラエル側のやってる武装入植者テロも、アメリカ制裁してるっちゃしてる訳で、まぁ随分甘い対応に見えるけれども、これはいい

問題テロを起こされたことに対して、自衛戦争を起こせるのかってことだ。ここに不均衡がある。

国際連合憲章第五十一条

 この憲章のいかなる規定も、国際連合加盟国に対して武力攻撃が発生した場合には、安全保障理事会が国際の平和及び安全の維持に必要措置をとるまでの間、個別的又は集団的自衛の固有の権利を害するものではない。この自衛権の行使に当つて加盟国がとつた措置は、直ちに安全保障理事会に報告しなければならない。また、この措置は、安全保障理事会が国際の平和及び安全の維持又は回復のために必要と認める行動をいつでもとるこの憲章に基く権能及び責任に対しては、いかなる影響も及ぼすものではない。

俺も素人からよーわからんけども、国じゃないと自衛戦争は起こせないわけよ。

我らが石破茂なんかは今回のイスラエル自衛権の行使懐疑的みたいな話もあるが、欧米様がイスラエル自衛権は絶対擁護なので、そこはもう争ってもしゃーない。

イスラエル自衛戦争出来る。

自衛戦争でおこる一つ一つの事件には戦争犯罪もあるだろう。比例原則だの均衡原則だのに反してるように見える軍事行動もあるだろう。もはやジェノサイドだろう。

でも戦争自体合法なんだな。

じゃあパレスチナはどうなんですか?

国じゃないので自衛戦争できません。自衛戦争できないんで違法戦争するしかありません。それってテロです。

もうずっとこの枠組みなわけ。この枠組みを維持したいかアメリカパレスチナ国連加盟も認めない。

パレスチナ側の武力行使最初から全て違法

アラブ諸国自衛戦争を起こしてもらったとして、パレスチナ集団的自衛権ないのは変わらんだろ、たぶん。

元増田意見残酷ものだと思うよ。

史上最低のずんだもんがいたwww

https://www.youtube.com/watch?v=qeEnSoAJ7no

YouTubeで、ゆっくりずんだもんを使って世界風俗について解説しています


僕の名前はズンだもん今日ロシアサンクトペテルブルクに来てるのだ街並は最高に綺麗戦争の影響で観光客が少ないかストレスフリー観光できるサンクトペテルブルグは今遊びに来るには最高の街なんだよね

でもなんと言ってもこの街の素晴らしいところは住民がめちゃくちゃ可愛いロシア人ばかりってことモデルみたいなスタイル女の子がワンさか歩いてるから大通りを歩くだけで可愛い子に目移りしちゃって目が疲れちゃうレベルなのだ

でもせっかくなら可愛いロシア人を見てるだけじゃなく話したり触ったりしたいよな正直触るだけじゃなくてあんなことやこんなことだって

よしそれじゃあ今回はサンクトペテルブルク風俗に潜入してこの町の風俗について解説していこうと思うのだ

anond:20241212165513

イスラエル国際法無視したジェノサイドを何度も行っていて国連総会非難されているくらいには正当性のない戦争を行なっているんだから字面だけの屁理屈通用しないよ

2024-12-12

anond:20241212173332

イスラエルと正面から戦争できるようなプレイヤーアラブ諸国の中にもう残ってない

サウジUAEヨルダン西側軍事依存しててアメリカの犬

イラン革命シーア派原理主義国になった

イラクシリアはずっと内戦

レバノンは元々内部対立が激しい

エジプトイランはかろうじて地域大国としての面目を保っているが国力はイスラエルの遙か後塵を拝しているし、この状況で同盟相手存在しない

ゲリラ戦テロを止めろって言うなら、パレスチナは現状の緩やかな絶滅作戦を受け入れるしかいね

anond:20241212212929

①←「それ以前からイスラエル不正パレスチナ侵略してた訳やん。」この前提が先ず共有出来ない

パレスチナイスラエル歴史は複雑で一概にイスラエル不正パレスチナ侵略してきたとは言えないと思ってる

その上で今回のハマス攻撃は、イスラエルアラブ諸国が国交正常化していく中で、支援の縮小や孤立さらにはパレスチナ問題の国際的優先順位の低下を恐れて起こした

過去歴史を踏まえた報復としての連続性が弱くて、むしろ未来に対する組織の存続危機感から自滅的攻撃を仕掛けたって認識

②←パレスチナイスラエル過去ルールを守って戦争してきたかと言われたら違うだろうな

ただ、テロ報復関係性の中では、当事者間で民間人犠牲者を出すなって批判意味を持たなくなると思ってる

からルールを守って戦争したほうが良くないかって話

anond:20241212203527

(多分)最後(になると思う)の質問やけど(2個ある)

テロ報復関係

このテロっていうのはハマスの襲撃のことやと思うんやけど、それ以前からイスラエル不正パレスチナ侵略してた訳やん。ハマスの襲撃自体イスラエルのしてきた事の報復という側面はあると思いますか?

