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【総評】 彼方のアストラ

該当作品放送期間話数
▶ 彼方のアストラ'19年7-9月全12話

▼ 概要

『彼方のアストラ』(かなたのアストラ)は、篠原健太による日本の漫画作品。集英社のウェブコミック配信サイト『少年ジャンプ+』にて、2016年5月9日から2017年12月30日まで連載された。SFであると同時に、宇宙船という閉鎖空間の中に刺客がまぎれこんでいる、というミステリー的な要素もあり「前作と全く毛色の違う漫画を描こうと心に決めた」という作者の意向によって制作された。
2017年、第3回「次にくるマンガ大賞」Webマンガ部門で5位を獲得。連載終了後は、口コミなどで評判が広まり、「このマンガがすごい!2019」オトコ編で3位、「マンガ大賞2019」で大賞を獲得した。

▼ あらすじ

西暦2063年、「大自然の中、生徒だけで5日間を過ごす」という惑星キャンプの目的地である惑星マクパで、ケアード高校の生徒たちが遭難する。5012光年の彼方からメンバー全員が協力しながら様々な苦難を乗り越え、最後には遭難事故を起こした犯人を突き止める。無事に帰還してからは、遭難事故の裏にある陰謀を暴き、メンバーそれぞれが人間的に成長を果たす。
(wikipediaより引用)
▼ 感想

生き残れ、宇宙の彼方で。


初回と最終回が1時間SPで放送されました。
宇宙空間に投げ出された学生9名のSFサバイバル漂流記。ギャグ有り、ミステリー有りで、濃密且つ心地よい視聴感を味わえるおすすめの作品です。
原作が「マンガ大賞」に選ばれた&短い巻数(全5巻)で綺麗に纏まった作品で、非常にアニメ向き。おまけに、Aパートで解決→Bパートで新たな謎が発覚 と、構成が光るアニメ化となりました。



上述の通り、本作の魅力は『SF』『サバイバル』『ミステリー』『ギャグ』の要素がバランス良く詰まっている点ですね!

▶ 【SF】
単純に“未知の惑星を冒険する”というロマンもありますが、終盤に発覚する“歴史の流れ”や“テクノロジーの進化”等の背景には、キャッチーな作風には十分すぎる程のSF独自のワクワク感があります。徐々に明らかになるという点も意表を突いてきて堪らない、ですよね。

▶ 【サバイバル】
惑星毎に環境や生態系が異なっており、様々なトラブルに見舞われる。食料・水分の調達に苦戦する様がしっかり描かれているところがポイント高いです!

▶ 【ミステリー】
謎の球体の存在。何故自分たちが狙われたのか。“刺客”は一体誰なのか。
伏線やミスリードが多数散りばめられ、辿り着く真実は驚きと納得が両立しています。振り返ってみても整合性がとれていて隙が無い……決して、片手間ではない。ミステリーと冒険譚、どちらがメインなのかと問われても答えられないくらい身が入ったミステリーに感じました。

▶ 【ギャグ】
原作者は学園コメディ『SKET DANCE』の人ですね。
ギャグ単体で見ると、ちょっとノリが寒いかな~…と思わなくもないですが(失礼)。本作の場合、仲間との友好が深まっていく様が手に取るようで嬉しく感じるし、本筋であるSF&ミステリーの良い箸休めになっていて、ギャグは欠かせないものになっています。ラストの大団円感も偏にギャグパートの積み重ねのお陰と言えるのではないでしょうか。



あとは、全てのキャラをしっかり掘り下げているのが素晴らしいよね。不必要に思えるキャラが一人もいないもの。
本作のキーでもありますが、全員が“親に愛されていない子供”である点が、感情移入し易いというか、上手く底上げされている感じがします。

原作既読組なのに、涙させられるシーンもありました。演出・演技共に大満足のアニメ化でした…。

脚本演出作画人物音楽構成
8778610


満足度ランク【AA】!!
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