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【総評】 映像研には手を出すな!

該当作品放送期間話数
▶ 映像研には手を出すな!'20年1-3月全12話

▼ 概要

『映像研には手を出すな!』(えいぞうけんにはてをだすな)は、大童澄瞳による日本の漫画作品。『月刊!スピリッツ』にて連載。女子高生によるアニメ制作活動を描くストーリー作品。「ブロスコミックアワード2017」大賞を受賞。アニメ版はサイエンスSARUが制作。

▼ あらすじ

高校に入学した浅草みどりは、アニメを作るのが夢だが一人では行動できない小心者。浅草は友人の金森さやかを誘い、アニメ研の見学に行くが、そこで水崎ツバメと遭遇。親から反対されているが、アニメーター志望の水崎は浅草と意気投合。金森は教師にハッタリをかましてまるめこみ、「映像研」を立ち上げ、バラックの部室も確保。アニメで「最強の世界」を作るため、3人は奮闘する。
(wikipediaより引用)
▼ 感想

最強の世界が爆誕す!!


原作既読。“アニメーション制作”が題材の作品です。
クリエイターのこだわりとプロデュースの事情が両方味わえる。そして何といっても、広大な浪漫(空想世界)が現実世界と地続きに描かれる点が本作最大の魅力ではないでしょうか。他にも、作中アニメならびにこの作品自体にも舞台設定がゴリゴリに固められている点など、とにかく『クッソ楽しそう!』な世界観を楽しむ事が出来ます。

キャスト完璧でしたねー。空想パートは自分たちの声でSEをやっていたりして最高でした。特に浅草氏の声は俳優の伊藤沙莉さん。違和感なさすぎる…。



アニメーション作画や演出のこだわりを挙げていく一方で、(納期に間に合わせる為の)手抜き&時間稼ぎのテクニック等も描かれていて、宛らアニメ業界の縮図の様だ。自動中割りソフトとかも使ってましたね…笑

本作自体の作画もわりと省エネで、美しいという類の作品ではない。かと言って、エンタメ的な面白さがあるかと問われても、そちらも微妙。表現しづらいのですが、本作は『面白いアニメ』ではなく『アニメの“面白そう”』を描いているに過ぎないンですよねー。クリエイターの気持ちを味わえる、そんな作品。ワクワクはするけれど評価に困るところ。



この作品を見て、「アニメーションって凄い」「アニメーターって凄い」と思えたら最高、ですよね。

個人的名シーンは、映像研3人の各回想エピソード。三者三様に背負う思いというか、大事にしているものが垣間見えるところが堪らなく好きでした。エネルギーに溢れていて、愛すべき奴らだ。

最後に、作中の言葉を借りて、
『(アニメ制作は)終わるとか完成するとかではなく、魂を込めた妥協と諦めの結石が出る』。
本作もその例に漏れないのかな、と。

脚本演出作画人物音楽構成
665654


満足度ランク【BB】!!
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