戦力が違い過ぎるって言う人もいるけど、それは勉強不足で当たり前だけど戦争って1か国でするものじゃないんだよ

アラブ国家と協力してパレスチナはずっと戦争してきたし、戦力的に勝てる見込みをもってやってきたんだよ

増田の言う"戦争"というのは"ルールを守った上で"という意味が付加されてる(ちょっと独特よね)と思うのですが(違ってたら指摘してね)、「ずっと戦争してきた」というのもルール守ってきたという認識ですか?

フランツ・リストピアノ名曲重要曲七選(前期)

 最近流行ってるゲーム史上の重要性とは何も関係ないが何となく思いついたのでやってみることにした。

 フランツ・リスト(1811-1886)はハンガリー王国の寒村ドボルヤーン(現オーストリア・ライディング)に生まれ作曲家リストハンガリー人としての自意識を持っていたようだが、両親はドイツ系であり、他方でパリ成功を収めた関係フランス語を使って生活していたと思われる。いわゆるコスモポリタンであり、○○国の音楽家とは言いにくい。音楽史上の重要性ではバッハやベートヴェンには劣ってしまうから義務教育では名前は出てこないだろうが、少なくともピアノ音楽史上は絶対に避けては通れない。無尽蔵の超絶技巧によってピアノ表現可能性を著しく拡張たからだ。膨大なリストピアノ作品から7選ではきついので、リスト活動時期に区切って7選ずつということにした。

 クラシック音楽の紹介をする以上、演奏(録音)の紹介は避けて通れない。まさか自分で弾いて確かめろというわけにもいかないだろう。筆者は、リストの豪華絢爛な超絶技巧音楽が大好きである一方、特に晩年に多い宗教的内向的音楽は未だにあまりピンと来ない感がある。努力はしたが、晩年作品を中心にうまく推薦ができていないのは好みの関係で、あまり色々な音源を聞き比べていないことが一つの理由だ。

 リストピアノ作品はあまりに膨大で、しかも抜群の技巧を要求する作品も多い。一曲ごとの規模の違いを無視していうが、大量のピアノ曲を残した作曲家であるショパン場合作品数は200強。単独ピアニストによる全集も作られているし(ギャリック・オールソンアシュケナージ横山幸雄も作ってますね)、レコード会社企画モノで複数ピアニストを起用して制作されることもある。横山氏みたいにぶっ続けの連続演奏会を開いてしまうことも不可能ではない(https://www.afpbb.com/articles/-/2784123)。

 しかリスト場合は単純な作品数の多さ、別稿・異稿が多く存在すること、難易度の高い曲が非常に多いことから、「全集」の制作は困難を極める。複数ピアニストを起用しているNAXOSリストピアノ曲集シリーズも未だに全曲をカバーできていない(もし完結していたら教えてください)。その点で単独リストピアノ作品全集という前人未踏の大偉業を成し遂げたレスリーハワードCDHyperion)は本編と別巻(新たに発見された別稿・異稿)あわせて99枚というとんでもない分量がある(全曲試聴可能https://www.hyperion-records.co.uk/dc.asp?dc=D_CDS44501/98)。優れたピアニストであるハワードでも、短期間に、といっても10年以上あるが、大量の作品を録音しなければならない計画故、詰めの甘い演奏がかなりあるように感じられ、何も考えずにハワード全集を推薦するわけにもいかない。とはいえハワードのおかげで取り敢えずリストピアノ曲のほとんどをまともな「音」として把握できるようになった。ここで敬意を示しておきたい。ハワードCDを一巻ずつ紹介している古くからサイトがあり、本当に頭が下がる(https://www.katch.ne.jp/~hasida/liszt/liszt.htm)。良くない演奏もバシバシ指摘している。

