≪下記の作品を評価対象に含めます≫ 放送開始:2015年4月~ |
◆響け!ユーフォニアム(第1期) ◆響け!ユーフォニアム2(第2期) |
『響け!ユーフォニアム』は、高校の吹奏楽部に所属する生徒たちの青春を綴った、武田綾乃による日本の小説作品である。京都アニメーション制作によるテレビアニメ版が2015年4月より6月までTOKYO MXほかにて放送された。京都府宇治市が舞台のため原作では久美子など一部を除いて大半の登場人物の台詞が関西弁だが、テレビアニメでは登場人物全員が標準語を話すという設定に変えられている。TV放送分は第1・2期共に13話、全26話。
---{▼あらすじ}-------
燦き、高らかに鳴り響く管楽器たち。期待を胸に、主人公・久美子は北宇治高校の門をくぐる。しかし、登校初日の入学式で久美子が目にしたのは、今にも萎れそうな朝顔のような楽器の演奏。そんな中、久美子は生来の性格より北宇治高校吹奏楽部に入部することになるが、彼女に待ち受けていたのは想像だにしないかつての強豪校であった吹部の凋残。生徒たちは、「全国大会に行く」という目標を掲げ、新顧問である滝昇の指導のもと日々練習に明け暮れるが、その実際はトラブルの連続であった。これは、そんな少女たちの青春や葛藤模様を描いた物語である。
(wikipediaより)
---{▼感想}-------京アニが送る"リアル"な吹奏楽部!
部活動アニメは多々あれど、“真剣”な姿が楽しめる、地に足の着いた本格演奏アニメというのも良いものです。吹奏楽部ならではの張り詰めた空気の青春。息を呑む演奏シーンと先輩・後輩間の紆余曲折を経た友情が味わえます。そして、とにもかくにも登場人物の悩みがリアル。行動がリアル。部活動のあり方がリアルなのです。嘘くさいケレン味が無い辺り、万人向けと言える作品と言って差し支えないと思います。
主人公・久美子が作中でも「性格が悪い」と言われる様な腹黒”失言系ヒロイン”であったり、サブヒロイン・麗奈が「特別になりたい」と拘わる姿を見せたりと、思春期真っ只中を描いている点もリアルだ。
リアル リアルと繰り返しておりますが、やはり映像面でもリアルを極めております。本作では光のボケや逆光の使い方が洗練されていて半ば見蕩れながら視聴してました。キャラの表情や仕草に価値を置いている様子も伝わり、流石は京アニ作品です。
▼ 追記(第2期放送終了時)
心がザワザワする様な話運びが続き、溜まっていた第1期からのフラストレーションが優しく昇華されるような発展を遂げる第2期。2年生のいざこざ・実姉との距離、そしてあすか先輩への隔意。これらが全て解消されました!3年生が卒業してしまう寂しさはありますが、それでも清々しく美しい幕引きでしたね。大人によく効く 青春という名のレバーブロー。
久美子が勇気を出す度に涙。演奏をひとつする度に涙。ユーフォを見る時は音のうるさい暖房器具をオフにする・・・それくらい真剣に見ていました。“青春”を描いた作品はそれだけで味わい深いと思うのですが、素晴らしい演出と相まって実に情緒豊かなひと時でした。
「ありがとう・・・」
--▼【総評*1行表】----
脚本 | 演出 | 作画 | 人物 | 音楽 | 構成 |
8 | 9 | 9 | 7 | 8 | 7 |
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