おすすめ度:★★★★★★☆☆☆☆
タイトル | UNDERTALE |
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公式ジャンル | RPG(インディーゲーム) |
フィーリング | 感動 鬱 |
メーカー | - |
製作者 | Toby Fox |
発売日 | 2015年9月15日 |
主人公 | 地上へ帰ることを試みる人間 |
ストーリー ★★★★★★☆☆☆☆ | 文章表現 ★★★★★★★★☆☆ |
キャラクター ★★★★★★★★☆☆ | 読み易さ ★★★★★★★☆☆☆ |
CG ★★★★★☆☆☆☆☆ | サウンド ★★★★★★☆☆☆☆ |
ゲーム性 ★★★★★★★★★☆ | おすすめ度 ★★★★★★☆☆☆☆ |
---{▼概要}-------
『UNDERTALE』(アンダーテール)は、Toby Fox氏が開発したコンピュータRPG。2013年6月に、Kickstarterにてクラウドファンディングを開始。当初に定められた目標出資額は$5000であったが、最終的に約10倍となる$51,124もの出資が集まった。2015年9月より、公式サイトとSteamにてWindows版・Mac版・Linux版が販売(英語版のみ)。2017年8月に日本語化&PS4/Vitaへ移植された。
---{▼感想}-------
「誰も死ななくていい優しいRPG」
“世界が恋したインディーゲーム”と名高いUNDERTALEが日本語化されたと聞いて、Steam版(価格\1,000)をプレイしてみました。その魅力をざっくり語っていこうと思います。
▶ 魅力その1:敵を倒すも見逃すもプレイヤー次第
誰を殺して誰を生かすかで変わるマルチエンディング方式であり、これが本作のキモ。一癖も二癖もあるキャラクターが続々登場!!ユニークな世界観と戦闘システムを堪能しつつ、試行錯誤する事が主軸になるゲームです。
▶ 魅力その2:ドット絵とサウンドトラック
作者が日本のゲーム(MOTHER、etc...)に影響を受けていると公言している事もあり、どこか和製ゲームの香りが漂うドット絵が本作の魅力。加えて、BGMもチップチューン等レトロゲームを思わせるものが中心となっており、懐かしさを覚える一方オリジナリティあるものに仕上がっている。作者の肩書きに“作曲家”とあるように、BGMに関しては特に満足度が高い。曲数が非常に多い上にどれもゲームシーンとよくマッチしています。
▶ 魅力その3:ゲーム性
ただのクラシックRPGかと問われれば、否と答えます。私がプレイして最も驚いたのは、戦闘中にシューティングゲームの要領で敵の攻撃を避ける!ということ。いわゆる弾幕系シューティングと言うやつですね。難易度は(最難ルートを除き)良心的なので、その点も安心していいです。
あとはパズル要素も有り(こちらはRPGギミックの範囲内)。
▶ 魅力その4:ストーリー
『笑えるのにほっこりする、“タマシイ”に響くストーリー』と銘打つ通り、ポップな作風ながら奥深いシナリオとなっています。また、「もしあの時違う行動をとっていたらどうなっていたんだろう……」が多いゲームだと感じました。
ここからは更に細かく詳細を書いていきます。
< --- ▽ここから下はネタバレあり▽ --- >
▶ クリアしてみて思うこと
プレイヤーを意識した丁寧な作りのゲームだと感じる一方、
これハートフルの皮を被った鬱ゲーやんけ!というのが率直な感想。
一貫してプレイヤーのモラルに訴えかけてくるスタンスである為、コアな熱烈ファンから支持されるのはわかる。わかるが、レビュー等でよくある「胸を張ってオススメできる神ゲーです!」みたいなのは正直どうかと思う。本当に最後までプレイしたんかと突っ込みたくなる。それともあれは罠だったのか……?
以下、各ルートの要約です。
▶ 中立ルート (Neutral run) 【○】
生者・死者共に有る場合のルート、いわゆる一周目。
(細かく言うと、私はパピルスとメタトンが生存=メタトンENDになった模様)
『敵を倒さなくていいゲーム』と知ってはいても、初回は「……これ倒すしかなくね?」となるのが面白いですよね。
そして明かされる数々の真実(地上に出る方法、モンスター達の実態、過去に起きた悲劇、LOVEの意味、フラウィの本性、etc...)。
フラウィ戦のおぞましさは衝撃的で忘れ難い(゚д゚lll)コワスギィ!!
強制終了したり、再起動するとバグっぽくなる演出等、メタ的な要素もシナリオに含まれる点は驚きました。昨今のPCノベルゲームで時々見られる演出ですが、まさかこの手のRPGで拝めるとは……!
セーブ&ロードで別の選択肢へ――の手段が使えない点も現代的ですね。作業プレイが無くなってプレミア感がつくと言うか、没入感が増すと言うか……作者はよくわかってらっしゃる。
「次はハッピーエンドを目指そう!」と、すんなり二周目に取り掛かれるのも有難いです。とりあえず次はトリエルママの殺害を回避するんや!(´;ω;`) みたいなw
▶ 平和主義ルート (Pacifist run) 【◎】
つまりは全員生存ルート。雑魚も倒すべからず、というのがこのゲームならではの概念で面白いところ。
このルートでも様々な真実(フラウィ生誕の謎、ケツイの意味、アズリエルとニンゲン、主人公の名前、etc...)が判明。でもよくわからなかったので、考察サイトも一巡する羽目に(笑)。
(諸説あるので私的な考察まとめ↓間違っているかも;)
▶ OPで地下に落ちてきたのは主人公ではなく(アズリエルと友達の)最初のニンゲン
▶ 最初のニンゲンの生まれ変わりが主人公(顔が黄色い理由)
▶ 入力したプレイヤー名=最初のニンゲン=生前の主人公
▶ 自我が芽生えた主人公は“フリスク”と名乗りだした
『主人公の本当の名前は“フリスク”』と明記している考察サイトがあるけれど、それだと生前のニンゲンもフリスクになってしまうので、私は“生前の自分と決別するために自らフリスクと名乗りだした”という説を支持します。
でも一番「ん?」と思ったのは、アンダインが女だった事と、アンダインとアルフィがレズカップルになる事。混乱するわ!(笑)
▶ 虐殺ルート (Genocide run) 【△】
全員虐殺ルート。
高難度と良心の呵責とで圧死しそうでした……(ノД`;)
マジで皆殺しなのよね。街の人まで消えるからエグい。
このルートは無理してやらなくてもいい……と言いたいところですが、このルートが事実上の正史ルートになります。その理由は以下の通り。
▶ このルートでようやく全てが明らかになる
(サンズとフラウィの事情、主人公の本性等)
▶ 虐殺ルート後は平和主義ルートがBAD ENDに上塗りされる
(どのルート順でクリアしても、そのBAD ENDが最後になる)
平和主義ルートの最後の集合写真が上の画像のようになります。トリエルと暮らす選択をしても似たような感じですね。
結論、この物語の終着点は
▶ 主人公は自分の本性からは逃げ出せなかった
▶ “ケツイ”がある限り、何度も繰り返す羽目になり、不幸の輪廻から抜け出せない
う~~~ん……
シナリオを直視すると非常に胸糞悪いゲームでしたね。そこが良い、のですが。
ちなみに……
ナプスタブルークが一番好きですっヽ(*´∀`)ノ
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