 リストの生涯について。作曲家の生涯を知ることが楽曲理解に必ずしも結びつくわけではないが、それでも、どのような作風意識しているのかとか、どのようなモチーフを描こうとしたのか(特に標題音楽場合)ということを知ることは有益だろう。作曲家の置かれていた状況を知ることはその理解の助けになり得る。リスト場合、ざっくりいえば大スターとして活躍した1840年代までの時期(前期)、ワイマール宮廷楽長としての活動が中心になる50年代(中期)、そして50年代末の波乱、特に愛人カロリーヌとの結婚が認められず、子どもの早世などの不幸に連続して見舞われた後、ローマに腰を落ち着け作曲活動を再開し、亡くなるまでの晩年の時期(後期)に活動を区切ることができる。このあとは単に前期・中期・後期とのみ述べる。ここで紹介するのは、前期、少年時代からピアニスト時代までのもの。父を失って本格的にピアニストとして稼がねばならなくなり、大スターになっていくが、仕事ばかりで事実上奥さんとは破局する。そして後年の恋人カロリーヌ出会いヴァイマール宮廷楽長に就任するまでだ。

 作品番号について。クラシック音楽には、出版社のつけた出版順序を示す作品番号(op. xxみたいなやつ)がついていることが多い。クラシック音楽では、抽象的に「ピアノソナタ」とのみ名乗る曲が多いので、作品番号は楽曲区別にとって大事になる。しかし、リスト作品番号は出版社ごとに全然違うなど滅茶苦茶で(こういうことはシューベルトにも言える)、作品番号では把握できない。そこでよく使われるのは、イギリス音楽学者ハンフリー・サールが整理して付番したサール番号(S. xx)であるWikipediaにもサール番号順のリスト作品一覧があるので参照されたい。

1. 48の練習曲 S.136(1827年出版

 彼の代表作の一つ、「超絶技巧練習曲」の初稿にあたる作品。48とあるが、実際には全12曲。「超絶」を聞いたことがある人なら驚くはず。リスト15歳の頃の作品リストハンガリー貴族たちから奨学金をもらってチェルニーの元で学んでいたのだが、本作品は明らかに影響が見て取れ、微笑ましいと思うか、チェルニー××番を思い出して頭が痛くなるかは人次第だろう。録音は多くない。筆者はハワードを一聴したことがあるのみ。ウィリアム・ウォルフラムNAXOS全集20巻)は未聴。パガニーニの影響を受けたあとの改訂版24練習曲 S.137)は異常に難易度が高い割に第三版にあたる「超絶技巧練習曲」ほど演奏効果がないのでやはりほとんど取り上げられない(ハワードは録音している)。

2. 「ある芸術家の生涯の出来事」 S.470(1834年出版

 タイトルでもしやと思った方、あなたは正しい。ベルリオーズの「幻想交響曲」のピアノ編曲だ。実は原曲よりも出版自体こちらの方が早いようだ。ふられた作曲家がヤクをやって彼女を殺して処刑されて悪魔サバトに遭遇するという夢、というとしょーもない話だが、この曲は初演当時多数の人々を熱狂に巻き込んだ。リスト熱狂した一人だった。それでピアノ編曲までやってしまったのだが、当時は録音技術がないので、家でちょっと味わおうとCDだのSpotifyなどというわけにはいかない。ピアノで弾くしかないわけだ。とはいえ、よくあるオケ作品のお手軽編曲ではなく、オーケストラの生み出す音響可能な限りピアノ再現しようとした意欲的な作品だ。演奏難易度は極めて高い。フランソワ=ルネ・デュシャーブル(EMI)とニコライ・ペトロフ(原盤は知らないがVeneziaの再版盤を所持)の演奏が世評高く、特に後者演奏は凄まじいが、まだまだこの曲のポテンシャルを完全には引き出していないような気がする。ジョヴァンニベルッチ(CD未所持)は公式YouTube演奏動画アップロードしている(https://www.youtube.com/watch?v=bSqunBoj0cY)。これが一番アクセスやすいだろう(録音は一番良い気がする)。

