該当作品 | 放送期間 | 話数 |
▶ キャロル&チューズデイ | '19年4-10月 | 全24話 |
▼ 概要
『キャロル&チューズデイ』(CAROLE & TUESDAY)は、ボンズ制作、渡辺信一郎総監督による日本のオリジナルテレビアニメ作品。
『カウボーイビバップ』(1998年)や『スペース☆ダンディ』(2014年)に続き、渡辺信一郎(監督)×ボンズ(アニメスタジオ)×フライングドッグ(音楽レーベル)というタッグが放つオリジナル作品。本作はボンズ20周年、かつフライングドッグ10周年記念作品と銘打たれている。
主題歌および作中歌は、声優とは別の歌い手が担当する。「世界のどこに持っていっても通じる音楽にしたい」という希望から、日本製アニメとしては異例の全編英語歌詞となり、ネイティブイングリッシュでの歌唱を条件とした全世界オーディションを行い、キャロルとチューズデイおよびアンジェラの歌を担当する3人の女性シンガーを選んだ。コンポーザーの半数近くは海外ミュージシャンが楽曲を提供している。作中の音楽シーンは、スタジオで歌手や演奏家・ダンサーのパフォーマンスをマルチカメラで撮影し、それをガイドにして、アニメーターが手描きで作画している。
▼ あらすじ
人類が火星に移住してから約50年後、人工知能 (AI) が流行りの音楽を生み出す時代に、田舎町ハーシェルシティの裕福な家庭で育った少女チューズデイは、愛用のアコースティックギターを抱えて家出する。首都アルバシティの橋の上でキーボードを弾く少女キャロルと出会い、彼女のアパートで共同生活を始める。意気投合したふたりは一緒に曲を作り、ガールズデュオ「キャロル&チューズデイ」を結成する。
(wikipediaより引用)
▼ 感想
それはまるで奇跡だった。そう 火星の歴史に刻まれることとなった奇跡の7分間。これはその原動力となった2人の少女の物語である。
で、出た~~!!渡辺監督×ボンズ×フライングドッグのタッグ!!!
遂に本筋にまで“音楽”を押し出してきましたw これぞ真骨頂、ですね。こんなにも作中楽曲に予算と労力を掛ける深夜アニメが他に在っただろうか……。
本作のストーリーや展開は至ってシンプルだ。
かと言って、ぞんざいにしている訳でもなく、世界観もテンポも落ち着いていて、作中歌の邪魔をしない。その楽曲もアコースティックギターとピアノを基調としたものが多く、実に垢抜けた印象を受けます。
まあ、音楽関連の小ネタ(パロディ等)は少々野暮ったいですが(笑)。
ともかく音楽愛を大衆向けのアニメへと落とし込んだ作品として、ひとつの完成形なのかなー…なんて、そんな事を考えながら楽しませていただきました。
本作で個人的に1番印象に残った楽曲は、キャロル&チューズデイの(作中での)デビュー曲『Army of Two』。次点で、コインランドリーのシーンで歌い出す『Round & Laundry』とか、最終話の『Mother』かなぁ。
キャロチュー以外だと、ピョートルが歌う曲に度肝を抜かれたのを覚えています。OST買ってちゃんと聴いてみたいですね。
キャラ的にはシベールとアーティガンが良いキャラしてるなー、と。
終盤は、政権争いの影響で表現規制が過酷化。
何故かキャロル&チューズデイが反表現規制運動の発起人に。
“奇跡の7分間”で自由を訴えた――…
って、え? キャロチューってそんな話でしたっけ??
名曲の99%はAIが作る~的な時代設定だったから、てっきりAIを凌駕する新時代のミュージシャンに登り詰めるストーリーなのかと思い込んでいました(^∀^;)結局、反表現規制運動なのね……“歴史に刻まれる”ってそっちの意味かー……あまりSF設定関係無かったですね。
とは言え、全24話の中で登場した火星中のミュージシャンが集ってひとつの歌をうたう、というのは否が応でも胸が熱くなりますね。『We are the World』みたいで心に響くじゃないですか、これが音楽の力か、と。音楽好きの本作監督が描きたかったのはそういった音楽の本質だったのでしょう。
ただ、物語としては“奇跡”には程遠い。というのが一視聴者としての正直な感想。良くも悪くも『名曲揃いのMVエディション』を見ていた様な心地です。
記憶に残る良作。
脚本 | 演出 | 作画 | 人物 | 音楽 | 構成 |
4 | 4 | 5 | 7 | 9 | 4 |
満足度ランク【BB】!!
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