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はてなキーワード: 登場人物とは

2025-12-09

映画ルームロンダリングを見た

小さくまとまってはいもの普通に ( ;∀;) イイハナシダナーってなれる佳作だった。71点。

 

ここで一句

春すぎて 池田エライザ 乳でっか

作品の大筋とは特に関係ありませんが最も印象に残ったので書き記しました。

 

大筋としては幼少期に母親に捨てられ育ててくれた祖母を亡くして叔父である日本一小汚いイケメン俳優オダギリジョーに引き取られた陰キャ池田エライザは、彼が運営する心理的瑕疵物件(事故物件)に一時的に住むことで告知義務を解除するルームロンダリング業に従事している。霊が見える彼女出会う霊と隣人との交流を通じて成長していくのであった。

 

自分を受け入れること」という普遍的ポジティブメッセージに溢れていてよかった。

エライザは「母親に捨てられた自分」を受け入れられず他人拒否して人とうまく話せない。しか事故物件に住む地縛霊とはちょっと話す。特に冒頭の30分くらいはマジで幽霊とだけしかさないのでなんかギミックでもあるのかと思うくらいだったけど別にそんなことはなく、普通に心が解けていくと同時にポツポツ人間とも話しはじめていてそれはそれでよかった。

自殺したロッカーであるキミヒコは才能がないかもしれない自分が受け入れられず、結局デモテープレコード会社に送ることもできずに世を儚んで自殺してしまうし、刺殺された光宗薫は冴えないOLとしての自分が受け入れられずコスプレ承認欲求を満たしその結果刺殺されてしまう。

その中で唯一ポジティブなド陰キャ伊藤健太郎は光宗が刺殺された夜、隣の部屋で助け声を聞いていたのに怖くて何もできなかった自分を受け入れて、次に隣人が越してきたらその人には積極的声をかけようと決めていて、その結果、隣に越してきたエライザに介入して心を少しずつ変えていく役割を果たすのは作中のロジックとして正しいと思った。

オダギリジョー干渉せずに見守るポジションだしね。

母が出て行ったのは自分にこんな力があるからではと悩むエライザは一度はその力を拒否するも、その辺をうろついてる地縛霊に気まぐれで些細な親切をして大感謝されたこから「本当は私にできることがあったんじゃないか」と自身を見つめ直し刺殺光宗事件解決に乗り出し成功。最終的にオダギリの紹介で母親と再会する。母親は死んでいて、しかエライザが霊をみえる力があったことで再会がかなったということ、そしてオダギリにも母親にも祖母にも同じ力があったことが分かり、力があってもいいということ、孤独じゃないんだいうことで自分を受け入れてFinish!

( ;∀;) イイハナシダナー

 

地縛霊ものとしては最終的になんか感動させて除霊してめでたしめでたしとなりがちだけど、この作品はあえてそこに踏み込まない誠実さがある。まぁ、パンクロッカーのキミヒコの残されたデモテープエライザがレコード会社に送った結果認められて成仏ちゃう展開はあるんだけどこれは他人拒否していたのアグレッシブな誠意の成就だということでご愛敬

刺殺された光宗は今でも同じ部屋で次に越してきたイケメンに取り憑いたろうとしてるし、学芸会へ向かう途中で交通事故で死んだカニ服装をしたガキもずっとはしゃいだままだし。ちなみにこのガキは学芸会で猿蟹合戦をやる予定で、そのカニ役が潰れて死んだってのもアレだし、最終的にとある事件解決にその猿蟹合戦が生きてくる展開はめちゃくちゃ無理やりでベタだけどまぁ本筋ではないしな。必然性頑張ったのかなと苦笑い

後は自殺パンクロッカー編と刺殺OL編に大まかには分かれてるんだけど、エライザがデモテープを持ってきてしまたことでそれに憑いてきたパンクロッカーと光宗が邂逅して地縛霊同士気が合ってなんか仲良くなっちゃう展開は面白くてよかった。

 

あえて苦言を呈するならテーマ先行で登場人物の行動と思考が常に前のめりなので常にこっちが予想しているより半歩早くてつんのめる感じがあるなっていうのとあとはまぁ起きることがすげー地味なので緩急に弱いというところ。

ただ陰キャ池田エライザめっちゃ可愛いし出てる演者、みんな頑張ってて画面見てて飽きることはなかった。

小ぶりでもなんかい映画見たいな―って時にオススメ

2025-12-08

映画】マルナシドス 死者の谷を見た

"ちゃんとした"ゾンビ映画だった。47点。

 

ある程度予算をかけて作られた平均的ゾンビ映画

ゾンビ映画好きはこんなもん何本あってもいいんですけどねって感じだと思うけど、おんなじ映画何本見せられる年と思うタイプにはたぶん退屈だと思う。俺は後者だったのでだいぶいつものやつだなぁって感じだった。

 

時はスペイン内戦時、将軍派の主人公とあるミス挽回のためにある手紙を遠地の基地に届けに行くことに。途中で墜落したイタリア機のパイロットを助けに行ったことで政府軍と衝突。しかゾンビ化したイタリアパイロットが襲い掛かってきたため一時休戦し共同戦線を張ることに。途中で隠れていた将軍派とも合流し原因究明と脱出のため、全員で基地に向かうことに。

 

で、ゾンビを作ってたのはナチでしたっていういつものやーつになるんだけど。

スペイン産ゾンビ映画ということで、我々ニッポニーズにはあんまりなじみのないスペイン内戦舞台となっており、登場人物スペイン内戦の縮図となっている。

将軍派は特権階級エリート修道女モロッコ人、ごく普通市民

政府軍軍曹司祭殺し、ロシア人ソ連かぶれの共産主義者

スペイン内戦根付いている国ではニヤリとできるんだろうと思う。

それぞれが思想の違いで対立しながらもナチが持ち込んだゾンビという「悪(Malnasidos)」に対抗するために結束していく。というのがスペイン内戦第二次世界大戦風刺しているものと思われる。

また冒頭で結婚式をあげている村に将軍派(のドイツ人)がやってきてバカにされた彼らが虐殺を行いその村で実験を開始しそれがゾンビ爆誕トリガーになっているというのもガルシアロルカ殺害風刺しているのかもしれないしそうでないかもしれない。

 

ということがわかった上で見てもごくごく普通ゾンビ映画なので特筆すべきことは少ない。

まぁ今回はほとんどが軍人およびそれに類する人なのであんバカがいないのはよい。機関銃乱射するシーンが結構あるんだけど、あんだけ撃ったら何発かは脳天直撃するだろと思うんだがビックリするくらい頭にだけ当たらないのはご都合主義的すぎるかな。

あとは最後ゾンビに襲撃された基地大乱闘スマッシュブラザーズする展開になるんだけど、敵も味方もゾンビも大量にいて予算感が出ていてよかった。っぱいっぱい出てきてなんぼなんよ。ただ、軍の基地軍人ゾンビもいっぱいでてくるのに弾切れだ!ってなっちゃう展開は、さすがにどうかと思う。みんな持ってるよ、銃。しっかりして!

めちゃくちゃ童貞いじりされる運転手の気弱な青年最後、噛まれている自分を圧して手りゅう弾をもって基地特攻するシーンで最終的に侵入できずに撃ち殺されるんだけど、そこからゾンビになって復活してさら特攻を繰り返し会心の一撃を与える展開はちょっとエモかった。

政府軍敵対していたシスター政府軍軍曹を逃がすために自ら鉄格子に鍵をかけるシーンもこれこれ!って感じで、ゾンビ映画で見たい勘所はしっかり押さえてはいる。心優しいマッチョちゃんと序盤で気弱な童貞を救って死ぬし。

 

なもんで、スペイン内戦ていう日本ではあんメジャーじゃない戦争をお勉強するつもりで、ちゃんとしたある程度予算かけたゾンビ映画見たいなって人にはある程度おすすめネットフリックスで見れます

