『少女終末旅行』は、つくみずによる日本の漫画作品。webサイト『くらげバンチ』(新潮社)にて、2014年から連載。文明が崩壊した終末世界を生きる少女2人の、どこかほのぼのとした日常を描く。アニメ版は2017年よりWHITE FOXが制作、全12話。
---{▼あらすじ}-------
文明が崩壊した終末世界を2人だけで生きるチトとユーリは、半装軌車のケッテンクラートで廃墟をさまよい、食料を求めてひたすら移動を続けながら、旅の道中でさまざまな文明の痕跡に出会う。
(wikipediaより)
---{▼感想}-------絶望と、なかよく。
▶ ゆるふわ系ポストアポカリプス
終末の世界で生きのびるチトとユーリ。絶命的状況にも関わらず、のほほんとした二人の様子と、退廃的な雰囲気が楽しめる作品。可愛らしい少女二人が、哲学的とも抽象的とも取れる会話を繰り広げながら“旅行”していくわけですが、基本的なスタンスとして、気を張らずに観るが吉、です。
原作を一読してみれば、刺激を求めてはいけない類のお話だとすぐに解ります。深読みしてる人いるけど、作者の人 そこまで考えてないと思うよ ってヤツですね。むしろノンストレス・ノーエネルギーで見れるアニメだと重宝させて頂きました。週末にちょうどいいアニメ……なんちゃって。
▶ 全編通して音響が素晴らしい
このアニメ……音響関連への力の入れ具合が並大抵ではありません!ケッテンクラートのエンジンや走行音、自然音・生活音と、その反響音……たまりません!また、挿入歌等をじっくり聴かせる演出が光っていたりと、情趣溢れる作風です。製作陣はよくわかってらっしゃるなぁ~ッ!と感動しました。
▶ アニメ版は百合度UP!
「原作はここまでイチャイチャしてなかったよね!?」と声を荒げたくなる程に尊いシーンが盛り沢山///。退廃した世界にもキマシタワーは建っている……あぁ、最上層を目指すってそういう…… ( ゚Д゚*)
< --- ▽ここから下はネタバレあり▽ --- >
ちーちゃんとユー、声が付くことでより魅力が増しますねー。
ちーちゃんはユーに対して強めの言葉を吐くところが可愛いですね。
ユーはのんびり屋ではあるけれど、敢えて物事を考えないように意識してる気がして、明るさの裏に切ないものを感じます。一人ぼっちにしたら病んじゃいそうでほっとけない子ですね。
地球が終わろうが、二人でいればそれでいい……良い関係ですね~。ここで百合と言うのは野暮でしょうね。紛う事なき百合カップルですが。
最上層を目指し再び旅に出るチトとユーリ。最上層にはエネルギーが残されている……のか?気になるところで幕引きとなりました。続きが気になる方は原作でチェック……と言いたいところですが、アニメがかなり人気だったので第2期がもしかするとあるかも知れませんね。
--▼【総評*1行表】----
脚本 | 演出 | 作画 | 人物 | 音楽 | 構成 |
4 | 7 | 5 | 6 | 7 | 4 |
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