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君が望む永遠 エロゲ感想

おすすめ度:★★★★★★★★★★
タイトル君が望む永遠 ~Latest Edition~
公式ジャンル多重恋愛アドベンチャー
フィーリング鬱 感動
メーカーâge
脚本家鬼畜人タムー 他3名
発売日2001年8月3日
主人公優しい故に優柔不断な小市民
ストーリー
★★★★★★★★★★
文章表現
★★★★★★★★★☆
キャラクター
★★★★★★★★★☆
読み易さ
★★★★★☆☆☆☆☆
CG
★★★★★★☆☆☆☆
サウンド
★★★★★★★★☆☆
ゲーム性
★★★★★★☆☆☆☆
おすすめ度
★★★★★★★★★★

---{▼概要}-------
『君が望む永遠』は、2001年8月3日に âge(アージュ)より発売された恋愛アドベンチャーゲーム。また、これを原作とするテレビアニメ、OVAなどの関連作品。略称は君望(きみのぞ)。従来の恋愛アドベンチャーゲームでは禁じ手とされていたドロドロの三角関係を描いている。物語の運びが巧妙で、プレイヤーはどのヒロインや選択肢を選ぶのか真剣に悩まされるなど、非常に気持ちの重くなるストーリーとなっている。
---{▼あらすじ}-------
白陵大付属柊学園に通う鳴海孝之は、3年生になっても進路を決められずにいた。目標に向かって頑張る親友の平慎二と速瀬水月を見て焦りを感じつつはあるが、周囲に流されダラダラと日々を過ごしていた。ある日、本屋に立ち寄った孝之は同級生の内気な女の子と出会う。その数日後、夏祭りに誘われた孝之と慎二の前に現れたのは、本屋で出会った女の子、水月の親友である涼宮遙であった。それ以降、水月は必死に遙を3人の輪の中に加えようとするが・・・
(wikipediaより)
---{▼感想}-------
”この気持ちはどれもウソじゃない…”
kiminozo2
発売から15年経った今でも名作として語り継がれる『君のぞ』のLatest Edition(シナリオ追加版)をプレイしましたー。同時期に同メーカーから発売された『マブラヴ』や『マブラヴオルタ』も面白かったですが、私的にこちらの方が嗜好が合っていた様に思います。

▶ 「自分だったら…」考えさせられるシナリオ
他のギャルゲーと比べて幸福感や爽快感は味わえないけれど、恋愛に伴う困難などが緻密に描かれていて、今までで一番しっかりと恋愛した気分になれました。『君が望む永遠は哲学』だなんて称賛される通り、ヒロインを選ぶ真剣度が段違いです。本作は望まずして二股状態に陥る物語を描いているわけですが、片方を選べば片方が傷つく・・・・そんな苦悩を強いられて、常に罪悪感が付き纏う。そんなギャルゲーのタブーに触れまくった陰鬱さが魅力ですよね。
本当に胸が張り裂けるような思いでプレイしました。


▶ 共感できる主人公:孝之
孝之は”ヘタレ主人公”として有名な様です。が、私は微塵たりともヘタレだとは思いませんでした。もしも孝之の人生を自分が歩んだら発狂していると思う。(^^;)
作中で説明されていましたが、『孝之の行動は全部”優しさ”に端を発している』『自分の優しさに、自分自身で傷ついてしまう』『相手のことを考えすぎて身動きがとれなくなってしまい、翻弄されて優柔不断だと言われるような行動をとってしまう』。そして第3章では『恋人として非の打ち所のないような理想の人』と言われるまでに成長します。
台詞はちょっとガラの悪さを感じる言葉が多いですが、誠実で優しい人間が意図せずに二股をかけた場合の正常な思考をしていると思いますので、読んでいて安心でしたね。逆に、どんなに誠意を持っていても二股は駄目だなぁと思い知りましたが(笑)


< --- ▽ここから下はネタバレあり▽ --- >




▼ 各ルートの感想
▶ 【◎】 遙ルート (本編+君望1章+第3章)


第一章での、遙と付き合うまでの流れ・友情を壊したくない心理が秀逸で、物語に没頭している最中に遙の事故・・・衝撃を受けました。遙ルートは理想的でまさにメインルートという感じ。遙を想い続ける事が一番清潔な選択なのは言うまでもないですが、一方で自分を正当化している様で・・・本当色々と考えさせられました。色々と屈折しながらも最終的には”変わらないことの素晴らしさ”を描く純愛に落ち着いたのが嬉しかったです。「忘れたくない、忘れてはいけないことを積み重ねて、その想いをいつまでも持ち続けたいと願うことが永遠を作り上げる」という孝之の言葉が印象に残っています。
第三章では心機一転、”わかりやすい夢”を探すべく変化を求められるエピソードとなり・・・ただの延長戦かと思いきやひと悶着あってびっくりしました(笑) 遙は意外と強情っ張りな一面もありそこも魅力ですね。
遙ルートで嫌だったのが水月の不貞。あれはショックでしたー・・・他ルートでも水月を信用できなくなりましたもん(笑) まぁ水月犬エンドや水月奴隷エンドで償いを受けていると思えば・・・うん。
逆に茜に対しては、不憫に思えて仕方がないルートでもありました(T-T*)第三章では孝之に想いを寄せるあまり遙に怒りをぶつけて家出。最終的には姉を理解して身を引く茜・・・。君望は基本的に選ばれなかったヒロインへの謝罪や感謝の念が尾を引くエンディングが多いですよね。

