『Occultic;Nine -オカルティック・ナイン-』は、志倉千代丸による日本のライトノベル。イラストはpakoが担当。志倉としては初のライトノベルシリーズ、テーマは「超常科学NVL」。メディアミックス企画として進行しており、各媒体で異なる展開となる。
テレビアニメ版では原作の小説の話数を追い越す展開で進行した。制作はA-1 Picturesが担当、全12話。
---{▼あらすじ}-------
まとめブログ「キリキリバサラ」の管理人・我聞悠太は、オカルト的な話題に茶々を入れて、訪問者を増やし、いつかは広告収入だけで生活できるようになることを夢見ていた。ある日、悠太はブログのコメント欄への書き込みから、女子高生占い師としてネット上で人気を集める相川実優羽の存在を知る。
(wikipediaより)
---{▼感想}-------“眼クルメク 世界ノ終ワリ。”
テンション高めなオカルト科学サスペンス群像劇。志倉千代丸のシナリオですから『科学ADVシリーズ』と非常に親和性の高い作品になっていますね。ゲーム化も決まっているので、実質同じ系列というべきか。今回は先にノベライズ&コミカライズ&アニメ化した稀有な例になりました。ちなみに左記の媒体は全て異なるストーリー展開だそうな。
さて、ネタバレを避けつつ本作の旨味を説明すると、まず(フィクションながら)真剣に幽霊を科学しているところでしょう。仮説として一石を投じるシナリオは意義がありますし申し分ないです。そして何と言っても、謎が増え続ける小気味良さがエンタメ的な意味で最高ですね!伏線回収も早いけど深まる謎も止まらない!ヒントも多くて考察も可能な点がまた良いですね。セリフ量・情報量が非常に多いため、ハイテンポで全てのシーンが重要だから目が離せない!!
アニメの映像表現は凄まじかったけれど、科学している場面は活字で読まないと勿体無いですね。ゲーム版も必ずプレイしたいと思います~。
TRUEエンドも楽しみですが、TIPSを読むのが楽しいゲームになる予感!!
< --- ▽ここから下はネタバレあり▽ --- >
いやー面白い。科学もいいけどオカルトもいいよね!
専門的な事はわかりませんが、霊体と周波数とラジオのロジックだとか、スカンジウムを投与された状態で死亡すると“見える霊体”になるだとか、霊体の1日間=現実の1分だとか、一つ一つの設定だけで十二分にワクワク出来てしまいます。蘇生の可能性がある死後9分=霊体9日間の物語が「オカルティックナイン」だった訳ですねー。まさか本作でも時間遡行ネタだとは気付きませんでした。様々な切り口からアプローチ出来る志倉氏の才能には感嘆する他ないです。
最終話は胸熱な展開で大団円!・・・にも思えましたが恐らくノーマルエンドですねコレ。ゲーム版ではガモタンが蘇生して、森塚や西園の正体が判明するTRUEエンドがあるのでしょう。
しかしアニメ版の幕引きも嫌いじゃないなぁ。主人公だけが別世界に残ったけれど現実世界への配信は続けている・・・なんて、ク●●●ンを彷彿とさせてくれます。あっちはあれでTRUEエンドですからね。
実にアセンション!でした。
吉祥寺のブルームーンにいつか行ってみたい。
--▼【総評*1行表】----
脚本 | 演出 | 作画 | 人物 | 音楽 | 構成 |
8 | 7 | 7 | 7 | 9 | 6 |
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