年に3本とかゾンビ映画ますって人にはいさら見るほどのもんでもないっちゃない。

2025-12-07

ジェネレーション〈P〉

ロシア作家 ヴィクトルペレーヴィンVictor Pelevin) の小説ジェネレーションP』(原題:Generation «П»、1999)は、

1990年代ロシア資本主義化・メディア化・消費社会の到来を、ブラックユーモアポストモダン手法で描いた作品です。

ペレーヴィン作品の中でも特に世界評価が高く、現代ロシア文学代表作の一つとみなされています

以下、あらすじ・登場人物テーマ構造象徴性などを総合的に詳説します。

■ 1. 概要

ジャンル風刺小説ポストモダン文学サイバーパンク風味の社会批評

舞台ソ連崩壊後の1990年代ロシア

主題

広告現実を上書きし、イメージが「神」になる世界

人間市民)が「消費装置」へ変質していく過程

資本主義メディア産業政治癒着

アイデンティティ喪失虚構

■ 2. あらすじ(ネタバレを最小限にして要約)

主人公は、元詩人若者 ヴァヴェノス(ヴァヴァ)。

彼は市場経済化によって地位を失い、広告代理店でコピーライターとして働くことになる。

90年代ロシアでは、外資系商品を売り込むため、

アメリカ式イメージ」**が爆発的に導入される。

ヴァヴァは広告仕事を通して、メディアが人々の欲望価値観現実のものを「創造」する様を体感していく。

その過程でヴァヴァは、広告の背後にある

巨大な操作システム政治ビジネス芸術の混合した虚構装置

に触れていく。そして最終的に、国家イメージ操作を担う存在へと昇華していく――。

小説は、

広告とは何か」「現実とは何か」「アイデンティティとは何か」

という哲学的宗教的問いを、ユーモア皮肉で包みながら展開する。

■ 3. 登場人物象徴

● ヴァヴェノス(ヴァヴァ)

• 元詩人コピーライター

• 詩という「真実言語」を捨て、広告という「虚構言語」へ

現実操作する側へ移っていく存在

旧ソ連インテリが、90年代資本主義社会適応して変質する象徴

アナスタシア

モデル存在であり、メディアが作る「女性像」そのもの

イメージとしての人間

広告代理店の面々

外資系ブランドイメージロシアに注入する役割

→ **西側資本の「文化的侵略」**を象徴

● 霊的な存在・神々

作品の後半には、古代メソポタミア神話イシュタルなど)が絡む

消費社会の“神々”=ブランド

というテーマを強調

■ 4. 主題の詳説

▼ 4-1. 「現実広告によって作られる」

作品の中で広告は単なる宣伝ではなく、

社会価値観政治制度人間欲望すら構築する技術として描かれる。

商品ライフスタイル世界

へとイメージ連鎖し、人はそのイメージ信仰するようになる。

ペレーヴィンはこれを

ロシア資本主義宗教化”

と捉える。

▼ 4-2. ロシアの混乱と「意味崩壊

ソ連崩壊後のロシアは、

• 旧社会主義イデオロギー喪失

西側価値観の急速な流入

経済格差暴力の横行

という混乱期にあった。

小説はこの不安定性を、

過剰なイメージ虚構ニヒリズム

として描く。

▼ 4-3. メディア政治癒着

物語が進むにつれ、広告政治が一体化していることが明かされる。

政治家は「存在」ではなく

CGで作られる“映像パーソナリティ

であり、国家イメージ広告代理店が管理する。

いわば

ポスト真実時代

を先取りした構造になっている。

▼ 4-4. 宗教神話消費社会

ペレーヴィン資本主義

“新しい神話を作る宗教

比喩する。

ブランドロゴシンボルとなり、

マーケティング効果は“魔術”として描かれ、

消費者儀式に参加する信者である

■ 5. 形式的特徴(ポストモダン手法

パロディ

神話の再解釈

メタフィクション(作中でメディア操作構造が語られる)

• ニヒリスティックユーモア

言語遊戯広告スローガンと哲学の融合)

90年代ロシア混沌文学形式のものに組み込んだ作品

■ 6. 国際的評価と影響

ロシア国内外ベストセラー

映画化2011年, Viktor Ginzburg 監督

• 「消費社会」「情報操作」「ブランド宗教化」というテーマ普遍的で、21世紀メディア文化を先取り

特に

広告政治を上回る権力を持つ世界

現代SNS時代と強くリンクするとされ、西欧でも研究対象として扱われる。

■ 7. まとめ

ジェネレーションP』は、

イメージ現実支配する社会」**を、

ロシア歴史的転換点を舞台に描いた鋭利風刺小説

広告宗教

ブランド神話

政治演出

人間=消費システムの一部

という構図が、ユーモラスかつ哲学的に展開され、

ポスト真実社会の成立を予言した作品とも言われる現代文学の名作です。

2025-12-06

anond:20251109215519

続き

魔法少女まどか☆マギカ 始まり物語永遠物語 TV Edition ⭐️⭐️☆

2012年公開、劇場版「[前編]始まり物語」「[後編]永遠物語」を全11話のTVシリーズとして再編成したもの

副音声まさか狩野英孝アニメの皮をかぶったバラエティ番組かな。

このアニメを見ると3.11を思い出してしまう人もいるかもしれませんが、英孝ちゃんの実況で笑ってください。

はたしてマギちゃんは出てくるのでしょうか。

ちゃんと吸えない吸血鬼ちゃん ☆☆☆

転校生石川さん吸血鬼妖怪幽霊、その他怪異人間共存する世界

ミステリアスクール完璧でかっこいいとクラスで評判なんだけど、その実は血を吸うのが下手な吸血鬼さん。

血を吸う時、というか感情が高ぶってる時?体が小さくなるらしい。

主人公男の子普段は鼻と口が描かれていないので、なんだかFF5っぽい。

座席主人公席です。ちょっと表現が大げさな感じがして、そんな所にあざとさを感じちゃって私にはあわないかなー

人間以外がいる世界観の割にはその他妖怪幽霊があまり登場しないし、理由がわからないけど凄いお金持ちだし、設定がしっくりこないというのもある。

異世界かるてっと3 ⭐️⭐️☆

おお、今回は慎重勇者も加わるのか。久しぶりだなー

オバロ、このすば、リゼロ幼女戦記、盾の勇者、陰の実力者、慎重。もはやカルテットじゃない。慎重勇者の登場は1話だけだけど。

登場人物は元の世界(本編)からの影響を受けているようで、

過去2作と比べて変化が生じている。特にゼロは変化が大きい。

ワンパンマン(3期) ⭐️☆☆

6年半ぶりの2期。ガロウが怪人側に拉致され、サイタマムカデ長老ワンパンで倒した後の話。

流石に覚えてなかったので振り返り放送があってくれて助かった。

OPJAM Project feat.BABYMETALBABYMETALってJAM Projectともやってるのね。

EDビブラートのクセよ。

キミと越えて恋になる ⭐️⭐️☆

ケモノを超えてケダモノになる?

ケモナー向け?ラブコメ。時は20XX年。人と獣人がいる世界

獣人は大昔の実験で生まれ埼玉一角監視され生活をしている希少種らしい。

そんな獣人クラスにやってきた。まだまだ世間獣人差別的な人も多い。

それでも種族の壁を超えてそれはやがて恋になる・・?

ベタな展開が多いけどベタは嫌いじゃないので。なんかニヤニヤしちゃう

下着が見えたり裸になったりするより、こっちの表現の方がエッチだよね。

高いハードル友情愛情で乗り越えるのっていいよねぇ。

8話の服って千と千尋の神隠し千尋デザインとくりそつ

座席主人公席。OPCHiCO with HoneyWorks

その他気付き

今期は2つの番組EPGミスがあった。

素材採取家の異世界旅行記1話

EPISODE1 となるところが EPISPDE1 になっていた。2話以降は修正されている。

デブとラブと過ちと!の1話

ジャンルアニメではなくドラマになっていた。2話以降は修正されている。

「デン!!」

「妃教育から逃げたい私」以降なのか?バラエティで使われる「デン!」がよく使われてる気がする

(私が知らないだけでそれ以前から多用されてたのかもしれないが)

今期では

とんでもスキル異世界メシ2 1話、2話、5話、8話、9話

デブとラブと過ちと! 2話

SPYxFAMILY Season3 4話、5話

笑顔のたえない職場です 5話

2025-12-05

はてなこのマンガがすごい!2025

1位:限界OL霧切ギリ子

はてなーのツボすぎる。主人公が若くない女性・他のキャラもそこそこ妙齢・全員おこだわりが強くセリフ早口(ぽい)・文学的文言が多い・作者がちゃんと識者(限界バーテンバンド周辺の知識えぐい)。はてなーのための漫画。もちろんわたしも大好きです。2巻も買います