▶ 【○】 水月ルート (本編+君望1章+第3章)


親友としても女としても力強い”支え”になってくれる水月。重いと言われるほどの愛情を身を挺して注いでくれる・・・言わば、孝之に振り回された最大の被害者。他ルートで彼女の有り難みを感じるシーンが非常に多く、彼女を幸せにできないと凄くもどかしい気持ちになります。しかし肝心の水月攻略ルートは・・・正直どこか逃避行っぽくてBAD ENDな印象を受けます。
第三章は水月と両親との和解話。筋を通す前に妊娠未遂したりとドキドキハラハラな展開でした(笑) 慎二と遥の友情も”さよなら”したり、すかいてんぷる送別会をしたりと、きっちり補填してくれる内容が良かった。
君が望む第一章は、もしも遙の告白を断っていたら~というIFストーリー。←これが全エンディングの中で一番幸せなカタチじゃないかと(個人的見解)。

▶ 【◎】 茜ルート (本編+君望1章+第3章)


茜ちゃん、良いですよねー!作中最も自発的で真っ直ぐで力強い愛情を主人公に向けてくれている印象を受けます。普通、恋人の妹という立ち位置ではサブヒロイン止まりだと思うんですけどね、第三章まで存在する辺りどっしりとメインヒロインに据えられています。第二章冒頭では酷く恨まれていて辛いのですが、でも(自責の念から)もっと責めてくれー!と思いつつプレイしていました。自分の不誠実な態度をまっすぐ責めてくれる人がいるというのは有り難いと思いますよ。
茜ルートは遙と水月を切り捨てるシナリオになる為、どうしても後ろ暗い関係になりますよねー。しかし第三章で遙と水月と榊(マブラヴヒロイン)の助力のお陰で公然の関係に。水月が孝之と茜に説教をするシーンが最高に格好良くて有り難い・・・!!涼宮家への報告がバッサリ割愛されていて、結局どうしたんだろうなぁ・・・と凄く気になります。

▶ 【○】 愛美ルート (本編+君望1章)


マナマナ怖いよマナマナ。監禁されてからの調教過程がお見事。読んでるこっちまで外の世界が恐ろしく感じましたもん。誘拐・監禁された人間が逃げ出せない心理を上手く描写出来ている気がします。
緑の悪魔を見る度に条件反射で恐怖していましたが(笑) 冷静に振り返ってみると、愛美純愛エンドの方はある意味素敵な展開だったように思えます。水月に対し「今まで支えてくれてありがとう」と感謝とけじめをつけ、遙に対しては手紙でしっかり謝罪している・・・他のルートでもこれをすれば良かったのに!とさえ思うほど最善の手だと私は思うのですが・・・いかがでしょうか。不人気だけど、スタッフ愛を感じるヒロインでした。


▶ 【○】 あゆルート


一番好きだよ大空寺様ー(´∀`*)
可愛くて格好良くて馬鹿やれて、見返りを求めぬ愛情を向けてくれるお嬢様。サッパリしているからこそ、この多重恋愛ゲームのオアシス的存在でしたねー。あゆが水月を一蹴するシーンは痛快でしたね(水月には悪いけど)!
「好意ってのは誰かのためにしてあげることで、そこに打算とか見返りとか、面倒なものは持ち込むなやっ! そんなんじゃあ、やることなすこと全部に他の目的があるみたいで、この世のすべてが胸糞悪くなるじゃないっ!!」 うーん・・・格好良い・・・!
でもその後エッチしてすぐエンディングなんですよね・・・拍子抜けでした。あんですとー!第三章個別ルート欲しかったなー。

▶ 【△】 まゆルート

作中最も不幸なヒロインまゆまゆ。可哀想というよりも、孝之や遙以上に辛い想いをしている人がいるのかとハッとさせられますよね、それだけでも彼女の存在意義は大きい。
「まことかっ!」と「ま゛っっっっ!」が好き。
これを言うのは野暮かも知れませんが・・・第三章の彼女は声が全然違くて驚きました。同じ声優さん・・・だよね?


▶ 【○】 蛍ルート

優しくて立派な天川さんルート。最期を看取れなかった事への後悔や、最期まで気遣ってもらった事への感謝と不甲斐なさで居た堪れなくなるエピソードでしたねぇ・・・。文通のトリックはシンプルだけど好きです。

▶ 最後に
もっと早くプレイしておけば良かったです(^^;)三大泣きゲーの一つとも言われた”君のぞ”ですが、15年経った今ではすっかり日陰入りしてしまった印象。発売時にリアルタイムで楽しみたかったー。TVアニメ化もされていましたね・・・アニメは水月ルートが主軸のようです。何故??せっかくなのでアニメ版も今度見たいですね。

総プレイ時間どのくらいだったんだろう・・・気が重くなる度に中断していたので、えらい時間かかりました(笑)


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