『メイドインアビス』は、つくしあきひとによる日本のファンタジー漫画。竹書房のウェブコミック配信サイトである『WEBコミックガンマ』にて連載。アニメ版はキネマシトラスが制作、全13話。
---{▼あらすじ}-------
人類最後の秘境と呼ばれる、未だ底知れぬ巨大な縦穴「アビス」。その大穴の縁に作られた街には、アビスの探検を担う「探窟家」たちが暮らしていた。彼らは命がけの危険と引き換えに、日々の糧や超常の「遺物」、そして未知へのロマンを求め、今日も奈落に挑み続けている。ヒロインのリコは孤児院で暮らす探窟家見習い。アビスへの憧れが人一倍強い彼女は、母のような偉大な探窟家になることを夢見ていた。
(wikipediaより)
---{▼感想}-------探窟家の憧れがここにある
▶ 壮大な世界観
リコの母親の行方とレグ(ロボット)の正体を探す為、縦穴状のダンジョン:通称アビスに潜る二人旅。その旅路……というか背景美術は非常に美しく、劇場アニメ並みのクオリティでした!数々のジブリ作品を手掛けてきた方が美術監督を担当されているのも納得。第1話を視聴した際はその世界観に圧倒されたものです。回を追うにつれてワクワクの方向性が変わり、スリルに満ちた展開へ繋がっていくのも本作の特徴でしょうか。
▶ キュート&ダークな作風
可愛らしい絵柄に反してダメージ描写がかなりエグい。毒や外傷もそうですが、この作品の要点である“アビスの呪い(上昇負荷)”が残酷さに拍車をかけています。程度の酷い減圧症みたいな感じでしょうか、他の冒険モノとは異なる面白いアクセントですね。そんなこんなで白目を剥いたり、失禁したり、血が噴き出したり、人体がドロドロになったりする。作者が特殊性癖持ちなのでしょうが(笑)、そういう作風と聞くとつい手を出したくなるのは何故でしょうね~。
▶ 丁寧すぎる導入が少しクドい?
設定説明に時間を割いていて、話の流れが全体的にのっぺりしているような感じがしました。勿論、テンポの善し悪しは人それぞれ受け取り方が違うでしょう。……緊急時の対応が悠長だったり、会話のやり取りが稚拙に思えた人は原作(漫画)を読む方が向いているかも知れませんね。私も原作未読なので食指が動いているところです。
あと気になった点として、リコが遺物目録を全て暗記している(アビスの知識が豊富な)必要はあるのかな~と疑問に思いました。未知のダンジョンを冒険しているのに、出会う物全てに精通していると、少なからず「冒険感」は薄まりますよね。ちょっと勿体無いなぁと思ったり思わなかったり。
▶ アニオリが素晴らしい!
聞いた話では、リコが単独で3層を探索する回はアニメオリジナルの補完だそうで、あれは良い話でしたね。あとは最終話で電報船を飛ばして道中を振り返るEDシーンなど良い演出だなーと。
▶ 最後に
ナナチ可愛いよナナチ。
ミーティ可哀想だよミーティ……
最終話の1時間は食い入る様に見てしまいました。何度見ても涙が止まらなくなりそうな、記憶に残るエピソードで締め括りましたね……。しかもこれから三人旅が始まろうとするところでッッ!良いところでッッ!!なんて度し難い……ッ!2期を熱望します。
--▼【総評*1行表】----
脚本 | 演出 | 作画 | 人物 | 音楽 | 構成 |
6 | 7 | 8 | 7 | 6 | 5 |
Comment
>あと気になった点として、リコが遺物目録を全て暗記している(アビスの知識が豊富な)必要はあるのかな~と疑問に思いました。
リコがアビスに憧れ探窟家を目指していて好奇心が強い事を考えれば不自然な設定ではないし
レグが護衛に就くとはいえ、知識も無い子供が未知のダンジョンに乗り込むとか、ただの自殺行為ですし
何より知識のリコ、戦闘力のレグでバランスを取らなければリコがただの足手まといヒロインになってしまいます
今時、そういうヒロインはウケないでしょうね(しかもリコが冒険の言い出しっぺだから尚更に)
それに終盤に登場したナナチもそうでしたが、結局は設定の説明役が必要になるんですよ
全てが完全に未知だと一つ一つの謎を解くのに時間がかかって、それこそテンポが悪くなりますからね
これは冒険系の作品全般に言える事で、大抵の作品に「物知り設定」の仲間や知人が登場します
あるいは上手い事、現地の人と仲良くなったりね
メイドインアビスはその説明役の一人がヒロインだったというだけですよ
追記
2期が決定しましたよ
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