3. パガニーニによる超絶技巧練習曲S.140(1840年出版

 1828~34年に欧州コンサートツアーを行ったヴァイオリニストのニッコロ・パガニーニは極限まで高められた演奏技巧と表現力によって多くの熱狂ファンを獲得した。リストパガニーニに狂った一人(またかよ)。全6曲、すべてパガニーニ作品から編曲だ。ヴァイオリン技法ピアノに映すというよりも、パガニーニから霊感をもらってピアノ技巧の拡張を試みたものと言って良い。第3曲が「ラ・カンパネッラ」(ヴァイオリン協奏曲第2番第3楽章編曲)だが、有名な「ラ・カンパネッラ」は、実は本曲集の改訂版S.141(1851年出版)の方であり、本曲集を聴くと、違いに驚く(逆にパガニーニ原曲を知っているとそちらに忠実ということに驚く)と思われる。そしてこの曲集は何よりも演奏難易度の高さで悪名高く、特にひたすら重量級かつ幅広い跳躍のある和音アルペッジョが続く第4曲(の第2稿)はピアノマニアの間では語り草になっている。また第6番「主題と変奏」(原曲24の奇想曲第24番)の第9変奏も地味ながら恐ろしく難しい。

 かつては本曲集といえばペトロフ(原盤Melodiya、VeneziaとOlympia再版盤で所持)、大井和郎(Deutsche Shallplatten)、そしてハワード全集しかなく、マニアたちがアップロードしているMIDI演奏非人間的超絶技巧を楽しんでいたのだが、現在ではゴラン・フィリペツ(NAXOS全集42)とヴァレチェク(Capriccio)が挑戦している。現在でもペトロフ演奏が最も高い水準にある思われるが(映像もある https://www.nicovideo.jp/watch/sm12879344)、フィリペツの演奏もそれに並ぶハイレベル演奏であり(流石に6番の第9変奏は苦しそうだが)、CDの入手可能性もあるので今ならフィリペツを聴くと良い。

 困ったことにペトロフ映像は中々手元を写してくれない。ニコニコ動画で「国家機密の指」と揶揄されているが、確かこれはペトロフカメラに写されることを非常に嫌っていたからだと思う(出典は忘れた)。

4. 旅人アルバム S.156(1836年~1842年出版)、「巡礼の年 第一年:スイス」(1855年)、「巡礼の年 第二年:イタリア」(1858年)、「第二年補遺ヴェネツィアナポリ」(1859年改訂版

 ダグー伯爵夫人マリーは当時のパリ社交界代表する人物で、たいへんな美貌の持ち主だったという。リスト1834年からマリーと逢瀬を重ね、35年にマリーは妊娠している。大胆なスキャンダル芸能人特権

 特に社交界でつまはじきにされることもなかったようだが、人目を憚るように二人は(それぞれ一時的パリ帰国も挟みつつ)スイスイタリアへの旅行順次出かけている。鉄道もない時代なので妊婦には大変な重労働だったはずだが、ジュネーヴで36年12月、長女ブランディーヌが誕生した。

 旅人アルバムは、スイス旅行で見聞きした風景民謡モチーフにした曲集で、全19曲ある。このうちの数曲が改訂を経て「巡礼の年 第一年:スイス」 S.160(1855年)に結実する。また、37~38年に訪れていたイタリア旅行で見聞きした風景芸術作品から受けた霊感表現した「第二年」と「補遺」も出版は後年だが、大部分は39~40年頃に完成していたらしい。

 旅人アルバムほとんど聴いたことがない。NAXOS全集32のアシュリー・ウォスもハワード全集でも聴いてない。巡礼の年の方は、第三年も含めた全曲盤ならラザール・ベルマン(Deutsche Grammophone)が有名。村上春樹小説中に登場したせいでクラシック音楽CDにしては珍しく再版がかかった。個人的にはルイ・ロルティ(CHANDOS)の演奏がとにかく美しく、大好きである巡礼の年は、大曲もあるが、短めで肩肘張らずに聞ける曲も多いので、リスト入門にはもってこい。第一年の大曲「オーベルマンの谷」単独ならアルカーディ・ヴォロドスSONY)がホロヴィッツ編曲を織り交ぜながら気合い入りまくっている(https://www.youtube.com/watch?v=4ADtxG-b8ik)。第二年、そして本曲集最大の大曲であり、リスト最高傑作の一つであるダンテを読んで:ソナタ幻想曲」は、評判の高いベルント・グレムザー(Koch Schwann)は未入手。ロルティ(CHANDOS)は全集版も第二年だけの旧録音どちらも良い(とにかく超絶技巧を味わいたいなら若い頃の旧録音が良い)。有名曲なので演奏動画をアップしている人はプロアマわず色々いる。

5. ベッリーニオペラノルマ」の回想 S.394(1844年)

