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【総評】 ヨコハマ買い出し紀行

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 ≪下記の作品を評価対象に含めます≫    放送開始:1998年03月~
◆ヨコハマ買い出し紀行(OVA 1998年3月)
◆ヨコハマ買い出し紀行-Quiet Country Cafe-(OVA 2002年12月)
---{▼概要}-------
『ヨコハマ買い出し紀行』(ヨコハマかいだしきこう)は、芦奈野ひとしによる日本の漫画作品。『月刊アフタヌーン』(講談社)において1994年から2006年まで連載された。単行本全14巻、新装版全10巻。2007年には第38回星雲賞(コミック部門)を受賞。また、二度OVA版が制作されている。アニメーション制作は亜細亜堂。第一作・第二作共に30分2話構成で、全4話。
---{▼あらすじ}-------
「お祭りのようだった世の中」がゆっくりと落ち着き、のちに「夕凪の時代」と呼ばれる近未来の日本(主に三浦半島を中心とした関東地方)を舞台に、「ロボットの人」である主人公初瀬野アルファとその周囲の人々の織りなす「てろてろ」とした時間を描いた作品。

作中の社会状況は、明言はされていないが、断片的な記述を総合すると、地球温暖化が進んで海面上昇が続き、産業が衰退して人口が激減し、人類の文明社会が徐々に衰退し滅びに向かっていることが示唆されている。しかし、その世界に悲壮感はなく、人々はむしろ平穏に満ちた日々を暮らしている。また、詳しくは語られない正体不明の存在も多く、そのまま作中の日常世界に溶け込んでいる。これらの不思議については作中で真相が明かされることはなく、どう解釈するかは読者に任されている。
(wikipediaより)
---{▼感想}-------
『私はロボットでよかったと思う。
 いくらでも 待っていられるから。』


癒し系の名作として根強い人気を博す”ヨコハマ買い出し紀行”、ようやく見ることが叶いました。思っていたのとはベクトルが違っていたので随分驚かされました。
この作品、癒し系と言うより”叙情的”と表したほうがしっくりくる。物語としての起伏が少ない本作は、身を委ねる以上に、想像力を張り巡らせる事で味わいが増す。そんな風に思いました。

▶ ヨコハマ買い出し紀行(第一作)

冒頭2分でいきなり、どんな世界観なのか気になって仕方がなくなる。田舎風景に溶け込んだ”留守を任されたロボット”、”拳銃”、”海に沈んだ街”。その後もあえて詳細を明かさずに、ロボット・アルファのスローライフが描かれ、何を思うかは視聴者に委ねられている。・・・・遠くの空に思いを馳せるような、そんなアニメなんですね。ただの空だと思ってしまえば、それまでです。

▶カメラを貰ったけれどシャッターをなかなか切れないアルファさん、凄くもどかしい気持ちになりますねー。人間味のありすぎるロボットだ。他にも、贈り物にウキウキするアルファさん、髪の毛がハネちゃって恥ずかしがるアルファさん、思い出の場所を思い出してその美しさに涙が出るアルファさん。ちょっと可愛すぎるんですけどー!!
▶ハイテクなのかローテクなのかさっぱり解らないカメラ。雷に撃たれても割とへっちゃらなロボット。考え出すと面白い止まらない(笑)。
▶人類が激減した退廃的な世界観。なのに極めてのんびりとした日常を謳歌するロボット。物悲しい雰囲気にならないのが本作の不思議なところです。


▶ ヨコハマ買い出し紀行-Quiet Country Cafe-(第二作)

OVA第一作目と第二作目では趣向が違います。
わかりやすい相違点は、BGMです。こちらは”Choro Club”(後に『ARIA』シリーズを手掛けるバンド)が音楽を担当。私も元々ARIAが好きで本作を知ったクチなので、耳に付きますし素晴らしいと思います。
"ゴンチチ"が担当した第一作目と比較して、二作目はBGMの主張が強めです。曲調によってどうしてもそのシーンの表情が明確になりますので、ストーリー自体もわかりやすく感じると思います。・・・・実は私は第一作目の作風の方が好きです(^^;)映像とBGMに一体感がありますし、物語も何だかわからないくらいがちょうど良かったのかも(笑)

ただ、物語的には第二作目の方が動きがありますよね。なんてったってアルファが放浪の旅に出発するわけですから、否が応にも心が弾みますよね!
ちなみに作画も全然違いますね、どっちも好きです。OVA1は良質で表情が読み取りやすい。OVA2はふんわりしていてアルファさんがえっちぃです(笑)。

▶コーヒー飲んでトイレ行くロボット、どこか愛くるしい(^^*)
▶ココネはレズなの?ドキドキするんやけど
▶台風で大破した店の前でアルファさんが月琴を弾くシーンが好きで、月琴が欲しくなりました。2万円くらいで買えるけど、どうせ練習しても弾けないんだろうなぁ・・・orz
▶全裸で木に登ってる子はなんだったのか。
▶ラストシーン「よし、帰ろう」。アルファはどんな心境だったのかな。私も放浪の旅をした時のことを思い出しました。

OVAだけだと、この作品の真価がわかりませんね。
そもそも買い出し紀行・・・だったのか・・・?

サントラを聴きながら原作を読むというのはどうだろう。

--▼【総評*1行表】----
脚本演出作画人物音楽構成
697773
満足度ランク【BB】!!
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