2位:やめろ好きになってしま

ブコメおっさんノスタルジーがすごい。読んでる全員現役じゃないのに熱量がすごい。すべてのブコメで一番みんなピュアかつ面白い。誰も変にすべってない。誰もウケようと思ってコメントしてないから。心の底のピュアとおじさんが混ざった本物をコメントしてるから。これは本体よりコメントが本番なとこもある。

3位:こわいやさん

え?!って思わせてごめん。はてなしか陽の目が当たらなそうだから3位にしました。はてなの中にはアンチオモコロもいそうだけど、これは面白いよ。

4位:こころの一番暗い部屋

なんともしっとりとしてて、インターネットじゃないと流行らないだろうなっていう地味さが良い。登場人物ほとんどはてなにいそうなとこもいい。なのに綺麗で、なんだろうな、表面だけ綺麗に取り繕う現実との真逆みたいな世界。静かで暗くて綺麗で文学的

5位:バルバロ

マジョリティにはならない、なる気もないところがはてなっぽい。そして作者が識者。マンガ毒親設定流行ってるけど一線を画すリアリティ。マジっぽすぎる。毒親識者。あと水商売識者。水商売毒親描くマンガ家は一度とどまれ。これ以上のものはないから。バルバロ!好きなはてなー、もし未読ならコーポアコーポも読んで。

ふつう軽音部とかもちづきさんとか姫拷はマジョリティなので外しました。完結してしまったので入れなかったけどチャックび〜んずは殿堂入りかな。

2025-12-04

リアルに描くとかえってリアリティがなくなる

最近呪術廻戦の感想を読んでると「リアリティがない!」「こんな馬鹿いるわけない!」って文句つける人いるけどさ、逆じゃね?

現実見てたら分かるけど、世の中にはとんでもない馬鹿普通にゴロゴロいるからな。

だってさ、失言する大企業役員とか国会議員とか、よくニュースになってんじゃん。

SNSを見れば、俺達凡人とは比べ物にならない天才たちのやらかし毎日のように流れてくるぜ。

あれ見て「創作キャラより現実のほうがヤベェだろ…」って思わん?

馬鹿なんて現実に沢山いるどころか、創作がまだ遠慮してるレベルだよ。

しろ創作物でありがちなのが「人間が優秀すぎてリアルじゃない」ってやつ。

登場人物みんな視野広い、判断早い、理解力高い、会話が成立する。

現実でそんなスムーズに会話できる場面どんだけあるんだよ。

作中で「こいつ馬鹿だな〜」って扱いされてるキャラでさえ、現実基準で比べたら割と話通じるし、普通に優秀な部類なんだよ。

そもそも頭のいい人間だって、常にその実力をフルで発揮できるわけじゃない。

咄嗟のことで頭が真っ白になるとか、緊張で判断ミスるとか、よく知らない分野の話になると急に滅茶苦茶なこと言い出すとか、そんなの誰でもある。

から物語の中でキャラ判断ミスったり、変なこと言ったりしても、それってむしろリアルなんだよ。

リアルに描くほどリアルじゃなくなる」ってのは、本気で“現実のほうが設定ぶっ壊れてる”から起きる現象だと思うわ。

創作キャラは、どれだけ欠点を盛っても現実には勝てない。

現実人間があまりにも自由すぎるから

⭐️ ホラー小説でよく使う仕組み

1. 情報の“欠落”で不安を作る

見せない・説明しないことで、読者が勝手に怖い想像を膨らませる。

例:音だけする/影だけ見える/日記の途中が抜けてる。

2. 日常の“ズレ”

普通風景に、ひとつだけおかしものを混ぜる。

例:知ってる人の顔が微妙に違う/家の間取りが昨日と違う。

3. 視点不安定さ

語り手が信用できない、認知おかしい感じを出す。

例:語りが矛盾する/“自分”を三人称で語り出す。

4. 遅延(じらし)

怪異をすぐ出さない。「来る気配」だけを積み重ねる。

例:足音こちらに近づくけど姿はない。

5. 閉じた空間

逃げられない状況を作る。密室・孤島・夜の山など。

例:圏外の山小屋/嵐で外に出られない。

6. 反復の異常化

同じ現象が繰り返されるが、回数ごとに変質していく。

例:毎夜同じ時間ノック→回数が増える→部屋の中から聞こえる。

7. “正しすぎる”説明

キャラが妙に冷静・科学的に説明することで逆に怖さが出る。

例:幽霊を見ても淡々と状況を分析する医者

8. 読者だけが知ってしまう恐怖

登場人物は気付いていないが、読者だけが異常を理解する。

例:背景の写真に写り込んでいる“誰か”。

9. タブー侵犯

触れてはいけないもの場所に触れることで恐怖が連鎖する。

例:村の禁忌の祭具を動かす/封印を開ける。

映画OUT ZONEを見なかった

アマプラが新作でオススメやでって執拗に表示してくるも2019年映画?で評価ゼロ。この映画、何かヘン?と思って敬遠してたんだけど、まぁもしかしたらインディーの思わぬ拾い物の可能性もあるよなと思って視聴。

評価なし。

 

冒頭、日本での自殺者の5割以上が20~30代!精神疾患者の人数は500万人以上!引きこもりの数は140万人以上!みたいな煽りVが入って、アッ……となりつつも、まぁ、まだ可能性はあるからと思って視聴を継続

陰キャボーイがYANKEEにボコボコカツアゲされている。その後、その陰キャボーイが明らかに精神に何らかの疾患がありそうなおじさんにコーヒーぶっかけて、この悪意の連鎖表現20回は見たな、あとカメラ安定しないなとなんだか身が入らない。

その後、幼稚園で「いもしない」モンスターペアレントの声が聞こえてきてしまノイローゼ保育士が倒れるパートが入って、その保育士鍼灸師治療院で目を覚ますというジャンプケア(誤用)。目を覚ます鍼灸師はなんか自分写真撮ってるし、もっと治療増やしましょうかとか言ってくるし、ブラウスボタンの一番上は外れてるし、名刺を「本当のあなたに渡してください」とか言ってくるし超キモくて嫌な感じだなぁと思ったところで。

 

バーーーーーーーーップ!!!!ギブアーーーーップ!!!!!!!!!

 

もうず~~~~~~~~~~~っとカメラがグラグラしてるんよ。

酔うんよ。

登場人物と一緒にカメラが移動する時とか多少揺れてるとかはいいんだけど、完全に止め絵のときもず~~~~~っとユラユラユラユラしてるからマジで酔う。揺らしてるってよりは「揺れてる」んよ。不安定なんよ。三脚とかない時代に撮られた映画なん?Youtuberですら止め絵で画面揺れすぎないように頑張って撮影してるよ。

まぁ2019年、まだ手ぶれ補正のない時代だったのかな?2014年のiPhone 6には搭載されてたけどさ。

 

たぶん誰もレビューしてないのは俺と同じようにみんな酔って離脱してしまたからに違いない。

そう考えると傀儡映像しっかりしててえらかったな。

監督さんには「映画」がどういう文字意味なのかもう一回考え直してほしいと思った。

2025-12-03

ピザの注文の仕方

ピザの注文方法を、わかりやす説明します。

電話ネット店頭郵便の4パターンがあります

🍕 1. 電話で注文する場合

1. お店の電話番号を調べる

2. 電話して、まず

• 「○○ピザを1枚お願いします」

• 「サイズはM・L」

3. オプションがあれば伝える

トッピング追加、サイドメニュードリンク など

4. 受け取り方法を伝える

• 「デリバリー」or「持ち帰り」

5. 住所・名前電話番号を伝える(デリバリー場合

6. 合計金額・到着時間確認して終了

💻 2. ネットで注文する場合(最も簡単

1. ピザチェーンのサイトアプリドミノピザーラ、ピザハット等)にアクセス

2. 配達か持ち帰りか選択

3. メニューから好きなピザを選ぶ

4. サイズ生地トッピングなどをカスタム

5. カートに入れて、支払い方法を選ぶ

6. 注文確定!