 幻想交響曲もそうだが、リスト作品の多くを他作品編曲が占めている。特に多数のオペラ編曲があるが、この曲が最高傑作だと思う。中盤の鍵盤を駆け巡るアルペッジョは明らかにジギスムント・タールベルクの「三本の手」を取り入れたもので、聴いていて気持ちが良い。後半の「戦争だ、戦争だ!」のテーマに基づく部分は極めて難しく、ここを上手く弾けるかどうかがこの作品の見所。しかいかにも難しいという様子で弾いては興ざめ。

 今ならフィリペツの映像https://www.youtube.com/watch?v=0TMypN1gW5k)が一番良い。CDもあるらしいのだが自主制作盤と思われ、未入手。他は、かつては表現意欲にあふれるベルッチ(assai)、ヴィルトゥオーゾ的な迫力あるトム・ウェイクフィールド(Symposium Records)、そして我らがスーパーヴィルトゥオーゾマルク=アンドレ・アムラン旧録音(Music & Arts)が三大録音だったと思う。アムラン新録音(Hyperion)は若干遅くなったが、抜群に録音が良くなり、総合的にこちらの方が好きかも。若手だと韓国のノ・イェジン(NCM)やイギリスベンジャミングロヴナー(Decca/https://www.youtube.com/watch?v=OVKTEoxBIKE)が大変良い。

6. 三つの演奏会用練習曲1849年出版

 40年代作曲されたもの。全3曲。演奏会用練習曲は、チェルニーのような練習のための曲ではなく、コンサート披露して喝采さらうための曲であり、いわゆる「性格的小品」の一種リストはこういう曲をひっさげてコンサートに臨んでいたわけだ。第1曲から「嘆き」、「軽やかさ」、「ため息」と標題がついているが、出版社がつけたものに過ぎない。第2番の標題通り、全体的に軽やかな作風特に「ため息」は有名でよく弾かれる。

 第2、あるいは有名な第3番の録音はよく見るが、全曲録音というと意外とない。福間洸太朗(アクースティカ)のCDに全曲入っている。確かロルティ(CHANDOS)にも全曲録音があったはず。

7. ノンネンヴェルトの僧房ピアノ初版1843年出版

 スイスイタリアマリーと過ごしたリストだったが、ピアニストとして忙しく飛び回るためにマリーを放置してしまい、結局二人は破局する。ひどい話で、破局した後もリスト演奏活動をしていたので、リストの母が子どもたちの面倒を見ていた。

 41~43年の夏にリストマリーはライン川中州にあるノンネンヴェルトの古い修道院子どもたちと共に過ごしているが、これがマリーとの最後の親密なお付き合いだった。この曲は、当時同地に夫妻を訪ねてきたリヒノフスキー侯爵の詩に音楽をつけたものシャルルマーニュ武将ローラ戦死誤報を受けて絶望した妻がノンネンヴェルト修道院に入ってしまい、ローランは二度と妻と会えなくなったことを知って修道院を見下ろせる土地に住み着き、妻を思う歌を歌った・・・という救いのないストーリーだ(歌詞https://www7b.biglobe.ne.jp/~lyricssongs/TEXT/S4212.htm)。マリーとの破局に後悔していたのか、リストはこの曲に相当執着していたようで、ピアノ独奏用を含めて複数ヴァージョンを作り、何度も改訂している。晩年バージョンアンスネスEMI)などが録音しているが、重苦しい。当時のバージョンはそこまで重苦しくないと思う。推薦音源はあまり思いつかない。全集を録音しているハワードライナーで"beloved"と書いていて、気に入っているみたいである。

 華麗なオペラものシューベルト歌曲編曲魔王を含めてかなりの曲を編曲しており、どれも魅力的)など、編曲を中心にまだまだ色々な作品があるが、そろそろ次の時代に進もう。

anond:20241212203527

やっぱり戦争の方がマシだってことはあるな

俺も自分認識に向き合う良い機会になったわ。

イスラエルパレスチナ増田の言う一般論も考え方違うから例えルール決めてもルール守るの難しいんやろな

まぁでもやっぱり俺はイスラエル拒否感あるけどね。考え方も理解出来やんし(パレスチナ側の考え方も理解出来んかもしれんけどね)

anond:20241212203041

まさかの目に歯をかい

けど、軍隊として戦争の中の倫理で戦ってたら、避難させられて1000とまではいかなくても数千人の犠牲で済んだのかもなとは思う

やっぱり戦争の方がマシだってことはあるな

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