該当作品 | 放送期間 | 話数 |
▶ 色づく世界の明日から | '18年10-12月 | 全13話 |
▼ 概要
『色づく世界の明日から』は、P.A.WORKS制作による日本のテレビアニメ。長崎県を舞台に、祖母の魔法で、西暦2078年から2018年へと送られた女子高生月白瞳美の物語を描く。
▼ あらすじ
物語の始まりは数十年後。日常の中に小さな魔法が残るちょっと不思議な世界。主人公の月白瞳美は17歳。魔法使い一族の末裔。幼い頃に色覚を失い、感情の乏しい子になった。そんな瞳美の将来を憂えた大魔法使いの祖母・月白琥珀は魔法で瞳美を2018年へ送り出す。突然、見知らぬ場所に現れ戸惑う瞳美の視界に鮮烈な色彩が飛び込んでくる……。
(wikipediaより引用)
▼ 感想
少女はむかし、自分に魔法をかけた。
“わたしは幸せになってはいけない”
魔法と青春が眩しい、PAオリジナルアニメ。
魔法で過去へタイムトラベルする物語。背景美術と音響が素敵&丁寧で非常に眼福。また面白い点として、過去でも未来でも魔法が認知されていて、日常にささやかながら溶け込んでいる世界観が真新しいですね!
肝心のストーリーはやや起伏の少ないジュブナイルもの。代わりに主人公がかなり特殊で、魔法が扱えるけれど魔法が嫌い。そして、色覚異常があり色が見えない(白黒に見える)というもの。過去世界で青春を送ることでトラウマが改善されていく……心身共に色付いていく、素敵なお話ですね。
「魔法写真美術部」での仲間との交友が話数の大半を占めるわけですが、ここで「こんな青春送りたかったなー」とどれだけ思えるかが評価の分かれ目かも知れません。オッサンの私はイマイチ感情移入が出来なかった(笑)。色盲であることを早々に打ち明けるでもなく他人に迷惑をかけるのは無責任だよな、とか。人命かかってるのに思い出作り優先なのはどうなんだろう、とか。恋愛にしても惚れた理由が弱すぎるよな、とかね。でもそれらは年齢に於ける価値観の相違であって、登場するキャラクターはしっかり息づいている感はヒシヒシと感じたので、今青春を送っている人たちが見たら案外すんなり受け入れられるんだろうな、とは思う。
上記を差し置いて視聴を続けると、最終話は至極感動的で綺麗にまとまっている様に感じた。主人公は見違えるほど成長したし、絵本の演出は過去未来含めて時の流れをありありと描いていて心を揺さぶられる。
感性豊かに視聴出来たなら、私の目にも色付いて見えたのかも知れないと思うと悔しい気持ちでいっぱいになります。惜しい事をした。
脚本 | 演出 | 作画 | 人物 | 音楽 | 構成 |
4 | 3 | 6 | 3 | 7 | 5 |
満足度ランク【C】!!
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