ネット注文はクーポンが多いのでお得なことが多いですが、ネット工作者に注文が消されるおそれもあります

🏬 3. 店頭で注文する場合

1. 店へ行ってメニューを見る

2. 店員さんに

• 「これのMサイズを1枚お願いします」

3. その場で支払って、出来上がるまで待つ

4. 持ち帰るだけ!

🏣4. 郵便で注文する

どの方法がいい?

• 手軽さ重視 → ネット注文

相談しながら決めたい → 電話

散歩ついでに → 店頭

 • のんびりしっかり→ 郵便

どこ?

VIVANTの登場人物肩書きに注目しよう

露悪作品流行るのは昔からだが、ここ最近はより流行ってる

みんな人の破滅や苦しみをみたくて仕方ないんだワ

登場人物が苦しみの果てに惨たらしく人生終わり展開が見てて気持ちいいんだワ

苦しんだ人間は苦しみの果てに死ぬべきなんだワ!死後も踏みにじられると最高なんだワァ!ワァ!ワワワワワワワワワワワワワワワワワワワワワワワワァ!

2025-12-01

評判だったドラマを予備知識なしに見たら、ある女が平凡なOLと見せかけて実は伝説国際的ハッカー、だけどその正体をネタ脅迫されて、びっくりするくらい簡単に言いなりになった挙句、見張り役の男には無理やり慰み者にされてるのに、そんなハードすぎる裏側のかたわら、日常生活では自らの意思で近場の男たちに声かけまくったあげく自分の倍以上の年の男と本気の不倫関係になるという信じられない展開でみるのをやめてしまった

国際的ハッカーなのに馬鹿すぎる

これ考えたの誰だよ

命の危険さらされながら不倫するなよ

ってかほかの登場人物も生きるか死ぬかなのになぜか恋愛関係もやたらとゴタゴタしててありえなかった

年の差ありすぎるだろ

映画サイレントナイトを見た

アップデートって大事なんだよなぁと思わされた映画。37点。

あ、もろちんポリコレ的な意味ではないです。

 

最近はもうすっかり枯れた感のあるジョン・ウー監督と、なんかうまくいかない映画にばかり出ているジョエル・キナマン主演のアクション映画。今回は全編、登場人物セリフがない構成となっているのがウリ。ラジオの音声とかはあるんだけど、たぶん登場人物は一回も喋ってなかったんじゃないかな。

 

話としてはギャング同士の抗争の流れ弾で息子(チンコじゃないほう)を喪ったキナマンは怒り心頭ギャングの車を追いかけ鉄パイプで襲撃をかけるも反撃にあい喉を撃ち抜かれてしまう。声帯を失うも一命をとりとめたキナマンは妻の心配をよそに1年後の復讐に向けて身体技術を鍛えはじめ、頑張って復讐する。

 

ジョン・ウー映画なので100回くらいスローモーションがある。もちろんアクションのすごさを演出する部分もあるんだけど、そこスローにする意味 is 何?ってなって笑っちゃうところすらある。

キナマン声帯を潰されて(喉を正面から打たれたら脊椎が損傷すると思うのですがそれは……)声が出ないはいいんだけど、他の人物は声が出るはずなのに何も喋らないのはよくわからない。一回、特に何の意味もなく黒い鳥が夫婦の家の外に飛んできて、カメラがそれにフォーカスし窓の中で妻が何か言っているが聞こえなくなり、それが終わるとまたカメラが家の中に戻るという、台詞なし映画というメタな設定にの奉仕しているシーンがあって笑ってしまった。

一般人キナマン戦闘能力は皆無で復讐を決めてからYoutube射撃場、クソ広い倉庫で格闘射撃運転練習を繰り返して復讐鬼として成長していくのが面白みと思う人もいるだろうけど、これって狼の死刑宣告でもやったし、デス・ウィッシュでもやったしなぁと思ってしまった。

後は今更ジョン・ウー映画で言ってもなぁと思うのは、身体性の低さ。復讐の前日にキナマンギャングの金庫番の家に乗り込むんだけど、そこでナイフを太ももに絵の部分までぶっ刺されてしまう。なんかこれが生きてくるのかなぁと思ったら、翌日、そこには生き生きと走り回るキナマンの姿が(世界まる見え感)。う~ん。もうそういう時代じゃないよなぁ。

中古安値で買ったキナマンカーもいろいろ改造してる描写はあるけど頑丈すぎるし2025年に見る映画としては「古すぎる」感じはスゴイしたかな。

 

アクション自体2000年代テイストを残しつつも「ガチ」感がよくて。特にカーチェイスシーンでのアルミでできてるのかな?みたいな車のクラッシュめっちゃよかった。でも実車を用意してやったらしいので車って全然頑丈じゃないんだなぁと思わされた。

痛みを感じる格闘やバカみたいに撃ちまくる射撃もすごい頑張ってる感があった。ただ、そこもやっぱりレイドとかシャドーブナイトみたいな香港リスペクトインドネシア映画がやったことのもはや二番煎じ感があって正直、キツかったかな。

あとジョン・ウー印の二丁拳銃パート唐突に出てくるんだけど、それがキナマンじゃなかったので「いや、お前がやるんかい」と爆笑してしまった。あそこ、ギャグで入れてるんだとしたらジョン・ウーギャグセン高いと思う。

 

息子を亡くしたのはキナマンも妻も一緒なのにキナマンは妻を置き去りにして一人で復讐に突き進み連絡も無視するようになり、どんどん夫婦関係は冷え込んでいきついに妻は出て行く。この女必要だったかなぁと思うくらい存在感がないのが気になった。

仮に子供の死を受け入れた人間とそうでない人間の対比を描くのであれば、最終的にキナマン子供の死とか関係なくギャングを殺すことが楽しくなっちゃってるみたいな感じにしてもよかったと思うけど、それは狼の死刑宣告すぎるか。

 

つまるところ「喋らない」「アクション」が前面に合ってそのコネクションが弱いので映画としては結構退屈だなと思ってしまいました。ただ、やっぱりキナマンはい役者だし2000年代初頭っぽいアクションはいっぱい見られるので、あんま期待しないでサブスクとかで見るにはちょうどいい映画だと思いました。

要するに抜ける黒人アニメキャラリストアップして、現実の合間を

なんか抜けないリスト


なお、男キャラではあまり悩まずに抜けそうなキャラが居るのである(男キャラでは基本抜かないが)


ところで、 anond:20251128222924ポリティクス問題にしているが、少なくとも日本においては「黒人キャラの少なさ」と同様に白人キャラも少ない(少なくとも地球規模で見た比率に比べ)。

これは当たり前だが、日本アニメキャラマンガキャラほぼ日本人クリエイターが作ってるため、圧倒的にアジア人・・・と言おうか日本人のみを想定して作ってるのだ。登場キャラが全部日本人の作品のほうが多い。

我々は自然状態ではエスニックグループにすら関心が薄く、ましてや人種まで考えていない。某プリンセスではモアナジャスミンは "黒人ではない" という認識すら平均的にもたれてない(ポリネシア系や中東系)。

なのでやはり、この辺は洋ゲー(アメリカ制作スタジオが多い)やCGアニメ洋画(同左)、または洋アニメ最近強くなってきてると感じる一方でカートゥーンばかりとも思う)に頑張ってもらいたい・・・あんまり自分ゲームしないのだけど。

あとはアニメ実写化などもあるが・・・。実写はNGタイプなのでさておく。

要するに抜ける黒人アニメキャラリストアップして、現実の合間を

なんか抜けないリスト


なお、男キャラではあまり悩まずに抜けそうなキャラが居るのである(男キャラでは基本抜かないが)


ところで、 anond:20251128222924ポリティクス問題にしているが、少なくとも日本においては「黒人キャラの少なさ」と同様に白人キャラも少ない(少なくとも地球規模で見た比率に比べ)。

これは当たり前だが、日本アニメキャラマンガキャラほぼ日本人クリエイターが作ってるため、圧倒的にアジア人・・・と言おうか日本人のみを想定して作ってるのだ。登場キャラが全部日本人の作品のほうが多い。

我々は自然状態ではエスニックグループにすら関心が薄く、ましてや人種まで考えていない。某プリンセスではモアナジャスミンは "黒人ではない" という認識すら平均的にもたれてない(ポリネシア系や中東系)。

