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【総評】 BEASTARS

該当作品放送期間話数
▶ BEASTARS(第1期)
▶ BEASTARS(第2期)
'19年10-12月
'21年1-3月
全12話
全12話

▼ 概要

『BEASTARS』(ビースターズ)は板垣巴留による日本の漫画作品。『週刊少年チャンピオン』にて連載。擬人化された肉食獣と草食獣が生活・共存をする世界を舞台に、全寮制の学校「チェリートン学園」へ通う動物たちの群像劇が描かれる。2018年、第42回講談社漫画賞・少年部門受賞。第11回マンガ大賞受賞(秋田書店の漫画作品で初受賞)。

▼ あらすじ

中高一貫のエリート学校・チェリートン学園内で、ある日草食獣アルパカの生徒テムが肉食獣に殺されるという「食殺事件」が起きる。テムと同じく演劇部部員であったハイイロオオカミの少年レゴシは、大型の肉食獣であることに加えて寡黙な性格や意味深な言動が災いし、テム殺しの犯人だと疑いの目を向けられてしまう。
(wikipediaより引用)
▼ 感想(第1期)

出会ってしまったものは、小さな小さなウサギと、自分の本能だった。


『こんな感情が簡単に“恋”だなんて、誰が言えるんだよ』
肉食獣と草食獣が共存する世界。ハイイロオオカミとウサギの恋愛と、学園で起きた食殺事件、そして動物たちを統率する英雄的存在“ビースター”を描く。ディテールの細かい世界観と、異種族間の親交・対立、登場人物が獣にも関わらず描かれる濃厚なヒューマンドラマが魅力ですね。
動物設定ならではのエピソードもある一方で、擬人化ならではのエピソードもあり、それらが巧く融合している点が味わい深く考えさせられる。恋心の正体が本能なのか理性なのか……なんて悩みは、人間でも当てはまる。“BEASTARS”は我々の世界の縮図……もとい拡大図なのかも。



原作既読ですが、音楽も演出も良く非常に満足度の高いアニメ化でした。宝石の国でもお馴染みの“オレンジ”が制作ですね。CGとセル絵のハイブリットで完成度が物凄い。
画面分割を多用していくスタイルは、原作漫画のテンポを全く崩さない。BGM(急に流れてくるメロウな挿入歌 etc.)も、SE(足音、衣擦れの音 etc.)もお見事。プリレコによる生々しくも自然体な演技にも度肝を抜かされた。



描いているテーマが多く、核心に迫る流れに持ち込まないイメージの本作。アニメの1シーズンで収まりきる訳もなく、(第2期制作が決定しているものの)まだまだ評価を下すには至りません。面白いのはまだこれから。第2期が楽しみです。

(wikipediaより引用)
▼ 感想(第2期)

食殺事件の犯人を突き止め、決着をつける第2期。



食殺犯の内情がよく練られていて好きです。本来の自分を見て欲しくて、抑制剤を控えた結果犯行に及んでしまう――そして、その思い出を美化してしまう。人間味のある、というか憎めないキャラですよね。

山場に近づくにつれ、歯が浮く様なやり取りが多くなりがち。でも行間を読めば読むほど、きっちりテーマ付けがされている……そこが本作の好きな点です。

この後、ようやく"ビースターズ"を絡めた物語へと進んでいくのですが……第3期の予定は無いのかな?? 原作も追い続けたいと思います。

脚本演出作画人物音楽構成
799887


満足度ランク【A】!!
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