該当作品 | 放送期間 | 話数 |
▶ モノノ怪 | '07年7-9月 | 全12話 |
謎の薬売りを主人公とし、近世(江戸時代)の日本をモチーフにした世界(ただし、最後のエピソードのみ近代)を舞台に、「座敷童子」「海坊主」「のっぺらぼう」「鵺(ぬえ)」「化猫」という5つのエピソードがオムニバス形式で描かれる。
本作は、ノイタミナ枠で以前に放送された『怪 -ayakashi-』のエピソード「化猫」の続編。(私は前作未視聴です。話についていけなくなることはありませんでした)
▼ 感想
脚本 | 和製ホラーアニメ作品。モノノ怪の仕業で人に災いが降りかかるのですが、絵柄のおかげで恐怖はあまり感じないです。 どちらかと言うとミステリー要素が強い。主人公・薬売りがモノノ怪の「形」と「真」と「理」を明らかにする様を見て楽しむ、といった内容です。 薬売りの台詞回しが妖艶な魅力を放つ! |
演出 作画 | "巌窟王"のようにテクスチャを多用した作品。 5つのエピソードにコンセプトが存在し、浮世絵、クリムト風画、屏風絵、水墨画、ゲルニカ風画などを効果的に使っており、各所に様々に解釈可能な暗喩や隠喩を含ませたアイコンを散りばめている。芸術的ですね! ただ、華やかな映像表現で、薄っぺらい作画をカバーしているように思えてしまうのは私の心が荒んでいるからだろうか・・・ |
人物 | 主人公・薬売りのキャラクターが良い。 容姿も格好良いのですが、丁寧且つストイックな台詞と、間を置いた独特の口調が渋いです。男女問わず魅了された方続出w |
音楽 | 効果音が良かった印象はありますが、曲は正直記憶に残ってないです・・・。 EDが良曲だが作風に全く合っていないように思います。 |
構成 | 5つのエピソードに分かれているわけですが・・・統一感は無い、かと言って印象ががらりと変わるわけでもない。 始まりも終わりも描かれぬまま。最終話だけ時代が違う。 突然幕が閉じ「え?これで終わり?」と疑ってしまう。 なにか実験作品のようでした。 |
なかなか見栄えのする作品で「何だコレは!?」と衝撃を受けますね。
マンネリを感じ始めた人にもってこいのアニメだと思います。
満足度ランク【B】!!