なのでやはり、この辺は洋ゲー(アメリカ制作スタジオが多い)やCGアニメ洋画(同左)、または洋アニメ最近強くなってきてると感じる一方でカートゥーンばかりとも思う)に頑張ってもらいたい・・・あんまり自分ゲームしないのだけど。

あとはアニメ実写化などもあるが・・・。実写はNGタイプなのでさておく。

2025-11-30

果てしなきスカーレット ネタバレ感想

話題になってたので観てきました。

・予習としてハムレットダンテ神曲のあらすじを頭に入れて挑む。物語下地にはなっているのだろうけど、個人的には知らなくても問題なかったな。

ハムレットから換骨奪胎ぶりが面白いとの評判だったが、個人的にはそもそも悲劇を描こうとしてないしハムレット派生作品として見るもんではないなと思った。単純明快勧善懲悪作品に思った。細田守らしい子供向けを意識する。ハムレットとしては、王様が意地悪に叔父に殺されて復讐心燃えるハムレット、毒で殺すつもりが毒で死ぬ叔父、まぁ様々イベントは似たことが起きる。が、知ってても知らなくてもどうでもよく思う。レアティーズいないし。

神曲への解像度は私は低い。世界文学的ものごっつい大事作品で、地獄から煉獄天国への長い旅を、様々な著名キャラ出会い別れながら進む神聖なる喜劇、的な理解あんまり知らない。スカーレットでは舞台としては準えてるけど、下地として何か作用しているようには感じなかった。棺桶のシーンとかは関係してそうに思ったけど、それは神曲を知ってないといけないかと言われるとそうは思わなかった。それともそれは重要なシーンを無理解に進んでしまった私の不甲斐なさかもしれない。

時をかける少女宣伝に持ち出されたのは、まさに時をかけていたから、かな?安直だけど。


・一つ一つのシーンの絵作りは前評判通り、どれも美しく素晴らしい。

特にスカーレットが可愛すぎる。表情ひとつひとつが愛おしい。

・シーン一つ一つが夢の中って感じ。私は村上春樹世界の終わりとか、海辺のカフカとか好きなので、こういうの好きぃ…ってなった。

現代に生きる私を写像した先のスカーレット写像する世界ってのは、ナーロッパ的な中世であって、銃が存在し、僧がおり、アフリカとか南米とか、色んな文化が表層的に混じり合う。作中では、過去未来も生も死も混じり合う世界とわかりやすく何度も表現される。細田守最高だぜ。こういうファンタジー大衆を入門させてくれてありがとうだぜ。私はこういうのが好きだ。

・服飾考証しっかりしてるとの事前情報通り、私はよく知らんけど多分しっかりしていたと思われて、その解像度のおかげで、地獄の狂い具合が鮮明で面白い。混じり合って混沌としている。

産業革命以降の武力が作中に存在しないのは、それが我々にとっての現実の脅威だからだと思う。この作品ファンタジーなんだ。力強い線引きを感じた。

渋谷ダンスシーン、きたきたぁ!!ってなった。幾原的な心象風景かと思ったら丁寧に前段から渋谷という箱の舞台を歪にチラ見せしたりしてて、思ったより浮いてはいなかったかな。いや画としてはバチクソ浮いてたけど。まぁ意図はかなり明快に伝わった……と思ってる。でも現代の子どもがこの渋谷や踊りを自分ごととして捉えられるかというと疑問よなぁ。現実描写できない制約の中でのスカーレット心象の箱庭、非現実の作中での現実としての非現実としては面白い画だった。私→スカーレット→聖→スカーレット渋谷クール

・宿の主人、てのが登場人物紹介にいたが、作画として特徴的だなと思ったが映画の中では短いシーンだった。でも重要役割だったんかなぁ。

スカーレットの成長を見守るおじさんの気分になった。私も歳をとったなぁ。

・聖、なぜお前は矢を放った……?抑止力はその装置を発動させてしまったら終わりだ。それはお前の思想矛盾しないのか。観終えた後、ダンテでいうと七つの大罪のシーン中だと振り返ってみるが、結びつけるには苦悩する。いやこんなん結びつけなくてええかってなった。……いやでもまじで意味わからん。知りたい。

雑魚雑魚悪役にレアティーズかい名前が付けられてるのも何か関係あるんか……?

ハムレットにおけるクローディアスの懺悔は本物の神への懺悔現代日本では神への信仰が薄く、物語でもあまりに薄情。

天罰は全てを解決する。…ってそれでええんかいな。

最後キスと涙が商業的すぎて泣けなくて泣いた。しかし世の中の大衆はそれが好きなのだろう。届ける先のニーズに応えようとする様はえらい。これを描くには時間が足りない。

・争いよりも友好を、憎しみよりも愛を。これはもっともっと丁寧に描いてほしい。もう1時間割いていい。3時間でいい。…でも忠実に2時間に収めて偉いなぁ。細田守はすごい大衆作家だ。


文学的作品として観たら不評の嵐になるのはなんとなく感じるが、私は素養がないのでその辺はノータッチで。

芝居も映像はやっぱ最高のクオリティだ。映画館で観て良かった。地上波でも家でも観たくない。

価値観も好きだ。物語の壮大さも好きだ。でも、ラストだけはちょいと心残りだなぁ。

オマツリ男爵もだけど、細田さんはラストへの拘りや興味があまりない……?

作家メタれば、前半の苦悩や憤怒の感情はきっと描きたいものであったとは思う。

でも作品として本来目指す描きたいものは、それなりに人間の根源的なもの思春期の頃に精一杯みんなが考えて悩んでほしいことで、大人になっても向き合って向き合って考えていきたいことだとは思う。

その勧善懲悪は良いが、憎しみへの向き合い方としての成功例としてこのように描くにはご都合が良すぎるように思った。特に聖の矢とクローディアスへの天罰

現実でいうと、例えば中共オラオラしてるのを武力を持ってやめろやめろと脅すまではいいけど実際に刃を抜いたら戦争なっちまうやん、対話で友好を目指そうぜっていう作品にしたいのにさ、殺しちまったらそれは勝てば官軍ストーリーやん。現実では為政者落雷で都合よく命を落とすわけないやん。殴ってきた相手を殴り返してはい終わりになるわけないやん。スカーレットが殺してなくても、殺す味方が代わりに殺してくれたありがとーは、私は、同罪だと思う。目を逸らすな。私はそれは嫌いだ。

利己的な活動と、利他的活動バランス攻撃性と社会性のバランス自己家畜化した我々が、より家畜化できる先を目指したいんだ。攻撃すんなと説くだけでは、攻撃的な人間独裁的に得をするゲームバランスは崩れない。我々は山上を生まないですむ社会にしなければならない。そういう思想のもとで、細田守は何をどう伝えたかったのだろう?だから、聖が矢をもって暴力を振るったことへの解説をまじで教えてほしい。教えて!!

映画インターステラー」の怒り

インターステラーって、表向きは宇宙舞台にしたSFなんだけど、よく見るとずっと「進め」「止まるな」っていう進歩主義的なメッセージが描かれている。

 

引用される「怒れ、怒れ」というディラン・トマスの詩も、本来は死に向かう父に向けた言葉なのに、映画の中では「衰退していく文明のもの」に向けた叫びに変わってる。もう終わりだって諦めるな、科学を捨てるな、進歩放棄するなと。

作物は枯れ、宇宙開発は否定され、過去の偉業はフェイク扱いされるあの地球の姿って、ちょうど現実が縮こまり始めた時代の空気と重なる。

 

重要登場人物の「マン博士」は人類最高の英雄とされていたけど、実際には恐怖に負けてデータ捏造し、仲間を裏切り、使命よりも自分生存を優先してしまう。あれは、理想を掲げてきたはずのアメリカが、いつのまにか内向きで独善的になっていく姿そのものにも見える。最大の希望象徴であった国が、別のものに変質することの現れ。

 

そうやって見ると、インターステラーは、ただ未来希望を託してるだけじゃなくて、かなり強い不安が同時に現れている。進歩を信じ続ける側に立つクーパーと、恐怖に屈して縮小へ向かったマン博士。その対比そのものが、ノーラン監督の中にある「このまま理想を失ったら、人類アメリカも終わりかねない」という怖さと、「それでも進めばまだ未来はある」という希望の両方を背負ってる…と読んでみる。

 

そうすると、インターステラー宇宙の話をしながら、実「文明理想がどこへ向かうのか」を問い続けてる映画。「進歩しなければ絶滅してしまう」という脅迫的な進歩主義と、「理想を捨て孤立主義に陥ること」への恐れ、アメリカが変質してしまうことへの強い不安、いや怒り。

理想主義が捨て去られること、進歩が捨てられ停滞することへ「怒れ、怒れ」と呼びかける。

これはNASA予算が縮小されている今現在アメリカを予期して、ブラックホールの底の4次元空間から放たれた、ノーラン警鐘だったのかもしれない… (それらしい着地)

2025-11-28

[] KILL 超覚醒 (ストーリー重要な部分に触れています

プレミス・あらすじが極端に単純な映画インド)  

A地点からB地点に向かう列車強盗集団が乗り込んできて暴力を振るう、乗り合わせていた対テロ舞台軍人が敵と戦って殺して戦って殺して血で血を洗いB地点に到着して終わる

無限列車編みたいな「移動する密室もの 

アクション映画慣れしていると、色んなところで予想を外れるので逆説的にハリウッドと、それに影響されたお約束が浮き彫りになる。

銃器ほとんど出てこない 銃器が出ないアクション映画で有名なのは燃えよドラゴン」で、ブルースリーが「銃を持っていけば一発で終わるじゃん?」と言って「いやいや、こういう理由で無理なんだ」と説明を置いてから本格的な殴る蹴る中心のアクションシーン(トーナメント)に移行していく 

 本作は、敵集団盗賊一家銃器の入手が簡単ではないが悪人一族(YAKUZAという疑似家族一家」ではなく、血縁という意味。マジ一族。父息子従兄伯父甥など・・・)という設定。現代インドでこれ。

 ピストルを持ち込んではいるが、ごく少数で、早々に舞台から除去されるのでそこから刃物、鈍器、徒手空拳に移行。 最後B駅に到着すると警察銃器もって出てくるけど、そこまで銃撃戦はない。

悪人一族はあまり背景が説明されない。途中でインターバルの合図が入るんだけど休憩時間は入らず、実際上映時間はそれほど長くなく、欧米での昭和版『新幹線大爆破』みたいにどこかカットされてるのかもしれない。

 鬼滅みたいに途中の「思い出ボム」シーンが入らないので時間の流れは非常にシンプル時系列シャッフルの伊坂「ブレットトレイン」とは180度違う。ジョンウィックも(1作目は知らんけど)2.3.4作めは回想入りますよね。 

 家父長制が生きていて50?60?歳くらいの父親世代作戦を仕切っている。結構な闘派なのだが、後半、あまりに多く主人公一族を殺されて「もう撤退だ」と若干良識のあるところを見せる。その際は息子(ラスト悪役、より狂暴)に逆らわれたりする。この一族の長のとどめの刺され方がよい。

③敵が悪人素人集団強盗生業としているのだからプロともいえるが…)なので全員安い私服乗客区別つかない。乗客に紛れることで主人公の目を逃れるなど、それがサスペンスにもなったりする。民間人フリーランス)VS特殊部隊みたいな映画はわかりやすいんだな。

 アニメやまんがだとハンコ顔で髪型だけ違うなんていうのがあるけど、とくに物語の冒頭に近い時間帯では、インドの中肉中背の30歳代男性をはっきり区別するのが難しい。(尾田栄一郎を見倣おう)   

④敵おかわり

 わんこそば並みに敵がどんどこ補給されていくアクション映画韓国映画?)があったが、本作の敵は途中1回合流がある。最初から30人以上も強盗が乗ってるというのは、いくら服装で見分けがつかないからといっても不自然だが、少数先行・手引き・列車速度を落としたところで合流…ということで40人対1.5人と言うリッチなバトルが成立する。

被害者と公正世界信念

 強盗もの冷酷さ凶悪さをアッピールするために、モブキャラが殺されるのはこういう映画100%見られるお約束だが、それにしてもハリウッドに影響を受けた映画だとそれなりにヘイトを受けたキャラクター死ぬ傾向がある。密室ホラーで「こんな場所出て行ってやる!」という愚かキャラとか。 NETFLIX新幹線大爆破では被ヘイトキャラすら死なないが、本作ではまあ死ぬ死ぬ

 1.車内が阿鼻叫喚になる前のほのぼのシーンで「お兄さん軍人?僕も将来軍に入りたいんだ、国を守りたい」という、母や祖母旅行中だった中学生ぐらいの少年死ぬ

   ハリウッドだったら、勇気を振り絞り機転を利かせモブ敵をやっつけてサムズアップってキャラクターだろ少年よ…

 2.さすがに主人公一人で40人倒すのは無理がある設定なので、シナリオの都合で同行していた主人公の頼りになる親友特殊部隊の同僚)>死ぬ

 3.主人公が守るべき最重要人物恋人女性)>わりと早い時期で死ぬ(ので、途中から目的彼女を守る、から変わる)

 「理由のない暴力登場人物を襲う」

主人公が失神する

 直接攻撃やそのほかの理由で頭部に打撃を受けて失神する。2回目はモブ強盗たちに「殺せ!殺せ!」といわれるが長老の「いやこいつには利用価値がある」の鶴の一声で生かされる(そのあと覚醒してからのバトルも長い) 

⑦ 下っ端の悪者が全員、主人公に殺されるわけではない

 後半、モブ敵が主人公を追い詰める、とそのとき中年女性と老女がモブ敵を鈍器で滅多打ち。助かる主人公。「あの子を!あの子を!」…無限に殴打している女性たちは上述の少年保護者だった。家族を殺された恨みは、善良な市民悪党一族も同じなのだ

 ちなみに鈍器で頭をつぶされモブ敵は血まみれになって死ぬ

⑧思い出したら書く

 

映画ドールハウスを見た

あらゆる工夫を凝らしたウェルメイジャパニーズホラー

ホラー好きなら見て損しないと思う。85点

 

とにかくタイトルバック完璧すぎる。2025年に見た映画の中で一番よかった。

 

長澤まさみ家で遊ぶ娘と友人。長澤は買い物に出かけると良い娘らに家から出ないように言い含め、刃物を高い戸棚にしまい、ガスの元栓は締め、風呂場にも水が張られていないことを確認し家を出る。途中で怪しいおじさんに出会ったり、スーパー最近不審者が出没しているという情報を聞き不安になりながら帰る長澤。家に帰ると人の気配がない。一緒に遊んでいた娘の友人の家を訪ねて話を聞くとかくれんぼ最中にいなくなってしまい、長澤の元に向かったと思ったので解散したとのこと。ママ友ネットワークで探しても見つからない。病院勤務の夫に電話をし、夫があわてて帰ると家にはパトカーが。事情聴取を終え2人残った長澤は同様のあまりコップを倒してしまう。テーブルクロス洗濯しようとドラム式洗濯機に突っ込むも違和感を感じ、ゆっくりテーブルクロスを取り出す。ドラム式洗濯機の中に何かを見た長澤。徐々に表情が変わり大きな悲鳴を上げる。カメラは家の外に出て響き渡る悲鳴に次々と家から出てくる近所の人たち。

ドールハウス

 

長澤まさみってこんないい役者だったっけって思っちゃった。

特にドラム式洗濯機の中に娘を見つけた時の表情と悲鳴は「だからホラー映画にはプロを使えって言うんだよ!」って言いたくなるくらい完璧だった。ドラム式洗濯機の中を映さないのも英断。ちなみに過去には実際にドラム式洗濯機子供が閉じ込められてなくなる事件があった。水が漏れないように密閉されているので窒息死してしまうらしい。

 

まぁその後、ヘラっちゃった長澤はフリマ呪い人形を購入。それを喪った娘に見立ててモリモリメンタル回復するも夫との間に第二子誕生すると呪い人形への扱いがぞんざいに。第二子が成長ししまわれていた人形発見友達にするも次々不可解な事件が起こり始め、霊能力者が出てきたりして呪いの解除に挑むのであった。

人形は病弱な娘の将来を儚んで心中するも自分だけ助かってしまった母親を癒すために、人形師であった父親が娘の骨と髪を取り出し製造した人間人形母親とともに埋葬されたが盗み出されていたことがわかり、人形母親の墓に埋葬することで解呪できるであろうことがわかり、様々な困難が降りかかるも夫婦はそのミッションに挑むのだった。

 

という、人形呪われホラーテンプレート完璧になぞっていく。

 

呪い人形子供が仲良くなっちゃって人形が喋るとか言い出したりなんかどんどん様子がおかしくなっていく展開なんか100回見たし、不気味に思った母親がそれを捨てようとするんだけど何度やっても戻ってくる展開も100回見たし、子供の友人が人形に意地悪して人形復讐される展開も100回見たし、呪いの解除のために墓に向かう展開は1000回見たけどもだ。

ジャンル映画ってそういうもんじゃん?その展開に持っていくために登場人物の行動から整合性論理性を奪ったりしない限りは、仮にテンプレであっても必要な展開なら入れればいいと思う。

霊能力だって「来る」でも「貞子vs伽椰子」でもいろんなホラーに出てくるテンプレ展開だけど呪いの強力さを示すために必要ギミックだと思うし、大体最終的にうっかり退場しちゃうけどどう動くべきかの道しるべとしても必要だと思うし。

そういうテンプレ展開を支える工夫があるかが大事で、この作品にはそれがある。

 

特にウオオオオオ!!ってなったのは、人形に恐怖した長澤が人形ゴミ捨て場放棄し家に帰ってパン生地を伸ばしているとと廊下から物音が。出てみると丁字路の突き当りに紙袋かぶった人形が(この紙袋伏線アリ)。激昂した長澤はパン伸ばし棒で人形を殴打!殴打!殴打!する、長澤の横顔を映すカメラの奥の部屋に座っている人形が写る。気配を感じて振り向く長澤。座る人形を見て恐る恐る自分が殴っていたものを見るとそこには第二子が……

っていう夢だったのさっていう話なんだけども。

この殴打する長澤まさみの向こうに座っている人形が写り込むパートめっちゃいいよね。主人公よりもちょっとだけ先に観客がアッ……ってなるやつ。しかも木製の伸ばし棒でボコボコに殴ってるからさぁ。ヤバイヤバイヨって出川みたいになっちゃう。ここはめっちゃキモ冷えた。

 

霊能力者による解呪パート中に地震が発生し真っ暗になってしまった部屋でポラロイドカメラフラッシュだけで駆けまわる変顔a.k.a怪物人形を捕えようとするパートも割とありがちではあるけどやっぱめっちゃ怖いし。

呪い人形母親の墓が円筒状になっていて、明らかにドラム式洗濯機と対になっているっていうのもわかりやすいけど、こういうのが大事なんだよなぁってなるし。そしてその蓋を開けるという行為最後悲劇の引き金になっているというのも、タイトルバック呼応していてよい。

 

最後にさんざん言ってきた「解呪ホラーテンプレをひっくり返すスイングがあるんだけどこれは、若干賛否両論あるだろうけどよかった。

過去の文献から呪い人形母親に愛されていた子供が愛ゆえに心中に巻き込まれるも最後は愛する母親とともに埋葬されたと思われており、しかしのちに盗掘者によって盗まれしまったのではないか。墓に帰るために呪い人形と化してしまっているのではないかと推測され、だから人形を墓に返そうとなる。よくある展開である

しか人形は第二子に「首を吊られている自分」「骨を取り出すために釜茹でにされている自分」を不気味に書かせている。何より、何度捨てられても帰ってくる能力がある人形が墓には戻れない理由がわからない。本当に帰りたいならさっさと帰っているはず。

実際には人形生前母親虐待されていたことが人形と娘の会話の録画テープから発覚する。人形母親を愛してなどおらずむしろ憎んでおり、一時は自分を愛してくれた夫婦が最終的にそんな母親の墓に人形を捨てようとしたこと人形呪いは爆発し夫婦は完全に人形に捕らわれてしまう。

最終的に夫婦人形を娘として迎え入れ、第二子のことは忘れさってしまう。祖母の車の中で両親を求める第二子とそれを背後に人形ベビーカーにのせて幸せそうに歩く夫婦の絵でこの作品は終わる。

幸せだった家庭は人形の家――"ドールハウス"にされてしまったというバッドエンド。

うむ、よくできておる。

 

なんかこういう作品って捻りとして呪いを解こうとしてやったことすら実は呪いによって仕組まれていたみたいな構造にしたがったりするけど、この作品ではみんな頑張って呪いを解こうとするんだけど別に誰が悪いわけじゃなくて単純に逆効果だったっていうのが割と好き。最初理不尽展開だなぁと思ったけど理不尽でもええじゃないか

そもそも母親の元に戻れてよかったね💛」ってエンディング自体母子はそろっているべきだっていう、幸せボケした輩の上から目線解決しかねーんだし。

 

いっぱいありすぎてここには書いてないけど布団もっこりしてるからめくったらなんもおらんけどやっぱいるシーンとか足音がするからドアあけたらいないシーンとかホラー演出宝石箱や~って彦摩呂が叫ぶくらいにはミチミチにいろんなホラー表現が詰め込まれているので見ていて飽きない。

とにかく予算をかけて撮られているし脚本もしっかり作られてる。昨今流行りの考察という名の投げっぱなし要素もほとんどなく作品内でちゃんと完結させられてる。まぁ最後呪い爆発のところは若干分かりづらかったかな。あそこは俺も自信なし。

ガチで作ればホラー映画ってやっぱ面白いんだよなって思えた作品だった。

ちゃんとしたホラー映画好きにはオススメ

復讐の是非を上手く描けた作品の例として鋼の錬金術師ウィンリィマスタングが挙げられていたけれど 

個人的にはあんまり上手いと思わなかったな

ウィンリィの方はともかく、マスタング復讐相手のエンヴィーはそもそも現在進行形人類の脅威になっているのに 

それを倒す事に対して復讐は駄目だという理由で止めようとしてくるホークアイ意味不明でつまらなかった

これってガンダムシャア・アズナブルもそうだけど、明確に人類の害となっている相手抵抗するのはもはや復讐とかそういう次元に収まらない問題だろうに

登場人物ファン復讐良くないで思考停止して否定するから違和感がある

anond:20251123231347

https://saebou.hatenablog.com/entry/2025/11/28/015425

の ”これは作画の省力なのか何か演出意図があるのかはよくわからないのだが、とくに序盤でふたり人間が会話している場面で、引きの画面で両方を映すのではなく、話している人の声だけ画面外から聞こえて聞いている人の表情だけを映すショットが多いのはえらいクセがあるなと思った。話している人と聞いている人の表情、両方が見えたほうがわかりやすくない?”

これ、”登場人物センター日の丸構図”のことか?

2025-11-27

https://note.com/charm_viola6115/n/n904376361c9e

ここで書かれている作品は4重構造の救済の物語になっていて多くの登場人物に多層的な役割が与えられてるって話。

映画マニアを名乗ってるだけあって、マニア的な見方なっちゃうんだなと思った。

設定マニア役割マニアモチーフマニアの人はそうかしらんけど、普通の観客って「設定ベース」じゃなくて「キャラクターベース」で作品を見るんだよね。仮に「キリストモチーフ登場人物がいたとして、でも「その人物」のパーソナリティキリストでなければ、なんか急にキリスト的な行動にとられても「いやお前の行動おかしくね?」ってなるんだよ。

でも設定マニアは「うおおおお!!!キリスト!!キリストじゃないか!!びゅるるるるる」ってなるんだと思う。

果てスカが叩かれているのはそのパーソナリティ一貫性のなさ、キャラクター薄っぺらさが問題なんだよね。それはつまり彼が言っていることが正しいのだとすれば「多くの役割を一人の人物押し付けようとした」結果でしかない。

シンデレララプンツェルムーラン白雪姫ディズニープリンセスから一人の中に押し込んだろ!ってしたら「うんうんこの行動はラプンツェルを表しているね」「おっ、ここはムーランかな」「シンデレラであったね」、いや多重人格かこいつってなるだろ。しかもそれが8人分。それをうまく作中で接続できる脚本力があれば細田はもうとっくに宮崎駿越えてるのよ。

そして一つの作品に全世界を救う4つの救済をギュウギュウに詰め込んでみました!無駄のない完璧な設定!っていうのも、そんなことは並の脚本家には不可能だし、残念だけど細田がそのレベル脚本家じゃないのはもう過去作品からも明らかじゃん。何なら、いつも「細田の言いたいこと」の部分が叩かれる。それは社会が追い付いてないからじゃなくて細田自我作品昇華する腕がないからだと考えるのが妥当だろ。

3回も見て大学図書館でお勉強したのは偉いね~って感じだけど、むしろそのことが「自分で調べて理解したことに対して人間評価は異常に甘くなる」っていうナントカクルーガー効果だかikea効果だか認知的不協和云々に陥らせているようにも感じる。もしかしたら細田守もそうなのかもしれないけど。

成瀬は天下を取りに行く」「成瀬は信じた道を行く」はちょっと危険

本屋大賞をとった本だしと、読んでみたのだが、モヤっとした点を言語化したいので増田に書いてみた。

まず読んでみて、初めに思ったのは、登場人物たちがいい人たちばかりで、膳所という場所平和世界だなと。ジュブナイル向けの作品で、中学生高校生たちの生活が楽しそうに描かれていて、成瀬の行動が常識外れだけど人々を幸せにしていくようなストーリー展開が受けているんだろうなと、初手で思った。

けれど、しばらくして、何か黒いモヤモヤという読後感が残り、これは何だろうという思いがふつふつと湧いてきた。

「掘り下げてみると、あまりにも良い話すぎるからだと気がついた。」

個人的成瀬みたいな人には何度かあったことがある。

記憶力が良く、学校の成績も良い。視点が人と変わっていて、拘りが強いことで、人知れず、絵画音楽などで賞をとったりする。けれど、人とのコミュニケーションはあまりとらず、笑顔を見せることなく、一見淡々と過ごしている。クラスの中では、成績の良さで褒められることはあれ、普段生活は人とあまり会話することなく、端からみると我関せずみたいに思われている。無害なので、クラスの中では問題児としてみられず、特に注意されることはない。学校規範を守り、外れることな生活しているので、一見、順応しているように見えるが、本人は人知れず、苦しんでいると言ったケースを見てきた。

物語成瀬は、人を呼び捨てにしながらも、自分の思ったように伝えることができているが、物語中で、思い込みコミュニケーション不足から齟齬が何度か生まれている。けれども、実は、周囲の人々の配慮サポートがあって、それが表面化しない。一見成瀬意志の強さが、物語の推進力になっているように見えるが、実は彼女常識から外れた行動を受け止め、サポートする人々がいて、初めて成り立つ話だとわかる。

これが、現実世界だとなかなか上手く行かない。特性理解し、サポートするような人々には、こういった特性を持つ子供たちはなかなか出会わない。なので、本人は人知れず、周囲との齟齬を克服しようとするが、一人であがくだけで、余計に辛さが募るばかりとなり、ついには自己嫌悪ストレスから学校を休んでしまったりする。上手く、教室内で教師カウンセラーサポートを得られるケースもあるが、成績が優秀であるがゆえに、また自分から言いださないゆえに、気がつかれずに時が過ぎていき、本人の体調が悪くなって、初めて気がつくといったことが起きる。

成瀬のような話は、一見、いい話だが、このような特性を持った子供の光の面を殊更に良く描き、困難さに対して蓋をしてしまっている。笑顔を見せず、侍のような口調でも周囲の人が彼女天才的な特性を認め、好意的にみてくれている環境があるのが成瀬だが、彼女ロールモデルにしようとしたら、そんな環境普通はないので、マネをしようとする同じ特性の子供はすぐ周囲との齟齬に苦しみ、破綻するだろう。

また、特別な才能がある子供であれば、常識外れでも大丈夫といった見方世間的にするようになったら、それはそれで、当事者の子供は、自分能力マイナス面を打ち消そうとし、よりプレッシャーが増大するかもしれない。

コミュニケーション上の摩擦や孤立、困難さを軽視し、それを個性としてエンターテインメントとして消化する。何か、こういった特性を持つ子供見世物にしている感じも受けてしまった。

「少し異なるかもしれないが、似たような物語は、実は以前にもある。フォレストガンプだ。」

知的障害男性主人公の波乱万丈の人生を描いた話で映画にもなったが、ある種、社会にとって「理想化された障害者像」が描かれている。正直で有能であれば、知的障害であっても社会的に有用だというようなステレオタイプ的な見方と国に従順であれば成功するといった保守的イメージを負わせ、「突出した異能マイノリティ」を見世物にして、現実マイノリティの困難さに対して蓋をしてしまっている。

フォレストガンプにしても、成瀬にしても、世間的には評価が高い作品からこそ、影響力があり、多くの人々に波及する。一方で、困難さを抱えるマイノリティに対して、ある種の歪んだステレオタイプを与えることにもなる。

表現可能性を狭めるつもりではないし、こういった作品によるカタルシス否定する意図ではなかったが、モヤモヤ言語化たかたことと、こういったエンターテインメントに負の側面も同時にあることを伝えたかった。好きな作品を貶されたと感じたのであれば、申し訳ない。

2025-11-26

「Grovel」の意味と使い方――謙遜従順ニュアンス理解する

英語単語「grovel」は、日常会話や文学作品で見かけることがありますが、その意味は単純な「従う」や「謝る」とは少し異なります。「grovel」は、誰かに非常に低姿勢で従ったり、卑屈な態度で許しを請うことを表します。例えば、自分の過ちを認めて、相手の気を引こうとする状況で使われることが多いです。この単語には、単なる謙遜よりも、やや過剰なへりくだりや自己卑下ニュアンスが含まれています

文学映画では、登場人物権力者尊敬する人物の前で「grovel」する場面が描かれ、キャラクター心理社会的立場を表す手段としても使われます。また、日常英会話ではあまり軽々しく使われることは少なく、状況によってはネガティブな印象を与えることもあります。そのため、意味文脈を正確に理解して使うことが重要です。

「grovel」を知ることで、英語表現の幅が広がるだけでなく、謙遜従順の度合いを微妙表現する力も身につきます。適切な場面で使いこなすことで、より豊かなコミュニケーション可能になるでしょう。

https://man-united.onthewifi.com/?p=439

https://man-united.onthewifi.com/?p=443

https://man-united.onthewifi.com/?p=427

https://man-united.onthewifi.com/?p=675

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「Grovel」の意味と使い方――謙遜従順ニュアンス理解する

英語単語「grovel」は、日常会話や文学作品で見かけることがありますが、その意味は単純な「従う」や「謝る」とは少し異なります。「grovel」は、誰かに非常に低姿勢で従ったり、卑屈な態度で許しを請うことを表します。例えば、自分の過ちを認めて、相手の気を引こうとする状況で使われることが多いです。この単語には、単なる謙遜よりも、やや過剰なへりくだりや自己卑下ニュアンスが含まれています

文学映画では、登場人物権力者尊敬する人物の前で「grovel」する場面が描かれ、キャラクター心理社会的立場を表す手段としても使われます。また、日常英会話ではあまり軽々しく使われることは少なく、状況によってはネガティブな印象を与えることもあります。そのため、意味文脈を正確に理解して使うことが重要です。

「grovel」を知ることで、英語表現の幅が広がるだけでなく、謙遜従順の度合いを微妙表現する力も身につきます。適切な場面で使いこなすことで、より豊かなコミュニケーション可能になるでしょう。

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「Grovel」の意味と使い方――謙遜従順ニュアンス理解する

英語単語「grovel」は、日常会話や文学作品で見かけることがありますが、その意味は単純な「従う」や「謝る」とは少し異なります。「grovel」は、誰かに非常に低姿勢で従ったり、卑屈な態度で許しを請うことを表します。例えば、自分の過ちを認めて、相手の気を引こうとする状況で使われることが多いです。この単語には、単なる謙遜よりも、やや過剰なへりくだりや自己卑下ニュアンスが含まれています

文学映画では、登場人物権力者尊敬する人物の前で「grovel」する場面が描かれ、キャラクター心理社会的立場を表す手段としても使われます。また、日常英会話ではあまり軽々しく使われることは少なく、状況によってはネガティブな印象を与えることもあります。そのため、意味文脈を正確に理解して使うことが重要です。

「grovel」を知ることで、英語表現の幅が広がるだけでなく、謙遜従順の度合いを微妙表現する力も身につきます。適切な場面で使いこなすことで、より豊かなコミュニケーション可能になるでしょう。

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